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ずんぐり兄弟 中学受験体験記

2007年、筑駒・開成中に合格した長男の開成ワクワク体験記と
2009年に本郷中に合格した次男の本郷ドキドキ奮闘記

やっぱり大運動会!

2009-07-17 | 開成の生活
昨年の開成大運動会は、日曜があいにくの雨で翌日に順延でしたが、
今年の大運動会は予定通り日曜、朝から晴天!
素晴らしい天気でした。
在校生の多数の家族、OB、受験生親子…人手もものすごく、
暑い、そして熱い1日でした。

開成といえば大運動会!と言えるくらい
年一番の大きなイベントです。
開成の雰囲気がとてもよく伝わる行事ですし、
これから受験を考えている皆さんには
ぜひ一度は見ていただきたいものです。
でも、見に来ていただいた方には本当に申し訳ないんですが、
競技があんまり(ほとんど)見えないのも事実。
最高に盛り上がるのは、やはり高3棒倒しなんですが、
人垣の後ろから見るので、棒の先っぽしか見えません(笑)
座る場所もないし、他の競技のルールは複雑な上によく見えなくて、
小さなお子さんだと疲れるだけかもしれません。
6年生になると忙しくてなかなか時間がないでしょうから、
4、5年生の小学生諸君にオススメかな。
朝一番はまだ少しはすいています。
が、開会式が7:10と異様に早いです(笑)

当日は、6時過ぎには学校に入りたい、というずんぐり兄を
車で送ってやりました…過保護でスミマセン!
言い訳しちゃうと、始バスがない時間なので駅まで送ることになるのですが、
駅まで行くのも学校行くのも同じ所要時間なんで…
いったん帰宅して朝食を済まし、ずんぐり母も出発です。
日焼け止めを塗り、サングラス、日傘を持って西日暮里へ!
今年も閉会式まで開成大運動会を満喫しました。

たまにネットの書き込みでも見かけますが、
「中学生の運動会を親が見に行くなんて変」とか
「見に来られる子供は嫌がってるだろうに」
とかいう意見もあるかもしれません。
でも、ずんぐり母はこの意見には反対しますデス!
ずんぐり母の感覚では、開成大運動会は、
小学校の運動会に行くのとは大きく違います。
小学校の運動会は、我が子が競技に登場するシーンを応援したり、
ビデオやカメラにおさめたり、
家では見られない我が子の学校での表情を見て安心したり、
成長を喜んだり、我が子が帰宅したら、頑張ったことを誉め、
みんなでお疲れ様をして…そんな一日でした。

開成大運動会はずんぐり母にとって、我が子はあんまり関係ないかな。
ま、もし足がすごく速くてリレーに出たりとかすれば
我が子を見て応援したりもするでしょうけど
ずんぐり兄の足の遅さは筋ガネ入りですから、リレーに縁はないし。
極端な話、ずんぐり母にとっては、
運動会でずんぐり兄の姿が見えなくてもかまわないんです。
一応出かける前に「どの辺にいる?」と聞いてはおきますけど、
あの広い会場で我が子の姿を探してさまようようなことはないです。
グラウンド周囲を歩いていて、偶然ずんぐり兄とすれ違っても、
顔見知りの知人どうしのように
「おぅ!」とか手を上げて挨拶するだけ。
たぶん「息子がどこにいるのかわからなかった」という親御さんや、
「親がどこから見ていたか知らない」という息子さんは、
他にもたくさんいらっしゃると思います。

ずんぐり母が開成大運動会を楽しいと思う理由は、
あれだけ多くの中高生が、あの一日に真剣に取り組み、
熱く燃えている姿を目の当たりに見ることができるから。

図案を考えるところから何日もかけて完成させた巨大アーチ、
作詞作曲コーラス振付まで試行錯誤を重ねた各組のエール、
桟敷で声を枯らして応援している中1、中2、
暑い中素肌に学ラン(「生ラン」と呼ぶらしい)姿
(でも下は白ジャージってのがお茶目)で振りつきエールを歌う援団。
笛を吹きながら走り回る審判団。
他にも、外から見ただけではわからないたくさんの汗が流されて
あの1日が成り立っています。

大げさに言っちゃうと、
甲子園の裏側に高校球児1人1人のドラマがあるように
開成大運動会にも、その裏側に
「運動会を愛する開成健児」達の1人1人の青春があるのだと思います。
そんなこと言ってると、ずんぐり兄が卒業してからも、
母どうしで見に行きたくなってしまいそうですが、
たたでさえ混雑がひどいので、それは自重します、ハイ。
でもずんぐり兄が在籍中のあと3回(の予定)は、
毎回見に行っちゃうつもりです。

