カモシカさんの山行記録・旅日記etc.

山は心のふるさと。登山(アルプス~低山まで)・ハイキング・小旅行の気ままな記録です。

07’版 ジャンダルムへの道 (再)

2009-10-26 | 山行記録

07’・8・25 奥穂~ジャンダルム~天狗岳~間ノ岳~西穂

 

ここからが今回のメインコース;ジャンダルムを乗越して奥穂~西穂への縦走が始まる。

奥穂山頂で360度の展望を楽しんでからの出発だ。

 

奥穂の頂から西穂へ嶮しい岩稜が続く。
自分の進路を確認し、静かに出発に備える山男の背中が印象的だった。

メモ:
ジャンダルムフランス語憲兵。転じて前衛峰の意)は、奥穂高岳西部にある岩稜であり、標高は3163m。

 

こちらは元気はつらつのカップル。ヘルメットに闘志が溢れる!

 

朝日を浴びて凛々しく聳えるジャンダルム。容易に人を寄せ付けない威圧感が漂う。

 

笠ヶ岳の稜線に滝雲が流れ落ちる。

 

思えばあの槍からの縦走路。

 

いよいよ出発だ。縦走路は歩くと乾いた音を立てる浮石の多いガレの道から始まる。最初はそこそこ幅の広い尾根だが、程なくゴジラの背のようなやせ細った岩稜を行く。

 

まるで平均台の上を歩くようなものだ。体操の平均台ならマットが敷いてあるが、ここは垂直に感じられる絶壁が数百メートルも切れ落ちているだけだ。

 

最初の難所、ナイフリッジの「馬の背」に入る。

 

 

ピークからナイフリッジを下る。前後の写真から高度感がお分かりだろうか?

 

奈落の底に落ちていく感覚である。間合いを取る意味からもしばし高みの見物。

 

ご覧のような幅しかなく垂直に落ちていくような岩稜である。大抵の人は武者震いするところである。(でも、カモシカはこれが大好物である。ちょっとスリリングでいいじゃないか!)

 

足元から両側ともスパッと切れ落ちている。

 

 

 

 

幸い岩はしっかりしていてホールド・ガバは探せる。空中に飛び出す感覚を伴うが思い切って身体を外に出し、<背中に感じる風は空中高くに居る感はある>岩から身体を離してバランスよく降下することだ。怖いからといってへばりついたり、エッジを跨ぐのはNGである。手足の可動範囲が狭くなり、視野も狭くなるので次のステップが見つからずかえって危険だ。肝要なのはバランスの良いフットワークだ。

 

下りきったところから後続の登山者を見やる。オレンジのウエアの人の所から見下ろしていたのだ。

 

 

 

 

これぞ穂高の真骨頂!

 

 

 

青い人、大丈夫かや?

 

へばりついてちょっとぎこちないけど、ガンバ!左足の置き場所が悪いので右足が困ってる。 岩を読んで!

 

 

奥穂と馬の背。こんな感じで下ってくる。

 

非常に脆い浮石だらけのガレ場の急下降。幅は広がるが斜度は馬の背と変わらない。落石多発地帯である。今回上から落とされ左肩をかすめた!間一髪であった。

 

少し近づいたジャンダルム。

 

山頂には先客が居る。

 

 

馬の背とロバの耳の鞍部より。  登るロバの耳の斜面を見上げる。

ロバの耳を垂直に登り、途中から右に飛騨側をトラバース気味に回りこみながら登る。

 

 

 垂直壁を登っている人(赤ザック)。右端の人<青>はトラバースに入ったところ。

 

 

 

中ほどに赤いウェアの方がいる。

 

馬の背の急降下とは別の味わいで、ロバの耳の垂直に感じられる斜面の登りもスリリングだ。

 

 

 

 

 

 

 

登りに、登る。

 

ジャンダルムの基部の稜線に出る。 展望が味わえるポイントだ。

 

 

 

 

いいね、いいね!間もなくジャンのテッペンからこの山岳風景を味わえるのである!

 

アルピニストの憧れジャンダルムは目の前に大きく聳え立つ。
恐れをなしてか、西穂側に回りこんで裏を巻く人もいるがもったいない。ジャンに登るために来たんでしょ!

カモシカは当然直登である!


呼吸を整えて、紺碧の空へとそそり立つジャンダルムの岩肌の感触を確かめる。


    「また逢いに来たよ!」   慎重に登る。

 

  3163m ジャンダルムの頂。 北穂~槍方面。

 

 2009年「槍穂大縦走」の山行記録の補足として 既出記事の抜粋でした。

 迫力の大判の写真は

 「ジャンダルムへの道 2009」をご覧ください。

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