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ずんぐり兄弟 中学受験体験記

2007年、筑駒・開成中に合格した長男の開成ワクワク体験記と
2009年に本郷中に合格した次男の本郷ドキドキ奮闘記

2日2日①

2009-04-09 | 受験本番~次男編~
1日の夜もぐっすり眠れ、トラブルもなく予定時刻通り試験会場に到着。
この日の朝向かったのは、明治大学付属中野中学でした。

四谷大塚の合不合模試の配布資料の中に
「併願パターンの考え方」について書いてありました。
このデータなどを見ると、
1日に早稲田中を受ける子の併願校として
2日に本郷を受けるパターンが多いようです。

ずんぐり弟の第二志望は本郷中学でしたので、
2日の本郷に出願することも考えました。
本郷は2日、3日、5日、と3回受験のチャンスがあります。
「合否のボーダー上の場合は、複数回受験を優遇します」と
説明会でお話がありましたし、3回とも出願するのも一つの手ですね。
問題の難易度はどの回でも変わらないようですが
それぞれ受験する層が異なるため、偏差値は
3日、2日、5日の順に高くなります。

ずんぐり弟の場合、夏前くらいまでの成績は早稲田には遥か届かず、
本郷2回目(3日)もかなり厳しい状況でした。
夏を過ぎても成績が伸び悩んだ場合の併願校を
しっかり選んでおく必要がある、とずんぐり母は考えました。

ずんぐり兄の時の経験からすると、
何としても2日に合格をいただいておきたい!
仮に2日に本郷を受けた場合、1日早稲田の結果を2日の午前中に、
2日の本郷の結果をその日の夜に知ることになります。
両方残念な結果の可能性もじゅうぶんありましたから、
その状況になった時にはかなりダメージを受け、
3日以降の試験で実力を発揮できないのでは?
という不安があったからです。

その不安を解消するためには、2日には本郷ではなく、
もう少し余裕を持って臨める学校を受けておく必要がありました。

オープンスクールに参加したり、文化祭に行ったりして
ずんぐり弟も気に入った学校。
そして手の届きそうな学校を検討した結果
2日は明大中野と 午後に高輪算数に出願をしました。

明大中野は東中野から徒歩5分くらいでアクセスも良く、
部活もたくさんあって、ずんぐり弟のお気に入りの学校です。
明中のオープンスクールで ずんぐり母の印象に残ったのは
生徒さん達の上履き。
ビニール製のサンダルなんですよ。
先生に質問してみたら、「そのご質問はとても多いんですよ」と
笑って答えて下さいました。
男子ですから、運動靴タイプの上履きだと、かかとを踏んだりする子もいるし、
持ち帰って洗うなんて子は少ないし、臭いし衛生的でないし。
体育館シューズとグラウンドシューズは専用のものがあるのだから、
上履きが運動靴タイプである必要はない、ということで、
サンダルになったそうです。
よくベランダなどで使うヘップサンダルみたいので、
学年ごとに色分けしてあるようでした。
先生のお話では、「見た目がいいとは言い難いので、
『サンダルやめるか?』と生徒会でも何度か審議されたのですが、
『履き替えが楽だし、通気性もよくて匂わないし、サンダルでいい』
という生徒が多いんですよ」とのことでした。
なるほどね~。確かに。
ずんぐり兄の通う開成は、上履きがありません。
通学は黒なら何でもOKなので、黒いスニーカーで登校。
晴れでも雨でも、そのスニーカーで教室に入ります。
さらに体育の授業でグラウンドで運動する時もそのまま。
ですので、教室の床はとても汚いし、靴はとっても臭いです。
ずんぐり弟の通い始めた本郷は、
学校指定の上履きに履き替えています。
この上履きは体育館シューズも兼ねるので
けっこうしっかりした紐スニーカーで、
まだ慣れないずんぐり弟などは、
学校に着いて昇降口で履き替えるのに手間取ってました。
上履きサンダル、合理的です。

明中は、高校受験ではスポーツ推薦枠もあり、クラブ活動はとても盛んです。
珍しいゴルフ部やサイクル部などもありますし、
ずんぐり弟は「スカウトされたらどうしよう?」と苦笑してましたが
相撲部も有名。
若貴兄弟の出身校ですものね。

名前の通り明治大学付属ですので
卒業生の7割くらいが「明大推薦試験」を経て明治大学に進学するそうです。
国公立大学目指して大学受験する場合、
明大推薦権を維持しながらチャレンジできる、というのも
ずんぐり母には魅力に思えました。

入試は2日と4日の2回。
しかも4日は2科4科選択です。
学校によってシステムは異なると思いますが、
合格者の7割を算国語の合計点の高い順に合格とし、
残りの3割を4科の合計点で決める、というもの。
算数で稼ぐタイプのずんぐり弟には有利に思えましたし、
2日は明中に出願、
翌3日の発表を見て、ダメならその場で4日分を出願、
というスケジュールを組みました。

2月1日②

2009-04-01 | 受験本番~次男編~
当日の朝は、少し雲と風があり寒いものの、雨や雪の予報はなし、
交通機関に乱れもなく、順調に早稲田中学に着きました。
入口にはお世話になったサピ社会の先生が。
社会が出来ずにいつも心配をかけていましたが、
時には厳しく時には優しく、
ずんぐり弟に声をかけ続けて下さった熱い先生です。
先生に力強く握手をしていただき、
やる気満々で試験会場に入っていったずんぐり弟を見送りました。

保護者控え室は大隈講堂。入試が始まった頃に校長先生からご挨拶がある、と
受験票に同封された案内に書いてありましたので、
まずは大隈講堂に入りました。
1日は日曜ということもあり、会場にはご夫婦連れの方など
多数の保護者が来場していましたが席は充分あり、暖房が効いて快適です。
校長先生からは、試験が無事開始されたこと、受験者数、
退場時の注意事項などが説明されました。

校長先生は最近交代されたばかりの、
早稲田大学からいらした先生と記憶しています。
昨年10月の学校説明会でもお話をお伺いしたのですが、
その時は時間も短かったですし、何よりも教頭先生のお話の印象が強くて…
ご存知の方も多いかもしれませんが、
教頭先生はお話がとてもお上手でとにかくユーモアたっぷり。
会場が大爆笑になるようなネタ?を多数お持ちの方なのです。
そのためか、説明会の時のずんぐり母の正直な感想としては
「教頭先生に比べてしまうと校長先生の印象は薄いなぁ。
まだ着任して日が浅いからかしら?」などと
失礼なことを思っていました(校長先生ゴメンナサイ!)。