ずんぐり兄は、
「今日俺の俵、惜しかったんだ~!
あと10cmでKOだったんだよ、見てた?」とか言ってましたので、
どっちかというと、「手振ったりとかは絶対してほしくないけど、
見に来てほしい」派みたいです。
ちなみに、中3の競技は「俵取り」。
地面に置いてある100kgくらいある俵を
自分達の陣地に引きずったり押したりして持ってくる競技です。
見るには見てましたけど、たくさんの人の頭の間から、
ずんぐり兄の配置された俵がどうなったかなんて
見えるもんじゃありません。
でも、自分の息子が見えなくても、やっぱり面白かったです。

もしもずんぐり兄に「見に来んなよ」とか言われたら、
ずんぐり母は言い返しちゃうかも。
「別にあなたを見に行くわけじゃなくってよ~。
朝練だ弁当だ5時には出たい、とさんざんフォローして、
毎日砂だらけのジャージを洗濯してきた私には
大運動会を見て楽しむ権利がありましてよ、おほほほ~」

もう3分の1

2009-06-24 | 開成の生活
終わっちゃいました。
何が?…ずんぐり兄の開成生活です。
「あと4年弱で終わっちゃうのかぁ~つまらないな」というのが、
ずんぐり母の今の正直な気持ち。
ずんぐり弟の受験体験談がずっと続いており
ずんぐり兄の開成生活について書くのはナント半年ぶりです。
その間に、2回目のマラソン大会、
3回目のスキー学校(中1の時は冬、春とも参加したので)、
部活の春合宿(日程が重なり春のスキー学校は行けませんでした)、
3回目の運動会、修学旅行、と様々なイベントがありました。
一つ一つにいろんな(笑える)エピソードがあります。
細かく書くと在校生の方には誰だかわかっちゃいそうで
ご紹介できないのが本当に残念。

学年があがるにつれ改めて感じることは
開成という学校は、生徒達に様々な「ステージ」を与え、
先生方はしっかりと見守っていて下さるということです。
勉学、生徒会、部活、運動会、文化祭、学年旅行などなどなど…
「やりたい」と手を挙げれば、そこが自分のステージです。
うまく進まない時も、友人とぶつかる時も、夜寝る時間がないくらい忙しい時も、
結果失敗に終わることだってあるでしょうが
そうやって経験を積んでいくことで
交渉力、忍耐力、仕事を段取りする要領などを身につけていくのでしょう。
中高時代、勉強も大切ですが、
それよりももっと大切なことを学ばせていただいている、と実感します。

ずんぐり兄の場合、中2秋からは部活に燃えました。
普段の行動でも部活での友人関係が中心となってきました。
春からは運動会で、去年とは異なる係を複数兼任しました。
運動会前はとにかく忙しく、
部活の朝練も重なり、その時期はかなりつらそうで
帰宅したら寝る。夕食を食べて入浴を済ますと寝る。
朝起きて朦朧としながら朝食を食べ、
「今年はいろいろ手を広げすぎた。
○○係は一応メンバーにはなったけど不参加だな。
来年は△△係と□□係にしよう。」とつぶやきつつ
髪の毛が逆立ちしたまま自転車に飛び乗り登校、という毎日でした。

今は期末考査の心配を飛び越え、文化祭のことで頭がいっぱいです。

中にはこれら学校のことには極力関わらず、
卒業後の進路のために、塾と自宅で勉強に励んでいる生徒や、
帰宅部でゲームやPCに熱中している生徒も少数ですがいるようです。
そういう友人の存在も認めつつ、自分は我が道を行く、というのが
現代の開成健児、ということかな。

来年になると高校入試の生徒(「新高」と呼びます)100人が仲間入りします。
最初の一年は別クラスですが、学年旅行や部活などで交流もあるはず。
どんな風を吹き込んでくれるか楽しみです。

そういえば、これは噂話ですので、話半分で読んで下さい。
新高の生徒(保護者?)の中には、高3になると、ごく少数ですが
「うちは運動会関連の行事には参加させません!」と
宣言する方もいらっしゃるのだとか。
確かに、高校入試で開成に入学してくる生徒さんは
本当に優秀な方ばかりなんです。
おそらく早稲田慶応に合格する実力もあり、
それでも開成に入学してくるということは
極端に言えば「東大に入るため」に開成を選んだ、
という方も少なくないのでしょう。
大学受験を一年後に控えて
あの膨大な体力と気力と時間を使って運動会に賭ける、なんて
受験生としてあり得ない!と考える親御さんがいても不思議ではないです。
それが生徒本人の意志であり選択であれば
それも尊重されるべきことだと思います。

