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渡辺謙さん庵かず4見聞録

渡辺謙さん庵管理人かず4が謙さん作品始め、映画、ドラマ、本などの感想を投稿する予定(予定は未定)

『果つる底なき』見聞録

2012-10-08 15:31:04 | 渡辺謙テレビドラマ
果つる底なき 2000年2月放送 2012年10月8日BSフジにて再放送

今頃~な見聞録ですが、今日再放送してたのを思わず見入ってしまったので見聞録もアップしちゃいます。

「銀行支店の多額の融資のあげく突然の融資打ち切りで倒産した会社、東京シリコンの社長・
柳葉(石田太郎)が自殺した。しかもこの事件には裏があると何か秘密をつかんだ担当行員
・坂本(伊集院光)が、自分の車の中でなぜかハチに刺されて変死。その前任者だった本店
の伊木遙(渡辺謙)は、副支店長・西口(段田安則)や、銀行を恨む柳葉の娘・
奈緒(菅野美穂)の協力を得ながら、柳葉の会社がどんな計略の餌食になったか、
悪の正体をさぐってゆく。

 東京シリコンに融資が続けられたはずの多額の金が実は巧みに他に流れ、ある人物が
操っていた。その追求の途上、凶悪な暴漢に襲われる伊木や西口、奈緒。やがて犯行が
暴かれた支店長の愛人が絞殺され、支店長は謎の自殺。しかし一件落着と見えた事件の
裏にはさらに意外な黒幕があり、気付いた伊木は幼い娘が誘拐される...。
(番組HPより抜粋)」

今回謙さんは珍しく銀行員役。当時は貴重なサラリーマン役ですね。(最近でこそ
サラリーマン役増えましたが、時代劇か刑事役か、鍵師か、という比率だった気がする。)
原作では主人公は独身のようですが、ドラマでは入院中の奥さんと愛娘のいる良き父親役。
忙しいのに結構頻繁に奥さんのお見舞いに行っていて、主治医からも羨ましがられるくらい
家族思いの様子。

キャストについて言うと、津嘉山正種さん、西田健さんなんかは腹黒くて感じの悪い
お偉いさん役やらせたら天下一品ですよね、(一応褒めてます。笑)
↑取引先の社長のお通夜に向かう車内でゴルフトークとか、
親族にお通夜への出席を断られて「恥をかかされた」と憤慨するとか
おかげで終盤真の黒幕が電話に出るまでフェイクにドキドキするわけですがw

北陽ファイナンスの山崎@木下ほうかさんもいやらしい憎まれ役が多いような。
『ゲゲゲの女房』でも原稿代少ししか払ってくれず、主人公夫妻の自尊心を損なうような
最高に嫌な役でした。

菅野ちゃんも好きな女優さんですが、謙さんとの共演嬉しかった。また時代劇とかでも
ご共演頂きたいわー。彼女とは同い年なので作品中の謙さんとの関係性に感情移入して
見ました。終盤で病弱で入院中の奥さんに負い目を感じながら、奈緒@菅野ちゃんに
乞われて伊木@謙さんと奈緒@菅野ちゃんが一度だけ抱きしめあうシーンは
キュンとしました。別れた後の車内で思考停止してる伊木@謙さんもイイ。
伊木@謙さん愛妻家だもんなぁ。

その他気になったことを順不同で箇条書き。
まず、伊木@謙さん、奥さんのお見舞いから帰ってきて、子供に家の鍵渡した後、
後輩坂本(伊集院)が遺したトランク気になるのはいいけど、
その資料を外で見てたら怪しまれるよ!家に持って帰って見て!

実はこちら台本入手済みなのでドラマ本編と脚本との違いにも注目して楽しんでしまう。
謙さんの作品いくつか脚本ゲットしてますが、総じて大筋は変えずに言葉の端々が
変わっていたり、省略されていたり、逆に台詞が加わっていたりするシーンがあり
ファンの欲目か、放送されている完成版が最良に思えてしまう。

例えば、北川支店長@西田健さんに「坂本にも東京シリコンにも二度と関わるな」と言われて
伊木@謙さんが「はい」と返事をするシーンが、返事できないシーンになってるとか。

クライマックスで父@伊木さんに近寄ろうとする娘への台詞は「来るんじゃない!」
だったのが実際の謙さんの台詞は「来ちゃダメ!」に。うん、お子ちゃまのいるパパ、
しかも家族思いの父親っぽい台詞。
他のシーンでも子供に対しての台詞は優しいものに変わってる。
「リストラ」という娘の台詞に「おお、よく知ってるじゃないか。」って声をかけるとか。

クライマックス真犯人への台詞で「バカ野郎・・・バカ野郎!」という台詞が
あるけれど、本編ドラマにはその台詞はなく、伊木さん憤りよりも哀しみに溢れた様子。
こちらも正解な気がする。北川支店長自殺の知らせを受けた時の反応もドラマ本編の方が
しっくりきます。

しかし折り畳み式のドコモ携帯が出る度、年月を感じさせたけど
この頃も携帯電話に着信先表示されるよね?伊木さんも真犯人側もお互い
どこからかかってきたか確認してから電話に出た方がいいよう~
真犯人が誰か電話のコールが鳴る間悪役っぽい上司の面々の部屋の電話が
鳴るけど実はフェイクで、黒幕は段田さんだということが判明。

伊木さんの車はワインレッドのホンダ。ミラーからぶら下がっている人形は伊木さん愛娘
明日香ちゃんセレクトという設定かしら。

あとパスワードって普通数字か英字の混ざったものの印象だけど
伊木さん「東京シリコン」とか「テンナイン」とか思いっきり日本語で
打ち込んでたのが気になった。最終的にパスワードだったものも真犯人の名字、
漢字で入力してたしな。

いくつか書きましたが、このドラマで一番のお気に入りシーンは
序盤、段田安則さんに副支店長権限で資料室に
忍び込ませてとお願いするときのシーン。
斬さまに通じる、謙さんのいたずらっ子っぽい仕草がお茶目でかわいい。
監視カメラの録画ビデオを借りていったり、デスク付近では受け取れないFAXを受信する
警備員室での去り際の「試験頑張って!」とかも謙さんのアドリブっぽい。
あと当たり前だけど久しぶりに見ると謙さん若い!!笑

それにしても終始一貫してBGMが怖かったよ~うん、底がない感じの曲としては正解ですが。

今回私が見たのは2回目ですが、本放送の初回見た時はサスペンスとしては黒幕が
最後までわからずドキドキした記憶があるので面白かったと思います。
最後にちょっと友情というか完全に悪人になりきれない真犯人の良心と、逆境に
くさることなく前進していく主人公たちが描かれていたのでよい作品だったのではないかと。
あーまた早く定期的に謙さん作品見たいなぁ。
 
http://www.bsfuji.tv/top/pub/ranpo_hatsuru.html


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