でも入試当日の校長先生のお話を聞いて、
ずんぐり母の印象は大きく変わりました。
お話の主旨としては、
「今日まで頑張ってきて、今この時間も真剣に戦っている息子さん達を
まず最初にお疲れ様、と笑顔で労ってあげて下さい」という内容で、
言葉の端々に暖かさが溢れていました。

お話が終わった後は、そのまま講堂に残ってもかまいませんが、
多くの方が隣接する大隈ガーデンハウスに移動します。
大隈ガーデンハウスとは、大隈庭園に面した早稲田大学の生協食堂です。
早稲田中学の入試の日は、早稲田大学からお借りしているそうで、
コーヒーとケーキの無料サービスをしてくださるのです。
大学生協ですから、どこかの有名パティシエ作のようなケーキではありませんが、
種類もいくつかあり、いくついただいても大丈夫なように
充分な数が用意されていました。
ご両親に同行した小さな妹さん弟さんも少なくなかったので、
みんな嬉しそうに食べていました。
「コーヒーとケーキでくつろいだり、学校周辺を散策なさったりして、
息子さんを笑顔で迎えてあげてくださいね」という校長先生の言葉からも
学校の暖かい心づかいが感じられて嬉しくなりました。
内緒ですけど、ずんぐり母はケーキ2ついただいちゃいました。

ケーキとコーヒーで幸せな気持ちになった後は
高田馬場駅周辺で時間をつぶし、試験終了20分前くらいに学校に戻りました。
子供達との合流方法は、受験票に同封されていたプリントにも書いてあり、
講堂でも説明がありました。(雪の場合には変更があるそうです)
受験番号順に6つくらいのグループに分け、
グループごとに列を作って保護者が校庭に並びます。
あまり広くない校庭は保護者でいっぱいになります。
時間になると受験番号の若い教室から、順番に子供達が出てきます。
子供達向けの放送では
「もし保護者の方を見つけられなくても心配しないで。
必ず保護者の方はキミを見つけてくれます。」と、
ユーモア混じりの優しいアナウンスが流れていました。
校舎から出てきた子供達は、保護者の周囲をゆっくり歩きますので、
ほぼ確実に我が子を見つけることができます。
待っている間は風が強く寒かったものの
朝よりも晴れてお日さまが出ていたので助かりました。

校長先生からのお話通り、
笑顔で「お疲れ様!」とずんぐり弟を出迎えました。
ずんぐり弟も満面の笑顔です。
「俺ね、そうとう出来たよ!算数はかなりいいと思う。
たぶんイケるんじゃないかな~?」
力を出し切った様子のずんぐり弟の表情を見た瞬間、
「明日の発表の結果がどうであれ、早稲田を受けさせて良かった!」と
ずんぐり母は心から思いました。
さらに、もう合格したかのように
サバサバしているずんぐり弟の口ぶりを聞いていると
何だかこちらまで合格しているような気持ちになってきました。

昼食を食べて帰宅した後のずんぐり弟は、
社会や理科のまとめノートをパラパラ見たりしていたものの
「明日の午後にはPSPで遊んでいる俺」を想像して
ニンマリしているようでした。

2月1日①

2009-03-27 | 受験本番~次男編~
受験本番の話題から少しそれてしまいましたので、話を戻します。

本番前日のずんぐり弟の様子は以前にも書きました通り、
闘志あふれる様子でした。
ずんぐり弟もずんぐり母も、
「もしかしたら第一志望イケるんじゃないか?」と思いながら臨んだ2月1日校は
早稲田中学でした。
5年生の時に文化祭に行ったずんぐり弟は
早稲田中学に一目惚れ状態。
校内の雰囲気、生徒さんの様子、立地、やりたいクラブがある。
どれもずんぐり弟のお気に入りになりました。
他の学校と比較してどこがどう、ということになると、
具体的に説明するのは難しいのですが、
「ビビッときた」ようです。
もう一つの理由として、ずんぐり弟は早稲田大学にも魅力を感じたようでした。

早稲田中学は高田馬場駅から徒歩1分という恵まれた立地にありますが、
都電の早稲田駅からも歩いて10分かかりません。
文化祭に行った時、都電を利用してみたのですが、
都電早稲田駅から歩くと、大隈講堂の脇を通ります。
大隈講堂と、その向かいにある早稲田大学の
アカデミックな雰囲気に惹かれたようです。
「俺は早稲田中学から早稲田大学に行く!」と5年生の頃に言い出しました。

皆さんもご存知のように
早稲田中学は半付属校で、卒業生の約半分が推薦で早稲田大学に進学します。
「早稲田大学に行くのが目的なら推薦率がもっと高い
早実を目指すのがよかったんじゃない?」と言われそうですが
残念ながら早実はずんぐり家よりかなり遠く、
またずんぐり弟は男子校を希望していました。
あと一年遅く生まれていれば、早稲田学院中学が開校されたのですが、
中学募集は来春からです。
ずんぐり母の考えとしても、
「付属校よりは大学受験のある学校の方が好ましいかな?」
という考えがありました。
なぜなら、入学した学校の付属している大学に
将来希望する学部がなかったら?と考えたからです。
たとえば、ほぼ全員が早稲田大学に推薦入学する早稲田学院に進学して、
「医学部(その可能性はなさそうですが)に行きたい」
「薬学部に行きたい」となった場合には
友人の多くが大学受験しない中、
自分一人で受験勉強に立ち向かわなければならない。
それはかなりハードルが高いと考えました。
それよりも、学年全体が受験モードの中で
切磋琢磨する方が良いのでは?と思いました。
早稲田中学は運動会が保護者にも非公開、という部分は少し残念ですが、
それ以外についてはずんぐり母も魅力を感じる学校です。
そんなわけで、ずんぐり弟の第一志望校は早稲田中学、と
5年生の秋頃に決まっていました。