ずんぐり母が「開成っていいよね」と感じるのは、
クラスが多少の温度差こそあれ、運動会に向けて団結している時に、
運動会係活動には一切参加しないクラスメイトがいても
それを責めたり、そのことでぶつかり合ったりしない。
「アイツのかーちゃん厳しいからしようがないよな」なんて、
あっけらかんと受けとめ、普通に接しているそうです。

ところで、期末間近のずんぐり兄。
勉強をしている様子はあまりないです・・・
いつの日か自分からエンジンをかける日が来るのかしらん。
「入学した仲間と、卒業まで一緒に進級しようね」
という低次元な目標を掲げている ずんぐり家です。トホホ。

2回目の文化祭

2008-10-25 | 開成の生活
久々に自分のブログを読み返してみると
ここのところ ずんぐり弟の受験勉強の話題が連続、
しかも今一つ暗い状況の日記ばかりでした。
そこで、今日は久々にずんぐり兄の学校の話を書こうと思います。

実は ずんぐり兄、夏休み前に転部しまして、
新たに入部したのも運動部なのですが、
人数がけっこう少ないクラブなので
具体的なことを書くと個人特定ができてしまいそう。
本人は新しいクラブで実に生き生きと過ごしていて
そんな毎日を紹介できないのが残念!です。

ちなみに開成が自由な学校なのは皆さんご想像の通りと思いますが、
クラブの転部についても比較的自由です。
中1の途中から、中2から、ずんぐり兄のように中2の途中から
違うクラブに移る生徒も少なくありません。

さて、中2の夏休みは水泳学校もないので、
部活などに参加しないと、それはそれは長い長い夏休みです。
試験休みなどを含めると2ヶ月くらいになります。

が、ずんぐり兄は春休み同様、
夏休みもかなりの頻度で登校していました。
8月には新しく入ったクラブの合宿で5泊。
合宿の前後には週3日くらい部活、
それ以外の日は文化祭の準備です。

文化祭は毎年9月中旬の土日に開催され
翌年以降の受験生の親子連れ、在校生の家族、
在校生の友人の他、女子校生も多数来校し
毎年大賑わいです。

文化祭の準備は春頃から始まり、
参加する団体(参団)、
文化祭を取り仕切る文化祭準備委員会(文準)
の生徒達によって運営されます。
参団については、
クラス参団、クラブ参団、有志参団がありますが
昨年の秋の日記に書きましたので、今日は文準の話題を。

文準には委員長を始めとする執行部の他に様々な係があります。
模擬店、広報、資材、装飾…
それぞれの係のチーフは新年度が始まる前に
高2(その時点では高1)から決まり
新学期くらいから各学年に募集をかけます。
中1も立候補してメンバーに入ることはありますが、
入学したてで右も左もわからず、開成生活に慣れるので精一杯ですから、
実質活動メンバーは、中2~高2の4学年で構成されているようです。
旅行委員会も運準もそうなのですが、
文準の係に「定員」というのはないらしいです。
責任者(チーフ)の人数は決まっていますが、
「この係をやりたいのに定員いっぱいだから入れない」
ということはないのです。
逆に「この係は人手が必要なのに、
これしか集まらないからもっと勧誘しなきゃ」と
再募集をかけることはあるようですが、
おそらくチーフに任されているようです。

執行部やチーフ達高学年は、
たぶんもっと早くから準備を進めているのでしょうが、
係になった下級生達が実際に活動を始めるのは
夏休み前くらいからだったようです。
その頃になって、
「○○係になったのだけど、仲の良い友達が△△係に入ったから、
やっぱ俺もそっちにしよう!」
なんていうのもアリのようです。
実はずんぐり兄も、当初応募した係から、
友達の入った別の係に変更しようと思っていたそうです。
ところが、夏休み前に入部した新しいクラブの先輩が、
○○係のチーフだったんですねー。
で、新入部員です、と挨拶をしたところ、その先輩が
「あ!キミって、○○係に入ってくれた子だよね?」
と、それはもう満面の笑み。
どうやらその係は人手が足りなかったようなんですねー。
別の係に移るつもりでいます、とも言えず
そのまま夏休みに突入しました。

夏休み中の係の作業のスケジュールはチーフが決めますから、
チーフの部活がある日は係活動はナシ。
部活が休みの日に係活動の日程が組まれています。
かくして ずんぐり兄の中2の夏休みは、
部活・係活動・合宿の予定で埋めつくされました。
先輩がとても楽しい方だったというのもあり、
ずんぐり兄は部活も文準も皆勤でしたから、
家にはほとんどいませんでした。

