毎年、毎年同じような内容ですいません。本年あった事例をひとつ紹介します。場所は公共の施設です。この建物には昨年もツバメが営巣しました。昨年は、最終的には巣立ちまでいきましたが、その時期は遅かったです。何回か、巣を作ったのですが、落とされていたのかもしれません。昨年、巣立ちが成功した巣の場所は、職員通用口の内側ですが、内側の横さんの上で分かりにくいところでした。そこなら、ヘビやカエルなどの天敵は入れないと思います。
今年は、建物の正面の外壁でした。庇が有り風雨は避けられそうですが、暑さは厳しそうです。昨年の場所への営巣ができなくなり、そこ選んだのでしょう。最初の写真です。通気用のダクトの上でしょう。6月13日でした。
(2017.06.13)
あくる14日には、次の写真のとおり、親が抱卵しているようでした。ここまでは順調でした。(2017.06.14)
そして3枚目の写真です。巣がありません。きれいに無くなっていることから放水して落としたものと思います。この日が、6月23日です。14日からは、9日目です。ツバメのヒナが孵化して、巣立ちまでは通常2週間くらいかかると言われています。9日目で巣立つことは考えられません。また、ヒナが巣立ち後、それまで使っていた巣を親鳥がきれに落とすようなことはありません。人が落としたものでしょう。次の写真のとおり、人の通る場所の上ということで、利用者からの糞が落ちるというクレームがあったのか、職員の判断で行ったのかは分かりません。玄関前では、工事を行っていました。
(2017.06.27)
次の写真です。ここは鯖石川改修記念公園にあるトイレにあった巣です。今年は、ここに2つ巣が作られました。いずれも男子トイレ側です。そして、巣の下には写真のような農業用トレー物が置かれ、中には新聞が敷いてありました。2つの巣の両方にありました。ここは狭い通路ですので、糞が人に落下する確率は高いです。しかし、このトレーがあれば、そこを通る人は上に何かがあること(この場合は子育て中のツバメの巣)が分かります。この入れ物の中をわざわざ歩いて行く人はいないでしょう。ここで働いている方の人とツバメへの小さな心づかいです。
(2017.06.15)
巣の下には、古新聞を敷いた農業用トレーがありました。(2017.06.15)
ツバメへの小さなこころづかいで人の心も癒されます。育ったヒナが来年柏崎に来てくれれば、田圃の害虫を沢山食べてくれるでしょう。私たちは、ツバメは稲の害虫を沢山食べる益鳥と習いました。今は、そんな教えはしていないのでしょうか。
糞の落下も大きな問題です。糞の落下で利用者の衣服や持ち物が汚れ、建物の管理者が損害賠償をされる、というようなことも聞いたことがあります。私の知り合いの商店主も、ツバメはかわいいけれど、糞の落下を恐れて、店の玄関に来るツバメを追い払うと、言っていました。鯖石川改修記念公園トイレのような方法で、糞の落下を拡散させず、さらに利用者に知らせることはできないか、と思ってしまいます。公共機関なら、この入れ物のそばにセーフティコーンを立て、さらに注意書きの看板をという方法もあります。
元に戻ります。巣を落とされてから数日後です。ツバメの親たちは再建に取りかかりました。巣を完成しても、これから産卵、抱卵、育雛などに、暑い中取り組まなければなりません。気温は30度を超えます。6月なら、もっと気候のいい中子育てができます。けなげな親ツバメです。9月には、南への渡りが始まります。
(2017.06.29)
ツバメの巣を落とさせない方法を、皆で知恵を絞れないものでしょうか。
以下は、総て(2017.07.12)です。親鳥が巣についています。卵を温めているのでしょうか。雌親でしょう。
近くでは雄が見守ってます。
巣と雄の位置です。連日30度を越す暑さです。けなげな親たちのためにも今回の子育てはうまくいって欲しいです。
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