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ずんぐり兄弟 中学受験体験記

2007年、筑駒・開成中に合格した長男の開成ワクワク体験記と
2009年に本郷中に合格した次男の本郷ドキドキ奮闘記

5年生秋、冬…~サピックス保護者会

2007-08-25 | 長男の受験
長男の2回の「志望校判定予備テスト」は、どちらも同じくらいの成績、
本人はテストそのものをとても楽しんだ様子ではありました。
自分の志望校を記入し、それに対しての判定結果が出る、
というプロセスが「力試し」みたいでワクワクしたようです。

だからといって、その結果によって志望校を検討することはなく、
学習スタイルも変えることはありませんでした。
クラス昇降に関わるテストのやり直しは一切しません。
授業内での小テストも、先生から再提出の指示がない限りは、
解き直しは全くしませんでした。
ですが、先生から指示があったものについては
私から何も言わなくても必ず間に合わせていたようです。
夜23時過ぎでも、やりたいところまで終わらなければ
居眠りしながらでもやっていました。
勉強する姿勢がとんでもなくて、床に腹這いは当たり前。
「逆立ちしながらやった方がまだ楽なんじゃない?」と思うほど
不自然な体勢で何時間でもノートに向かっていました。

そして、自分が決めた予定が終われば、ゲームやパソコン三昧。
私の大の苦手な歴史が始まっただけでなく、
5年生後半の教材は、私には国語以外歯が立たなくなりましたので、
長男も親には聞いてこないし、たまーに算数を聞かれても
「質問教室で聞いておいで」と答えるだけ。
でも長男は質問教室には絶対行かないのです。

サピでは授業の後、「質問教室」というのがあり、
聞きたいことがある生徒は、授業前に順番待ちノートに名前を書いておくと、
授業後に先生が個別に質問に答えてくれます。
この質問教室を活用して成績アップしたり、
質問教室で仲間との結束や先生との信頼関係を築いて
受験に前向きになる生徒も多いらしいのですが、
長男が卒業までに質問教室を利用したのは、6年生の時たった2回のみ。
しかも1回は
「待ってる間に考えてたらわかったから、聞かずに帰ってきた」。
2回目は
「30分待って、聞いたら先生の一言で納得できたから30秒で終わった」
そうです。

本人曰わく「授業の後残って遅くなるのは、おなか減るからヤダ」
とのことでしたが
そもそも「人に聞く」ことがあまり好きではないようです。
「知らないことを人に聞く」のは嫌じゃないようですが、
「わからない問題の解き方を人に聞く」のは性に合わないらしい。

当時のサピの教室長は「質問教室は大いに利用して下さい」
とおっしゃっていましたが、
「でも不思議と、開成に受かる子は聞きにくる子が少ないんですよ。
『開成受けるなら質問教室に来るな』とか
『質問教室来てたら開成受からない』とか言ってるんじゃないんですよ。
ただ開成受けようって子は、人にやり方を聞くのが、
どーも好きじゃないんみたいなんですよね。
時間かけても自分でやり方を見つけるのが好きな子が多いのかもしれません」
ともおっしゃっていました。
ちょっと納得、の気がします。

トドかアザラシのような姿勢でノートに向かう頑固な長男相手に、
私も、受験はまだまだ先のこと、とノンビリ構えていていました。
サピの予定表とにらめっこしながら、
次に旅行に行けるのはいつかな?と計画を立てていました。

5年生の夏休みには
「もう受験終わるまで旅行できないかもしれないから」と
気合いを入れて石垣島に行ったにもかかわらず、
5年生の秋には友人親子と那須に、家族でクアパークに小旅行、
お正月と2月には、「来年は滑るわけにはいかない」と、
スキーにも2回行きました。
(実は6年生のGWにも「これで最後」と石垣島に行きました)

サピは6年生の夏あたりから怒涛のような毎日になる、と噂に聞いていたので、
まさに「寸暇を惜しんで」遊びに行っていました。

3、4年生の頃はミニバス一色でしたし、
中学に入ったら、なかなか親と遊びに行かなくなる、とも聞いていたので、
次男のためにも、休みがあれば一泊でも近場でも家族で出かけたかったのです。

