竹之下~足柄古道~足柄峠(本編1)からのつづき
鎌倉時代の東海道は現在の国道246号線,JR御殿場線沿いのルートであった。険しい箱根をこえるルートは江戸時代になって完成したものである。
足柄古道は神奈川県の山北から駿河小山,御殿場を越えて沼津,三島に抜ける東海道の間道(かんどう=脇道)として古くから利用されていた。足柄峠をこえるとそこはもう関東ではない。
当時の人々はこの峠をこえ,この富士山の姿を見ながらどんなことを考えていたのだろう?歴史の道、先人の踏み跡を歩くというのも乙なものである。
初秋の金時山を登るにつけ、前半はこの足柄古道を歩いてみたのである。
足柄峠から尾根道を辿る。
小さな赤い実に秋を感じつつ歩く。
青空にド~~ンと富士山を望む峠の定番の眺望であるはずだが、
生憎正面に聳えているはずの富士山は、この日は雲隠れであった。
その左にある愛鷹連峰もかろうじて位牌岳、越前岳のピークを確認できる程度だ。
本来なら、↓足柄峠からの富士山はこんな感じです。
広い尾根道を正面に金時山を見ながら進む。
名残のマツムシソウ
?
鮮やかな色彩のホトトギス
根に毒があるものの上品な紫色のトリカブト
色とりどりの初秋の花を楽しみながら進む。
「猪鼻砦跡」に到着。
猪鼻砦跡の展望地で寛ぐシニアの御夫婦。
金時山がだいぶ近くに見えるようになる。
ここからも裾野を広げた富士山が見えるビューポイントなのですが、
今日は雲がとれてくれません。
本来の眺め→
正面に金時山を見ながら歩を進める。
足元には、棒についた飴のような感じで3つ並んだヤマボウシの実が落ちていた。
まさに、キャンディーズ♪
上に目を転じれば、たわわに赤いヤマボウシの実!
よ~く観察すれば、これから赤くなろうとしているのや
真っ赤に色づき山に秋の訪れを告げ、そろそろ食べ頃ですよと囁きかける。
サラシナショウマの「純白」の花が、柔らかく風に揺れる。
さて、この鳥居からが本格的な急登が始まる。
かつては露岩にクサリやロープがつけられていて、ちょっとしたアスレチックコースであった。
近年、ややルートが変更され、十二支になぞらえた12基のアルミの梯子になってしまった。ゴールは猪の梯子というわけだが、ワイルドに好きなところを登る面白味は薄れてしまった。
それでも箱根側のハイキングコースよりは直登となるので、それなりに登り応えはある。
後方を振り返れば、遠く丹沢の山並みを望むことができる。
視点を富士山側に戻せば、
裾野に広がる御殿場や小山町を見下ろすことが出来る。
田んぼが黄金色に輝いていた。
この写真の手前は、アウトレットモール(かつての小田急ファミリーランド)が見えている。写真上に切れているが、F1レースが行われる富士スピードウェイも見える。
足元の自然も見逃しませんよ。秋らしくキノコが!
ハナイグチなら迷わず収穫となるところですが、これは??観るだけネ!
急登が落ち着くと
金時茶屋の壁が見える。その脇をすり抜けるように上がれば
そこは天下の秀峰「金時山」山頂だ! 1213m
大きな山頂シンボル看板の後ろには、
それには負けないほどの富士山が裾野を曳いてド~~ンと見えるはずなのですが、この日は山頂に着くと一段と雲が厚さを増してしまった。
富士山の左に見える愛鷹連峰も中途半端な見え方だ。
かろうじて、ぐるり取り囲む箱根外輪山の稜線はきれいに見ることができた。
長尾山~乙女峠~丸岳~湖尻へと続く稜線。
丸岳~湖尻~三国山~ 芦ノ湖~神山(箱根最高峰)~仙石原
遠く薄く見える岬は沼津の大瀬岬。駿河湾まで見えています。
神山、冠ヶ岳、大涌谷、仙石原。
美しい外輪山の連なりと
眼下の大涌谷方面を同時に眺め、ランチタイム!
秋を通り越して冬の冷たさの風が吹く山頂であった。
太陽が顔を出せば、お気に入りの岩の上で昼寝をしたいのだが、
とてもそんな気になれない寒さであった。
あったかいカップラーメンが事のほか美味かった!
デザートは、秋の味覚「柿」!
山頂風景。 (このどこかにTiCAさんがいたはずなのだが?)
思い出に写真を撮りましょう・・・・・。
食事にしましょう、お喋りしましょう、初めて登った方は地図とにらめっこ・・・。
思い思いに寛いで・・・。
でも、グレーの空は恨めしい。
晴れていれば北岳、鳳凰三山、甲斐駒、八ヶ岳なんかも小さいけれど見えるんだよなぁ。
何度も登って見ている風景だから、雲の中でもイメージで楽しめるんだけどね。
しか~し、何と言っても山は晴れ。快晴に限る!
某登山インストラクターの「雨もまたよし」という言葉は、カモシカの辞書にはない。
↑
雨の好きな方は無理に見なくてもいいですが・・・。
晴れの金時山頂の様子、見たいでしょ。 ↓
出血大サービス=「快晴の金時山」2007年バージョン
同じ山でも天気具合によって、随分印象が異なる。晴れに勝るものなしである。
寒かったので、いつもより短めの山頂滞在時間で下山。
下山後、足柄の里から眺める金時山。
今回は、雲が多いのは予想の範疇だからしょうがないけど
また来るときには 笑っておくれ♪
じゃぁ、またね! と手を振り家路につくのであった。(完)
金時山も四季折々の風物が楽しめて、コースも色々あって、いつ登ってもいいですね。手軽に登れるのもつい足が向きやすいですよね。我が家からだとちょっと遠いのが難です。
>我が家からだとちょっと遠いのが難です。
こちらから奥多摩方面に出かけるのと同じですね。
できれば、雪を纏っていて欲しい所ですが・・・
そうそう、私が見た時は、昼間お月様がくっきり出ていました。
空気がピーーーンと張って・・・
良かったなあ!!
かつて、やまとそばさんが見た金時山からの富士山!
強烈に目に焼きついているようですね。
裾野まで雪をまとった富士山を見るには、冬場の山行となりますね。
地元で見慣れた富士山ですが、やはりいいものです!
正面に富士山がど~んと大きく見えるのはいいですね。
やっぱりどこからでも富士山が見えると嬉しいものですね。
私がいた山頂からは、薄っすらと富士山が確認できましたよ~ん。
えへっ! 遠かったけど
剱岳や穂高の縦走は、おいそれとは行かないが、
金時ならその気になれば行けるね!呼んでちょ。
>私がいた山頂からは、薄っすらと富士山が確認できましたよ~ん。
連休、どこぞに出没?