カモシカさんの山行記録・旅日記etc.

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「総合的・俯瞰的」⇒全く以て意味不明? 学術会議の答弁

2020-10-08 | 徒然

 

総合的・俯瞰的」⇒全く以て意味不明? 

 

  学術会議の答弁

 

日本学術会議が推薦した会員候補6人が任命されなかった問題で、初の国会質疑が7日の衆院内閣委員会で行われた。菅義偉首相が6人を除外した判断の基準や理由が最大の焦点だが、政府側は「総合的・俯瞰(ふかん)的」という抽象的な表現を繰り返して、具体的に説明しようとしなかった。野党側は26日からの臨時国会でも追及する構えだ。

 

政府側は「総合的・俯瞰的」を10回以上繰り返して具体的な説明を避けた。

 

政府は7日、日本学術会議が推薦した会員候補6人の任命を拒否した問題を巡り、改めて任命しない方針を示した。内閣府幹部が衆院内閣委員会で明らかにした。野党は、任命拒否を「学術会議法違反の状態だ」(立憲民主党の枝野幸男代表)と批判。学術会議元幹部らから聴取するなど、6人を除外した理由に照準を定めて追及を強める構えだ。  学術会議が推薦した会員候補105人のうち、菅義偉首相は101日に6人を除いた99人を任命した。  7日の内閣委で政府側は「学術会議に、総合的、俯瞰的観点から活動を進めてもらうため、首相が任命した」と説明したが、6人を排除した理由を明示しなかった。 

 

菅総理は任命拒否の明確な理由を明かしておらず、野党は「学問への不当な政治介入」として反発を強めている。6人はいずれも批判的思考が重んじられる社会科学系の学者で、共謀罪、特定秘密保護法、安全保障関連法に反対の立場を取っていた。  日本学術会議法では、会議が選考した候補者を総理に推薦すると定められており、1983年の国会で中曽根康弘首相(当時)が「政府が行うのは形式的任命にすぎない」と答弁している。  政府は法解釈の変更を否定しているが、2018年の内閣府の文書には、首相が学術会議の推薦に従う義務はなく、人事を通じ一定の監督権を行使できると記してあり、整合性が問われている。

 

都合のいいように勝手に 解釈変更をしてきた安倍政権の踏襲だろう。

 

上記問題について 

 

「教養のレベルが露見」 任命問題、学者知事が強く反発

 

日本学術会議」が推薦した会員候補105人のうち6人について、菅義偉首相が任命しなかった問題をめぐり、

静岡県の川勝平太知事は7日の定例会見で、

「菅義偉という人物の教養のレベルが露見した。『学問立国』である日本に泥を塗った行為。一刻も早く改められたい」と強く反発した。  

川勝知事は早大の元教授(比較経済史)で、

知事になる前は静岡文化芸術大の学長も務めた、いわゆる「学者知事」だ。  

川勝知事は6人が任命されなかったことを「極めておかしなこと」とし、

文部科学相や副総理が任命拒否を止めなかったことも「残念で、見識が問われる」とした。

 

菅総理の対応について以下のような庶民のニュースコメントもあり。

総理就任早々の対応。国民の為の内閣との事。徹底してやるべき。

ここで安倍の時のようにうやむやにしたらこれからも同じことのくりかえし。

 

 これまで会議が正式に推薦した候補者を首相が任命しなかった例はなかった。それだけに菅首相がどういう判断基準で除外したかが最大の焦点となっている。  

菅首相は5日の内閣記者会のインタビューで「(学術会議の)総合的・俯瞰的な活動を確保する観点から、今回の任命について判断した」と語った。  

委員会でも政府側は、この発言に沿って、「総合的・俯瞰的」というあいまいな説明に終始。

いや、説明にすらなっていない。

わけの分からない呪文を繰り返し、うやむやに徹する菅政権だとしたら、

端から国民を馬鹿にした政権である。

これには与党からも批判の声が上がった。公明党の太田昌孝氏すら「耳になじまない表現で、国民になかなか伝わっていない」と苦言を呈した。

 

内閣府の三ツ林裕巳副大臣は新たに「業績にとらわれない広い視野に立って活動を進めていただく必要があるということ」との説明を加えた。業績だけではない、何らかの要素を考慮して、首相が人選したことを示唆した形だ。  

これに対し、立憲民主党の今井雅人氏は「(除外された6人は)専門性はあるが、人間的に問題があるということか」「選に漏れた方たちの名誉に関わる」と詰め寄った。  

さらに、安倍政権が進めた安全保障法制に反対する考えを表明した学者も6人の中に含まれることから、関連性も追及した。

しかし、政府側は「総合的・俯瞰的」を10回以上繰り返して具体的な説明を避けた

 

「国民のために真摯に働く内閣」とは、大うその看板を掲げたものだ。

 

まあ「安倍政権を踏襲する」とスタートから主張しているので

 

信頼などできようはずがないが。

 

追記:

 

