カモシカさんの山行記録・旅日記etc.

山は心のふるさと。登山(アルプス~低山まで)・ハイキング・小旅行の気ままな記録です。

県警ヘリによる山岳事故の救助活動レポ

2014-07-14 | 山行記録

 

 県警ヘリによる

  山岳事故の救助活動レポ

 

 

 はるか雲の彼方から ヘリのプロペラの轟音が響いた!

 

 ぐんぐん近づいて来る。 パトロールではない。 山岳事故発生だ!

 

 岐阜県警の山岳救助ヘリ「若鮎」だ。

 お馴染みの長野県警の「やまびこ」とは 型や配色に違いがある。

 

 西穂山頂でもヘリの接近に登山者たちが、その様子を見守っている様子が覗える。

 

 ヘリが旋回して、ホバーリングに入る。

 現場は、西穂山頂の一つ手前のP1に登っていく岩尾根のようだ。

 

 オレンジのウエアの登山者(尾根上部)が、合図を送る。

 身動きが取れないようだが、命に別状がなくて何より。

 ヘリが現れる少し前に、ガラガラと岩が崩れ落ちる音がしていたが、

 どうやらその関連に因る事故のようだ。

 

 ヘリが負傷者に最大限降下、接近してピタッと停止すると降下隊員がワイヤー降下していく。

 降下救助員が降下してレスキューハーネスを、ホイストケーブルに結合するようだ。

 

 負傷者の容態を把握している模様。

 

 一旦ヘリは、高度を上げて上空で待機。

 

 レスキュー隊員からの合図と共に角度をつけて、降下してくる。

 

 ホバーリングで、ピタッと停止し、再びホイスト・ワイヤーを下ろす。

 

 レスキュー隊員がサイバースリングで負傷者を固定し吊り上げの準備を素早く行っている。

 ホイストケーブルに結合する。

 

 ピックアップ! 負傷者とレスキュー隊員が同時に宙に浮く。

 

 グングン引き上げられる。

 

 全開になったヘリのドアまで吊り上げられた。ヘリで待機していた別の隊員が手を差し伸べる。

 

 ヘリの内部に負傷者を引っ張りこむ。

 

 支えたレスキュー隊員の体は、最後までヘリの外にあった。

 この隊員も無事ヘリに乗り込んで、救助活動完遂!

 

 スーっと高度を上げていくヘリ。

 

 轟音と共に あっという間に小さくなっていく山岳救助ヘリ。

 

 ヘリが立ち去った後は、何事もなかったかのように急峻な岩尾根が、いつものようにそこにあった。

 

 

 奥穂~ジャンダルム~西穂縦走のこのコースは、一般ルートとバリエーションルートの境界にある。

 この程度の事故は、ニュース報道はされないが、毎年複数回起こっているのだ

 ロバの耳付近で、滑落する登山者の現場にも出くわしたことがあるし、

 急病で動けなくなった登山者を救助に向かったヘリが墜落・大破し

 その残骸がしばらく残っていたこともあった。

 穂高らしい素晴らしいルートであるが、危険度と難度のレベルが格段に高いコースである。

 今年の夏山開幕も間もなくであるが、自己の実力を鑑みて慎重にコース選定をし

 安全に万全を期し、楽しい登山が実施できるよう一人ひとりが心がけたいものである。

 

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2 コメント

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Unknown (つばさ)
2014-07-22 22:41:54
山岳事故救助のヘリのレポ、見事です。
よくここまで詳細にカメラにおさめたと思います。
救助する側も一歩間違えれば、危険と隣り合わせの中で、救助活動を行っていただいているのですね。
無事に安全に登ってこそ、山が楽しめますね。
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つばささん (カモシカ)
2014-07-22 23:09:57
昨年のまだUPしてない山行記録の一部分のレポです。
偶々、ヘリの動きの全貌が見渡せるポジションにいたことで たくさんの写真を撮ることができたのです。救助ヘリの活躍は、本当に素晴らしいものですが、まず第一に、登山者である我々が、最大限の安全登山を心がけることが肝要だと思います。今年の夏山は、無事故で終わった・・・そんなニュースが報道されるといいのですが。
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