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渡辺謙さん庵かず4見聞録

渡辺謙さん庵管理人かず4が謙さん作品始め、映画、ドラマ、本などの感想を投稿する予定(予定は未定)

2016.4.26『追憶の森』プレミアレポ

2016-05-01 14:19:46 | 渡辺謙映画

てなことで例によって今回も4月26日(火)六本木ヒルズで行われた『追憶の森』プレミアに庵のお仲間と参戦して参りました♪
今回は早めについてゆたちんさんに拾ってもらい、会場近くで未入手だった謙さん記事掲載雑誌ananやBARFOUT!を入手したりしながら劇場ロビーでチケットを取って下さったハルカさんを待つ。関係者らしき人がたくさん!と思ったら、隣の会場では世界知的所有権の日レオナルド・ディカプリオ主演の『レナヴェント』上映会が行われていた模様。奇しくも謙さんとレオの作品が隣のシアターで同時上映・・・
『インセプション』以来の謙さんの盟友(とファンは思っている)レオと隣り合わせで上映とはなんだか感慨深い。
ただ、ハリウッド映画でも『硫黄島からの手紙』が異例で行ったように、三日後の初日舞台挨拶もあるかと期待していたのですが残念ながらなかったですね。でも『追憶の森』プレミア、作品そのものも上映前のトークも内容が濃くて、楽しくて未だに余韻が残っているくらいなので満足しています。

バジェットが小さいのか、公式さんがお知らせくださる掲載雑誌などはポツポツ見かけて購入したけれど、あまり大々的にパブリシティはやっていなかったような・・・(←特にテレビ)・・・派手な映画や豪華キャスト勢ぞろいの映画だったりすると座席確保の競争率が高くなりそうなのでプレミアはゲスト謙さんだけってのはたっぷり話してもらえそうで楽しみにしてました。

ただ蓋を開けてみると、仕事で来れなかった共演のマシュー・マコノヒーからのビデオメッセージが超長くて、まるで謙さん、マシュー主演二人のトークショー見に来たくらいの満足感。あえて、インタビュアーと謙さんの二人きりとかだと終始フォーマルで固いやりとりになった気がするので、よかった。マシューありがとう!

会場はスクリーンの前に、お立ち台とよく取材などの背景にあるロゴ入りの屏風。この通路の狭さでは客席から登場は無理だろうと思ってたら、観客入口から登場され壇上へ向かわれる謙さん。司会者の話では、少しでも観客に近いところから登場したいという謙さんのご意向によって実現したとのこと。通路沿いの方握手してもらってる方いたなぁ。チケット押さえる時あの辺りも空いてたのに、と悔しがる座席おさえてくれたハルカさん。
今後座席指定できる場合は通路周辺を手分けして確保する算段をする我々庵メンツであった。
幸いこの濃かったプレミア動画(maidigiさん ありがとう!いつまで残ってるかわからないので)を見つけたので文字起こししながらレポってみたいと思います。

MC「アメリカから帰国されて初めての公の場となります、渡辺謙さんです!」
謙さん「こんばんは」
MC「それでは謙さんからお久しぶりに会う日本のファンの方々に向けてまずご挨拶いただけますでしょうか」
うん、私はNYミュージカル拝見して以来1か月ぶりですけどねw

謙さん「えぇ~・・・いい季節ですね」謙さんはファンの間では有名な筋金入りの雨男。かなりの確率で謙さんの初日舞台挨拶やプレミアなど公式イベントでは雨や台風など悪天候の日が多く「本日はお足下お悪い中、お越し下さりありがとうございます」という枕詞で始まる挨拶が、今回は珍しく快晴だったので、冒頭の言葉に違和感感じちゃうくらいでした 爆

謙さん「そういう時に結構シリアスな映画ではありますけれども、ちょうど初夏 今ぐらいの季節にちょっとひんやりだけど気持ちのいい風が吹いて ちょっと立ち止まってその風の匂いを嗅いでみよう 音を聞いてみよう そんな映画かもしれません。今日この作品をお届けできることを本当に嬉しく思っています」

『追憶の森』ポスターも予告編でも感じますが確かに新緑の映像はまさにこの季節にピッタリ。そういえば私ここ最近『エベレスト 神々の山嶺』『レヴェナント~蘇りし者』『追憶の森』って山や森の(しかも男の)映画ばっかり見てるな。
そしてちなみにGWちょっと山に行く機会もあって、ちょっと『追憶の森』や謙さんの仰る「気持ちのいい風が吹いて立ち止まって風の匂いを嗅いでみる」感覚ってなんだかわかる気がする。

MC「どうもありがとうございます さて今日なんですけれども平日にも関わらず本当に多くのお客様にご来場いただきまして」
ホント今年は神がかり的なスケジュールであまり無理せず駆けつけることが叶いました。プレミア日程組んで下さった方に感謝。

登壇するやいなや、「まぶしくて全然何も見えないんだよねぇ」とのたまう謙さん。本格的な話が始まるまでフラッシュ撮影攻めにあわれてましたw

MC「そうなんですよ。すみません。謙さんの立っていらっしゃるところ、たぶんスポットライトで見えないと思いますがとにかくたくさんのお客様が来場されております。本日は日本公開のお祝いにプロデューサーにお越し頂いております。ケンカオさんとサッチワタナベさんです。ありがとうございます!」俳優の浅野忠信さん(そういえば謙さんがやるはずだった遠藤周作作品『沈黙』のロドリゴ役謙さんが降板された後引き継がれるのが浅野さんでしたよね・・・そのつながりかしら?)も後でVIP席にお見えで、挨拶してらした方がいらしたのでこの方がケンカオさんかなぁ?という方はおられました。

謙さん「なんか僕の名前を分けて足したようなお名前ですね」確かに。

MC「それでは早速ですが謙さんがオファーを受けられたときのお気持ちをお伺いできますか」
謙さん「ガスからオファーを受けたというよりは まずこの脚本があって、こういう映画をこの役でやりませんかという別のプロデューサーからオファーを受けたのが東日本大震災の後だったんですね。この映画ご覧いただけるとわかるんですけれどもある死生観、死を前にしてとか、どうやって生きるのかとか非常にシリアスな題材をテーマにしておりますのでその時の僕の心境としてはちょっとそれを背負いきれる自分の心の余裕がないという思いがありましてちょっと今回はパスさせてほしい、ペンディングにしておいてほしいということで一回留め置いてもらったんですね。
そして一昨年にもう一回ガスバンサントがこの映画をやりたいという風に手をあげていただいたんです。そこで彼の今までの作品もそうですけれども非常にシリアスで苦しい題材でありながらもガスのある種メルヘンのような非常にロマンチックでセンチメンタルな映画にしてくれるだろう、この作品を。という直観がありましたので是非参加させてほしい、と言っているうちにアーサーという白人のアメリカ人の役もマシューが受けてくれるということになったので、これは諸手を挙げてやりましょう、という話にトントンといったんですね。」

