旅路の果て

2005年02月17日 | ウソ旅行
 気がつけば僕は札幌にいた。
 雪の町だ。すべてが雪に覆われていた。
 屋根にはツララ、窓には霜、道路には圧雪……視界の2/3は白だ。
 適当な駐車場に車を置いて町を散策する事にした。
 気温はおそらく氷点下なのだろう。吐く息は白く、立小便をしたら放尿した瞬間、尿が凍りついた。
 さすがは北海道。侮れない。
 
 大通りをきょろきょろと見まわしながら歩く。
 どこもかしこもメイド喫茶とラーメン屋ばかりだ。ウニも路上に落ちている。
 さすがは北海道だ。
 カニとウォッカを手に泥酔している、ロシア人とおぼしき外国人男性とも大勢通りすがった。
 日本で車を盗み祖国で売りさばいていそうな顔つきをしていた。
 彼らは表通りで堂々と吐いている。
 北海道の暗部を見たような気がした。

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