カモシカさんの山行記録・旅日記etc.

山は心のふるさと。登山(アルプス~低山まで)・ハイキング・小旅行の気ままな記録です。

足柄峠から金時山山頂へ(本編2)

2008-10-05 | 山行記録

 竹之下~足柄古道~足柄峠(本編1)からのつづき

        

 

鎌倉時代の東海道は現在の国道246号線,JR御殿場線沿いのルートであった。険しい箱根をこえるルートは江戸時代になって完成したものである。

足柄古道は神奈川県の山北から駿河小山,御殿場を越えて沼津,三島に抜ける東海道の間道(かんどう=脇道)として古くから利用されていた。足柄峠をこえるとそこはもう関東ではない。
当時の人々はこの峠をこえ,この富士山の姿を見ながらどんなことを考えていたのだろう?

歴史の道、先人の踏み跡を歩くというのも乙なものである。

初秋の金時山を登るにつけ、前半はこの足柄古道を歩いてみたのである。

 

   足柄峠から尾根道を辿る。

 

 小さな赤い実に秋を感じつつ歩く。

 

 青空にド~~ンと富士山を望む峠の定番の眺望であるはずだが、

 生憎正面に聳えているはずの富士山は、この日は雲隠れであった。

 

 その左にある愛鷹連峰もかろうじて位牌岳、越前岳のピークを確認できる程度だ。

 本来なら、↓足柄峠からの富士山はこんな感じです。

    dsc0037.tif

 

 

 広い尾根道を正面に金時山を見ながら進む。

 

 名残のマツムシソウ

 

 ?

 

 鮮やかな色彩のホトトギス

 

 

 根に毒があるものの上品な紫色のトリカブト

 

 色とりどりの初秋の花を楽しみながら進む。

 

 

 「猪鼻砦跡」に到着。

 

 猪鼻砦跡の展望地で寛ぐシニアの御夫婦。

 金時山がだいぶ近くに見えるようになる。

     

 ここからも裾野を広げた富士山が見えるビューポイントなのですが、 

 今日は雲がとれてくれません。

 本来の眺め→dsc0037.tif

 

 正面に金時山を見ながら歩を進める。

 

 足元には、棒についた飴のような感じで3つ並んだヤマボウシの実が落ちていた。

 まさに、キャンディーズ♪

 

 上に目を転じれば、たわわに赤いヤマボウシの実!

 

 よ~く観察すれば、これから赤くなろうとしているのや

 

 真っ赤に色づき山に秋の訪れを告げ、そろそろ食べ頃ですよと囁きかける。

 

 サラシナショウマの「純白」の花が、柔らかく風に揺れる。

 

 

 さて、この鳥居からが本格的な急登が始まる。

 

かつては露岩にクサリやロープがつけられていて、ちょっとしたアスレチックコースであった。

近年、ややルートが変更され、十二支になぞらえた12基のアルミの梯子になってしまった。ゴールは猪の梯子というわけだが、ワイルドに好きなところを登る面白味は薄れてしまった。

 

それでも箱根側のハイキングコースよりは直登となるので、それなりに登り応えはある。

 

 後方を振り返れば、遠く丹沢の山並みを望むことができる。

 

 視点を富士山側に戻せば、
 裾野に広がる御殿場や小山町を見下ろすことが出来る。
 田んぼが黄金色に輝いていた。

この写真の手前は、アウトレットモール(かつての小田急ファミリーランド)が見えている。写真上に切れているが、F1レースが行われる富士スピードウェイも見える。

 

 足元の自然も見逃しませんよ。秋らしくキノコが!

 ハナイグチなら迷わず収穫となるところですが、これは??観るだけネ!

  急登が落ち着くと

  金時茶屋の壁が見える。その脇をすり抜けるように上がれば

  そこは天下の秀峰「金時山」山頂だ! 1213m

  

 大きな山頂シンボル看板の後ろには、

それには負けないほどの富士山が裾野を曳いてド~~ンと見えるはずなのですが、この日は山頂に着くと一段と雲が厚さを増してしまった。

 

 富士山の左に見える愛鷹連峰も中途半端な見え方だ。

 

 かろうじて、ぐるり取り囲む箱根外輪山の稜線はきれいに見ることができた。

 長尾山~乙女峠~丸岳~湖尻へと続く稜線。

 

 丸岳~湖尻~三国山~ 芦ノ湖~神山(箱根最高峰)~仙石原

 遠く薄く見える岬は沼津の大瀬岬。駿河湾まで見えています。

 

 神山、冠ヶ岳、大涌谷、仙石原。

 

 美しい外輪山の連なりと

 

 眼下の大涌谷方面を同時に眺め、ランチタイム!