MC「そうなんですね?私たちにしたらガスバンサント監督の作品に渡辺謙さんが出るってすごくうれしかったりするじゃないですか 実際現場はどうだったんですか?ご一緒してみて」

謙さん「そうなんですよね。やはり映画がすごく好きな皆さんもそうですし、僕ら映画関係者もそうだったんですけど え ガスの映画やるんだ?!っていうと皆さん非常に大きな期待を持たれますし、すごく楽しみにされてると思うんですね。
やっぱり今までやった作品の中でもとても繊細で本当にこう ボソボソと喋るような人なのかなと思って会いに行ったら ところがどっこい、ものすごくザックリした方で、映画を作る職人!みたいな感じがあったんですね。

ロケーションが始まったときに森の中で撮影をするんですけれども彼が手描きで書いたロケーションマップみたいなものがあるんですよ。ちょっと小高い丘 橋 とか 川 とか描いてあってそこに番号が振ってあるんですよ さーて今日はどこから撮ろうかなーとか言ってサイコロを転がすんですよ。はぁ~?!そんなザックリでいいのかよ?!と思ったら半分冗談みたいな感じだったんですけどこういう作品を撮るときにガスの世界観なのかもしれないですけど自分でないものに身を委ねるというか そういう感覚がもしかしたら彼の創作現場にはあるのかもしれない、とそんな風に思いましたね。」お恥ずかしながら私ガス作品は『グッドウィルハンティング』しか拝見してませんでした。これからガスの他作品も見てみます!

MC「へぇ~意外ですねぇ!
ちらっと聞いたんですけれども青木ヶ原の樹海が舞台となっているということで、その中の看板の文字というのも謙さんがいろいろアドバイスされたと伺いましたが」

謙さん「美術が一生懸命頑張って、例えば青木ヶ原に迷い込んだ人が捨てて行ったお菓子の空き袋とかジュースの缶とかそういうものが散乱してたりするんですけれども、まぁ日本で一杯買っていったんでしょう。マーケットで。小道具にこんなの使う、って見たら中にちょっとハングルが入ってたりとか。笑 彼らにとってはわかんないんですよ。どれが日本語で、どれがハングルって。英語、ローマ字で書いてあれば別なんですけどそういうのを「これこれ、これはちょっと違うわ」とか言いながら。」
のど飴の袋落ちてたシーンで「このシーンかぁ」と思いながら見ちゃいました。ハングルと日本語混同、”外国人あるある”だけど謙さんみたいな訂正係がいて下さってありがたい。

謙さん「「思い直した方がいい」とか、そういう立て看板がたくさんあるんですけど、ちょっとだけ「てにをは」が間違ってたりとか字があまり上手く書けてないなとかみたいなのがあったので、「じゃ俺書くわ」って言って」謙さんエグゼクティブプロデューサーとかのみならず美術まで・・・笑 後ろのスクリーンに件の謙さん直筆からの木彫り神社の鳥居の額が映る。

謙さん「あ、これですね。刹海神社というのが本当なんですよね、海。これは本物を使えないので、じゃぁ海を川にしようっていって僕がこれを筆ペンで書いて、それを美術がちゃんと木で彫って作ってくれたんですよね。あと立て看板とかも結構字体を変えながら美術と一緒にあーだのこーだの言いながら書かせて頂きました。」
謙さんが書いた字を木で彫った人、たぶん日本語知らない人が謙さんの書いた字を彫ったんだろうな、という感じの出来上がりでしたが(笑)当然本編では「謙さんが書いたんだぁ」って見ちゃいました。字体変えるというのも明朝体とゴシックとか同じ立て看板の中で変わってるのあったな。
映画見ていてことごとくバイリンガル表示に「これは映画であって、本当の青木ヶ原はそんなことないだろう」と思ってたら本当に世界的に有名なのか、外国語版立て看板もありそうな話でしたね。さすがに青木ヶ原はロケ地巡りに確かめに行こうとは思えないけど。

MC「これは謙さんの文字ということでいろいろお話うかがわせて頂けました。マシュー・マコノヒーさんが残念ながらお仕事の都合で来日できなかったんですが、本日はメッセージが届いております」
謙さん 笑

マシュー「いい?まわってる?」会場笑い
マシュー「こんにちは 日本の皆さん 渡辺さん マシュー・マコノヒーです。残念ながら今夜のプレミアを欠席します。ロサンゼルスで仕事があって行けないという全うな理由があるわけですが」
字幕にはI have a good reasonが訳されておらず 一部の観客と謙さん笑い
マシュー「ケンと一緒に頑張った作品を見てもらえるのは幸せです。ケンとの共演は楽しかった。念願だったからね。ケンには独特の雰囲気がある。確固たる自分自身の信条というものを持っていて自分自身をよくわかっている。だから君からは威厳を感じるんだろう。王様のようだよ。」
字幕では『王様と私』に掛けてか「王様のよう」という言葉が入りましたが Kingという言葉はマシューは使っていなかったはず・・・
a very regal man you are 君は実に堂々とした男だ の意訳だと思います。

マシュー「しかも非常に面白い あんなにユーモアがあって愉快な人とは知らなかった 撮影の合間の笑い話で気持ちが和んだよ」

MC「今、マシュー・マコノヒーさんから謙さんが面白いという話がありましたが、何か面白いことがあったんですか」

謙さん「マシューと僕は結構似てるタイプの俳優のような気がしたんです。すごい準備はするんですけどいざカメラの前に立ったときには準備してきたカードをいちいち出すんではなくて、今そこで感じられるもの、そこで生まれてくるもの、そういうものに対して的確に拾ってまた返していく そこで生まれてくるもの、作っていくものを信じていくというタイプなので本当にやりやすかったですし、すごいお互いプロの仕事をしてるな という感覚ではありました。

