
机に向かって 窓の外

雪が融けて
目を覚ましたせせらぎ 春の音

誰も使わなくなった コーヒーサイフォン
空っぽなのに 記憶の香りだけが一人歩きして
子供の頃の 遠い昔を ドリップする
何もなくて 不便だったはずなのに
なぜか無性に 懐かしい

すり切れた 畳の上
ゴロンゴロンと 退屈紛れに寝転がり
台所に立った 母の背中
ボ~ッと 眺めているのが 好きだった
白い割烹着 右へ左へ 行ったり来たり

ぼんやり見える 遅い夜
誰もいなくなった部屋の ど真ん中
まだ帰らぬ父さんの 夕飯乗せたちゃぶ台が
主役になって ど~んと居座って
母さんは コックリ いつも隅っこで

そういえば
いつからだったろう
ランプの傘が 壊れちゃって
格好悪くて 嫌だった
なのに 母さんいつも言ってたね
小さな灯りがあるだけで 家族の心は温まるって
恰好なんてどうでもいいの
みんなの笑顔が見えてればって
今ならわかるよ
その気持ち
* * *

「灯は小さくても いつもあったかい」
富良野に行ったら、
倉本聰さんのこんな言葉が軒下にぶら下がっていました。
誰かの 心の灯になれたらいいな・・・
今日も一日、お疲れさまでした。
― Today's sky ―
2015.5.15 朝 @土浦市

「 雲のない金曜日 」
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間逆に存在していても邪魔にならない存在もいいですねぇ。
あぁ、そうねぇ。
そんな存在になれたらねぇ。
いても邪魔にならないというのが、いいかしら(笑)
読んだ瞬間、クスッと笑ってしまいましたよ。
いつもありがとうございます。
若いと思っている夏雪草さんがちゃぶ台?
遠い昔の思い出の中にある道具が、あなたの口から語られる?もう忘れかけていた60年前の話なのに・・・
不思議な人ですねえ。
先日のお母さんの家計簿の思い出FMで紹介させて頂き
とてもピッタリでしたよ。
うふふ、ちゃぶ台は結構活躍していましたね。
祖父母の家で大人数で暮らしたこともあるので、
古いものがいろいろありましたよ。
戦争のことなども、よく聞かされました。
不出来な詩なのですけどね、
FM放送、ありがとうございました。
富良野 行きましたよ。
石で作ったお風呂が ありました。
燃えてなくなったはずの家もありましたね~。
いつもご丁寧に見てくださって嬉しいです。
富良野、いらしたことがあるのですね。
私も、もっと早くに行ってみたかったです。
倉本聰さんのドラマは、
「北の国から」に限らず欠かさず観ていました。
石のお風呂、ありましたよ~。
廃材利用の家とかもいろいろ回って見てきました。
富良野、美瑛にはまた行きたいです。
ありがとうございます。