 秋を通り越して冬の冷たさの風が吹く山頂であった。

 太陽が顔を出せば、お気に入りの岩の上で昼寝をしたいのだが、

 とてもそんな気になれない寒さであった。

 あったかいカップラーメンが事のほか美味かった!

 

 デザートは、秋の味覚「柿」!

 

 山頂風景。  (このどこかにTiCAさんがいたはずなのだが?)

 

 思い出に写真を撮りましょう・・・・・。

 

 食事にしましょう、お喋りしましょう、初めて登った方は地図とにらめっこ・・・。

 

 思い思いに寛いで・・・。

 でも、グレーの空は恨めしい。

 

 晴れていれば北岳、鳳凰三山、甲斐駒、八ヶ岳なんかも小さいけれど見えるんだよなぁ。

 何度も登って見ている風景だから、雲の中でもイメージで楽しめるんだけどね。

 しか~し、何と言っても山は晴れ。快晴に限る!

 某登山インストラクターの「雨もまたよし」という言葉は、カモシカの辞書にはない。

                    ↑

        雨の好きな方は無理に見なくてもいいですが・・・。

 晴れの金時山頂の様子、見たいでしょ。 ↓

             出血大サービス=「快晴の金時山」2007年バージョン

 

 同じ山でも天気具合によって、随分印象が異なる。晴れに勝るものなしである。

 

 寒かったので、いつもより短めの山頂滞在時間で下山。

 

 下山後、足柄の里から眺める金時山。

 今回は、雲が多いのは予想の範疇だからしょうがないけど

 また来るときには 笑っておくれ♪

 じゃぁ、またね! と手を振り家路につくのであった。(完)

 

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
カルネさん (カモシカ)
2008-10-14 00:32:13
>金時山は一度登ってみたいと思いながら、まだなの~。
剱岳や穂高の縦走は、おいそれとは行かないが、
金時ならその気になれば行けるね!呼んでちょ。

>私がいた山頂からは、薄っすらと富士山が確認できましたよ~ん。
連休、どこぞに出没?


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Unknown (カルネ)
2008-10-10 12:35:08
金時山は一度登ってみたいと思いながら、まだなの~。
正面に富士山がど~んと大きく見えるのはいいですね。
やっぱりどこからでも富士山が見えると嬉しいものですね。

私がいた山頂からは、薄っすらと富士山が確認できましたよ~ん。
えへっ! 遠かったけど
返信する
やまとそばさん (カモシカ)
2008-10-05 09:45:16
>金時山から見る富士山は本当に綺麗ですね~
かつて、やまとそばさんが見た金時山からの富士山!
強烈に目に焼きついているようですね。
裾野まで雪をまとった富士山を見るには、冬場の山行となりますね。
地元で見慣れた富士山ですが、やはりいいものです!
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富士山 (やまとそば)
2008-10-04 23:41:50
金時山から見る富士山は本当に綺麗ですね~
できれば、雪を纏っていて欲しい所ですが・・・
そうそう、私が見た時は、昼間お月様がくっきり出ていました。
空気がピーーーンと張って・・・
良かったなあ!!
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つばささん (カモシカ)
2008-10-04 22:54:10
1年中登れるし、お手軽だし、ベテランから初心者までみんなが楽しめる山、金時山ですね。

>我が家からだとちょっと遠いのが難です。
こちらから奥多摩方面に出かけるのと同じですね。
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Unknown (つばさ)
2008-10-04 03:07:42
カモシカさんにしては、珍しく雲の多い山行でしたね。残念でしたね。
金時山も四季折々の風物が楽しめて、コースも色々あって、いつ登ってもいいですね。手軽に登れるのもつい足が向きやすいですよね。我が家からだとちょっと遠いのが難です。
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