部活は、部によってはサボると先輩や顧問から注意されたりしますが、
係活動については、そういった強制はありません。
スケジュールを渡されて、
「来られる日はできるだけ来てね」と言われるだけ。
ですので、名前だけ係に所属していても、
夏休みなどの活動にはほとんど現れない人もいるらしい。
行ってみたけど、その日は人手がないとできない作業で、
「今日は中止!」なんて帰ってきたこともありました。

1年半、開成の母をやってみて、やっと最近わかってきたのですが、
開成という学校は、
「やりたい人にはいくらでもステージを与える」ところ。
やってみたい人は、いくつでもそのステージを選択できます。
でも、「やりなさい」という強制はほとんどないのです。
例えば文化祭では、前日は準備で授業が早く終わり、
翌日は片付けもあり、日曜の代休で学校は休みなのですが、
クラブでの参加がなかったり、クラブに入っていなくて、
クラス参団にも有志参団にも文準にも所属していないと、
前後も当日も特にやることがないのです。
当日は出席も取りませんから、登校しなくてもOK!
つまり3.5連休ということになります。
運動会でも、中3、高校生くらいになると、
出場種目が終わったら帰宅する生徒も中にはいます。
それはそれで、その生徒が選択した過ごし方、というわけです。

これは私の考えなのですが、
でもせっかくステージを与えられるのだから、
興味のあることにはどんどん参加するのが、
この学校に入った醍醐味のような気がします。
大変なことも、仲間とぶつかることもあるでしょうが、
その中から、いろんなことを経験して学び取っていくのでは?
厳しくて活動日の多い運動部に所属しながら、
別の文化部にも兼部し、クラス委員、旅行委員、生徒会、
運準、文準、有志参団の責任者をこなしつつ、成績も上位
なーんてツワモノの友人もいます。
ずんぐり兄には到底無理そうですが、
そんなツワモノは、仕事のプライオリティを判断し、
手際よくこなしていける力を身につけでいくのでしょう。

ずんぐり兄は、たくさんのことを同時にこなす器用さはありませんが、
・・・顔までペンキだらけで帰宅した夏休み。
・・・高校生に混じって夜遅くまで作業して、
汗びっしょりで帰宅した文化祭前夜。
・・・あいにくの台風で、初日は開催時刻が昼からに変更になり、
「でも実は、係の準備が相当やばくて、
開始が遅れて助かったかもー?」と苦笑いで登校した初日。
・・・翌日に片付けを残したくなくて、
先輩と一緒に雨の中、腹ペコで力仕事をして
「明日は休めるぞー!」と帰ってきた2日目。
どのずんぐり兄も、とってもイイ顔してました。

「いろいろ見たい企画があったのに、
部活と係と準備と片付けで、何にも見られなかったよー」
と、ボヤキながらも、
「文化祭楽しかった!来年は何をやろうかな?」
と言っていました。




夏がやってきます

2008-07-13 | 開成の生活
久々の更新です。

ずんぐり兄は運動会後の中間考査で青くなり、
昨日終わった期末考査で真っ青になりました。
もしかしたら開成は、定期考査が長いのかもしれません。
今回の期末は月曜から始まり、木曜に中休みを1日挟んで土曜まで。
5日間15教科ありました。
数学も英語も国語も先生によって2つに分かれているそうです。
私の頃はどうだったかなぁ?
確か高校の期末でも4日間だった気がするのですが。
普段勉強をしないずんぐり兄でも、
試験一週間前に時間割が発表されてからは、
一応机に向かいますので(正確には床に寝そべっていますが)、
「せめて試験期間くらいは勉強させよう」という
学校の親心なのかもしれません。

私の従姉は埼玉に住んでおり、
ずんぐり兄と同い年のハトコが市立中学に通っていますが、
「中間考査は2日間で5教科だけ」と言っていました。ホント?

