来年は娘の成人式であります。
最初はワタシの振袖の写真を見て、
「ようこんなん選んだな!ありえへん

ピンクの着物がいい

」
と言ってたけど、色んな振袖を見てるうちに彼女も見る目が出来てきたのかワタシの振袖を着ると言い出した。
それがよろしい。レンタルしてもそこそこの物やと20~30万円するって話やし、
きっと似合うやろからええで

せっかくあるんやから。
さて、そのワタシの着物であるが、嫁に行く寸前に洗い張りに出していて反物っていうか、バラバラになってる。
大変気に入ってた着物だし、まだ見ぬ娘に着せる為、保管には気を使って桐の箪笥に入れていた。
でも。。。ほんまに状態がいいのかどうかは疑問

それに、どこで縫ってもらったらいいのやら?
ある日、大丸の呉服売場で聞いてみたら、シミ抜きやら、柄合わせやらで30万円かかると言われた
なんでよ~

30万出したら着物買えるやん
ああ、気が重い。もっといい方法はないものかしら?
で、近所の着物をよく着るおばさんに聞いてみると、なんと徒歩2分のご近所さんの呉服屋さんが
良心的だと教えてくれたので、ちょこっと聞きに行ってみた。
その呉服屋さんのおじさんは、すごく丁寧に着物について教えてくれて、
まあ、モノを見ないとわからないけど、3万5千円くらいで大丈夫だとおっしゃった。
ええがな

30万が3万5千円でっせ!おそるべし差!恐るべし呉服の世界!
と言うことで、今日は反物と帯と襦袢を見せに呉服屋さんへ行って来ました。
すると、おじさんは反物を広げて、
「これは。。。いつ作られました?」
と言うので、うわ!あかんねんや

と思いながら、
「ワタシが16の時ですから約30年前です。(恐ろしい年数

」
と言うと、
「これは、高級もんでっせ。」
と言い、その品が手書きの本友禅であること。染め上がるまでに20人は係わってることなど細かく教えてくれた。
今のは型押しで、何千枚でも同じものができるらしいけど、本友禅は2枚と同じものができないらしい。
ていうか、ワタシが作ってもらった時代は型押しはほとんどなかったらしい。
「30年経っても、流行に左右されることがありまへん。堂々と着はったらよろしい。
お色直しに着るくらいのもんです。」
とえらく褒めていただいた。今作ったら帯やら襦袢やらで160万はするそうだ
おお!そら高級もんですわね。昔は景気よかってんなあ。とつくづく思った。
で、振袖の縫い賃と、襦袢の洗い張りと縫い賃、帯のクリーニングとプレスで10万円らしい。
3万5千円では厳しいんやて。
まあでも、しゃーないですわな。自分は高い着物作ってもらって何も知らんと呑気に着てたんやから、
10万くらいは娘に出してやらないとね。
ワタシには新品の着物買ってやれる甲斐性がおまへんから。
などと思い、お願いしてきました。
大事に着たら孫の代まで着れるかも?
お父ちゃんありがとう。助かったわ
と仏壇の父に言いました。