実はもう一つ、ずんぐり弟が絶対口には出さないであろう理由がある、と
ずんぐり母は思っています。
ずんぐり弟が5年生になった年に、ずんぐり兄は開成中学に入学しました。
そろそろ自分の志望校を考え始めた頃、
友達のお母さんに、近所のおじさんに、年に数回会う親戚のおばさんに、
「お兄ちゃんはどこの中学に行ったの?開成?すごいね~」と言われ続けたずんぐり弟。
いつしか「自分もみんなに『すごいね~』と言ってもらいたい」と
思うようになったのだと思います。
ずんぐり母からしてみたら、
筑駒も麻布も武蔵も栄光も聖光も駒東も慶應も渋々も
どこも「すごいね~」です。
でも、ずんぐり家の住んでいるエリアでは
中学受験率は低く、関心ある人も少ないため
最近の中学受験事情を知らない人が大半です。
イメージとしては「ツクコマ?それ何?」って感じのエリアなのです。
ですので、ずんぐり弟にとっては
「ご近所の人も、誰もが聞いたことある名前の学校」
である必要があったのだと思います。

1月後半

2009-03-17 | 受験本番~次男編~
1月校の選択の際、
「首尾よく2校とも合格をいただけたとしたら
ずんぐり弟の性格からすると、浮かれて慢心してしまうのでは?」
というのが、ずんぐり母の心配でしたが、それは杞憂でした。
サピの先生の巧みな雰囲気作りのおかげでもありますが、
ずんぐり弟自体も最後の最後にずいぶん様子が変わりました。
栄東に合格したことが、かなり追い風ななったように感じます。
実際のところは、偏差値はあくまでも数字ですので、
たとえ第一志望より高い偏差値の学校に合格したとしても、
第一志望校に合格するとは限らない。
ましてや、ずんぐり弟の第一志望校の偏差値は、栄東Aより上でしたから、
栄東に合格したことで第一志望校合格に近づいたわけではないのです。

でも、ずんぐり弟には1月受験がプラスに働いた典型的な例だったようです。
「栄東に受かったんだから、第一志望校だって、頑張れば手が届くに違いない」
と思ったのでしょう。
ずんぐり母が何も言わなくても、自分で苦手分野の見直しを始めました。
もしかすると、受験勉強期間で一番真剣な目をしていたのがこの時期かもしれません。

お正月が明けてからの学習内容は、以前にも書いた通り、
基礎力トレーニングなどの基本的な学習、
それと弱点分野の補強でした。
この弱点分野の補強においてありがたかったのが「家庭教師」の存在でした。

6年生の4月くらいから約10ヶ月、
ずんぐり弟はサピと並行して家庭教師の先生にお世話になっていました。
この家庭教師についての詳細は、長くなりそうなので、
改めて別の日に書くことにします。

さて、どうありがたかったか?というと、
弱点の洗い出しをして下さったのが家庭教師でした。
社会理科については、弱点の方が多いようなずんぐり弟でしたので、
数ある弱点分野の中でも、
「ここだけは最低押さえておかないと」という部分を抽出してくれました。
また、過去問を解いて採点した後に、間違えた問題をチェックしておくと、
その中でも「これはできてないとまずい」というものを抽出し、
その範囲を学習したサピのテキストを使って復習、という指導をしていただけました。

1月校終了後のずんぐり弟は、家庭教師から指示された分野を中心に
過去のサピテキストと格闘していました。

そして1月最後の家庭教師の授業の後、先生から
「第一志望に合格できるかどうかはわからない。
でも『合格するかもしれない』というレベルまでは来たよ。
4月に会った時には、『とても手が届かない』と思っていたけれど
今のずんぐり弟君なら充分戦えるよ」と
ガッチリ握手をしていただいた時には、ずんぐり弟は本当に嬉しそうでした。
いつもダメ出しされていた家庭教師に、最後にそう言ってもらえたことは
大きな自信になったようです。

年末くらいまでは「どこも受からないような気がする」と弱気だったずんぐり弟は
1月末には「俺、絶対第一志望に受かるから」と力強く言い切るようになりました。

1月2校目発表

2009-03-11 | 受験本番~次男編~
獨協埼玉の合格発表は試験の翌日 1月13日でした。
10時に学校掲示と同時にインターネットでも発表されます。
ずんぐり母の仕事は、休み明けが特に忙しいので、
3連休明けの13日に休むことはあり得ません。
延納手続きは14日15時までですので、ネット発表で確認し、
合格していたら14日午後にお休みをいただいて手続きに行く計画でした。

発表時刻の10時。
仕事でもインターネットを使うことが多いので、
いつもエクスプローラは開きっぱなしです。
仕事中、コソッと発表のサイトにアクセスしました。
獨協埼玉は合格者の受験番号がズラッと並んで表示されるスタイルです。
やりました!ずんぐり弟の番号がありました。
試験後の本人の感触としては、
「漢字の読みと書きはたぶん全滅。
でもそれ以外はかなりできたと思う」
…ずんぐり弟の「かなりできた」はクセモノです。
今までサピのテストの度に何度も聞いてきたセリフですから。
なので、画面でずんぐり弟の受験番号を見た時にはホッとしました。
この勢いで2月まで突っ走ってほしい!

一緒に受けたお友達も合格でした。
受験番号を教えあったわけではなく、試験後車に乗せてもらった時のこと。
パパとママが運転席に、三列シートの最後部にお友達とずんぐり弟、
真ん中のシートにずんぐり母が座りました。
昼食は家に帰ってから、ということになり、
ずんぐり母は持っていた合格菓子を「2人で食べなさ~い」と
後部シートの子ども達に渡しました。
「わーい」とお友達はお菓子を受け取り、
代わりに自分のカバンをドサッと私の隣の空席に置きました。
カバンの蓋の留め具が開けっ放しだったために、
蓋がベロンとめくれた状態になりました。
その蓋の内側には、お友達の受験票がドーンと入っていました
…受験番号丸見えで。
パパもママも子ども達もそれに気づいていなくて、
ずんぐり母が「ほらぁ~○○くん!受験番号見えちゃうよ!」と
蓋をしてあげればよかったのですが…できませんでした。
心の弱いずんぐり母は黙って受験番号をチラ見してしまいました。
ごめんね○○くん…
なので、会社でネット発表を確認し、お友達も合格だったことを知った時には、
胸をなでおろしました。
後でママに「ごめんね、私あの時、受験番号見えちゃって、
だから○○くんも合格なの知ってるの」と謝り、
「なぁんだ、そうだったの~?」と笑い話で済みましたが、
2人とも合格していたからよかったものの、どちらかが残念だったら、
どんなにか気まずかったと思います。反省しました。