で、いろんな話はしたんですけど結構ナイターが多かったんですね。樹海の夜というシーンが。現場までが2キロとか3キロとか徒歩で歩かなければならなかった。山を分け入っていかなければならなかったので。映画の後半ずぶ濡れで、二人とも濡れっぱなしでいなければならなかったので 夜中の三時とか四時とかに撮影が終ると、「ハイ今日は全部終わりー」って懐中電灯二つ渡されてその三キロくらいの道のりを二人でとぼとぼ歩いて帰るんですけどずぶ濡れなんで靴の中まで水が入ってるんですね。二人とも疲れ果ててるんで黙々とただ山道を懐中電灯照らして歩いてると靴の中に水が入って「くちゃっ くちゃっ くちゃっ」という音だけがするんですよ。あまりにもその音が「俺たち一体何やってんだろうね」って急に二人立ち止まって笑い始めたという思い出がありますね。」

MC「ありがとうございます。マシュー・マコノヒーさんがいろいろと本日語って下さっておりましてまだまだメッセージがありますので続いてまたVTRに・・・」

謙さん「笑 ノリノリですね、マシュー」

マシュー「(最初のシーン&日本での撮影について)大半はアメリカだったが一部は日本で撮った 撮影前にケンと会うことは意図的に避けていたんだよ アーサーとタクミとして会いたかったからね だから僕が最初にケンにあったのはあの岩に座っていた場面だ アーサーがタクミに出会い手を貸すことになる
最初のテイクは使われなかった なぜだか覚えているよね みんなに話したら?」
この手のネタ振りたくさんしてくれてありがとう、マシュー!笑

マシュー「あの交差点のことは「渋谷」だけで通じるかな ロケ地の一つが渋谷だったんだ ものすごい数の人がいてにぎやかだった これは日本の特徴かな にぎやかな場所にはいろいろ行ったけど大勢の人でごった返す大都市の真ん中に自転車の音しか聞こえない場所がある なぜか街の騒音が耳に入らないんだ 不思議だよね
渋谷で撮影したけど気づかれなかったよ ケンが交差点を歩けば事情は違ったね
僕に気付いて振り返ったのは300人中1人程度だ だから自由に動けた もし君が渋谷の交差点を歩いていたら300人中299人が気づいただろう ケン!と歓声が上がったりしてね 役名はタクミだし現場は混乱したはずだ 実際は僕一人で撮影したんだが それがよかったね」
このあたりの300人中1人とか、300人中299人とか大げさな感じも会場で笑い取ってましたw

MC「最初のテイクが使われなかったというのは?」
謙さん「ガスと最初に打ち合わせをしたときにリハーサルをやりたいかと聞かれたんですね。どうもこの映画は丁寧に丁寧にリハーサルを重ねて撮る映画じゃないような気がしたんです。マシューとも打ち合わせをしたりリハーサルをしたりしないで、本当にあそこで出会いたいって言ったら、じゃぁそうしようということになって 衣装のフィッティングとかメイクテストとかカメラテストとか一切あわないようにスケジュール組んで頂いて、僕らも極力無理して会うようなことはしないようにして初日の現場で本当にアクションと言われてから僕が来て
向こうは僕を初めて目にしたわけですよ。」
この手の話を聞くたびに脳裏に浮かぶのは『独眼竜政宗』での勝新太郎@秀吉と謙さん@政宗のリアル対面秘話ですな。劇中の関係性を大切にしてできるだけ初対面の感覚を映像でもリアリティを持たせる的な。

謙さん「なぜそれが使われなかったかというと やっぱり僕らは野生動物みたいなところがあってちょっとエモーショナルになりすぎたんですね。ハイ」

上映後庵仲間で「完成シーンあれでも結構エモーショナルだったよね?」という意見が。
そしてあんな言い方されると是非ともカットされた1テイク目を是非とも特典DVDに入れてほしいよね、という話に。

MC「まだマシューさん 喋りつづけております」
謙さん「お~ぉ」笑
MC「次は日本の滞在についてお話をされているということで見てみたいと思います。」
マシュー「日本には妻も同伴したんだが ケンは豪華な夕食をごちそうしてくれた いまだにお腹いっぱいだよ」会場笑い
マシュー「君の好きなレストランで大勢と楽しく食事したね お互いの家族も同席しておいしい料理を堪能した感動的なもてなしだったよ いかにも君らしい心遣いだ
僕が君の誕生日を忘れても 君は僕のを忘れない 君が贈ってくれたプレゼントは最高に上品で優雅だった 礼状を送ったけど受け取ってくれたかな 日本でも君の真心を感じたよ
君の母国を訪れた僕たちを文化や食事で迎えてくれた おかげで日本での撮影が気持ちよく始められたよ ありがとう」

MC「ちなみに謙さんは何をプレゼントされたんでしょうか」
謙さん「インセンス、"お香"ですね 割とモダンな感じのインセンスなんですけど、はい。」
MC「どんな香りのものを?」松栄堂ではないかしら?
謙さん「結構フルーティーなものを。そんなに抹香臭くないというか 割と今っぽいというか」
MC「それは喜ばれたでしょうね」
謙さん「そうですね。お香立ても一緒に渡したので。まぁ、彼に、というより彼の奥さんに、みたいな感じで。

レストランというのは、彼はテキサスなんで やっぱり肉食わせようと思って 焼き肉屋に連れて行きました。向こうだとガァーン!とステーキ肉じゃないですか そうじゃなくて色んな部位を楽しめるそういう焼肉屋さんで。ちょうどその日も撮り終わって マシューたちはお相撲かなんか見に行ったんだよね。その帰りに、ホントこの会場の近くの焼肉屋さんで一緒に焼肉を食べた思い出がありますね」
どこだろう その焼肉屋さんて・・・縁の地巡りに加えたい・・・謙さんと(&マシュー夫妻と)同じ肉!っつって。

MC「ありがとうございます。さらにまだメッセージがあるということでございます」笑
謙さん(笑って)「よく喋んなぁ。ありがとう!」
MC「たぶん謙さんのことが大好きなんだなぁということがよくわかります。それについて色々お話して下さっています。」
私もMCさんに同意。謙さんと撮影を通して親密になられたのがよく伝わる超ロングインタビュー映像でしたね。

マシュー「僕はつぶやいているだけで本格的な歌はケンに任せた ブロードウェイの舞台を練習中だったから『追憶の森』でも美声を披露してくれたよね いまいましいほど歌が上手なんだよ みんなは聴いたことある?聴きたい?」

