白馬三山<白馬・杓子・白馬鑓ヶ岳>~天狗尾根
~不帰嶮 ~唐松岳~八方尾根縦走
白馬大雪渓を登る!
小雪渓をトラバースすると 稜線に向ってお花畑の斜面を登る。
紺碧の空と残雪の白、新緑の緑と無数の小さな高山植物たち♪
これぞ、夏山! 下界の煩わしいことも何もかも浄化してくれる景色だ♪
斜面の緑の中は一面のお花畑なのである!
何種類もの花が咲いているが、
遠くからでも一番目立つのが 黄色に輝くミヤマキンポウゲとミヤマキンバイだ。
村営頂上宿舎の上部から眺めた杓子岳と白馬鑓ヶ岳。ここからの眺めが好きだ。
本日の後半は、大好きなこの稜線を歩くんだと思うと 快晴なだけに期待度も高まる!
先ずは、白馬岳山頂を目指しましょう♪
雲海の上に立山・剱岳が見えている。<この眺めは縦走中、ずっと続く♪>
山頂の展望盤の周りだけでは物足らない。
例によって、一番高い嶮峰の先端に立ってみよう!
↓ 白馬岳からの代表的な眺めを2枚 ↓
杓子岳と白馬鑓ヶ岳。 そして、白馬岳山頂から続く縦走路。
立山~剱岳の眺め。 アルピニストの心をくすぐる眺めだ♪
360度の展望を堪能したら、雲上のフラワートレイル縦走の始まりだ♪
杓子岳に向ってなだらかな稜線漫歩である。
登山道の両脇には、各種の高山植物の花が色とりどりに咲き誇る。
ウルップソウが咲き始め コマクサ淡く 花園に
夏の香りに 酔いしれる あぁ、夏の山 花畑♪
定番のチングルマをはじめ、
ヨツバシオガマとウルップソウ、オヤマノエンドウ。
ハクサンイチゲとウルップソウ。
あちらこちらに ウルップソウの大群落を見ることができる!
ウルップソウ
クルマユリ
ミヤマキンバイ
ハクサンイチゲ
ミヤマキンポウゲ
ミヤマオダマキ
ヨツバシオガマ
オヤマノエンドウ
タカネヤハズハハコ
コマクサ
キバナノコマノツメ
タカネツメクサ
ハクサンコザクラ
ミヤマクロユリ
ベニバナイチゴ
ハクサンチドリ
イワベンケイ
ミヤマアズマギク
シコタンソウ
*掲載した花は、咲いていた花のほんの一部に過ぎません*
距離は短いが、縦走中最もエネルギー消費の激しいザレの急登をこなせば、
杓子岳山頂。 これから進む縦走路と白馬鑓ヶ岳がきれいに見えている♪
山頂を後に、杓子岳を振り返る。白馬村などから眺めると
台形の山容のイメージが強いが、切り立ったピークである。 後方は、白馬岳。
白馬鑓ヶ岳に向う縦走路を進む。
どこまでも歩いていきたくなるような気持ちのよいトレイルだ。
杓子と逆に、白馬村からは尖がって見える白馬鑓ヶ岳だが、縦走路から見える山頂は
丸みを帯びて見えるのも面白い。
振り返れば、白馬岳~杓子岳。 自分が歩いてきた縦走路を目で辿る。
白馬三山のラストの一座、白馬鑓ヶ岳。
白馬鑓ヶ岳からの展望。 旭岳~白馬岳~杓子岳。
白馬鑓ヶ岳からは、一気に下りなだらかな尾根に入る。鑓温泉への分岐を左に見て進む。
雪渓のトラバースに差し掛かると天狗山荘はすぐそこだ。 1日目の行程はここまで。
2日目。 満月だったため未明の空にもそのまま残っていた。
モルゲンロートに染まる白馬鑓ヶ岳。
雲海とテン場の雰囲気が いかにも夏山って感じ♪
気持ちのよい天狗尾根を ルンルン気分で進む♪
爽快な山の朝の空気だ!
本日、最初のピークが 天狗の頭。
丘のようなピークで知名度は低いが ここからの展望は 一級品である。
私は、縦走路中のピークの中で このピークからの眺めが1番のお気に入りである♪
天狗の頭からの大展望!!
上2枚、頭の中でくっつけて眺めてね。 左に、八方尾根が切れていますが、
唐松・五竜・鹿島槍が、縦走路に連なって立体的に見えています。
後方左には これも切れていますが八ヶ岳、富士山、南アルプス。
そして上記写真の北アルプス!
穂高、槍、笠、双六、三俣蓮華、水晶、赤牛、黒部五郎、薬師~立山・剱岳。毛勝三山。
蓮華~針ノ木岳etc. いつまでも佇んで眺めていたい山岳展望である。
先行する登山者を見送る。
縦走路は、「天狗ノ大下り」まで
正面にずっとこの展望を眺めながら歩くというこの上なく贅沢な稜線漫歩なのである。
これから、登場する「天狗ノ大下り」や「不帰嶮」とは対照的ななだらかな天狗尾根である。
景色を十二分に味わいながらゆったり歩ける山の神様の心憎い演出である。
天狗ノ大下りから、「不帰嶮」 Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ峰を眺める。<手前のトンガリがⅠ峰>
なだらかな展望の天狗尾根とはうって変わっての嶮路である。
不帰嶮Ⅰ峰にて。 胸のすくような爽快な展望である!