14日は計画通り午後お休みをいただき、延納手続きに行ってきました。
偏差値だけで考えるならば、栄東で延納手続きをしてあるので、
獨協埼玉は最初から辞退してもよかったかもしれません。
でも、ずんぐり弟もずんぐり母も、
獨協埼玉という学校がとても気に入っていました。
学校の敷地が広大で、校舎もゆったりしていることは、
埼玉の学校共通だと思うのですが、
他の埼玉の学校とは少し違う印象があるのです。
あくまでもずんぐり母の印象ですが、
埼玉の いわゆる「お試し受験歓迎」の学校は、学校の特色を説明する時に、
まずは難関大学の合格者数のような進学実績を謳う学校が多いように感じます。
「入学したらきちんとお勉強させて、
難関大学に合格するような学力をつけますよ」というような特色です。
それはそれでとてもありがたい、大切なことだと思うのですが、
受験まで必死で頑張ってきて、張りつめた、
伸びきったゴムのような状態の子供達。
そのゴムをさらに引っ張るのではなく、
適度な「あそび」を持たせてくれるのびのびした学校、というイメージが
ずんぐり母にはあります。
「お勉強も大切だけれど、当たり前のことを当たり前にできる人間を育てたい」
という学校の考えを感じました。

ずんぐり弟は偏差値表を見て、
「う~ん、このどっちかに行くなら栄東かなぁ?
でも俺、獨協埼玉好きなんだよね」と言っていました。
もしどちらかに決めることになったら、自分で考えて選ばせたい、
どちらも選択できるようにしたい、と思いました。
延納金額は50000万円 決してお安くはないですが、
延納金を設けている学校としては平均的な金額です。
(こういう時のために働いてるのよ)と思い、
獨協埼玉にも延納手続きをしました。

ところで1月25日のブログで、
獨協埼玉の場所を間違えて書いてしまいました。
「東武東上線」のせんげん台、と書いてしまいましたが、
「東武伊勢崎線」の間違いです。ごめんなさい。
東上線では川越に行っちゃいますよね。
以前の記事も修正しておきました。
間違いをお知らせ下さった読者の方、ありがとうございました。

1月12日②

2009-03-06 | 受験本番~次男編~
せんげん台に7時25分までに着くには…
計算していて、さて朝食はどうしようか?と考えました。
起きた直後ボーっとしながら食べるのもなぁ~、
いつもずんぐり母は朝起きたらコーヒーを飲んで目を覚まし、
お弁当を作った後に朝食ですし、
ずんぐり弟も起きた直後はボーっとしていて食べられません。
ずんぐり弟に「12日の朝ご飯どうしようか?」と聞くと、
ずんぐり弟の希望は「朝マック」。
そうだ、朝マックに決定です!

当日は、ずんぐり祖父に駅まで送ってもらい
マックでソーセージエッグマフィンセットを食べ、電車に乗り込みました。
車内はすいていて、座って快適にせんげん台へ。
予定通り7:25に着くことができました。
時間帯が良かったのか バス停に人は少し並んでいるものの
着いたバスに着々と乗り込んでいます。
しかももう次のバスが着くところで、これならほとんど待たずに乗れそう、ラッキー!
バス停に向かおうとすると、ずんぐり弟はとっとと違う方向に向かって行きます。
向かった先はタクシーが並んでいるタクシー乗り場。
「バスはこっちだよ~」と声をかけると、当たり前の顔で
「『タクシー待たなくて済みそうなら、タクシー乗っちゃおう』ってお母さん言ってたじゃん」
…ホントに全くもー!そういうことばかり、
しかも自分の都合のいいとこだけ覚えてるんです。
前夜ずんぐり母は
「もしバス待ちがたくさん並んでて」、タクシー待ちが少なかったら、
「バス待つの寒いし」タクシー乗っちゃおうね、と言ったのに。
バスは大して待たずに乗れそうだし、そんなに寒くないし、
バスにするわよ!と言いかけましたが、やめときました。
また一昨日のように仏頂面で試験会場に入るのもなぁ~と思いまして、
早速タクシーに乗りこみ、あっと言う間に学校到着。

獨協埼玉にも多数の先生方が激励にかけつけて下さっていました。
ずんぐり弟の校舎の恩師も来てくださり、笑顔でガッチリ握手をして試験会場に入れました。
受験票と一緒に、受験番号ごとの教室案内が送られてきていたので、
入室する教室はあらかじめわかっています。
昇降口も広く、混雑はないまま試験会場に入っていきました。
2校目ですし、1校目で合格が取れていると、緊張感や余裕が違います。
前々日に合格をいただけたことは本当にラッキーでした。

さて、いつもでしたら待ち時間はどこかで時間をつぶすずんぐり母ですが、
この日は大忙し!
なぜならこの日は栄東の延納手続の日だったからです。
以前書きましたように、栄東は延納金は不要です。
でも、手続きは当然しなくてはなりません。
その手続きの期日が、1月12日の9~16時なのです。
獨協埼玉の入試から帰宅してから、手続きに行くことも考えましたが、
入試会場から出てくる時刻によってはギリギリになってしまうかも。
帰りはお友達の車に乗せてもらうかもしれず、時間は読めません。
万が一遅れて手続きができなかったら困りますので、待ち時間を利用することにしました。
学校と駅をピストン輸送しているバスに乗り込み、せんげん台駅にとんぼ返りです。
せんげん台から東武伊勢崎線を下り、久喜という駅で乗り換え、
JRで上野方面に向かい、大宮の2つ手前が東大宮。
自宅から獨協埼玉までも、獨協埼玉から東大宮までも
予想以上にスムーズに移動できたので、栄東に着いたのは9時少し過ぎでした。
よ~し、合格書類いただいて、延納手続き書類に記入、
提出して、またすぐに獨協埼玉に戻らなきゃ!
大して待つことなく手続きができると考えていたのですが、
これは少し読みが甘かったようです。
栄東には9時少し過ぎた時点で、かなりの人数の方が並んでいたのです。
9時より前かちょうどくらいにいらしていたんでしょう。
ずんぐり兄の時は、合格書類を受け取るのに並んだことはなかったなぁ~
などと記憶をたどってみたら、
書類を受け取りに行った学校は4校ありますが、学校に着いた時刻はどこも
合格発表時刻(書類受渡時刻)よりも1時間近く後でした。
栄東も、列が動き出してから、少しゆっくり目の方がすいていたのかもしれません。