ずんぐり兄は今日から試験休み、その後は
1日だけ終業式があり、長い長い夏休みです。

水泳学校は中1だけなので、
夏休みは部活と 文化祭の準備に明け暮れるようです。
文化祭は夏休みが終わってすぐですから、
ずんぐり兄が参加する文化祭準備委員の係は
夏休みもけっこう忙しいみたいです。
終業式に係の活動日程が配られるらしく、
今年の夏もどこにも行けません(涙)
まぁ今年はずんぐり弟も受験生だし、
私も来春の受験シーズンに向けて、
極力仕事は休みたくないのでいいんですが、
来年からも家族で遊びに行けないのかなぁ?つまらないなぁ。

そういえば、以前「ずんぐり兄は中学の間は塾に行かせない宣言」をしました。
今もポリシーは変わりませんが、すこーしだけ状況が変わりました。
先日、近所の公文に入会したのです。

数学などは学校の授業を元に、自力でやってほしい、と
今でも願いをこめて思っているのですが、
英語は、学校で習っていることがあまり身についていないようなのです。
それが気になり、中1の夏くらいから、
Z会を英語だけとっていたのですが、案の定、やらない。
何ヶ月か教材が溜まって、私に指摘され、
2日くらいかけて2回分くらいの添削問題を解き、提出して終了。
添削されて返却した答案のやり直しもやりません。
これは意味がないぞ!

英語の学習は反復です。
授業でやった内容を毎日30分でいいから復習する。
構文だったら主語を置き換えてみる、とか、目的語を替えてみる、とか。
基礎英語を毎日聞くのでも充分だと思います。
(と、学校の先生もおっしゃっています)が、やらない。
地道な努力が大切、ということをすっかり忘れてしまった ずんぐり兄。

そこで考えたのが公文です。
進度の早い学校の授業を さらに先取りする塾は、
デメリットもあり、必要ないと私は考えています。
それよりも学校で習ったことをしっかりと定着させること。
それには、同じような問題を何度も何度も繰り返す公文の教材が
適しているのでは?と考えました。

公文は今の実力で解けるレベルより少し手前から学習を始めます。
レベルチェックをしてもらったところ
中2の最初くらいからの学習になるようで
ちょうどいいみたい。
公文は自分の都合の良い時間に行けばいいし、
忙しくて行けない時は、多めにプリントをもらって自宅でやってもいいし、
多忙なずんぐり兄にはちょうどいいかも。
本人も「Z会やめて公文でもいいかな」と言うので、
早速入会しました。
とは言っても、まだ一回しか行ってないんですが、
地道にコツコツ、を身につけて、
気づいたら学校の授業を少し追い越してた、
な~んて具合に行くといいんですが。
果たして続くんでしょうか????

ピアノ

2008-06-07 | 開成の生活
開成中の音楽の授業ではピアノが必修、
ということは、ご存知の方も多いと思います。
中2の2学期まではピアノ、その後中3までがギターらしいです。
授業では1人1台(電子?)ピアノが与えられて、
課題曲が与えられ一学期に1度実技試験もあります。
筆記と実技の成績は通知表に
しっかり評価されます。

同級生には、小さい頃からピアノを習っていて、
かなり上級の生徒もいるみたいです。
去年の文化祭の有志参加団体では
「陸上部」の有志がコンサートを企画し、
素晴らしいピアノ演奏を披露したとか。
聴けなくて残念でした。

…と書くと、ピアノを習ったことがなくて、
開成を目指して頑張って勉強している息子さんのご両親は、
「勉強の他にピアノも習わせなくちゃ!
うちにはピアノがないから買わなくちゃ。」
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
そんなに慌てなくても大丈夫だと私は思います。

もしお子さんが興味をもたれるなら、
弾けないより弾ける方が絶対楽しいと思いますので、
ピアノを習うのはとても良いことだと思います。
でも、お子さんに関心がないようであれば、
無理に習わせる必要はないと思いますし、
「開成に行ったらピアノが弾けないと困る」
というものではないと思います。

もし開成という学校が、
「ピアノが上手に弾ける子」に入学してほしいなら、
入試にピアノ実技があるはず!(ありえないけど)

ずんぐり兄は正真正銘の音痴です。
小学校の音楽会も口パクで乗り切りました。
楽譜はト音記号で単音でしたら何とか読めますが、
ピアニカの鍵盤に「ド」のシールが貼ってないと弾けない小学生でした。
音の強弱調整もてんでダメで、
リコーダーを吹かせても息の調整ができず、
常に「ピャーッピャーッ」という酷い音。
一度だけ、ずんぐり兄弟を連れ、幼なじみ家族と
カラオケボックスに行ったことがありますが、
私は冗談ではなく悪酔いしてしまいました。
6年生の頃は、友達の影響で、
BUMP OF CHICKENなどをMDウォークマンで聞き始めましたが、
イヤホンで聴きながら鼻歌混じりに勉強をしていても、
その鼻歌がとてつもない音痴!
原曲を知らずにずんぐり兄の鼻歌を聞いていると、
BUMP OF CHICKENは
おかしな音楽をやっているバンドだと思えてしまいます。

入学しても音痴はとどまることを知りません。
校歌は口パクでごまかすとしても、
応援歌は大声で歌わないと、
先輩から「声だせーっ!」と怒られてしまいます。
意地になって歌うと、休憩時間に友達がニヤニヤ笑いながら
「ずんぐり兄さ、『戦え~♪』のとこ、ちょっと歌ってみ?
何か変じゃね?」と言ってくるそうです。
「そっか?変か?」と、音程に気をつけて注意深く歌ってみると、
友達は「やっぱり変だ」とニッコリ。

そんな筋金入りの音痴、音感ゼロのずんぐり兄でも、
中1の一学期と三学期は評点10をいただくことができました!

