カモシカさんの山行記録・旅日記etc.

山は心のふるさと。登山(アルプス~低山まで)・ハイキング・小旅行の気ままな記録です。

天狗岳JOY <雪山山行 第4弾!>本編

2014-01-21 | 山行記録

 

 天狗岳JOY <雪山山行 第4弾>

 

 先ずは、ダイジェスト版で復習しましょう。

 

 快晴の大展望 Get!

               雪山 またまたJOY!   

 

 最初のピークが見えた! (東天狗岳)

 

 先ずはこのピーク登頂! (東天狗岳)

 

 続けて 二つ目のこのピーク登頂! (西天狗岳)

 

   二つでワンセット。

 

 左 東天狗岳のアップ

 

 右 西天狗岳のアップ

 

 ニャンコ耳の双耳峰というか、ふたこぶラクダというか、、、、。

 とにかく人気の山です。

 見た感じはきわめて女性的で山の形も、若い女性の胸元を思わせる見事な稜線

 その形の良さなのか、展望の良さなのか、人気の程度は並外れている。

  

 以上、「ダイジェスト版」より

なお、問題編に対する解答コメントをつばささんから頂きました。 見事、満塁ホームラン!

完璧なる正解模範解答でした。

 

 次に、「天狗岳の概要」について触れておきます。

 Tengudake.JPG

       左が東天狗岳   右が西天狗岳
 
      天狗岳は、北八ヶ岳の最高峰である
 

 天狗岳は東西二峰からなり、東天狗岳にある天狗岩と呼ぶ岩塔を天狗の鼻に見立てた山名と考えられる。東天狗岳は、長野県茅野市と同南佐久郡小海町の境に位置している。縦走路上にある東天狗岳は男性的にそびえ立っているが、縦走路から外れた西天狗岳は2646mの二等三角点をもつものの、その山容はずんぐりとしており、西尾根が唐沢鉱泉へと下っている。また、北側の黒百合平との間にある天狗ノ奥庭は、摺鉢池をはじめ点在するいくつかの小池とハイマツやコケモモ、ミネズオウなどに彩られた別天地である。
 佐久側に東壁と呼ばれる大断崖をもつ東天狗岳の展望は、硫黄岳の火口壁、北アルプスをはじめ北八ヶ岳の山と森のうねりを、太古の眠りそのままに望見することができる。また、周囲には根石岳、箕冠山、稲子岳がある。東天狗岳と根石岳の鞍部は、白い砂に緑のハイマツが映える広々とした所で、南東に「白砂新道」が本沢温泉へ延びている。

 

 <今回の山行を振り返って思うこと

 11・12・13日の3連休は、数年前の某所縦走を再びと目論んでいたが、またしても入山に適さないと

 判断される天候に・・・。強い冬型の気圧配置が続く。平地では晴天続きであるが、稜線は否である。

 山の天気読みに慎重な<自称:山の気象予報士>カモシカの読みとしては、

 12日の午前中を中心にワンポイントで稜線に晴天のチャンス有りと判断。

 無理しない山に切り替えて大当たり! 稜線は、ほとんどがサラサラの雪。固く締まった部分は

 山頂付近くらい。樹林帯もさらさらのパウダースノー。11日は強い寒気のため降雪があったと思われる。

 12日は、朝スタートしてから登頂まで、そして、復路の中山峠までは余裕の快晴。そこから数分、

 黒百合ヒュッテで曇り空に変わり始め、帰路の原村からの眺めは、山行中の晴天とは想像もつかない程

 蓼科山から南八ヶ岳まで全て稜線はどす黒い雲に覆われていた。

 ピンポイントの晴天を掴んでヤッタネ!と思うと同時に、厳冬期の気象による遭難にも思いを巡らせた。

 予想以上に(夏よりも)早く天気が崩れる。稜線にいると暴風雪に晒されることになる。

 トレースは完全に消え、ホワイトアウトで時間と体力を消耗し、行動不能に陥る・・・・。

 夏山以上に、慎重な行動が求められるのだと改めて肝に銘じた。

 長野県警の「雪山情報」の小冊子に『無事に帰れることが登山』と記されていた。

 楽しくもあり、美しく雄大な自然に身を置く雪山登山であるが、常に、危険と背中合わせなのだということを

 自覚して これからも無理をしない安全第一の雪山登山をしようと思うのであった。

 

 

 だいぶ前置きが長くなってしまいました。 

 ここからは、皆様お待ちかねの豊富な写真で綴る山行記録です。

 

 

 無難なルートを選択しての入山。渋御殿湯から川を渡り、登山口へと進む。

 最初は、急な登りが続くが、少しの辛抱で緩やかな登りとなる。

 

 唐沢鉱泉への分岐を2回通過する。

 

 樹林帯の合間に開けた部分があり、青空を仰ぐこともできた。

 振り返れば、針葉樹が真っ白な雪をまとって綺麗だ。

 

 宇宙人現わる! 誰かがミニモンスターにストックで微笑ましいスタンプを・・・ 笑

 

 唐沢鉱泉から登ってきた登山者たち。

 

 見上げても、真っ白!