今回は、手続き後、獨協埼玉の入試が終わるまでに
せんげん台に戻っていなければなりませんから、すぐに列に並びました。
注意して見ると、列は2列あり、片方は短くもう一方は長い列。
短い列は東大選抜コース合格者の列でした。
今年の栄東は、10日にA日程が、翌11日に東大選抜の入試がありました。
その両方の合格書類受取と延納手続きが12日でした。
東大選抜コースは定員が少ないので当然合格者も少ない、というわけです。
長い方の列に並んでから書類を受け取るまで30分くらいだったでしょうか。
この日は幸い日差しがあり、並んでいるところは日が当たるところでしたので、
寒さはそんなに感じませんでした。
でも、祝日だったためか、受験生本人と保護者の方、とか、
ご夫婦で、とかの2人連れの方が多く、
1人のずんぐり母は少し不便を感じました。
複数でいらしている方は、交代で
合格者番号が掲示してある掲示板を見に行って写真を撮ったり、
お手洗いに行ったりできますものね。

合格書類を受け取ったら、延納手続き書類に必要事項を記入し、
印鑑を押したような?不要だったような?
まだ2ヶ月しかたっていないのに、記憶が曖昧です。
ともあれ、出願シーズンからずっと、ずんぐり母のカバンには、
印鑑を入れてありました。
出願の時、願書に印鑑押し忘れなどがあってはいけない、と思い、
いつも持ち歩いていたのです。
延納手続きに押印が必要だったかは定かではありませんが、
入試シーズンは常に持っていると安心かもしれません。

書類の中には「辞退連絡」用紙も入っていました。
もし辞退することになったら、それに記入し、
2月7日までにFAX(または電話連絡)してください、とのこと。
本当に栄東は受験生保護者の利便性に配慮してくれていてありがたかったです。

さて、延納手続きが無事済ませたずんぐり母は、東大宮、久喜、せんげん台と
逆ルートで獨協埼玉に向かいました。
せんげん台駅に着いたのが10時半過ぎ。
試験終了は12時くらいですので、1時間ほど駅前で時間をつぶしてから、
獨協埼玉に戻りました。
お友達ママは既に着いていて、
「控え室混んでて、座る場所探すの面倒で」と言うので、
校舎前の日なたでおしゃべりをしていました。
ほどなく受験生が退室してきます。
受験番号順のグループごとに、保護者が待つ校舎の外へと出てきます。
「今、○番から○番のお子さんが出てきています」と
先生がマイクで案内をしてくださいます。
飛行機から出てくる荷物のターンテーブルのように、
子供の列は保護者の塊の周囲をグルッと回って歩きます。
自分の子供を見つけたら、保護者もその列に合流する、という要領。
飛行機のターンテーブルと違うのは、
荷物をテーブルからピックアップするのではなく、
自分も荷物と一緒にターンテーブルに乗っていく、というところです。

比較的すんなりずんぐり弟と合流することができ、
お友達ママが、学校から離れたところで車を停めていたパパに電話をし、
パパが学校の近くまで車を回してくれて、母子2組を拾ってもらいました。
でもこれ、本当は学校としてはご遠慮願いたいことだと思います。
車での来場は出願書類でお断りされていたし、
学校から離れたところに車を停めていたとしても、
学校近くまでピックアップしに来ることで、
学校近くの混雑から、近隣の方にご迷惑をかけてしまいますから。
私達と同様の方が他にも数多くいらしたようで、
学校近くの道路がかなり混雑していました。
周囲の皆様、申し訳ありませんでした。

車に乗り込んだずんぐり弟、さっそく2枚の上着を脱ぎました。
お友達パパはギョッとした顔で、「え?半袖?」
ずんぐり弟はすまし顔です。
お友達パパとママから「ずんぐり弟、もしかして試験中も半袖?」と聞かれ、
ずんぐり弟は、
「そう、半袖。だって教室暖房きいてて暑いくらいだったもん。なあ?」
と、一緒に受験したお友達に同意を求めました。
ちなみにスリムなお友達はその日、厚手の上着を含めて
半袖1枚長袖3枚の計4枚着ていたそうで、
試験中は上着を脱いでいたそうです。
お友達は一言「え?教室寒かったよ~!」
やっぱりねぇ。皮下脂肪3枚分くらい着てますから、ずんぐり弟。




1月10日③

2009-02-20 | 受験本番~次男編~
試験会場にずんぐり弟を送った後は、
いったんホテルに戻りました。
やはり何回体験しても、この待ち時間はダメですね~
開成のママ友で、やはりお嬢さんが受験中の方から
「保護者控え室にいても落ち着かないから、
自宅に戻って掃除機かけちゃった」とメールが来ました。
同じ気持ちの方も少なくないんですね。

チェックアウト後、荷物を駅のコインロッカーに入れ、再び学校へ。
試験終了30分前くらいに、保護者控え室に入りました。
普段は生徒さん達が食堂として利用しているホールが控え室です。
かなり混雑はしていますが、
1人座る席を見つけるには苦労しないくらいに充分な席があります。
暖房もきいているし、自販機もあるし、
共学なので清潔な女子専用トイレも数ヶ所あるし、
緊張感さえなければ快適な待ち時間を過ごせそうなスペースでした。
試験終了近くなると、受験生の退室の順序がアナウンスとともに張り出されます。
受験番号順に8グループくらいに分け、退室が始まると
「これから○グループ目が退室します」とアナウンスされます。
そのタイミングに合わせて、保護者も控え室を出ます。
入室時のような激しい混雑はないので、わりと簡単にずんぐり弟を見つけることができました。
仏頂面で試験会場に入ったずんぐり弟でしたが、
初めての入試を終えた彼は、涼しい顔で校舎から出てきました。
「お疲れさん!教室暑くなかった?」と声をかけると
「ウン!着いた時は暑くて死ぬかと思ったけど
教室入ってすぐに2枚脱いで、カイロもはがして半袖になったから快適だったよ!」
…やっぱり半袖か~い