ちなみにうちにはピアノはなく、
大昔流行ったヤマハのポータサウンドがあるのみ。
たまたま私の従姉妹が近所でピアノ教室をやっているので、
週1日1時間だけレッスンをしてもらっています。
ふだんは本人の好きな曲を選んで練習、
試験の課題曲が出ると、それを集中して教えてもらいます。
家ではポータサウンドで練習。
ポータサウンドは小さいキーボードですので、
たまに鍵盤が足りなくなるのですが、なんとかなります。
1学期は10をいただき、その後は部活などで忙しく、
レッスンをお休みしていました。
案の定2学期の課題曲はメロメロ、評価もメロメロでした。
3学期の課題曲は、本人も好きな曲でしたので、
「また教えてもらいに行く」と言い出し、
週1日レッスンしていただいて、
またまた10をいただけました!

ピアノを習っていて、難曲もスラスラ弾いちゃう子も
もちろん10でしょう。
が、ずんぐり兄のように、
「譜面を読むのは相当あやしいけれど、課題曲だけは暗譜して、
左右別々に(右がメロディ、左がアルペジオで)
とりあえずほとんどつっかえずに、1曲弾ける」
という程度でも、ちゃんと努力を評価してもらえます。

私も中学受験まではピアノを習っており
(と言っても、初級者レベルですが)、
中学時代は独学でギターをそこそこ弾けるようになりました。
ギターを始めた頃、
楽譜が読めることはとっても便利だということを知り、
ギターでコードを覚えてからは、
コードがわかるって、ギターでもピアノでも
演奏する上ですごく役立つことだ、と気づきました。

開成の音楽の授業では、音階やコードのことを
きちんと教えていただけます。
ずんぐり兄はあまり理解していなくて残念ですが

二度目の運動会

2008-05-24 | 開成の生活
GWが終わってすぐ、
開成生活で二度目の運動会がありました。
日曜の予定で早起きしましたが、
あいにくの雨で翌日に順延。
週明けの朝から仕事を休むことができず、
月曜は昼まで働いて午後お休みをいただき、
会社から西日暮里にかけつけました。

写真は「土下座」です。
こういう競技があるわけではありません。
運動会では各学年一種目ずつの団体競技があり、
自分が出場した競技で負けてしまうと、
所属している組の応援席の前に戻り
「土下座」をする風習?があるのです。
もちろん強制ではなくて、自然にそういう心境になるみたいです。

去年の運動会の紹介の時にも書きましたが、
開成の運動会の運営は全て生徒に任されています。
高校は8クラスがそのままチームとなり、各組の色が決められています。
中学は7クラスですので、各クラスを8色に分割します。
高2から高3に上がる時はクラス替えがありませんから、
高2の編成のまま高3で最後の運動会に臨むことになります。
高3の運動会の準備は、前年の運動会が終わった直後から始まります。
組責任者や応援団長を始め、実にたくさんの役職があります。
多くの高3は複数の役職を兼務しているようです。

その役職の中に「中1係」「中2係」…といった学年係があります。
各学年の競技は毎年同じものですので、
過去のその競技の記録を分析をし、作戦を立て、
学年が上がりチーム編成が決まると、
下級生との顔合わせから始まって、
運動会本番まで、みっちり指導します。
練習の計画も連絡も、練習の際に貴重品を預かるのも、
ケガ人が出れば教員や保健室に連絡をするのも「学年係」。

まだまだ幼い中1、中2からみれば、
高3は大きくて大人で、そんな先輩達に
「声が小さい!」なんて厳しく指導されるようですから、
特に初めての体験の中1にとっては
高3の「学年係」の先輩はとってもこわーい存在みたいです。
本番当日、「学年係」の先輩達が、
「お前ら、戦ってこい!」「勝ってこい!」と力強く送り出してくれます。
その競技で見事優勝すると、
「お前ら、よくやった!ありがとう!」と叫ぶ学年係の先輩達と一緒に
チーム全員でグラウンド一周 WINNING RUN!
このウィニングラン、ずんぐり兄は昨年体験できましたが
サイコーに気持ち良いらしいです。