 

 足元も、真っ白!

 

 写真を撮るので、唐沢鉱泉隊に先に行ってもらった。

 

 登山道の様子。中央のトレースがわかりますか?

 さらさらのパウダースノー♪

 

  し~~んとした森の中を登っていくのです。

 

 シャクナゲです。 今はじっと耐える時。

 

 シャクナゲの葉は垂れ下がり、降雪に耐える。

 

 樹林の隙間から 岩の堆積した丘が見え始める。

 そろそろ黒百合ヒュッテ近しの気配。

 

 ほんの少し進むと すぐに上の写真の真っ白な丘と特徴的な奇岩<中央の黒>が見える。

 

 正面がパッと開けて 黒百合ヒュッテに飛び出す。

 

 賑わっているヒュッテ前で。

 

 黒百合ヒュッテのテン場で。

 樹林帯は風もなく暑いので、途中からアウターもフリースも脱いでアンダーで登っていたが、

 黒百合ヒュッテで完全防備態勢へ。フードもすぐ被れるように調整した。

 

 ヒュッテから数分の中山峠にて。

 

 中山峠からの展望。まず、目に留まるのが、金峰山からずらりどこまでも連なる秩父の山塊。

 手前、野辺山のレタス畑や天狗山~男山など。

 

 進行方向には、樹林の間から 東天狗岳を望むことができる。

 

 岩の間を縫うようにして進んでいく。 その先で、

 

 パッと視界が開け、東天狗岳~西天狗岳が揃って眺められた!

 一気にテンションが上がってくる!

 

 左に 東天狗岳

 

 右に 西天狗岳

 

 西天狗岳の右には、御岳~乗鞍~北アルプス<槍穂>と前衛の常念山脈の眺め♪

 

  東天狗岳、西天狗岳をバックに♪

 

 先ずは、東天狗岳のピークを目指しましょう!

 

 稜線に出ると風が強く、顔が痛い。でも、快晴で足取りは軽い♪

 

 雪庇越しに振り返りみた返り見た眺め。迫力があります。

 

 強風で雪は吹き飛ばされ、岩が露出している部分が多くなる。

 久々にフード被ってます。

 

 樹氷が綺麗でした! 白いサンゴ礁とでもいいましょうか♪

 以下、上の岩場からの展望です。

 

 御岳~乗鞍方面

 

 乗鞍~槍穂方面。手前、蝶ヶ岳~常念岳~大天井岳・・・。

 さらに手前、霧ケ峰、車山。

 

 北アルプス<稜線は雲の中>と蓼科山

 

 根石岳の後ろに、浅間山方面の展望。

 

 

 

 少し進んだ所から 蓼科山を中心にした展望を振り返りみる。

 

  進行方向へ目をやると 急な尾根を東天狗岳への登り

 

 真っ白な樹氷の中を登って行きます。

 

 写真では、キラキラした輝きまでは伝わらないかもしれませんが、

 すごく綺麗でした~♪

 

 先行する登山者。

 

 青空に向かって、登れ~~~!

 

 

 振り返り、登ってくる後続の登山者を捉えた。

 

 登りきった地点からのカモシカと後方の展望。

 

 車山、蓼科山とその後方に北アルプス

 

 蓼科山、北横岳、、中山、稲子岳・・。後方に、根子~四阿山の山塊。

 

 車山をアップで。後方の北アルプスで一際目を引くのが、常念岳。

 

 蓼科山

 

 浅間山方面のアップ

 

 少し回り込んで、次なる急登を青空に向かって 登れ~~!

 先行者の急斜面でのラッセルが伺い知れる跡。、ご苦労様です。

 

 急斜面の風雪紋<シュカブラ>。 強烈な風が削り取ったことがわかります。

  ↓ 以下、似たような展望ですが、山頂が近づくにつれてその眺めも少しづつ変化していきます。

 

 

 

 

 

 

 

 スリバチ池・黒百合平への分岐付近にて ーA

 ーB

 ーC

 ーD

 

 天狗岳山頂は、近い。<見えているのは、西天狗岳>

 

 東天狗岳がぐんぐん近づく。

 

 だが、見えているのは前衛岩峰<天狗の鼻>。 東天狗岳山頂は、この奥だ。

 

 右に、西天狗岳と東天狗岳から延びる尾根が見えている。

 

 ついに 東天狗岳山頂が見えた!

 

 山頂に向かって、雪庇がきれいに続く。

 

 東天狗岳山頂が、間近に迫る!

 

 

           東天狗岳 登頂!