どの塾の先生からも
「試験どうだった?できた?」の質問はご法度、と聞いているので
それについては触れないでいましたが、
しばらくすると本人から
「けっこうできた気がするんだよね~
さっき算数で一カ所、間違えたとこ気づいたけど
そこ以外は、算数以外もけっこうできたと思う。
でもなぁ、栄東の偏差値は、俺の調子いい時の偏差値くらいだからな~どうかなぁ」と
初戦の感想を述べていました。
結果はどうあれ、初戦をまずまずのコンディションで受けられて良かった!
朝食が控えめだったずんぐり弟は、おなかペコペコでしたので、
東大宮駅近くでおいしい物を食べ、電車もすいた頃にノンビリ帰りました。
帰宅後は、入試の疲れもあるし、翌日はSSもあるし、
算数の基礎力トレーニングだけをやり、あとはゆったり過ごしました。

実はこの夜は、ずんぐり母子が楽しみにしていたテレビ番組がありました。
「Code Blue~ドクターヘリ」
そう、やまぴー主演の医療ドラマを秋に放映しており、その2時間スペシャルです。
ずんぐり母は大の「医療ドラマ好き」。
その影響もあり、ずんぐり弟も夢中になって見ていたのが このドラマです。
ずんぐり母の自分勝手な許可により、
勉強があってもこのドラマは見てOKということになっていて、
毎週見終わっては、
「やまぴーかっこいい!」
「黒田(ギバちゃんの役名)の手はどうなっちゃうの?」
「いや~俺は絶対医者にはなれない!」
などと口々に騒いでいました。
このスペシャルドラマが終わるのは23時過ぎ。
栄東のネット発表は22時です。
ドラマでドキドキしていたおかげで、発表までの緊張を和らげることができました。

ドラマも盛り上がってきた頃が22時。
栄東のネット発表は、自分の受験番号を入力すると結果がわかるシステムです。
テレビを横目に携帯からアクセスすると…
「おめでとうございます」の文字。
ヤッター!合格です。
この時刻なので、もうどなたもいらっしゃらないだろうと思いつつ、
一応サピに報告のお電話を入れてみると、
朝、激励にかけつけて下さった先生を始め、お世話になった先生方が何人かいらっしゃって、
ずんぐり母子におめでとうを言って下さいました。
先生方は翌日も朝から夜までSSの授業があります。
栄東東大選抜などの入試もありますから、早朝から激励の先生もいらしたかも。
サピの先生は激務ですよね。
心から喜んで下さる先生とお電話でお話しているうちに、ウルッときちゃいました。
先生からは、「今日合格もらえていれば、
12日は受けなくてもいいかもしれませんよ」と言われました。
が、12日の学校はずんぐり弟も見に行ってとても気に入っている学校です。
かたや栄東については、ずんぐり弟は何も知りません。
2月が全敗だった場合、栄東ではなく12日の学校に行きたい、
と言う可能性もあります。
それに、1月後半はどこも受けない予定でいますので、
今のうちにもう一度くらいは実際の入試を受けて、場に慣れておきたい。
2月は連日入試ですし、もしかしたらWヘッダーの可能性もあります。
間を開けずに受験して、体力や緊張感をキープする練習もしたい。
そう考えて、「12日も受けます」とお答えしました。

入試初日は長い長い1日でしたが、安らかに眠りにつくことができました。

1月10日②

2009-02-13 | 受験本番~次男編~
栄東までの道のりは、
自宅から最寄り駅まで、隣家に住むずんぐり祖父(初登場ですが、やはり「ずんぐり」してます)
に車で送ってもらえば(普段はバス)、
東大宮から学校までの徒歩を含んでも、1時間半くらいで着きます。

ですが、ずんぐり母は、ぐうたら母でもあるので、
仕事から19時くらいに帰宅し、夕飯を作り食べさせ、早く寝かせ
翌朝早起きをして朝食を作り…というのが、どうも不安でした。
ずんぐり兄の初戦の時のように、
「朝寝坊しちゃったらどうしよう?」と心配で
眠れなくなってしまうのでは?

東大宮にはホテルはありませんが、
2駅6分手前の大宮には、快適に過ごせそうなホテルがあります。
考えた結果、前泊することを決めました。
ずんぐり兄の1月2校目の時に、前泊をしたことを
ずんぐり弟はしっかり覚えていて、
「俺達も前の日はホテルに泊まるんだよね~♪」と
すっかり旅行気分でルンルンです。

入試前日、仕事から帰宅してすぐに出発、
最寄り駅近くで夕食を食べ、電車に乗り込みました。
ここで小さな作戦ミスが1つ。
金曜20時くらいといえば、会社帰りの人々で下り電車は混雑が予想されます。
ずんぐり兄の時は、高田馬場から特急に乗ったのですが、
あらかじめ指定券を用意しておきました。
今回は特急も指定もないけれど、乗っている時間も短いし、
大したことないでしょう、と出発。
これはちょっと甘かった。
1月9日の夜は、冷たい雨が降っていて風も強く、
夕食を食べた店から駅までの僅かな距離を歩いたら、
傘をさしていても服が濡れてしまいました。
濡れた傘とキャスターバッグを持ち、帰宅ラッシュの電車で人に揉まれ、
大宮駅で降りた時には2人ともグッタリしてしまいました。
そこで気づいたこと…グリーン車に乗れば良かった~!
数百円払うだけでギュウギュウ詰めの電車に乗らなくて済んだのに。

それでもホテルの部屋に入ると、それなりにくつろげました。
ずんぐり弟は、普段は禁止のお菓子ですが、
この日のために買い込んだ「合格菓子」
(キット勝っつ、ハイレルモン、ウカール、勝ちの種、カナエルコーンなどなど)を
少しずつ食べていいことにしました。パリポリ。
ずんぐり母は缶チューハイを片手に、翌日の成功を祈って、1人で乾杯!
予定では、持参したサピのテキストなどをパラパラ見て、早寝するはずでした。
が、何気なくつけたテレビの番組に、ずんぐり弟はハマってしまいました。
普段見たこともない番組で、ずんぐり弟は全然興味なさそうな内容なんですが
…「金スマ」
その日の特集は、「森進一物語」…ええっ?なぜ?
そうです、あの演歌の大御所の、森進一さんの半生を綴った内容なのですが、
なぜだかずんぐり弟はこれに見入ってしまいました。