そんな緊張感のなかった私が、緊張する機会がありました。
サピックスの保護者会です。

保護者会自体は低学年の頃から年4、5回あるのですが、
毎回平日の日中ですので、会社員の私は毎回欠席でした。
もちろん義務ではありませんから、欠席届さえ出せばOKです。
確か5年生後半の保護者会で、初めて土曜開催の案内が届きました。
「仕事は休みだから、たまには行こうかしら」と思いつつ、
「でも美容院にも行きたいし」と悩んでいるうちに、
出欠の返事の提出期限を過ぎてしまったところ
事務の方からお電話をいただいてしまいました。
「今回は土曜ですし、ご出席難しいですかねぇ?」
少人数校舎だからか、今まで一度も出席していないのを
ご承知だったのかもしれません。
とりあえず美容院は先送りして、初めて保護者会に参加してみました。

会場に行って驚いたのが、お父様の出席がとても多いこと。
これは土曜開催だと顕著です。
6年になってからは、呑気な私も平日の保護者会にも出席するようになりましたが、
平日でもお父様の姿をけっこう見かけました。中にはご夫婦揃って出席の方も。
そして皆さんとても熱心でいらっしゃいます。
初回の私と来たら、遅刻はするし、
ジーンズにTシャツのような近所に出かける格好で
何だか皆さんに申し訳ないような気持ちでした。

保護者会では各教科の先生がお話をして下さいます。
スタイルはそれぞれ異なりますが、どの先生もとても熱意をお持ちで、
しかもお話がお上手!
どんどん話に引き込まれていく感じです。
息子達が「サピの授業は楽しい」と言うのがよくわかりました。

各教科の授業の様子、今やるべきこと、家庭学習の進め方、親の心構え、
時には厳しく、時にはユーモアを交え、的確なアドバイスをしていただけました。

私が緊張した理由は、保護者の皆さんの雰囲気です。
当たり前ですが、皆さんとにかく真剣!
もちろん私だって決して不真面目ではないんですけれど、
何だかこう、私にはない熱いモノを感じるんです。
先生の言葉は一言一句聞き漏らさないぞ!という雰囲気で、
すごい勢いでビッシリ細かくメモをとっていらして、
「ご職業は?もしや速記者?」と聞きたいくらいでした。

全体会の後、希望者は順番に各教科の先生が個人的な質問に答えてくださいます。
私も一度だけ、順番を待って質問をしましたが、
待っている間に他の方の質問している内容に耳をダンボにしていると、
お母様やお父様が教材の内容をきちんと把握していらして、
まさに親子が一体となって受験に立ち向かっている感じ。

私は受験本番まで、皆さんのようにはなれませんでしたが、
2回目の保護者会からは、遅刻しないように
普段着ですが一応ジーンズではない服装で出席するようになりました。

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2 コメント

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熱心さについて (スターチャンネル)
2008-02-04 02:36:29
私の子が通う四谷大塚の保護者会でも、似たような傾向が見られます。

ものすごく熱心な方々がいらっしゃって、いつも不思議に思っています。会議における議事録の如くメモを取る方が少なくありません。

そこまでメモに集中せずとも、先生の話をじっくり聞き、忘れてはならない所だけで良いように思うのですけれどねぇ。

ただ、どちらかといえばアットホームな雰囲気があり、何が何でも上位校合格とガツガツし過ぎず、真剣さの中にもゆったりと受験を楽しもうという方が多いような気がしていて好きです。もちろんたまには、そういう方もいらっしゃるのですが、しばらくすると転塾なさってしまうことが多いです。

※私自身もこちらのkf0708さん同様に、小学生の頃に四谷大塚に通っていました。

開成に、面倒見の良さを望む方って、もしかしたらこういう方々なのかなぁと想像しています。

ちなみに保護者会の時の服装は・・・私は毎回ジーンズです。
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保護者会 (ずんぐり母)
2008-02-08 12:53:03
スターチャンネルさま、

スターチャンネルさまも四谷大塚ご出身なのですね!
私は今でも「四谷大塚進学教室の歌」の1番を歌えます!

今の四谷大塚の保護者会はアットホームな雰囲気なのですね。
サピックスの保護者会では、先生がかなりいろいろな情報をお話になられて、
それが資料には書いていないようなことだったりするので、
メモを取るのにも力が入るのかもしれません。
資料に書いていないこと、とは
例えばその校舎独自の合格実績データとか、
その校舎のクラスごとの授業の様子とこれからの課題とか。
毎回そうかわかりませんが、2つか3つくらいのコースごとに教室が分かれているので、
上位コースの教室は、特に熱い空気なのかもしれませんね。

実は、次男の保護者会にはまだ一度も出席したことがなく(平日なんですもの)
いよいよ新6年生の授業も始まったことですし、
次回は出席してみようと思っています。
次男は残念ながら上位コースではないので、
また少し違った雰囲気かもしれません。
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