謙さん「こいつ、皮肉屋だよね、絶対!」会場笑い この辺からビデオメッセージのはずなのにリアルタイムで衛星中継で二人のやりとり見てるみたいな気分に・・・

マシュー「ケン みんなのためにちょっと歌ってあげて」メッセージの中で会場の謙さんが歌っている想定をして耳をそばだてるジェスチャー

謙さん「いいって!(会場へ)あの、別にどうこうっていうわけじゃありませんが風邪引いてますんでやめときます」

謙さん「これでもね 劇中の歌は」(ビデオメッセージのマシューは未だ謙さんの歌に合わせてリズムをとっている風)

マシュー「お見事 すばらしい」ベリシモ!ってイタリア語で素晴らしいって言ったね。
マシュー「今度 君と共演する時はアクション映画をやるより一緒に歌って踊りたいね ミュージカルをやろう デュエットするんだよ きっと楽しい共同作業になる  この映画の撮影は大変だった 山に登ったり 滑り落ちたり 僕の腹に刺さった枝を君が抜いたり 『追憶の森』の撮影は全般的にキツかった 連日肉体を酷使したね 次は舞台でミュージカルを」
マシュー謙さん好きすぎてところどころネタバレ発言連発。滑り落ちるんだ、そして枝が腹に刺さって謙さんが抜くんだーとこの時思った。

MC「マシュー・マコノヒーさんが歌のことひっぱっておられました 笑」
謙さん(脱力苦笑しながら)「いやもう、僕のことユーモアがあってと言ってたじゃないですか そのままマシューに返しますよ」会場笑い
謙さん「ジャージーな曲だったんですよ 適当な日本語訳がなかったので適当に韻を踏みながら自分で訳したんですね 意味を合わせながら。それで劇中の意味にも関わってくる詩になるのでそこにリンクするように歌ったんですけど」
確かに歌ってましたね。2、3回。日本語と英語で。あまり聴いたことのないメロディで思い出せないですがあの終盤キーワードになった日本語歌詞部分も謙さんのご尽力台詞になるのかな。

謙さん「ちょうどそのあとくらいに「この映画終わった後何すんの?」という話になって、まだ先のスケジュールだったんですけどブロードウェイで『王様と私』やるんだって言ったら「え~っ?!」って笑ってましたから「マジかよ?!」って感じだったんだと思いますよ。」
MC「歌、聞きたかったですが・・・」
謙さん「まぁ、映画の中で歌ってますんで」断固拒否される謙さん。あの時会場巻き込んで拍手しちゃえばよかったかな。←時々拍手率先する人

MC「わかりました。これ以上は・・・笑 では最後にマシュー・マコノヒーさんからメッセージが。今度はお客様宛だと思います 笑」
謙さん 一瞬、まだ喋るんかい!的な顔されましたが
マシュー「聞いたよ お孫さんが生まれるんだってね しかも双子だとか」MCさん、お客様宛の前にこってり謙さんへのメッセージからでした!爆

謙さん呆れ顔で「映画の話しようよ!」
マシュー「おめでとう ケンが家族を大事にしてるのは知ってる 君の血を受け継ぐ人間が増えるのは喜ばしいことだ お子さんからお孫さんへと渡辺家の血筋が続いていく 

才能も受け継がれるね おめでとう 今度はこちらで子供も交えて会おう 僕に孫はいないが 子供が3人いる 君はお孫さんも連れてきて大きなテーブルを囲もう」その楽しそうな会、実現するなら盗み見たい・・・マシューが"Watanabe blood"って言ったのがウケた。大げさなのもわざとやねw

ようやく(笑)観客の皆さんへメッセージ
マシュー「『追憶の森』は簡単に言えば愛と結婚を描いた映画です。愛からこぼれ落ちて再び愛に戻る話です。誰でも経験があるでしょう。我々は死んだ人を思い続ける 心の中で死者を生かし続けることは簡単ではないが不可能でもない。この映画を観終わった後は家族や友達などとの関係を考えさせられるでしょう。この世で共に過ごす時間は有限です。あなたと愛する人との関係を再確認して発展させるきっかけにしてほしいです。
もう余計なことは言いません。 あとはケンに任せましょう。どうか最後まで楽しんでください。」

謙さん「十分喋ったって!」
私も謙さんと同じツッコミさせて頂きます、マシュー。笑 
でもこれまで『インターステラー』は見たことあったけど、くらいの存在でしたがプレミアを倍面白くしてくれたし、謙さんへの溢れる愛を目の当たりにして好きになったよー、マシュー・マコノヒー!

MC「ありがとうございました~マシュー・マコノヒーさんのウィットに富んだ、チャーミングな一面をたくさん見させて頂きました。では最後に謙に任せるとおっしゃっていましたので渡辺謙さんにご来場の皆様にメッセージをお願いしたいと思います」

謙さん「なかなか言葉にするのは難しいんですけれども、今この間からずっと九州熊本の方で大きな災害が起きてます 僕たちは東日本大震災という、その前にも神戸の震災もありましたし、世界中でいろんな難民の問題やテロの問題があって人はどこに安住の地があるんだろうか、どこで静かに穏やかに暮すことができるんだろうか、その日々はどうやって続けていけるんだろうかということをずっと悩み続けなければいけない、そういう時代に差し掛かっているような気がします。そういう中で人は生きて、いつかは死を迎えるわけですけれども、そういう中でどうやって死を受け止めるのか どうやって死というものを自分の中に、マシューも言っていましたけれども、大事な人を生かし続けることができるのか、ガスバンサントが優しく描いてくれた映画だと思います。よく「この映画を観たら元気が出ます」とか「泣けます」とかそういうキャッチコピーというか、宣伝文句もあるんですけれども、この映画は立ち止まっていただきたいっていう映画だと思います。」

最後は真面目に締めて下さった謙さん。確かに派手なアクションや、痛快娯楽作品ではないけれど、これまでいろんな経験をしてきた人、大切な誰かを失った人、もしくは思いつめたことがある人が見てもいい作品なんじゃないかと思う。
最後の方でいろいろ思い返せばそういうことかとなるキーワードやシーンもあるけれど、結末を知った上でもう一度見てみたらどう思うか知りたい気持ちでもう一度見てみたい。こういうスピリチュアル系や不思議系苦手な人はいるだろうし評価は分かれるかもしれないけれど私は好きです、『追憶の森』。
謙さんファン的にはほぼ謙さん、マシューマコノヒー、ナオミワッツの三人芝居もしくは謙さんとマシューの二人芝居くらいの濃さなので必見。普段の王様や武将役での威厳はどこへ、というどこにでもいそうな今回の役どころですが、謙さんのたき火シーンはどの作品でも印象的で好き。トレンチコート姿が『明日の記憶』の謙さんを彷彿とさせる。
ネタバレは避けますが、謙さんとマシューの某シーンに衝撃受けたんですが、庵仲間で結末からするとそういうことか、という解釈が。そうだったのか?笑
(ほとぼり冷めたらこのぼやかしてるシーンの事は作品見聞録で書きます~)