宇都宮健児氏が菅首相に苦言

「拒否の具体的理由ない」「国会に諮らず解釈変更ダメ」

 

日本弁護士連合会元会長の宇都宮健児氏が7日、ツイッターに新規投稿。日本学術会議の新会員6人の任命拒否について、菅義偉首相が記者会に説明した内容を受け、「具体的理由は全く明らかになっていない」と指摘。さらに「学会から推薦された者は拒否しない」とする1983年の政府答弁を覆したことに対して「国会にも諮らず重大な解釈変更をすることは許されない」と苦言を呈した。  宇都宮氏は「菅首相は10月5日の内閣記者会のインタビューで日本学術会議会員候補6人の任命拒否問題に関し『総合的俯瞰的な活動を確保する観点から今回の任命を判断した』と説明したが、これでは6人任命拒否の具体的理由は全く明らかになっていない」と説明。「菅首相は6人任命拒否の具体的理由を国民に明らかにすべきである」と訴えた。  さらに、宇都宮氏は連続投稿。「10月6日の野党合同ヒヤリングで内閣府は『首相が推薦通り任命する義務はない』との見解をまとめた2018年作成の内部文書を提出した」と経緯を踏まえた上で、「しかしながら『形だけの推薦制であり、学会から推薦された者は拒否しない』とする1983年国会の政府答弁がある。国会にも諮らず重大な解釈変更をすることは許されない」と主張した。  菅首相は「前例を踏襲して良いのか」と述べているが、その解釈を変更するのであれば、まず「国会に諮るべき」という見解を宇都宮氏は示した。

 

日本学術会議の任命拒否、何が問題なのか? 

今の日本に漂う「見せしめ」の空気感

「批判が許されない空気」は、

菅政権で強化されることはあっても
なくなることは決してないだろう。

 

10月10日:追記

菅首相「あまりに無責任」

名簿を見ずに「総合的、俯瞰的」とは

 

立教大学特任教授で慶応大学名誉教授の金子勝氏が10日、ツイッターに新規投稿。日本学術会議が推薦した新会員候補6人の任命を菅義偉首相が拒否した問題で、菅首相が6人を除外する前の名簿は「見ていない」と述べたことについて疑問を呈した。  

 

金子教授は「【名前を見ていない】」とし、

「スガは6人を除外する前の名簿を見ていないという。事務方はそのまま官邸にあげたと言っている。誰がいかなる理由で6名を外したのか?6人の名前を見ないで、どうして『総合的、俯瞰的』に見たと言えるのか?見ないで任命拒否したのか。あまりに無責任だ」と投稿した。

 

 

小沢一郎氏 

菅首相の姿勢を危惧「恐怖で人間を思い通り支配できると確信している」

 

日本学術会議が推薦した新会員候補6人の任命を菅義偉首相が拒否した問題について、菅首相の姿勢を批判した。  小沢氏は「菅総理は恐怖で人間を思い通り支配できると確信しているのだろう。内閣人事局を使って官僚を畏怖させ、隠蔽・改竄までさせたことで自信をつけた」と安倍晋三首相に官房長官を務めたことを指摘。  「メディアも支配されつつある中、今度の標的は学者という訳だ。こういう雰囲気がどんどん広まって、どういう国になるか。国民一人ひとりが考えるべき問題」と警鐘を鳴らした。

 

総理は何を言われても

『総合的俯瞰的な観点から批判は当たらない』を繰り返す。

説明なき権力の暴走は国を滅ぼす

 

江川紹子氏は「首相以外の人に、学術会議の推薦の一部を排除する権限はあるのか?誰が、学術会議の推薦リストから、6人を削除したのか、明らかにされたい」と求めた。  江川氏は菅首相が、学術会議側が作成した105人の推薦リストを「見ていない」と述べた報道を引用した。

 

10月11日:追記

日本学術会議「推薦リスト見ずに任命は違法」岡田教授

菅総理大臣は9日、内閣記者会のインタビューで、今回の「日本学術会議」の会員の任命はみずから判断したとしたうえで、先月28日の決裁直前には、任命する99人のリストを見ており、任命されなかった会員候補6人を含む105人の会議側の推薦者リストは「見ていない」と説明しました。

これについて任命されなかった1人で早稲田大学の岡田正則教授がNHKにメールで見解を寄せ、「推薦段階の105人の名簿を『見ていない』ということは、学術会議からの推薦リストに基づかずに任命したということです。これは明らかに、日本学術会議法の『推薦に基づいて内閣総理大臣が任命する』という規定に反する行為です」と述べました。

そして「6人の名前を見ることなく決裁したということは、学術会議からの6人の推薦が任命権者に到達していないのですから任命拒否はありえないし、なしえないことです。任命権を有する内閣総理大臣に推薦リストが到着する前に何者かが名前を105人から99人に削除したということであれば、総理大臣の任命権や学術会議の選考権に対する重大な侵害です」と述べ即座に是正するよう求めています。

 

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