旅先で見つけたもの

このブログでは私が見てきた鉄道トピックスを写真と共に紹介しています。

阪神1000系、近鉄線で試運転

2008年05月23日 02時23分33秒 | 近畿日本鉄道

2008年5月22日 近鉄奈良線 瓢箪山駅

前回の更新から10ヶ月以上経ちましたが、最近大きな出来事があったの更新します。

前回のブログでは阪神電鉄1000系の試運転について書きました。その試運転後、阪神1000系は順調に増備が進められ、今では阪神本線の直通特急や西大阪線の普通列車でその活躍を頻繁に見られるようになりました。また、阪神電鉄が阪神と近鉄の相互直通運転のために建設を進めている阪神なんば線(西九条~近鉄難波)もトンネルの掘削や架橋などの大規模な工事はほぼ終わり、現在はレールの敷設や電気配線といった段階に進みつつあります。

阪神側の相直の準備が進むのに対して、近鉄側も今年の春から阪神電車の乗り入れに対応する準備を始めました。奈良線の一部の駅では阪神電車用の停止位置票を設置し、ホームの行先案内表示機をあらゆる行き先が表示できるプラズマ画面の物に取り替えています。

さらに、5月20日からは阪神の1000系電車を近鉄に持ち込んで、近鉄線の走行に不具合が生じないかテストする試運転が開始されました。阪神1000系の試運転は近鉄奈良線の東花園~西大寺間で平日の昼間に行い、ブレーキテストや無線、ATSなどの保安装置が正常に働くかチェックします。

阪神の車両が近鉄線内を走るのはこれが史上初となるので、試運転開始日には関西地区の各テレビ局が取材に訪れるなど、ファンだけでなくメディアや一般の乗客の注目も集めています。

なお、近鉄の高安車庫には既に阪神9000系も搬入済みで、今後はその試運転や近鉄の運転士による阪神車両の習熟運転がどの区間で行われるかが注目されます。

阪神1000系の側面には阪神なんば線のPR広告のラッピングが施されています。

阪神1000系が奈良行き急行に抜かれるシーン

阪神電車が近鉄にやってきたと実感出来る構図…


近鉄宇治山田駅(年越し終夜運転)

2007年01月04日 01時10分52秒 | 近畿日本鉄道

2007年1月1日午前2時48分 近鉄山田線 宇治山田駅

沿線に数多くの寺社仏閣といった初詣スポットを抱える近鉄では毎年、大晦日の夜から元日の朝にかけて、多数の臨時列車を設定して終夜運転を行っています。

沿線に寺社仏閣が多くある中で、近鉄が最も力を入れているのが大阪・名古屋方面から伊勢神宮への輸送です。今回、大晦日から元旦の朝の間に走った臨時特急は大阪・名古屋方面合わせて50本以上あり、快速急行・急行も大阪・名古屋方面に1時間毎に1本以上ずつ運転されました。

使用される車両にも力が入っており、普段は主に名阪特急で活躍する21020系『アーバンライナーnext』や21000系『アーバンライナーplus』が宇治山田行きの臨時特急に使用されたり、大阪線の一般型車両で最新の車両である5820系『シリーズ21』が集中的に上本町~宇治山田・五十鈴川間の急行に充当されていました。

また、1月1日~3日にかけて、伊勢志摩方面の特急では非常に珍しい10両編成の特急が上本町~鳥羽間で運転されました。

上本町行き急行に充当するため、一旦五十鈴川に回送される5820系(1日午前2時すぎ)

上本町行き急行として運転される5200系の広告電車(1日3時半前)

三が日に運転された10両編成の阪伊特急


近鉄宇治山田駅(PiTaPa導入準備)

2006年11月18日 01時30分47秒 | 近畿日本鉄道

2006年11月11日 近鉄山田線 宇治山田駅

以前、このブログで神戸高速鉄道のPiTaPa導入の話題を書きましたが、今回は近鉄のPiTaPa導入の話題を書こうと思います。

PiTaPaについては神戸高速の所で少し説明してありますが、改めてもう1度・・・PiTaPaとは料金後払い式のICカード乗車券で関西の大手私鉄(近鉄を除く)、大阪・神戸市営地下鉄、関西と岡山の一部の中小私鉄とICOCAが使えるJR西日本の駅で使えます。

近鉄は2007年春に一部の狭軌支線を除く全線でのPiTaPa導入を発表しており、今年の秋から各地でICカード対応工事が始まり、ICカード対応の改造工事が行われた自動改札機が次第に増えてきています。

ICカード対応工事は既に自動改札機がほとんどの駅で設置されている大阪地区の路線で多く見られますが、最近になって名古屋地区でも主要駅を中心に対応工事が始まっているようです。上の写真にあるように、私が先日、訪れた宇治山田駅では4台あった自動改札機の内、2台が新しいICカード対応の改札機に取り替えられていました。また、隣の伊勢市駅でも近鉄側の有人改札口にICカード専用の簡易改札機とICカードの入金機らしき機械が設置されているのを見かけました。