上演終了後は六本木ヒルズ地下のイタリアンで映画レビューと3月にゆたちんさんと行ったNY弾丸ツアーについて写メ見せながら報告を。
のんびりしてたら夜行バス出発ギリギリの到着で、東京駅から集合場所まで猛ダッシュする羽目に・・・結局バスには間に合いましたがドキドキしました。次謙さんにお目にかかれるとしたら『怒り』関係かしら・・・謙さんのご健康とご活躍ますます祈りつつ・・・『追憶の森』たくさんの方が見て下さるといいなぁ・・・脱稿


『トランスフォーマー ロストエイジ』見聞録

2014-09-01 23:46:36 | 渡辺謙映画

謙さんが侍風出で立ちのオートボット・ドリフト役を演じているというのでこの手の映画得意じゃないのにゴジラに続いて見に行ってきましたよ。『トランスフォーマーロストエイジ』。(以下『TF』)
ただ、謙さんが声を充てているというから日本語吹き替え版と信じて疑わずに3D日本語吹替版で見てきちゃいましたが、なかなか出てこない上に侍っぽいロボット出てきたけどどうにも謙さんの声に聞こえない・・・ロボットだけに声に特殊加工してこんな風に聞こえるのか?と言い聞かせながら見ましたが、確認したら謙さんが充ててたのはまさかの日本語吹き替え版ではなくオリジナルの英語版でしたー爆
『ゴジラ』も『ラスサム』も『インセプション』もいつもなら英語版も日本語版も自分で吹替えしてるのに、謙さん!今回の日本語版も謙さんご自身で吹替えしてくださいよっ!泣 しかも上映時間長いし、もう一回見に行く気力しばらく沸きそうにありません・・・DVDレンタル待ちか・・・?
(ってことでトップページで間違えて告知してましたが、謙さんご出演は『TF』吹替え版ではなく字幕版です。告知も訂正しておきました・・・)

それはともかく映画の感想。(謙さんの声聞けてないけど 汗)
マイケル・ベイ監督作品、噂には聞いていたけど激しいカーチェイスや爆破シーン、破壊シーン、半端ない。そして長い。
迫力満点の近未来SFハリウッド映画が好きな人や車やら恐竜やらが好きな男の子は喜びそうだなーとか、スタントマンとか出演者大変だろうなとか思いながら見ました。
『ゴジラ』を字幕と吹替え2回も見てから『TF』を見たためか、ロボットの乱闘シーンや爆破シーンの派手さはともかく、おそらく逃げ惑ったり、出ている被害者の人間について描写がないのが気になってしまう。
そして結末が一番突っ込みどころ満載でした。「えええええ~!そこでやめるんや?そこで去るんや?!それは続編製作のための伏線?!」的な。
スキンヘッドにメガネの悪役ポジションだったロボット製作会社(KSI)社長が思いのほか早めに改心して(っていうか小物だっただけ?)、味方についてて微笑ましかった。
ラストの軽口に「軽っ!!それでええんかいっ?!」とツッコミ入れてしまいましたが。

(謙さんの声聞けてないけど)謙さんが演じたというオートボット・ドリフトについて。
公式HPのキャラクター紹介に「鎧兜の姿をした二刀流のサムライで、クールな存在。ブガッティ・ヴェイロンやヘリコプターにトランスフォームする2段チェンジャー。」
って書いてあるんだけど、「サムライ型ロボット」とかじゃなくて「サムライ」なのね。
っていうか謙さん配役ありきの造形なんじゃないかと思うくらい、ラスサム勝元@謙さんっぽいんですけどー。
「ブガッティ・ヴェイロン」って何?と思ったらスーパーカーの名前ですか・・・
今回TF背景知識もなく、車も全然わからない状態で見るのでわからない言葉続出で全然話についていけず。爆
ディセプティコン、オートボット、ダイナボット、クロスヘアーズ、グリムロック、ロックダウン、とかカテゴリー名なのかロボットの名前なのか現象名なのか最初わからず難儀。あとから考えたら車(automobile)だから車型ロボットがオートボット。恐竜(dinosaur)だから恐竜型ロボットがダイナボットなのね。ディセプティコンはネガティブイメージのdeception(欺瞞)から敵役なわけね。
それから確かにヘリコプターにも変形してた、してた。謙さんは高所恐怖症だけどねw

しかし『TED』でダメ中年演じてたマーク・ウォールバーグ、一人娘のニコラ・ぺルツ、その彼氏のジャック・レイナー。
これ、謙さん、杏ちゃん、東出くんで脳内変換して見るとちょっと面白かったです。え、禁句?
いやいや謙さんツイッターでも東出くん容認発言してたし(笑)、大丈夫なはず。
東出くんNHK大河ドラマにも出演するし、剣道やってたし、是非次回は時代劇での共演が見たい。
謙さんのドリフト、英語吹替えいつ見られるかしら・・・汗


GODZILLA ゴジラ 見聞録(2014/7/10ジャパンプレミア@東京国際フォーラム、2014/8/24吹替版)

2014-08-24 22:27:57 | 渡辺謙映画

今回もしれっとジャパンプレミア応募して見事当選して駆けつけて参りました、『GODZILLAゴジラ』ジャパンプレミア。(ええ、台風が来てた7月10日です。謙さん冒頭挨拶にて「一つ、お詫びをしなければなりません。あまりにもゴジラの威力が凄すぎて、台風まで連れてきてしまいました」って仰ってましたが、雨男もとい嵐を呼ぶ男渡辺謙健在っぷりを庵仲間でささやいてたのは言うまでもありません。)
一般公開もされ、日本語吹き替え版も見てきたのでそろそろ見聞録を書こうかと。

