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  故郷は遠くにありて・・・忘れかけてた【遠い背景の記憶】原点回帰 ・・・追憶の記・・・ 

2022-03-29 | こころの旅
・・・追憶の記・・・
 1963年の6月頃だったか、詰襟をステージ衣装に舟木一夫が【高校三年生】で颯爽とデビューし、
その年のミリオンセラーの大ヒット。小学生ながらすごく身近に感じ、早く高校生になりたいと思った。
それからずっと舟木一夫ファンとして半世紀・・・今も変わらず舟木一夫ファンである事を再認識しました。
 さて、この度・・・人生の一つの節目とでも言いますか・・・故郷の出身高校の同窓会を企画開催し
また、中学校の同窓会への出席など、今までになく大変懐かしく感じる中で、何か【忘れ物】をしていた
のではと、青春を回顧し当時の記憶を辿りたいと考える様になりました。そんな遠い記憶の中での時代
背景や潮流を考えると記憶の中の映画やその原作本・主題歌=歌謡曲の融合があって十代の若者
世代のニーズにマッチしヒットしていた事を、私としては、後年、その潮流に憧れての生きて来た様に思う。
 当時、青春文学の先駆者石坂洋二郎さん・石原慎太郎さんや富島健夫さん等がおられたが、石坂
洋二郎さん作品は、【青い山脈】・【山のかなたに】・【あいつと私】・【雨の中に消えて】・【北国の旅情】
、石原慎太郎さんは【太陽の季節】等で、戦後の復興から高度成長期へ又、・・・若者の一部の左翼
思想への弾圧や学生紛争の時代へ流れて行く時、・・・そんな中で何回も映画やTVドラマ化され、その
時代の若者たちに支持共感されて来たものは何だろうかと疑問に思うことがあった。そして、また、映画と
原作のギャツプは何だろうかと考えるようになった。そこで、映画は見たものの原作は、読んでいない、
従って、原作本を読む必要があるだろうと考えた結果、やはり、富島青春文学を読んで行く事にした。
 遅ればせながら富島健夫さんは、1962年の4月から1963年の3月まで学習研究社の雑誌『美しい
十代』に【明日への握手】を連載されていた。それが、1963年11月に大映より映画化された倉石功・
姿美千子・舟木一夫主演・【高校三年生】の【原作】であり、勿論、その年に大ヒットした主題歌が舟木
一夫歌唱の【高校三年生】だった。また、それ以前にも、富島健夫さんの【雪の記憶】が、佐久間良子さ
ん主演で【故郷は緑なりき】として東映から公開されており、後に1965年【北国の街】として和泉雅子、
舟木一夫のキャストで日活より映画公開されています。その後【君たちがいて僕がいた】は、原作名の
ままで映画公開されました。そして、【ああ、りんどうの花咲けど】も映画化の企画も上がっていたそうです
。つまり、流行作家《富島健夫》と流行歌手《舟木一夫》の融合により《ジュニア世代をターゲット》とした
顧客ニーズの時代背景があったことは見逃せない。

 私は、舟木一夫のファンであると同時に、我が故郷の福岡県京都郡出身(但し、1945年~1950年頃
の4~5年の居住)のジュニア文学作家富島健夫ファンでもあります。富島健夫さんの作品には、自伝
的な内容のものが多く、福岡県立豊津高校(現:育徳館高校)で学び青春を育んだ、その体験が原点
となり,そこから滲み出てくる地域の情景描写等がリアルで・・・少し時代が違いますが、・・・私としては、
大変身近に感じ好感が持てるところです。また、先の『明日への握手』=【高校三年生】・『雪の記憶』=
【北国の街】・【君たちがいて僕がいた】等々の原作と映画を読み観賞していくにつれ、深く検証したい
衝動に駆られてしまいます。
 そこで、定年後、仕事に少し時間の余裕が出来てきたこともあり、【マイブーム】として【富島健夫青春
文学】を検証すべく、現存する富島健夫初期作品の身近なものから手あたり次第購入しています。
 ・・・と言うのも、私が中高生の頃は既に富島健夫さんは、官能小説の巨匠と呼ばれるほどの作家で
書店で探したり購入するには、一寸、気恥ずかしいところがあり、殆ど読めていない状況でした。
 そんな中、【富島健夫研究会】主宰の荒川佳洋氏著作【ジュニア】と【官能】の巨匠富島健夫伝に出会
いました。この書籍をガイドブックとして、私の青春の回顧【遠い背景の記憶】を辿り検証してゆきたいと
思います。 
・・・・・追記・・・・・富島健夫没後、20年生涯700冊以上の作品を刊行されておりますが、富島健夫著
作本の書店在庫は殆どなく、もっぱら、ネット頼みとなっています。作品によっては、国会図書館ルート
での検索で探すことは可能です。しかし、やはり、富島ファンとしては、各出版社より再刊行を切に願う
次第です。・・・・・


・・・斯くして、マイブームをスタートして3年となります。荒川佳洋氏の【富島健夫伝】の作品年譜を
引用し、1953年からの富島作品を一覧表スタイルに改編記載しました。また、自分史年譜を重ねな
がら時代ごとに・・・【富島健夫作品】を読んできました。
・・・・・現在、青春文学路線から時代の流れの中で、推理小説の範疇に寄り道していますが、これも、
富島作品を読んでゆく中での醍醐味だろうかと思う。・・・・・

 次回は、 故郷は遠くにありて・・・忘れかけてた【遠い背景の記憶】[35]【雪の中の信子】①
 我が故郷出身の作家 富島健夫氏の作品は、青春小説の代表的な書き手として【青春文庫・青春文学選集】など
収刊されている中に五編のミステリー作品がある。昭和34年に河出書房新社より刊行の【七つの部屋】(未入手)
【雪の中の信子】・【若葉の炎】・【二人が消えた夜】・【容疑者たち】・【夜の青葉】の五作。
 【七つの部屋】は、現時点で未入手の為、【雪の中の信子】を先に読み始めた。しかし、何故、推理小説的な作品を
書いたのか…と言うとその当時、所謂、推理小説の全盛期であり、推理的手法による作品を多くの人が手がけた時期
でもあり、そうした風潮の影響もあって、富島氏も【七つの部屋】を書かれたようです。【雪の中の信子】は、二人の
秀才とみなされている高校生…石井と大島が互いに双方を意識しながら、石井の恋人であった信子への大島の
横恋慕による事から事件に発展してゆく。そして、先輩である竹中は、二人の間におこった美しい女「信子」をめぐる、
石井と大島の心理的葛藤の真相を追及してゆく。・・・・・ 第一章から第五章で完結

 第一章を紹介します。・・・・・1982年《徳間文庫 刊行版》

[まとめ買い] 富島健夫 自選青春小説(集英社文庫)

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