
運動会の前日まで、怖い先輩の指導のもと練習が続きます。
でも先輩は怖いだけでなく、
「これだけキツい練習をやってきたんだから、お前達は絶対勝てる!
みんなで優勝しような!」
というエールを送ってくれます。
ボートレースで上下関係を学んだ新米開成健児は、
運動会練習で学年を越えたチームの結束を学び、
運動会本番に臨みます。
開成の運動会では、
開会式や閉会式の挨拶以外では先生を見かけません。
本部テントの中には いるようですが、
グラウンドには先生の姿は一切見えません。
毎年運動会が終わると次の学年の中で、
運動会準備委員会を立ち上げ、
終了した運動会の反省点、
翌年に向けて改定が必要な事項、競技ルール、係決め…
高3は全員何らかの係(兼任も多数)になります。
組責任者を頭に、応援団、審判団、準備委員、各学年の指導係、
用具、アーチ(各組で作成する巨大な絵)、
エール(各組オリジナル応援歌)、襷…
一年かけて進められる準備は、全て生徒自身が行うのです。
どの競技も男子校らしい激しさで、大いに盛り上がりました。
長男のチームは学年競技で優勝し、感動のウィニングランをしました。
中1指導係も「練習についてきてくれてありがとう」
「勝ってくれてありがとう」と喜びながら一緒にグラウンドを一周します。
残念ながら敗れたチームの桟敷(応援席)の前では、
負けた生徒達が悔し泣き、指導係の先輩達も「俺達の指導力が足りなかった」と
中1にあやまりながら一緒に涙していました。
会場はとにかくすごい観客の数です。
特に中1などは憧れの開成大運動会に初めて参加するわけで、
一人の生徒に対し、両親、兄弟、祖父母二組の計7人が見に来たりしますし、
来年、再来年受験を考えている親子もわんさか来ます。
グラウンドでどのように競技が進行しているか、
背伸びしてもなかなか見えません。
足が棒のように疲れて、自分の息子の出番が済んだら、
適当なところで退散するつもりでしたが、
幸運にも長男のチームは総合優勝でした。
終盤には戦況が予測されていましたから、これは帰るわけにはいきません。
六年在学しても一度も優勝できない生徒もいるのに、
この機会を見逃すわけにはいかないわ!
というわけで、朝7時にはグラウンドに到着していた私は、
ほぼ12時間開成にいたことになります。
まず感動したのは、閉会式の入場行進。
2100人の生徒全員が入場行進をしたら何時に終わるかわかりませんから、
グラウンドに入場整列するのは、
応援団、学年学年担当のチーフなど高学年の一部で、
その他の生徒は、それぞれの組の桟敷に立っています。
入場行進曲は、音楽部の生演奏。
曲はTOKIOの「宙船」です。
桟敷は斜めに傾斜している木製の台のようなもので、
自分の出番以外の生徒は一日そこに立って応援しています。
傾斜がついているのは、後ろの生徒からもグラウンドの競技が見られるように、
なのでしょうけど、
前に傾斜している桟敷に一日立っているのは、
息子曰わく非常に疲れるそうです。
入場行進曲を聞いているうちに、生徒達は気分が高揚してくるのか、
その桟敷を足で踏み鳴らし始めます。
いつのまにか学年関係なく、隣同士肩を組んで、
曲に合わせて体を揺らし、かけ声がかかります。
薄暗くなったグラウンドを挟んで向こう側の組の桟敷では、
何人かの生徒がペンライトを揺らしています。
そして、「優勝、青!」とアナウンスされた時の
青組の桟敷から起きた「ウォーッ」という野太い歓声。
閉会式が終わり、解散した後も、それぞれの組が胴上げをして大騒ぎ!
運動会準備委員の撤収指示のアナウンスが流れても、まだ興奮はさめやらず、
委員達が「撤収しろーっ!」と注意しながら
グラウンドを注意して周り始めて、
ようやく生徒達は教室に戻っていきます。
こうして、開成生活初めての大運動会の長い一日が終わりました。
運動会は日曜日なので、生徒達は翌日は代休です。
私は翌日はもちろん出勤。疲れと筋肉痛でトホホ…
でもやっぱり開成大運動会はスゴイ!
でも先輩は怖いだけでなく、
「これだけキツい練習をやってきたんだから、お前達は絶対勝てる!
