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あしあとのこし

現在のことも、過去のことも、未来への夢も、いろんなことをとりあえず並べてみちゃおうと思っています。

2015-05-15 | 昭和の香り


机に向かって 窓の外








雪が融けて 

目を覚ましたせせらぎ 春の音








誰も使わなくなった コーヒーサイフォン

空っぽなのに 記憶の香りだけが一人歩きして

子供の頃の 遠い昔を ドリップする



何もなくて 不便だったはずなのに

なぜか無性に 懐かしい








すり切れた 畳の上

ゴロンゴロンと 退屈紛れに寝転がり


台所に立った 母の背中 

ボ~ッと 眺めているのが 好きだった


白い割烹着 右へ左へ 行ったり来たり 








ぼんやり見える 遅い夜 

誰もいなくなった部屋の ど真ん中

まだ帰らぬ父さんの 夕飯乗せたちゃぶ台が 

主役になって ど~んと居座って


母さんは コックリ いつも隅っこで









そういえば

いつからだったろう

ランプの傘が 壊れちゃって

格好悪くて 嫌だった



なのに 母さんいつも言ってたね


小さな灯りがあるだけで 家族の心は温まるって


恰好なんてどうでもいいの

みんなの笑顔が見えてればって



今ならわかるよ 

その気持ち
 

* * *





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「灯は小さくても いつもあったかい」

富良野に行ったら、
倉本聰さんのこんな言葉が軒下にぶら下がっていました。


誰かの 心の灯になれたらいいな・・・

今日も一日、お疲れさまでした。



― Today's sky ―
2015.5.15 朝 @土浦市

「 雲のない金曜日 」



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6 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (太郎ママ)
2015-05-16 08:12:11
存在するだけでいいという存在になれたらいいですね。
間逆に存在していても邪魔にならない存在もいいですねぇ。
返信する
Re:Unknown (夏雪草)
2015-05-16 08:53:13
太郎ママさん、おはようございます。

あぁ、そうねぇ。
そんな存在になれたらねぇ。
いても邪魔にならないというのが、いいかしら(笑)
読んだ瞬間、クスッと笑ってしまいましたよ。

いつもありがとうございます。
返信する
懐かしいちゃぶ台 (chidori)
2015-05-16 11:20:06
夏雪草さんへ
若いと思っている夏雪草さんがちゃぶ台?
遠い昔の思い出の中にある道具が、あなたの口から語られる?もう忘れかけていた60年前の話なのに・・・
不思議な人ですねえ。

先日のお母さんの家計簿の思い出FMで紹介させて頂き
とてもピッタリでしたよ。
返信する
Re:懐かしいちゃぶ台 (夏雪草)
2015-05-16 19:31:23
chidoriさん、こんばんは。

うふふ、ちゃぶ台は結構活躍していましたね。
祖父母の家で大人数で暮らしたこともあるので、
古いものがいろいろありましたよ。
戦争のことなども、よく聞かされました。

不出来な詩なのですけどね、
FM放送、ありがとうございました。
返信する
Unknown (あさがお)
2015-05-18 13:49:46
富良野と言えば 倉本聰さんですね。
富良野 行きましたよ。
石で作ったお風呂が ありました。
燃えてなくなったはずの家もありましたね~。
返信する
Re:Unknown (夏雪草)
2015-05-19 05:08:54
あさがおさん、
いつもご丁寧に見てくださって嬉しいです。

富良野、いらしたことがあるのですね。
私も、もっと早くに行ってみたかったです。

倉本聰さんのドラマは、
「北の国から」に限らず欠かさず観ていました。

石のお風呂、ありましたよ~。
廃材利用の家とかもいろいろ回って見てきました。
富良野、美瑛にはまた行きたいです。

ありがとうございます。
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