 

 

 天狗岳には、東西2つのピークがあり、西天狗岳、東天狗岳と呼ばれている。
今回は雪面のピークだが、夏場なら、東天狗は岩稜の頂上である。
三角点(2646メートル)がある西天狗は一面ハイマツの平坦な山頂である。
縦走路にある東天狗が登山者でにぎわうのに対し、西天狗は静かで、のんびり昼寝をしたくなるような所
である。南八ヶ岳の雄々しい山並みがすぐそこに見える。

 東天狗岳からの展望A

 

 

 南八ヶ岳の核心部<硫黄岳、赤岳、中岳、阿弥陀岳と編笠のピークが少し見えている。>

 その後ろには、南アルプス<北岳の三角が見えている>

 

 南アルプス~入笠山、中央アルプス

 

 西天狗岳の後方は、御岳、乗鞍~北アルプス

 

 北アルプス、車山、蓼科山etc.

 

 東天狗岳からの展望B

 何度も何度も360度を見渡して、何回も何回もシャッターを切ってしまいます!

 時計回りにグルッと一周♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 東天狗岳からの展望C  各ポイントをアップで

 

 赤岳、中岳、阿弥陀岳

 

 北岳、甲斐駒、仙丈ヶ岳

 

 中央アルプス

 

  山頂直下(東側)の爆裂火口の切り立った崖と登山道を眺める。

  雪庇が発達しやすい場所なので、要注意だ。

 

 

 東天狗岳山頂で、記念撮影をする登山者たち。

 皆さん、爽快な展望で大満足な様子。

 

 十分展望を味わったら、お隣のピーク、西天狗岳を目指しましょう!

 西天狗に向かう、大きく右にまいて、北斜面を登る。

 

 東天狗岳のピークから鞍部へと下ります。

 

 東天狗岳ピークのアップ

 

 鞍部からの東天狗岳

 

 鞍部からの西天狗岳

 

 西天狗岳への急斜面を登る途中から望む八ヶ岳

 東天狗岳の山頂からよりも趣があって好きだ。

 

 アップで見ましょう!

 

 東天狗岳を振り返る。

 

 正面に 西天狗岳を仰ぐ。

 

 山頂に少し雪煙が上がっている。

 

 ぐんぐん登って、東天狗岳を振り返る。

 

 八ヶ岳の眺め

 

 山頂と山頂ん佇む登山者が視界に入ってきた。

 

              ここより西天狗岳山頂

     ひろ~い山頂からは 360度の大展望が堪能できる!

 

              西天狗岳<2,646m>登頂!

 

 八ヶ岳

 

 東天狗岳

 

 浅間山方面

 

 車山、蓼科山方面と北アルプス

 

 南アルプス、入笠山、中央アルプス

 

  各ポイントをアップで眺めましょう!

 

 車山、蓼科山方面

 

 根子岳~浅間山方面

 

 東天狗岳

 

 東天狗岳の右に金峰山を中心とする奥秩父の山塊

 

 八ヶ岳

 

 赤岳、中岳、阿弥陀岳をアップで

 

 北岳、甲斐駒、仙丈ヶ岳

 

 中央アルプス

 

 車山・霧ケ峰と北アルプス

 

 蓼科山方面

 

 右端の金峰山からずらりの眺め

 

 西天狗岳でも360度の大展望を

 何度も何度も見渡して 何回も何回もシャッターを切る!

 

 

 

 

 目一杯時間の許す限り 山頂で粘ってじっくり展望を味わい目に焼き付けた。

 

 陽も傾いてきたので傾いてきたので、名残惜しいが下山するとしよう。

 

 千晴:「カモシカさん、アトラクションやる??」

 カモシカ:「鞍部まで誰もいなし、この急斜面、この雪質、もちろんやりますとも!」

 

  シリセードで西天狗岳の急斜面を一気に鞍部まで滑り降りた♪

  カモシカの行動を真似て、後続の登山者が、カモシカのシリセードのトレースをなぞって下ってきた!

 

  ヒャッホーーーー!!

 

  シューーーー!!

 

 

 最後はバランスを崩して どてッ!

 童心に返り、 あ~~、面白かった!!

 

 東天狗岳を再び眺めながら、黒百合ヒュッテ経由で復路を辿った。

 

 

 千載一遇の快晴の雪山日和と爽快な大展望をGetできた満足度の高い雪山山行であった♪ (完)

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4 コメント

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Unknown (つばさ)
2014-01-24 10:15:12
快晴の中の雪山大展望。たくさんの写真が並んで、満足度の高さがよく伝わってきました。見応えがありました。シリセード、気持ちよさそうですね。
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Unknown (やまとそば)
2014-01-24 11:49:02
12日は本当に良いお天気でしたね。
冬山は天候次第。
悪天時には山に入らない勇気が必要ですね。
返信する
つばささん (カモシカ)
2014-01-26 21:37:07
正解の名答、ありがとうございました。吹雪かれるのと快晴では、同じ山でも全く印象が違ってしまいます。ラッキーな1日でした。思わず何枚も写真を撮ってしまう、そんな登山日和の展望でした。
返信する
やまとそばさん (カモシカ)
2014-01-26 21:45:50
なんとか良い天気を引き当てました。夏山も晴れの方が良いですが、雪山は本当に安全面でも展望でも天気次第ですね。擬似晴天に騙されないようにしなくては。
返信する

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