そして、残念ながら競技で負けてしまうと・・・
大きな身体の怖かった高3の先輩が、本気で泣いてしまうんです。
それにつられて後輩達も泣いてしまいます。
高3は、「俺達の指導が足りなかった。
勝たせてやれなくてごめんな。」の涙です。
後輩はそんな先輩を見て、「一生懸命指導して応援してくれたのに、
勝てなくてすみませんでした。」の涙かな。
優勝した組以外はどの組も、
悔し泣きをしながらみんなで自分の組の応援席前に戻り、
みんなで土下座をしてました。
しばらくすると応援席からは、応援団を中心に
「アリガトアリガト中2!」というエールが沸き、
応援団長が学年係のチーフに歩み寄り、
(よく頑張った、お疲れさん)とでも言うようにポンポンと肩をたたき、
労をねぎらってチームはバラバラと立ち上がり控え室に戻っていきました。

入学前にこの「泣いて土下座」の話を聞いた時は、
(今ドキの高校生が、泣いちゃうの?土下座って?)
なんて思ってしまいましたが、
実際に入学して体験してみると、
みんなこの運動会が大好きで、
特に高3はこの運動会に賭けてるんだなぁ、と実感します。

先生方も先輩のお母様方も
「高3になって、受験生なのに勉強もしないで・・・と
ヤキモキするでしょうけど、
運動会が終わるまでは何を言っても無駄ですからあきらめて」
とおっしゃっていました・・・



中2になりました(なれました)

2008-04-12 | 開成の生活
早いもので、ずんぐり兄は中2として登校を始めました。
身分証用の写真を撮り、昨年のと比べてみましたが、
春のスキー学校で日焼けした以外はあまり変化(進歩)がないような?

先生からは中1の時の保護者会で、
「私学ですから中学でも成績不振者は進級させません」と聞いていましたが、
ずんぐり兄の同期生は全員無事進級できたようです。
年度末の進級判定会議にかかる=進級できない ということらしく、
この進級判定会議にかかる基準は、
入学時に配布される手引きに明確に記載されています。
しかしこの基準を下回るのは、少なくとも中学においては、
正直かなりなものかも?
普通に登校して普通に授業を受けて提出物を出していれば、
そして試験前それなりに勉強すれば、
いくら勉強しないずんぐり兄でも、この成績は取らないだろう、
と今はたかをくくっていますが…来年以降はどうかなぁ?

高校はどうかわかりませんが、中1では各学期最終日に通知表を渡され、
そこには全科目の評点(10点満点)の平均と、
そのクラス席次が書かれていました。
そして3学期終業式の日、通知表をもらうとそこには、
全教科平均の年間平均評点が記載されていて、
さらに学年席次が記入されていました。キャー!
ずんぐり兄は「小学校時代はあんなに勉強したのにねぇ」という言葉が
まさにピッタリの成績。

今春も週刊誌話題の「東大合格者数」は去年とほぼ同様で、
先輩方は本当に頑張られたと思いますが、
ずんぐり兄を見ていると、
あれは本当に一握りの精鋭の偉業なんだと痛感します。

開成の卒業生は約400名、
今年も東大合格者数は約190名くらい。
と考えると一瞬、「え?約半分が東大?」と思いがちですが、
現役合格者数も去年と同様約120名くらい。
卒業生には高校から入学した100名が含まれています。
高入生は本当に優秀だそうですから、
調べたわけではありませんが、
現役合格者の中には多数の高入生が含まれているのでは?
となると、中入生300名のうち
現役で東大に合格する生徒は、僅かな上位層のみなんじゃないかしら?

4月5日、かわいい新入生が入学してきて、
ずんぐり兄は「後輩ができる!」と喜んでいます。
あとに続く皆さん、
「東大に行くために」じゃなくて、
「開成健児になるために」、
開成目指して頑張って下さいね!

3学期

2008-02-15 | 開成の生活
3学期は中学入試や高校入試があって、臨時休校の日が多いです。
お弁当を作る日が少なくて、とっても助かりますが、
お休みだと全然勉強しなくて、大丈夫なのかしら・・・?
それなのに早くも、春のスキー学校や部活の春合宿、
それと運動会準備は期末終了直後から始まるので、
その活動予定表などが配布されました。
ずんぐり兄の心は期末試験を飛び越して、もう春休みです。
そういえば、冬のスキー教室は中1は希望者全員が参加できて
菅平の方に行ってきました(毎年同じかはわかりません)が、
春は東北方面で、希望者数によっては抽選になるかも?と書いてありました。
行けるといいなぁ・・・