Ⅰ峰から下り、核心部のⅡ峰側壁トラバース。 登り返してⅡ峰北峰ピークを目指す。
カモシカ好みの岩岩の登攀にアタック!
長谷川ピークのミニチュア版といった場所。
Ⅱ峰南峰より、縦走路を振り返る。
奥から、白馬鑓ヶ岳、天狗、不帰嶮 Ⅰ峰~Ⅱ峰北峰。
Ⅱ峰南峰にて。 剱岳とカモシカ。
縦走路を前へ! 不帰嶮Ⅲ峰と唐松岳。
唐松岳山頂は、大勢の人で賑わっているのがここからでも目視で分かる。
唐松岳目前の辺りから縦走路を振り返る。
美しくも 長く、嶮しく 変化に富んだ充実のお気に入りのコースである♪
唐松岳山頂に飛び出すと そこは別世界!
静かに山と対峙してきた縦走路とは真逆だ。そこはお手軽日帰りの唐松岳。止むを得ない。
とにかく、賑やかなこと、賑やかなこと!!
この日の唐松岳は 私が唐松岳で見た過去最高の山頂人口密度であった。
山へのアプローチの仕方は様々。されど、山を愛する心は同じ。
東海大学OBの元気な仲良しグループと出会った。
彼らの山頂到着の歓声と笑顔が 一番輝いていたので 嬉しくなってパチリ♪
唐松岳山頂に到着してから 次第に雲が掛かって来たが、
どうにか定番の展望はGetできた。
立山・剱岳方面の眺め。
白馬鑓ヶ岳~天狗~不帰嶮の縦走路の眺め。
唐松岳からの眺めが最もボリューム感があって良いとされる五竜岳。
唐松岳頂上山荘方面の眺め。
1時間以上のんびり展望を楽しんで下山に掛かると 稜線を雲が覆ってきた。
従って、八方尾根の下りでの白馬三山や天狗ノ大下り、不帰嶮の定番の展望は
冴えなかった。 しかし、色とりどりの高山植物が山行のフィナーレを飾ってくれた♪
ニッコウキスゲ
シラネアオイ
クリンソウ
ツマトリソウ
タカネバラ
キヌガサソウ
取り急ぎ、ダイジェスト版で記録としてまとめました。
時間が取れれば、追加写真や記事を加える予定です。
その間、過去記事にて補足。
2008年夏 同コース(参照)
「白馬・不帰・唐松岳」 山行前半 後半A 後半B ・・・・・ クリックで辿れます。
お陰様で、暑さ知らずの大雪渓の登りからの稜線歩きは、これ以上ないという爽快なアルプス日和でした。花も旬のタイミングで夏山第一弾を飾ってくれました♪ 第2弾は今月末の予定ですが、天気が・・・。ダメかもです。
これぞ夏山!っていう眺めでしょ♪
白馬の山域の自然の素晴らしさと相まって、やはり太陽の輝きと一緒の山日和に歩くことが何よりです。
今夏は、南専門ですか?
拙レポで歩いた気分になれるなら、光栄です。
青空ゲットしましたねェ
この連休はどこに行っても当たりだったみたいですね
それにしてもこの眺め 美しすぎません?
山はいいなぁ~夏山最高~
そんな気持ちにさせられました
今年はこちら方面に行く予定はまだないの・・・
カモシカさんのレポで歩いたような気にさせてもらいました
お花もいっぱいだ~~~羨ましいくらいです♪
この景色、お気に入りなんです。何回も訪れたくなる山域です♪
N吉さん、忙しいのかな?残念でしたね。
eriさん、久しぶりに「山においでよ!」
知っていますとも!
>まだ繋いでないので
歩き応えがあります。是非挑戦してみて下さい。
似たような山を歩いてますね。今回は、ひょっとしたらどこかで遇っているかもですね。
唐松以外は、本当に静かな山歩きができましたね♪
これが見たくてね!
そして、今が旬の高山植物の花々♪
夏山第一弾、良かったです。やまとそばさんなら、明日にでも出かけてしまうことでしょう。
わたしもこのルートを歩いてみたいと思っていました。
3連休、相方の都合がつかず、くやしいので
せめて1泊2日でもひとりテント泊をしようと
準備してましたが泣く泣く取りやめ、猫同伴で
実家に行っておりました><
やっぱり白馬岳行けば良かったかな。
カモシカさんの写真で行った気分になりましょう。
白馬三山はオイラも大好き、唐松も大好き!
まだ繋いでないので参考にさせていただきます。
カモシカさんのページ参考にさせていただいております(穂高等)。
白馬ですが、同じ日程で同様のコースを逆に歩きました。
私は、天狗山荘どまりでしたが・・・
ニアミスですね。
唐松岳から白馬鑓までは、連休中にもかかわらず混雑しておらず最高でした。
やっぱりアルプスは最高ですね。
花も実に綺麗!!!
いい夏山です。
行きたくなりました。