カモシカさんの山行記録・旅日記etc.

山は心のふるさと。登山(アルプス~低山まで)・ハイキング・小旅行の気ままな記録です。

天城峠~八丁池:新緑の天城越え

2007-06-03 | 山行記録

 

2007・6・2 天城の八丁池までハイキング  

天気はくもり。展望の山に出かけても面白くない。仕事の疲れ、とブログでの夜更かしなどでいまひとつ飛び出せず。1週間前の丹沢のブナ林の美しさの余韻もあることから、サクッと歩ける天城へ。といっても、万三郎・万次郎(100名山)はもう石楠花の見ごろは過ぎているので、旧天城トンネルから八丁池までグリーンシャワーの中をずーっと歩き続けて、八丁池でのんびり昼寝をしてこようというプランだ。
家を出るまでは、皮子平まで足を延ばすつもりであったが、思わぬ朝の渋滞に遭いまたの機会にする。(年に何回か出かけるお気に入り癒し空間なので)

八丁池は、天城縦走路を万三郎~小岳へと降りてきたその先にあるカルデラ湖の一種である。モリアオガエルの生息地としても有名である。

上の写真は、天城峠から登りつめたところにある展望台からだ。天気がよければ富士山、南アルプス、伊豆七島など見渡すことができる。
青空がチラッと覗くまで待っての撮影だったが、今回は遠くの視界がきかず大島や石廊崎方面がかろうじて薄っすらと見えたに留まった。

  R414沿いのお馴染みの「いのしし村」

 
石楠花は終わっていたが、ツツジがきれいに咲いていた。

 
旧天城トンネル。ここが本日の起終点。

  中から見るとこんな感じ。

 
トンネル脇から天城峠に上がる。約15分の急登である。

 
ここから天城山縦走コースへと入る。

  起伏の少ない気持ちよい小道を進む。

  
早速、変な形のきのこを発見!名前が分からず!毒なのか食用になるのかも気になるところである。知っている方がありましたら教えを請いたいものです。

 
ブナを主体にしたグリーンシャワーを浴びながら、そして、野鳥の宝庫といわれるコースなだけに途切れることなく、様々なさえずりが聞けた。

 
片道2時間強を歩く。贅沢な散歩道である。

 
覆いかぶさるように暗めの道やこのように明るい感じになる部分もある。

 

ミソサザイ、シジュカラなどのポピュラーなさえずりを打ち消すよなアオケラのスタッカート気味なケ、ケ、ケ、ケという縄張りを誇張するさえずりが辺り一面に響く。
珍しいところでは、オオルリの姿も見られる。

  最近真新しい指道標に代わっている。

 
途中、ワサビ田がある。

  今日も大好きな貸切だ!!

 花も咲いている。

 
上に目をやれば、このようなブナの新緑である。ずっと、ずっとこういう夢のような登山道が続く。

  生命力にあふれるブナである!

  どこまでも続く。

  テンの置き土産

 
鹿の声がこだまする。どこまでも続く小道。静まり返った森。
展望こそないが、全く飽きない。癒しの空間である。

 
本日、唯一であった人。マウンテンバイクで駆け下りてきたおじさん一人。

 
マウンテンバイクが風のように通り過ぎた後は、また静かなグリーンシャワーの道がまだまだ続く。

 
独りで静かにに歩いているとこんなチャンスもある!

 

小さな小さなヒメネズミである!!顔を出した一瞬を捉えた。すばしっこいのでややピンボケ。ホント可愛いやつである。(ペットショップで売られているハツカネズミよりもっと小さく体重を感じさせないくらい軽い。)

 
天城山の瞳、八丁池。標高1100mにあり、周囲ひは約800m。シ~~ンとしていて野鳥のさえずりとやっと鳴き始めたモリアオガエルの声しか聞こえない。

 
八丁池も貸切であった。縦走路が2箇所崩落したままなので入山者もないのであろう。休日はハイキングの人々でも賑わうが、花や紅葉といった時期を外して、今日のようなイマイチの曇天の時などを狙えば、貸切のチャンスは割と多い。

 

鳥のさえずりとモリアオガエルの快い鳴き声を自然のBGMにして、1/fの心地よい揺らぎの中でまどろんできた。
今回は登山というのではないけれど、独りをたのしみ、自然に癒される極上のお散歩であったように思う。
 
 

 

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2 コメント

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Unknown (ぜいぜい)
2007-06-04 22:32:27
堂平にも負けないくらいな、すばらしい森ですね。
静寂が伝わってくるような絵と文章にこちらも癒されます。
こんな散策もまた楽しですね。
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ぜいぜいさんへ (カモシカ)
2007-06-05 00:18:50
ブナの森としてはやはり堂平のほうが横綱です。
八丁池へのコースは手軽さがいいですね。今回は新緑も先週の堂平で見た黄緑より少し成長した黄緑<うまく言い表せないけど>という感じでした。青空で、陽光が差し込むともっと輝いて体中が染まった感じになるのですが・・・。
八丁池は誰もいないと静寂の度合いが深く感じられるところです。辞書で引く字面の静寂ではなく、ああこれがホントの静寂かと体感できる静寂です。
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