ところで、開成生活について
この4月に入学が決まった保護者の方からいくつかコメントをいただきました。
今春入学が決まった皆様、おめでとうございます。
そして、つたない文章をお読み下さってありがとうございます。

学校のことを詳しく知りたいので、個人的にメールを・・・
と何人かの方に、お書きいただいたのですが、
これからずんぐり弟のフォローで忙しくなることが予想され、
きちんとお返事を書ける自信がありません。
本当に申し訳ないのですが、
可能な範囲でブログの中で書かせていただこうと思います。
それと、お世話になっている施設などに
ご迷惑になることがあっては申し訳ないので、
校外の施設の固有名詞についても、差し控えさせていただこうと思っています。
どうぞお許しくださいね。

スキー学校

2008-01-10 | 開成の生活
開成では、2学期が終わるとすぐにスキー学校があります。
夏の水泳学校は、中1の必修ですが
スキー学校は必修ではなく、希望者のみの自由参加です。
自由参加とはいえ中1はほとんどの生徒が希望し、
今回も9割くらいは参加したのでは?
中2~高2の希望者も参加するので、
今回の参加者総数は400人をゆうに越えていました。
信州のスキー場のホテルを全館貸し切り、
それでも間に合わず別のホテルにも分宿です。

必修ではないのでもちろん有料ですが、
4泊12食つきで到着日午後から帰る日午前まで
丸4日間SAJのスキースクールに指導してもらえることを考えたら
すっごーくリーズナブル。
道具もウェアも持参してもいいし、レンタル(別料金)を申し込んでもOK。
長男はウェアは持参し道具はレンタルしました。
スキーじゃなくスノボも選択できて、初心者は板の付け方から教えてもらえます。
申し込み時に4つのレベルの中から自分でクラスを選び、
その中で名簿順に8人ずつくらいの班に分けられ、
現地では班ごとにレッスン。自由滑降はナシです。
子供達は自分達で自由に滑る時間があったら楽しいでしょうけど、
親にしてみたら、ずっとスクールで見てもらえるのは安心ですよね。

希望すれば別料金で検定も受けられます。
長男は低学年の頃から毎シーズン2回くらい
スキーに連れて行ってましたので、一応滑れます。
検定を受けて3級を取って帰ってきました。
長男にとっては、レッスンよりも検定よりも
4泊も友達と過ごすこと 特に夜が何より楽しかったみたいです。

「寝不足で滑ると怪我するから、しっかり寝てハメはずさないようにね」
と、口を酸っぱくして送り出したのですが、
帰宅して開口一番に言った言葉は
「いやー楽しかったけど、疲れて夜早く寝ちゃったのが残念だ。
夕べなんか4時間も寝ちゃったよ」ですって。

でも自分の中学時代を振り返ると、
友達と夜遅くまで他愛ないおしゃべりをするのって楽しかったですものね。

あっという間に

2007-11-16 | 開成の生活
長男が開成に入学してから、もう半年以上が経ちました。
先輩のお母様方から
「あっという間に6年たっちゃうのよ」とお聞きしたことがありますが、
本当にそうなのでしょう。

夏にブログを再開してから、
長男の受験までの経過を急ぎ足で書き、そして
開成に入学してからの様子や、私が感じたことを書いてきました。

お読み下さっている方の中に、
これから開成の受験を考えていらっしゃるお子さんの
ご両親がいらしたとしたら、その方に
少しでも開成という学校の雰囲気を感じていただけたら、と
思いながら書いています。

開成は偏差値の高い学校ですが、
学校は偏差値だけではありません。
ある意味とてもユニークな学校だと思います。
大変優秀なお子さんであっても、お子さん本人やご家庭に、
開成の校風が合わないこともあると思います。

開成は東大合格者数が多いことが知られていますが、
開成に入学すれば東大に入れるわけでは勿論ありませんし、
東大に合格するための進学指導をしてくれるわけでもありません。
今春の合格者数は190人ですが、現役は120人。
今春東大に現役で合格できたのは、高校卒業生の約3.5人に1人で、
それ以外は浪人か他大学に進学するわけです。
もしかしたら学外の方がイメージしているよりずっと、
東大合格者数についての意識は低いような気がします。

これは私の母校でも同じでした。
卒業したのはウン十年前ですので、今の母校の様子はわかりませんが
東大合格者数を増やすための教育は一切なかった、と記憶しています。

これから開成に入学なさるお子さんのご家庭で、
入学後に「こういうイメージの学校じゃなかった!」という
ミスマッチが起こらないように、
これからも開成の校風を少しでもお伝えできれば…と思っています。