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快談爺流離日記

思いの儘に記す自然を好み身近の被写体を撮り歩く暇爺。

有松間の宿(あいのしゅく)Ⅱ

2009年06月02日 10時42分27秒 | 旅・近隣の風景
有松は17世紀の初めに開かれた比較的新しい宿場町で、東海道の有松周辺は昔、おいはぎが多く、大変物騒ぎだった事から、幕府の命を受けて人々が住むように町を造ったそうです。
その時尾張藩の奨励をうけて、この地を開拓移り住んだのが知多・阿久比の竹田庄九郎。
竹田庄九郎は、農業の副業として、当時木綿の産地であった知多の木綿に付加価値を付けてこの地で売ろうと、九州の豊後絞から新しい技法(九九利染)を考案し、手ぬぐいなどにして往来する旅人に売り・・これが有松絞りの始まりとされています。

「有松の建物に触れてみよう」

有松は、天明四年(1784)の大火で全戸消失。
そのため、商家を建築するためにあたり、さまざまな防火対策が施され現在では有松ならの風情を醸し出しています。

「塗籠(ぬりごめ)造り」
城の建築に用いられる技法、柱や梁などの構造体を漆喰で塗り込む造り。

「虫籠(むしこ)窓」
虫籠の様なたて格子をつけた窓。風通しと、明かりとりにの為、主に二階に設けられている。

「海鼠(なまこ)壁」
土蔵にもちいられる工法、平がわらを45度に貼り付けて、なめこ格子型になった目地の部分を漆喰で馬乗り型や四半型にに塗り、
防火のほか、泥棒の被害からも蔵を守ります。

「卯建(うだつ)」
防火のため隣家との軒境に設けられた袖壁。

「私事、昭和13年ころの有松の風景でいまは、見かけませんが、染色場には4本柱で造られた高さが二階家程の干し場が有ってお天気の良い時には。
洗いあがった絞りの反物が風に靡いていた風景を思い浮かべます。

愛知県若しくは名古屋市の
指定文化財・都市景観重要建築物が、
「邸・土蔵・山車庫、」6件あります。

1画、井桁屋「服部邸」

2画、服部邸の土蔵「三階の有る珍しい蔵」

3画、服部邸の卯建(うたつ)

4画、竹田邸「竹田庄九郎宅」

5画、岡邸 「1階部は連子格子、2階部は虫籠窓。」

有松間の宿(あいのしゅく)Ⅱの画像

有松間の宿(あいのしゅく)Ⅱの画像

有松間の宿(あいのしゅく)Ⅱの画像

有松間の宿(あいのしゅく)Ⅱの画像

有松間の宿(あいのしゅく)Ⅱの画像