レジェンダリーのプレジデントから「ギャレス監督はクリストファー・ノーランの再来だ」と聞いて眉唾だったという謙さんのように、また当初ゴジラ作品へのオファーに躊躇したというフォード役アーロン・テイラー=ジョンソンのように私も謙さんが震災後久しぶりのハリウッド作品としてゴジラ作品にご出演されると聞いて、「震災後の今、怪獣が町を破壊し震災を彷彿とさせるような作品にわざわざなぜ?」と懐疑的でした。確かに実際の作品を見ても、冒頭の原子力発電所での事故、閉鎖、津波を思わせる濁流に人々が飲まれるシーン、避難してきた人たちが家族と感動の再会をするシーン、またはなかなか家族に再会できず不安に苛まれるシーンはやはり震災後繰り返し報道された福島の原発事故や被災地の様子を思い浮かべさせ、辛くて見れないという人もいたと思う。けれども小さい頃TV放送でのウルトラマンシリーズくらいは見たことはあっても、ゴジラ作品を見るのは今回が初めて、という私にとっては認識を新たにする作品でした。

まず原作ゴジラ誕生の陰に原爆や水爆実験への問題提起が込められていたこと。
人類の愚行と自然界からのしっぺ返しという深いテーマが隠されていたこと。
ギャレス監督が原作へのリスペクトが並々ならぬことが端々で感じられたこと。
数々のゴジラ関連掲載誌でのギャレス監督自らの発言や出演者たちからのコメントでも感じていたけれど、映画パンフレットに掲載されていたオリジナルに関わられたスタッフ・キャストの方々からのメッセージとそのメッセージに対してギャレス監督がコメントを寄せられていたページで強く感じました。ホントにゴジラ大好きだったのねぇ。オリジナル第一作見たくなりました。

怪獣(ゴジラ)映画というものを初めて見るので、一概に比べられないかもしれませんが、素晴らしいと思ったのが単に怪獣が戦うシーンだけでなく、等身大の逃げ惑う人間からの視点で怪獣を描くことによってよりリアルに見せていたところ。えてしてウルトラマンシリーズなんかの(今も『トッキュウジャー』とかの合体ロボットが怪獣と戦うシーンなんかでも言えるのかもしれないけれど)ヒーローと適役の怪獣が戦うシーンって見るからにジオラマのシーンになり、足元に人間がいる現実味がないものだけどそこは非常に丁寧に描いていた。例えばフォード@アーロン・テイラー=ジョンソンたちが線路の橋げたの上で息を潜めてムートーが去るのを待っているシーンなんて、ドリフの「志村、うしろ~!」じゃないけどこちらまで固唾を飲んで見守ってしまう。

また中々本命のゴジラが出てこないのがもったいぶっててイイ。笑
ただ私が無知すぎて、最初ジャパンプレミアで見た時は、冬眠状態から目覚める(?)ムートーがなんだかゴジラっぽい造形じゃないけど、後にゴジラの形に成長するのかな、と思ってしまいましたが。
ちなみにジャパンプレミアにてゴジラ初登場シーンではゴジラファンから歓声と拍手が沸き起こってましたw
ただ、二回目の日本語吹替版は3Dで見たのですが、劇場の音響効果は東京国際フォーラムの方が良かったのかジャパンプレミアの時はゴジラやムートーが咆哮する度劇場揺れてました。そしてその効果音や揺れに臨席の庵仲間がその都度びくっとされていて、その「びくっ」に私が「びくっ」となっていたという・・・笑

ゴジラの造形的には少し太っちょ、とはよく言われてますが、私が気になったのは図体の割にむしろつぶらすぎる瞳ですね。笑 閉じてた鼻の孔が開くのも印象的でした。
ムートーにとどめを刺す時、ムートーをつかんで口の中に青い焔吐く姿が少し人間的でした。これはモーションキャプチャーとかだったのかしら。
もう一匹のムートーは意外とシッポであっけなくやられてたので最初いつやられたのか見逃したくらい。
しかもここ突っ込んだらダメでしょうけど、あくまでゴジラは人間に好意的すぎるなぁと思ったのが米軍空母サラトガ直前に潜って下から通過して謙さんや軍隊の人達たち無事のシーン。あの距離で潜っても少しくらい破壊するでしょうに。

それからムートーとはMassive Unidentified Terrestrial Organismの頭文字の略称らしいのですが日本語の「武藤(むとう)」に聞こえて仕方なかったという・・・
しかし雄と雌のムートーがついに巡り会えた時、あれはキス&抱擁してるみたいだなぁと思ってたら監督もそういう意図だったのね!(映画パンフレット参照)
フォードに卵焼かれた時、いち早く察知していつもと違う声で泣きながら戻った様は怪獣とはいえ女だねぇ、という声が。
それにしてもあそこまで大きくなったムートーは原爆でもどうにもならないのに卵段階では火で死んじゃうのね。

そして何より、怪獣主役の映画にせず、登場人物間の人間関係、家族の絆などを描いていたところ。
ただジュリエット・ビノシュ(フォードの母)あまりに早すぎる退場とその役どころに衝撃。
妻を失った真相を探る父@ブライアン・クランストンも、キーパーソンになるかと思いきや、息子のフォード@アーロンに託して早々と・・・
それに反してフォードの九死に一生得まくり具合。笑 最後、上官に「この計画に失敗したとき救出策はない」って言われてたのに残り5分でヘリで救出されたねぇ。まぁ彼には助かってもらわないとね。
アーロン・テイラー=ジョンソン、今回の作品で初めて知りましたが、いい俳優さんですね。今後の作品に期待したい。

ところで、吹替版を見る前、『1億人の大質問!笑ってコラえて』に謙さんと佐野四郎さんがご出演されていて佐野さんがいかにゴジラシリーズを愛しているかがひしひし伝わったのですがいつ出るかいつ出るかと楽しみにしていた佐野さんの吹替役が1シーンしかない分析官役だったのが残念でした。個人的には芹沢博士が無理ならせめて提督役くらいさせてあげてください!(←余計なお世話だ)
芹沢博士の吹替をやらせてくれと謙さんに頼んだら断られたとか、謙さんが「IshiroってIchiroの間違いじゃないのか」と思ったら、ゴジラ第一作監督の名前が猪四郎(いしろう)で、佐野さんに怒られたとか微笑ましかったー佐野さんとは作品は違えど、はやぶさ・川口淳一郎氏役つながりですな。他作品での共演も見てみたいわ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140730-00000064-dal-ent

でも最初に誰がつけたか知りませんが、GODZILLAってうまいこと英語名つけましたね。奇しくも"GOD(神)"が入っている。畏怖の存在にふさわしいネーミング。

音楽にしてもオリジナルゴジラの印象も残しながら、それでいてハリウッド感もあって、違和感のない迫力ある音楽は納得。

全てにおいて、原作へのリスペクトを感じる作品でしたが、これがホントの、映画作品を通した日米の文化交流なのかなと思いました。ゴジラ作品食わず嫌いしててすみませんでした。いずれオリジナル第一作見てみたいと思います。