みんなで優勝しような!」
というエールを送ってくれます。
ボートレースで上下関係を学んだ新米開成健児は、
運動会練習で学年を越えたチームの結束を学び、
運動会本番に臨みます。
開成の運動会では、
開会式や閉会式の挨拶以外では先生を見かけません。
本部テントの中には いるようですが、
グラウンドには先生の姿は一切見えません。
毎年運動会が終わると次の学年の中で、
運動会準備委員会を立ち上げ、
終了した運動会の反省点、
翌年に向けて改定が必要な事項、競技ルール、係決め…
高3は全員何らかの係(兼任も多数)になります。
組責任者を頭に、応援団、審判団、準備委員、各学年の指導係、
用具、アーチ(各組で作成する巨大な絵)、
エール(各組オリジナル応援歌)、襷…
一年かけて進められる準備は、全て生徒自身が行うのです。
どの競技も男子校らしい激しさで、大いに盛り上がりました。
長男のチームは学年競技で優勝し、感動のウィニングランをしました。
中1指導係も「練習についてきてくれてありがとう」
「勝ってくれてありがとう」と喜びながら一緒にグラウンドを一周します。
残念ながら敗れたチームの桟敷(応援席)の前では、
負けた生徒達が悔し泣き、指導係の先輩達も「俺達の指導力が足りなかった」と
中1にあやまりながら一緒に涙していました。
会場はとにかくすごい観客の数です。
特に中1などは憧れの開成大運動会に初めて参加するわけで、
一人の生徒に対し、両親、兄弟、祖父母二組の計7人が見に来たりしますし、
来年、再来年受験を考えている親子もわんさか来ます。
グラウンドでどのように競技が進行しているか、
背伸びしてもなかなか見えません。
足が棒のように疲れて、自分の息子の出番が済んだら、
適当なところで退散するつもりでしたが、
幸運にも長男のチームは総合優勝でした。
終盤には戦況が予測されていましたから、これは帰るわけにはいきません。
六年在学しても一度も優勝できない生徒もいるのに、
この機会を見逃すわけにはいかないわ!
というわけで、朝7時にはグラウンドに到着していた私は、
ほぼ12時間開成にいたことになります。
まず感動したのは、閉会式の入場行進。
2100人の生徒全員が入場行進をしたら何時に終わるかわかりませんから、
グラウンドに入場整列するのは、
応援団、学年学年担当のチーフなど高学年の一部で、
その他の生徒は、それぞれの組の桟敷に立っています。
入場行進曲は、音楽部の生演奏。
曲はTOKIOの「宙船」です。
桟敷は斜めに傾斜している木製の台のようなもので、
自分の出番以外の生徒は一日そこに立って応援しています。
傾斜がついているのは、後ろの生徒からもグラウンドの競技が見られるように、
なのでしょうけど、
前に傾斜している桟敷に一日立っているのは、
息子曰わく非常に疲れるそうです。
入場行進曲を聞いているうちに、生徒達は気分が高揚してくるのか、
その桟敷を足で踏み鳴らし始めます。
いつのまにか学年関係なく、隣同士肩を組んで、
曲に合わせて体を揺らし、かけ声がかかります。
薄暗くなったグラウンドを挟んで向こう側の組の桟敷では、
何人かの生徒がペンライトを揺らしています。
そして、「優勝、青!」とアナウンスされた時の
青組の桟敷から起きた「ウォーッ」という野太い歓声。
閉会式が終わり、解散した後も、それぞれの組が胴上げをして大騒ぎ!
運動会準備委員の撤収指示のアナウンスが流れても、まだ興奮はさめやらず、
委員達が「撤収しろーっ!」と注意しながら
グラウンドを注意して周り始めて、
ようやく生徒達は教室に戻っていきます。
こうして、開成生活初めての大運動会の長い一日が終わりました。
運動会は日曜日なので、生徒達は翌日は代休です。
私は翌日はもちろん出勤。疲れと筋肉痛でトホホ…
でもやっぱり開成大運動会はスゴイ!
記録係をどうかお忘れなく。文化祭で運動会の模様を上映できるのは、記録係あってこそですから。
話は飛んでしまうのですが、いまの中学生は、ほぼ全員スニーカーで革靴は履かないのでしょうか?
もしかして長男の大先輩でいらっしゃいますか?
コメントありがとうございます。
記録係は報道係のことでしょうか?
報道係とは別に記録係があるのかもしれませんね。
これを書いた時には、まだまだわからなかったのですが、
3学期になったらそろそろ翌年度の係の募集が始まりまして、
プリントを見せてもらったら、実にいろんな種類の仕事があるんです。
得点係とか進行係とか衛生係とか、競技に使用する道具の準備作成とか。
そして、全ての係が大運動会になくてはならない重要な仕事で、
大運動会が作り上げられていくんですね。
ところで、息子にたずねたところ、
他の学年の状況は不明ですが、中1はほとんどスニーカーで、
昼休みはテニスコートで走り回っているようです。
また、演奏しているのは音楽部ですよ。
入退場の時の演奏は、音楽部なんですね!
入学してもう1年近いのに、
音楽部と管弦楽部の違いもわからないでいました。
大変失礼いたしました。
音楽部・管弦楽部の関係者の方がお読みになられていたら、
ご気分が悪かったですよね。ごめんなさい。
本文の方も訂正させていただきました。
教えてくださってありがとうございました。
開成運動会史のようなものを読んだら、
かなり以前にはもっとたくさんの生徒が
入場したこともあったらしいですね。
とんでもない時間がかかって、変更になったとか。
最近は高3だけなのかな?
このあたりも毎年の生徒達の話し合いで決められるのかもしれませんね。
まだまだ知らないことばかりで
これからも間違えた情報を書いてしまうかもしれません。
お気づきいただいたら教えていただけるとありがたいです。