
大和新潟店慕情の続き、大和新潟店7階の「レストランダイワ」です(正面写真はお正月の頃に撮影)。所謂デパートの大食堂ですね。実は私、ここにはさほど縁がなかったのです。実家家族が古町に来て食事をする時は、かつて古町地区の西堀(新津屋小路)にあった「東華楼」本店か、このレストランダイワの隣にあった「とんかつ店(名称失念)」がお決まりだったのです。「子育て応援ひろば」を利用するようになってからよく立ち寄るようになったのですが、多分それ以前に利用したのは中学時代の市内遠足でお昼にカレーライスを食べて以来でした。
とんかつ店はテナントの入れ替えで消え(その位置は最後天ぷら店)、東華楼本店もバブル末期にホテル経営に手を出した事でバブル崩壊後あっさり倒産し消えてしまい、思い出は減るばかりです。

ショーウィンドーです。こうしてずらりとサンプルが並んでいるとワクワクしますよね。レストランの大食堂ですからラーメンから寿司、ステーキに酒まで何でもあります。ちょっとだけショーウィンドもご紹介。

みんな大好きクリームソーダ。その脇には更に魅惑的な「チョコツイン」。こんなに食べたら頭が痛くなりそうです。

ビールのサンプルは泡がこぼれていて美味そう。日本酒も、菊水と八海山の二銘柄を用意しているのがいいですね。八海山には「本醸造」の赤文字以外に「一級」とまで書いてあるのが、高齢者向けの気配り。

店内の微妙な薄暗さが昭和らしさ、何とも懐かしく感じられます。

レストランの天井中央部に何故かあったミラーボールです。きっとかつてはこのレストランでパーティなど開かれたのでしょうね。

ふと店内を見渡すと、パーティの案内もありました。デュエットのイラストがまたいいね(更には女性が小指を立てているのがまたいい)。
んで、結構いろいろと食べてみましたので、ここで一挙に掲載したいと思います(無断転載だけはしないでね)。

大和ラーメン。693円。柔らかい麺だねぇ~癖の無いあっさりとしたスープ。も少し醤油か出汁のキレが欲しいくらいですが、万人向けになるとこれが解か。写真では判り辛いですが、肉ワンタンなども入っていたりしてお得。

五目ラーメン。682円。見た目しょっぱそうですが、ベースの薄味スープとうまくマッチしちょうど良い濃さになっています。ボリュームはあるし具材もバラエティがあり、いけますね。「サービスメニュー」との表記あり。

冷し中華。840円。6月25日で閉店するというのに、ちゃんと
時期になったら律儀に登場しました。スープは酸味が利き量も多く、割と濃い目の味。器がガラスなのが何とも涼しげ。

ラーメンセット。892円。チャーハンは肉のコクが効いている。ザーサイもコクあり。ラーメンは逆にあっさりとしたコンソメのようなスープ。味の組み合わせのバランスは良いですね。サラダに杏仁豆腐までついてきて、立派なセットです。

エビピラフ。945円。エビピラフの上にはなんとエビフライまで載り、文字通りエビ尽くし。更にエビグラタンもついてくる。これはボリュームのあるセットですね。「サービスメニュー」の看板に偽りなしです。ピラフにはパプリカがたっぷりと散らされていて目にも鮮やか。ピラフ自体は薄味過ぎて、パプリカの味が勝ってしまう位でした。

カツカレー。945円。カツの衣は薄め、揚げたてでうまい。さすがに辛さは程々に抑えてあります。私にとっては一番懐かしの味のはずですが、う~ん、こんな味だったかなぁ。しかし「程々に美味しい」って重要ですよね。

牛サーロインステーキ。1,575円。このレストランで一番高いメニューです。ステーキソースは醤油風味。ステーキ自体には塩とペッパーが効いているので、ソース無しでいけました。肉質は意外と良く、それをややウェルダンに焼き上げてあります。レアよりはウェルダンの方が癖が少ないですから、考えていますね。付合せにキヌサヤとは珍しい。
以下は閉店発表後、2月より閉店日までの限定として復刻されたメニュー「昔なつかしい」シリーズです。

特設されたサンプルはこちらでした。勿論「サービスメニュー」のタグつき。

昔なつかしい中華そば。682円。麺こそノーマルのラーメンと同じですがスープは全然異なり、醤油のコクと出汁も効いている。あこりゃ旨めぇ。こっちをレギュラーメニューにして欲しかったくらいです。ソフトクリームつき。

昔なつかしいライスカレー。682円。スパイシーな今時のカレーとは異なり、小麦粉から炒めて作ったルーのとろみとコクが良いなぁ。凄く手を掛けているのが分かります。ソフトクリームつきのせいか、ボリュームは恐ろしく少なかったです……ご飯は茶碗に軽く一膳くらい。

昔なつかしいお子様ランチ。682円。ムスメ用に注文し、ちょっとおすそ分けを頂きました。あ~これはお得だ。子供の好きそうなメニューがてんこ盛り。うめ~。私も大好きなメニューばかり(子供並だなぁ)。意外とボリュームもあり、女性にはちょうど良い量かもしれません。
心残りは「お寿司」が間に合わなかった。寿司食べながら生ビールを飲みたかったなぁ。そういえば、生ビールを飲みながらソフトクリームを舐める(!)という強烈な組み合わせのご老人を見たことがあります。きっと本人にとっては、今旨い「生ビール」と懐かしい味の「ソフトクリーム」が絶妙だったのでしょうね。
今はもう、思い出の味です。ただ、ありがとう。