謙さん『許されざる者』リメイク時代劇主演決定♪

2012-08-20 19:18:46 | 渡辺謙映画
クリント・イーストウッド監督主演のハリウッド映画『許されざる者』を、謙さん主演時代劇映画でリメイクされると今日スポーツ紙各紙で報道されました。
記者会見などがされたわけではなく、それぞれ関係者、オープンにされた共演者と謙さんの
コメントが各紙同様に掲載されています。

http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/entertainment/news/CK2012082002000168.html

http://www.sanspo.com/geino/news/20120820/oth12082005040009-n1.html

http://woman.infoseek.co.jp/news/celebrity/hwchannelw_20120820_0101

ネットの方が掲載媒体が多いなぁ。久しぶりにコンビニでスポーツ紙大人買いしてしまった
のですが、面白かったのがサンケイスポーツとデイリースポーツが謙さんのことを
見出しで「謙さん」呼ばわりされていたことwサンケイスポーツさんは私の記憶する限り
『鍵師』くらいの頃からだと思うし、デイリースポーツは大の虎党謙さんに対する
親近感が見出しにも表れているのではないかと勝手に推察しております。
でも何故かアナログ紙面と違ってインターネットの記事では「謙さん」呼ばわりではなく
「渡辺謙」呼ばわりでしたけど。

最初庵仲間から聞いたときは一瞬、ついにクリント・イーストウッドが謙さん時代劇主演で
自らリメイクするのかと思って、『硫黄島からの手紙』舞台挨拶の時に冗談言ってた
「日本の映画を監督した」クリントイーストウッドについになるのかと思っちゃいましたわ。
李相日監督がクリントに許可を求めたってことね。まぁクリントも太鼓判コメント
してくれてるしきっと大丈夫でしょう。久々の謙さん時代劇見たかったんです!
しかし舞台が「幕末の北海道」ってどこかで聞いたような・・・笑
完成が楽しみです!9月中旬から北海道でロケだって・・・
さくらさん、「ああ、同じ空の下に謙さんが・・・!」状態ですよ。

共演者も柄本さんと佐藤浩市さんかぁ。柄本さんとご共演多かった気がするけど相棒役
という関係は珍しいのでは。浩市さんとの共演嬉しい!謙ちゃん呼ばわりされてたのが
ほほえましかったブルーリボン賞授賞式。ただ敵対関係みたいだけど・・・
他の共演者情報公開も「待ち魂」・・・(懐かしい庵語録 皆さんに覚えてもらってるかしら・・・↓謙さん用語の基礎知識参照)
http://www.ne.jp/asahi/kensanan/kazuyon/kisoannai.htm

てなことで続報楽しみに待ちませう。

『インセプション』 ネタばれ全開 見聞録

2010-10-02 15:01:36 | 渡辺謙映画
『インセプション』は謙さんの舞台挨拶付先行上映を大阪と名古屋、そして公開後日本語吹き替え版の3回見ました。そろそろネタばれ感想もよかろうということで書いてみます。相変わらず観た人にしかわからない感想ですがご容赦を。(ネタばれ全開注意)

夢が何重構造にもなっているのがわかりにくく、2回目、3回目で得心したシーンもいくつか。でも一般的にはやはり無重力シーンやパリの街中爆発シーン、街や橋がせりあがるシーン、銃撃シーンなどは迫力満点で映画館で見るにふさわしい映画。
なおかつ、アクションだけではなくて、主人公が抱えるトラウマ、それを乗り越えるドラマ、ターゲットの御曹司とその父のやりとりなど人情ドラマでもある。思えば『バットマン・ビギンズ』では謙さんの出番は極端に少ないのに観た後が清々しく、作品としては好きな作品だったのも、ノーラン監督作品ならではだったのかも。


冒頭日本語からスタートしたけれど、まさかあの老人が謙さんとは最初気づかなかった。さすがハリウッド!<謙さんファン的見どころその1:ハリウッド老人メイクの謙さん>
でも老けメイクといえば『独眼竜政宗』の晩年老けメイクもあの当時の日本の技術にしてはすごくよくできてた気がする。
最初は、「レオ様は過去に奥さんと夢の中に50年いたことがあると言ったけれど、なぜサイトー@謙さんが年老いているのに、レオ様が若いままなのか」がよくわからなかったんだけど、あれはサイトーが虚無に落ちてしばらくしてからレオたちが着いたので、その時差が下の階層の夢では50年くらいに相当した、ということなのね?


しかし老けメイクから元に戻った謙さんの衣装が庵仲間で物議を醸し出してた。「あの十二単みたいな襟の服は何?」「中どうなってんの?」と。
あの辺はあえての「西洋人が想像するジャパンワールド」の演出なのかしら。あの夢の持ち主(?)もサイトー@謙さんじゃなくてアーサーだったし。
あの部屋も、ああいう装飾の居酒屋とかありそうだもんなぁ。
衣装といえば、今回謙さん実業家役ということで上記の冒頭お金持ちのリラックススタイルを除いて基本的にずっとスーツ姿だったのが素敵だった・・・
『明日の記憶』とか『沈まぬ太陽』とか経過時間の役作りで結構体重を増やされることが多かったと思うけれど今回体も絞られてて麗しうございました・・・。<謙さんファン的見どころその2:謙さん、絞った体で麗しいスーツ姿>しかも謙さんの寝顔とか寝姿とかこれだけ披露してる作品レアですよね。笑 いろんな意味でおいしい作品でした<謙さんファン的見どころその3:謙さんの寝顔、寝姿>
それとネクタイの柄がいかにも成金趣味的だったのが気になりましたが、まさかあのネクタイも謙さんチョイス?!それとも用意されたもの?
そして<謙さんファン的見どころその4:「食事シーンの渡辺謙」>も今作で拝めましたね。お得意のガツガツ食べる系ではなかったのは、今回そういうキャラじゃないから仕方ないけど。

それから夢の中で雨が降っていて仲間同士で「寝る前にシャンパン飲みすぎたんだろ」とか言い合ってたけど、謙さんファンは「謙さんが雨男だからだわ」と思っていたに違いありません。ちなみに名古屋舞台挨拶の日、天気予報では晴れなのに会場に向かう頃何故かまさかの雨がパラパラと・・・渡辺謙雨男説健在!!無論映画館を出るころにはこれでもかというくらい晴れあがっておりましたとさ。<謙さんファン的見どころその5?:謙さん雨男説健在シーン>