入試前夜の緊張もあり、結局就寝したのは23時過ぎ…
せっかく前泊したのに、睡眠たっぷりの状態ではありませんでした。

翌朝は7時くらいからホテルの朝食バイキングをいただきました。
バイキングと言えば、ずんぐり一家におまかせ下さい!
旅行に行く時は、食事をバイキングにすることが多い理由は、
ご想像の通り「たくさん食べる」から。
それが…あらぁ?
いつもと違い、ほんのちょっとしか食べません。
納豆と海苔とごはんだけ。
どうやら、昨夜のお菓子のせいだけではない様子。
寝る直前までルンルンしていたずんぐり弟は緊張しているようでした。

その日は前夜の雨も上がり晴天!
でも強い北風がビュービュー吹いていました。
駅から学校までの道のり、かなり寒いと予想して、自分の腰にホカロンを貼りつけました。
いつも暑がりのずんぐり弟も、この日ばかりは言いつけを聞いてくれましたので、
半袖Tシャツの上に薄手の前開きフリース、その上に暖かめの上着を羽織り、
スキーの時以外は着たことのない長ズボン。
腰にはカイロを貼り、手袋をして出陣!
ここでちょっとおもしろかったのが、
ホテルを出てすぐ、駅までの連絡通路上に
塾から激励に来た先生と思われる方々が並んでいたのです。
おや?
駅からこちらに向かってくる子達がいて、握手をしてもらっています。
そうか!
ホテルに隣接したソニックシティを会場として、
地方の中学が入試を行う日でもあったわけです。
サピの腕章は見えなかったようなので、ずんぐり弟は近づいて行きませんでしたが、
サピの知っている先生がいらしたら、握手してもらっちゃうところでした。

さて、駅前数分の道、冷たい風が吹きつけてきて、
(暖かくしてきて良かったわ)と思いましたが、これが大誤算でした。

栄東A日程は、1000人を超える子供達が受験します。
大宮駅から乗り込んだ電車は、受験生親子と思われる親子連れでかなり混雑していました。
発車して1分たつかたたないか、ずんぐり弟は
「…暑い。」
確かに。寒がりの私でも、腰に貼ったカイロがポカポカ過ぎるかも?と感じましたから、
普段半袖半ズボンのずんぐり弟は、かなり暑かったでしょう。
「…脱ぎたい。」
う~ん、気持ちはわかりますが、この混んだ電車の中で
背中にしょったカバンを下ろし、上着を脱いで、それをカバンに入れて…うーむ。
「あと5分もかからないからガマンしてよ。」
ずんぐり弟の機嫌はどんどん悪くなっていきます。
「降りたらまた寒いから、ちょうどよくなるよ」
…そして東大宮駅に到着。
電車を出たら、確かに気温は低く、北風が吹いています。
が、それほど大きくない東大宮駅は、受験生親子の人ヒトひと…
ホームの階段を上るのも、改札を出るのも、地上への階段を降りるのも、
人の流れにまかせて進む感じです。
駅の出口から学校に向かう道も大行列。
ポイントポイントに先生や在校生の方が誘導に立って下さっていますので、
混乱するようなことは全くありませんが、とにかく人が多いのです。

行程のところどころに信号があり、そこにも誘導の先生が立っていて
「すみません、信号が変わるので止まってください」と、声をかけて下さいます。
そのたびに行列が止まり、また進み…
ピーク時に当たったためか、
私の感覚では、駅から学校までずっと行列がつながっていたような気がします。
早足なら10分くらいで学校まで着くところ、20分くらいかかったかもしれません。
歩いている最中ずっと、ずんぐり弟は
「暑い、脱ぎたい、暑い、脱ぎたい…」とボヤいていました。
でも行列の途中で立ち止まるわけにもいかず、
歩いている歩道は狭いですから、列から外れるには横路に入るしかありません。
早く到着して現地で落ち着いて身仕度した方がいいと思い、歩き続けました。
到着する頃には、ずんぐり弟の頬は上気し、額は汗ばんで、
マスクをしていたためメガネは曇り、そして不機嫌絶頂でした。

校内に入ると、ビックリするくらいたくさんの塾の先生方が
激励のために花道を作って待っていて下さいました。
ずんぐり弟がお世話になった社会の先生と握手をした時には、少しだけ笑顔が出ましたが、
他の校舎の先生と握手したり、先生から「メガネ拭こうね」と声をかけられても
ブスッとして返事もしません。

あ~あ、初戦だというのに、あまり良くないコンディションで送り出すことになっちゃいました。

受験生と保護者が別れるのは、校舎に入る昇降口です。
ここでも在校生の生徒さん達が一生懸命案内して下さるのですが
いかんせん通路が狭い。
「じゃあ、頑張ってね!」と背中をたたいて見送りましたが
ずんぐり弟はムスッとしたまま試験会場に入って行きました。

1月10日①

2009-02-10 | 受験本番~次男編~
ずんぐり弟の入試初戦は、栄東A日程でした。
1月校を含む全ての受験校は、11月終わりのサピ保護者個人面談で決めました。

ご存知の方も多いと思いますが、
都内の学校を志望校とする生徒が、埼玉や千葉など
1月に入試を行う学校を受験することを
「お試し受験」などと言うことがあります。
もちろん、その学校に憧れて、
その学校を第一志望として受験する生徒も多数いますから、
「お試し」という表現は不適切かもしれませんし、
そのような理由で1月校を受けることの是非は、
ネット上でも毎年議論されています。

