久しぶりの山歩き
もう何回登ったかわからないお馴染みの
金時山を
マイナールートとなった歴史の道、足柄古道を登る!
箱根側(R138沿いのメイン登山口)からの標高差の少ない
なだらかな稜線歩きと比べるとややしんどい。
足柄峠に登りつくまでは、展望は得られないものの沢沿いの静かな静かな山道を辿れるのは行き会う人もなくまるで深山に踏み込んだような錯覚さえ起こさせる。
何十回と登っている金時山だが、いつもと違った雰囲気で別の山に登っているような新鮮な感じを持って登れた。
本格的な紅葉はこれからであるが、初秋の花々が予想以上に多く、目を楽しませてくれた。本記事に掲載する写真はそのほんの一部である。
富士山の展望が得られなかったのが、やや悔やまれるが、2ヶ月ぶりの山歩きはやはり気持ちがよかった。
この週末、曇り空の続く北アルプスでは 早くも3,000mの稜線の峰々で初雪、初冠雪があった。29日朝は、真っ白な稜線であった。初雪だから直ぐに溶けてしまうだろうが、高い山はもう冬が始まっている。
9月27日、足柄「竹之下」からのスタートである。(標高約340m)
金時神社や乙女口からのお手軽ハイキングコースよりも良い運動になる。
民家の途切れたところで咲いていたピンク色のかわいい花。
いきなり名前が? ↑ シュウカイドウ
この先表記のない花の名前はご存知の方、教えてください。
表示があっても間違っていたら、訂正お願い致します。
*たんべぇさんよりご伝授頂きましたので、青字で追記しました。
アザミ <微妙に感じの違うアザミもこのほか2種類?○○アザミなんだろうな。>
キバナアキギリ
地蔵堂川の流れを見ながら静かな林道の小道を進む。
ほどなく「嶽之下宮奥宮」に着く。
この右脇の小道をさらに登る。
地蔵堂川を渡り、
渓流の右岸沿いに戦ヶ入林道の小道を 終始癒しの1/fの揺らぎ
心地よい沢の瀬音を聴きながら登る。
途中、「頼光対面の滝」がある。
左手奥の山側に数分分け入ると滝を見ることができる。 |
沢沿いのコースをさらに進むと
「銚子ヶ淵」がある。
ここは地蔵堂川が滝状になって流れていて、底は滝壺になている。
自然の渓谷の美しさと豪快さが伝わってくる。
「銚子ヶ淵」と呼ばれる由縁についての解説看板が立っているが、
花嫁伝説に「おなら」というのは、笑ってしまう。しかしながら、
☆忍者が密会した、縁結びのスポットでもあるのだ。☆
「銚子ヶ渕の花嫁伝説」も残り、幸せの縁結びとされている。
深い緑に囲まれた地蔵川に沿い、細い山道「林道戦返線」を進んで行くと出現するのが『銚子ヶ渕』。 映画「SHINOBI」の劇中では、忍者である朧(おぼろ/仲間由紀江)と、弦之助(オダギリジョー)が、一族に内緒で密会していたシーンとして登場。 小さな淵のまわりに緑が生い茂り、神秘的な雰囲気をかもし出している。
さらに進むと明るく開けたところに出る。
ツリフネソウの大群落。
その近くには、ミゾソバの大群落!
近づいて観察する。
ラブリーなあまりにも可愛らしい花に思わず何回もシャッターを切る。
今回の山行におけるお気に入りの花、ナンバーワンになった!
ミズヒキもいたるところに見られる。
ヤマハッカ
ノコンギク
このような花々を愛でながら、楽しい歩きが出来た。
やがて、せせらぎの音が小さくなってくると道は林の中へ・・・。
沢音が聞こえなくなると直ぐに「虎御前入口」の分岐に出る。
僅かに進むと一旦舗装された県道と合流する。
直ぐ左手に史跡「戦ヶ入り」の標柱。
建武2年(1335)12月、後醍醐天皇側の軍と足利尊氏の軍がこの場所で
最初に激突したと伝えられている。
舗装道歩きは急なカーブを2回曲がれば終わる。
道路脇には
真っ赤なヒガンバナと
小さな白い花 ゲンノショウコ
カーブの膨らみにある「水飲沢」。
沢音はしているが、草が覆っていたので奥へ進んで試飲することはパス。
その先に直ぐに見えるのが、
「赤坂古道」入口を示す標柱。石畳が敷いてある。
あと120分。まだ1/3しか登ってない。
入り口にある馬頭観音像。
途中で石畳がなくなり、やや急登になる。
キノコも生えていた。 見るからに怪しそうな奴だ。
登山道には、緑の葉っぱや緑色のどんぐりに混じって
紅葉した葉っぱが何枚か落ちていた。
小さな秋色、み~つけた!
一度県道を横切る。直ぐに ↑道標があるので、直登していく。
なるほど、この古道は小田原から山梨県への塩の道だったのだ。
この指導柱で再び県道と合流する。舗装道歩きは足柄峠までの我慢だ。
しかし、以下のような物を見物しながら進むので、あっという間だ。
芭蕉の句碑がある。
彼もこの峠から富士山の姿を眺め感動一入であったに違いない。
人目を引く「首地蔵」
その脇にはなぜか熊とパンだの縫いぐるみが並べて置かれてあった?
さらにその上には「六地蔵」
地元の人の手によって、よく手入れが成されている。
古道を離れてしばし舗装された県道を登る。洒落た愛称がつけられている。
登りつめたところが、標高759mの足柄峠だ。
金時山への登山道の反対側に「足柄城址」がある。
天気がよければ展望も良いが、今回はパス。
登山道の起点には、「笙之石」。
ここまでは序章。<登りはちとキツイけどね>
ここから、快適な尾根道を金時山へ向かう。
いよいよ本コースの後半戦へ。
足柄古道から金時山へ (本編2)へ続く。
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