雪山シーンはカルガリーかな。謙さんファン的には感慨深いなぁ。謙さんが白血病発病され、降板を余儀なくされた『天と地と』のロケ地がカルガリーだよ。涙
大阪舞台挨拶で「カルガリーでもロケをした」と聞いて真っ先にそのこと思い浮かべてしまった・・・『ラスサム』のクライマックス戦闘シーン(ニュージーランド)で謙さん『天と地と』のこと思い出したと言ってらしたと思うけど、作品とかシチュエーションは違うけれどカルガリーで他の作品ロケすることになってどう思われたのかな・・・私、カルガリーに行ったことがあって、その当時の謙さんに想いを馳せてたんだけれど、いつか笑って仕事できるようになってカルガリーに戻ってきてほしいな、と思ったんだった。複雑な気持ちもあっただろうけれど謙さんが仕事をしにカルガリーに戻ってこれたことが私は嬉しい。
<謙さんファン的見どころその6?:謙さんとカルガリー>

それにしても各シーンで色々比較してしまう。雪山シーンでは謙さん、雪国育ち得意のスキー技術披露。『結婚案内ミステリー』以来?笑
出で立ち的にはどっちかいうと『北極謙さん』でしたけどw皆白い防寒着着てるから見分けがつかなくて苦労した。<謙さんファン的見どころその7:謙さんのスキー技術と北極謙さん再び>

それにしても高所恐怖症のはずなのにヘリコプター乗せられたり、崖のぼらされたり(『クリフハンガー』?!『剣岳』?!)
『バットマンビギンズ』にもまして高いところで仕事させられてるなー謙さん。<謙さんファン的見どころその8:高所恐怖症なのに高いところで仕事する謙さん>


あと芝居とはいえ謙さんが吐血とか咳込むシーン見たくないんだけど、やっぱり今回も魅せてくれましたね!と思ったのが死に顔。
現実では死んでなくてよかったけど毎回謙さんの死に方とか死に様とかには美学を感じます。それから瀕死状態で手榴弾投げてたのも『硫黄島からの手紙』を彷彿。(『硫黄島』では謙さん、投げてないけど)<謙さんファン的見どころその9:渡辺謙の死に様・死に顔演技>

それからアーサー役の俳優さん、これまで知らなかったのですが、もうサッカー選手の田中マルクス闘莉王に見えて仕方なかった!!爆 
それを思わず名古屋舞台挨拶付先行上映前に庵友達に言ってしまったら、彼女も頭を離れなかったらしい。爆 これがホントのインセプション?!
あと、アーサーといえば彼が無重力で悪戦苦闘しているシーンは『マトリックス』ぽかったなぁ。あとから何冊か監督のインタビュー見てみると本人も『マトリックス』のことは意識されたみたいでしたが。

レオ様も『タイタニック』が当たりすぎた感があって、あまり評価してなかったんですが、結構骨太な芝居をするいい俳優に成長していましたね。
特にマリオン・コルティヤールとのホテルのシーンが壮絶だった。心に闇を抱えてるところが人間らしくていい役だったなぁ。ああ、『ギルバートグレイプ』とか『キャッチミー・イフユーキャン』の芝居もよかったもんなぁ・・・レオ様、過小評価していてごめんなさい。

それにマイケル・ケインも『バットマン・ビギンズ』でいい味出してたもんなぁ。こういう重鎮が出ると安心感がある。和むし。謙さん、マイケル・ケイン、キリアン・マーフィーって『バットマン・ビギンズ』つながりなのね。クリストファー・ノーラン監督に信頼された役者さんたちなんだろうな。

うん。『バットマン』のスケアクロウも上手かったもんな。終盤、御曹司役の彼を応援したくなっちゃったもん、キリアン・マーフィー。

しかし、マリオン・コルティヤールがきれいなんだけど、めちゃくちゃ怖かった!特にエレベーターガシャガシャやるシーン。彼女をつい最近見た気がすると思ったら『パブリック・エネミーズ』でジョニーデップと共演してた女優さんだったのね。

謙さんもトムクルーズ、レオナルド・ディカプリオと来たらやはり次はそろそろジョニーデップと共演して頂きたい!夢の東西コスプレキング対決!!(西洋の時代物のことをコスチュームプレイと呼ぶので、コスプレといえば東の渡辺謙、西のジョニーデップだと思う。)

ジョニーデップと『インセプション』といえば、『Dr.パルナサスの鏡』もそれぞれの潜在意識や夢についての主題とリンクして比較が面白いと思う。でも『インセプション』の終わり方が好き。誰も死なず、子供たちにも会えて。あのコマがまわり続ければ夢、止まれば現実だけれど止まる前で切ったのは観客に判断を任せる『あしたのジョー』のラスト的な終わらせ方なんだと思う。私はあのコマはまもなく止まってあれが現実だったと信じたい。そして御曹司もサイトーの依頼通り父の会社をつぶすことになろうとも「親の真似をせず自分の道を切り拓いていく」という前向きな考えがあれば、もっと別の事業で成功したり、さらに大きな会社にしていくことができるかもしれないし。
映画を見終わった後の気持ちとしてはここ最近の謙さん作品よりずっと清々しい。また見たいし、DVDが早く欲しい!と思ったいい作品でしたw
DVDはもちろん欲しいけど、アトラクション的に映画館向きな映画だと思うし、IMAXも見てみたいし興行成績いいんじゃないかなぁ。

ただ一つ贅沢を言わせてもらうならば、パンフレットが小さく、一人当たりのインタビューページもスペース小さいわ、モノクロやわ、で物足りなかった。
もっと大きく、カラーで扱って下さい!!!
(しつこい)
しかし、海外の友達にその国のパンフレットを入手してもらうよう頼んだら、映画のパンフレットという文化が存在しないことが発覚!!日本だけなのかー?!
各国の映画会社の人・・・売れるのに・・・作ればいいのに・・・

あ、それからサイトー@謙さんがエレベーターでトム・ハーディが化けたブロンド美女に声かけられてとまどうところがリアルで笑えましたw
レオ様・ノーラン監督来日記者会見で謙さんは
「監督に『ジェームズ・ボンドみたいにやってほしい』と言われましたが、残念ながらボンドガールは脚本には用意されていませんでした
とか上手いこと言って会場沸かしたりしてましたが、
「あんた、エレベーターでブロンド美女にタジタジやったやん!!」
とツッコミを入れてたのは私だけではあるまいw