ですが、1月校の多くが
「お試し受験しにきて下さい」と歓迎してくれているのも事実です。
栄東はその代表的な例といえるでしょう。

栄東中学は、東大宮の駅から歩いて10分くらい、
都内からは少し行きづらい場所ですが、
出願書類はサピの「ご自由にどうぞ」のコーナーに置いてありましたので、
出向いたり郵送依頼しなくても入手できました。
出願は郵送OKで、持参すれば入試当日の朝まで可能。
前日までの結果を見て出願することもできます。
合格発表は当日夜インターネットでもあります。
また、合格した場合、2月の結果を見てから入学するかどうかどうするかを決めたい、
という人のために、延納手続きが可能です。
多くの1月校で、この延納制度を導入していますが、
この手続きには延納金が必要な場合が多いです。
「延納金をお支払いいただければ、2月○日まで入学手続きをお待ちしますよ」というものです。
入学する場合は、入学金から延納金を差し引いてもらえますが、
入学しなかった場合は返還されません。
金額は学校によりますが、50,000円くらいが一般的でしょうか。
栄東では、この延納金が不要でした。
ネット発表のあった翌々日までに学校に行き、
合格書類をいただいて、その中の「延納依頼書」のようなものにその場で記入し、
判子を押して提出するだけです。

もしも他の学校に進学することになった場合、
2月6日までに所定の用紙をファクスすればOK。

そんな様々な利便性も考慮し、ずんぐり弟は栄東を受けることにしました。

ずんぐり兄の時の経験から、1月校受験は、
日程やアクセスが許容範囲であれば有効に活用した方がいい、と
ずんぐり母は考えています。
ずんぐり兄弟の話によると、模試と実際の入試では
会場の緊張感・雰囲気はかなり異なる、と言います。
特に2月1日が第一志望校の場合、
事前に入試の雰囲気を体験しておくことは、とても重要だと思います。
また、本人の性格にもよるでしょうが、
1月校で合格をいただくことで、自信につながったり、
第一志望校に向けて「はずみ」がつくのは、お試し受験の大きな成果です。
ずんぐり弟はもちろんですが、第一志望校有望だったずんぐり兄も
1月前半に合格をいただき、それまで今一つ自信なさげだったのが、一気に
「行くぜ~!」というノリに変化したことを覚えています。
ですので、1月校の選定の際には、
「ここならまず大丈夫だろう」と思われる学校を
1校は選んでおくのが良いのではないかと思います。
四谷の先生のお話によると
「普段の平均偏差値の10くらい下であれば
そうとう特別な状況にならない限りは大丈夫でしょう」
と、おっしゃっていました。

ただし、ずんぐり弟の場合、
結果が悪いと、この世の終わりのようにヘコむくせに
結果が良いと、鼻の高さが4倍になるくらい自信過剰になってしまう、という
わかりやす過ぎる性格です。
1月に合格をいただくことで、慢心してしまい、
第一志望校までに気が緩んでしまうことが心配で、その点をサピの先生に相談しました。
先生の答は明快でした。
「う~ん、確かに彼の性格を考えると、その可能性はありますね。
でも大丈夫です。
少しでも油断している様子があれば、こちらでビシッと締めますよ。」

後からずんぐり弟に聞いた話によると
実際に1月中旬を過ぎたあたりで、ずんぐり弟のクラスの授業中に
先生の雷が落ちたらしいです(笑)。

さて、実は個人面談の頃まで、ずんぐり弟は栄東ではなく、
偏差値表上はもう少し上の学校を考えていました。
ずんぐり母の考えとして
「1月校は2校。
1校は『よほどのことがなければ合格をいただけるだろう』と思われる学校。
もう1校は、志望校とほぼ同等くらいか少し下の学校。」という原則がありました。

当初考えていた学校は、第一志望の偏差値にかなり近い学校であり、
四谷模試でずんぐり弟も実際に学校を訪れていて、
学校の雰囲気や環境なども気に入っていました。

しかし、ずんぐり弟にとって第一志望校はけっこうチャレンジ圏です。
当初考えていた1月校に合格をいただけない可能性はかなりありました。
しかもこの学校の試験日は1月後半。
ずんぐり弟の性格からすると、不合格だった場合に
2月1日までに精神的ダメージから回復できないことも考えられると思いました。
さらに入試日はサピの授業があるため、受験するとなるとサピをお休みすることになります。
家では効率的に勉強を進められないずんぐり弟にとって
サピの授業が全て、と言っても過言ではないので、
サピはできる限り休ませたくない、という気持ちもありました。

そのような理由もあり、
「もし通うことになっても通学可能」で
「偏差値が第二志望校近辺」で
「延納制度があり」、「1月前半に試験があり」、
そして「できれば試験日が休日に実施される(これはずんぐり母の仕事の都合で)」学校。
この条件で絞り込んだところ
栄東A日程が、まさにこれに当てはまったのです。

栄東はずんぐり兄の1月校として検討したことがあるので、
ずんぐり兄は栄東で四谷模試を受けていますし、
ずんぐり母は、その待ち時間に学校説明会を聞き、校内見学もさせていただきました。
学校研究は充分とは言えませんが、
学校の教育理念や雰囲気などの概要はある程度わかっていました。
しかし、ずんぐり弟が栄東中学に行ったのは入試当日が始めてです。
これは併願校選びの鉄則からはずれています。
でも、12月という忙しい時期に
ずんぐり弟を連れて寒い中、学校見学に行く時間は取れませんでした。
「時間のある5年生のうちに、少しでも受験の可能性がある学校は
できる限り足を運んでみること」は
やはり必要なことだったんですよね。

栄東A日程は、小学校の冬休みが終わってすぐ
1月10日に実施されました。

終了しました。

2009-02-07 | 受験本番~次男編~
ずんぐり弟の中学受験が終了しました。
今年受験をされた皆さん、お疲れ様でした。

すんぐり弟の結果は・・・桜は八分咲きというところでしょうか。
4月から、第二志望の本郷中学に進学することになりました。

1月校受験から始まり、
ずんぐり兄の時とはまた違う体験をし、
さまざまなことを感じました。
具体的な学校名をこのブログに書くかどうか悩みました。
もしかしたら、その学校を受験して、
残念な結果だった方も読んでくださっているかもしれません。
お読みいただいて気分を悪くさせてしまったら・・・と心配です。

それでも、これから受験を考えていらっしゃる方が
もしもこのブログを読んでくださって、
少しでも参考にしていただけたり、励みになることができれば、と
実際に受験した学校については名称まで書かせていただくことにしました。

受験日を追って少しずつですがアップしていこうと思います。