PiTaPaは近鉄の導入によって、東は名古屋から西は岡山までカバーするICカード乗車券となるわけですが、PiTaPaと相互利用を行っているJR西日本のICOCAが2007年夏以降に岡山・広島地区でも導入される事によって、PiTaPaの使用可能地域は広島まで拡大されます。PiTaPaは2004年8月に阪急と京阪が使用を開始した当初には、想像しえなかったところまで拡大しようとしています。

ICカード対応の改札機

伊勢市駅に設置された入金機と思われる機械(手前)とICカード専用の出場用簡易改札機(奥)


きんてつ鉄道まつり2006

2006年10月15日 02時07分30秒 | 近畿日本鉄道

2006年10月9日 近畿日本鉄道 五位堂検修車庫

10月9日に毎年「鉄道の日」に因んで行われている「きんてつ鉄道まつり」が今年も五位堂駅に隣接する五位堂検修車庫で開催されました。このイベントは毎年、参加自由の一般開放型のイベントとして行われていて、イベント当日が快晴だったこともあり、会場は開門前から長蛇の列が出来ていて、開門後も会場内は大変な混雑でした。

イベントの内容としては、車庫の屋外に近鉄の様々な種類の車両を展示し、車庫内部では検査中の車両や部品の展示が行われていました。また、現役車両の展示以外にも、車庫内の職員用の建物の中では近鉄の社員の方の模型運転会が行われており、また、車庫内の留置線の脇にはあやめ池遊園地の閉園に伴って移動してきた大阪電気軌道(近鉄の前身)の1型電車が展示されていました。

 

模型運転会の様子

大軌デボ1型


近鉄高安検車区(休車中の1420系)

2006年05月28日 23時44分27秒 | 近畿日本鉄道

2006年5月22日 近鉄高安検車区

現在、近鉄大阪線高安駅に隣接する高安検車区に1420系が休車留置されています。写真のように1420系はパンタグラフが下ろされ、貫通扉の中央に休車を示す張り紙が貼られています。

なぜ、今回1420系の休車を取り上げたかと言うと1420系は近鉄で初めてのVVVFインバータ制御の車両だからです。(VVVFインバータとは電車が架線から取り込んだ電力の強弱を調節してモーターに流す装置で、この装置によって電車はスムーズな加速が可能になります)VVVFインバータは消費電力が少ない事から、この20年に新製された車両のほぼ全てで採用されていますが、1420系はその第一号の車両というわけです。

1420系はVVVFインバータの実用試験のために作られた試作車でその後に作られた1230系などのVVVFインバータ搭載車とは異なる点がいくつか見られます。一番大きな違いが車体の形で、他のVVVF車(上の写真で左側に移っている車両)は車体の側面が曲面になっていますが、1420系は真っ平らになっています。また、電車が発車するときなどに聞こえるVVVFインバータの作動音も他の車両とは異なった独特な音を出します。

私は他の車両とはひと味違うこの1420系が一日でも早く営業運転に復帰する事を強く望んでやみません。

1420系の車体は現在、名古屋線系統で運用されている1200系とほぼ同じである

休車であることを示す張り紙

※写真は全て検車区脇の道路から撮影いたしました※


奈良線に新種別「区間準急」

2006年05月22日 18時44分03秒 | 近畿日本鉄道

2006年5月15日 近鉄奈良線 布施駅

今年の近鉄のダイヤ改正で奈良線に「区間準急」という新しい種別が登場しています。

「区間準急」は昼間の時間帯に準急に代わって運転される種別で停車駅は難波・日本橋・上本町・鶴橋・布施・河内小阪・東花園と東花園から奈良までの各駅です。この種別は大半が大和西大寺発着で運転されていますが、平日は3本に1本の割合で奈良始発の列車が設定されています。(数本だけ奈良行きの列車もあり)

「区間準急」の登場によって区間準急の走る時間帯に設定されている。普通列車の半分が東花園発着の設定に変更され、東花園行きの普通は終点の東花園に到着後すぐに区間準急が到着し、乗り継ぎが可能なダイヤになっています。

「区間準急」アップ画像


近鉄学研奈良登美ヶ丘駅(今春開業の新駅)

2006年05月20日 18時57分27秒 | 近畿日本鉄道

2006年5月15日 近鉄けいはんな線 学研奈良登美ヶ丘駅

先日、この春に開業した近鉄けいはんな線学研奈良登美ヶ丘駅に遅ればせながら行って参りました。平日の昼間だったので駅周辺にはあまり人は見られませんでしたが、駅の周辺には既に大きな住宅団地ができており、通勤客が乗客のほとんどを占めている路線になっていると思われます。

この駅はけいはんな線の終端駅ですが、下の写真で判るように駅の島式ホームがなぜか車止めが有る方向でもすぼまっています。実はけいはんな線は近鉄京都線の高の原駅で延伸する計画があるので、延伸するときにこの駅を中間駅にしやすいようになっているのです。駅周辺の開発も駅の南北では進んでいますが、高の原駅がある方向の東側は駐車場と丘が有るだけでトンネルを使えば延伸は可能です。近鉄が実際に高の原まで延長するかはまだ分かりませんが、私は近鉄がこの新線に「けいはんな線」という名前をつけているからには京都線の高の原駅まで延長する気もない訳ではないのだと思います。

登美ヶ丘駅の東側の丘から撮影

駅構内にあった他の近鉄線の駅にある物とは違う色のリサイクルボックス