カモシカさんの山行記録・旅日記etc.

山は心のふるさと。登山(アルプス~低山まで)・ハイキング・小旅行の気ままな記録です。

越前岳とアシタカツツジ

2007-06-05 | 山行記録

2007・6・3  晴れのちくもり時々霧

先行UP記事「6/3カモシカのど~こだ?」の解答編です。

愛鷹連峰の最高峰=越前岳 1507M でした。(数年前までは公式に1504mの山であったが、真新しい標柱と共に1507mに訂正されていた!)
日本200名山の1つ。静岡県裾野市。

ぜいぜいさん、じゅんさん。解答コメントありがとうございました!
お見事、大正解でした!! 流石です。

先ずは、アシタカツツジの豆知識から。

     アシタカツツジ(愛鷹躑躅)  ツツジ科  photo

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  花期:春 5月中旬~6月上旬

 牧野富太郎博士の命名によるもので,愛鷹山や天子岳に自生する珍しいツツジです。花は小ぶりですが,個数は多くつきます。 よく見かけるミツバツツジが花が約6センチ・葉は3枚なのに対して、アシタカツツジは花の直径が3センチくらいで小さい。葉は大抵5枚。色合いが紫紅色。おしべが10本あります。

この週末は天気予報を見る限りでは、日本列島の北のエリアでないとすっきり晴れとはいかないようだ。遠出をしても晴れエリアでなければ2000m以上の山は展望はそんなに得られないだろうと踏み、近場の越前岳に上記のアシタカツツジを目当てに出かけた。ひょっとしたら、もう終わっているかと心配したが、ギリギリまだ間に合った!

いつかは一気に縦走したい愛鷹連峰である。地元の山だが地図上のメインルート以外はとてつもなく奥深く、廃道になったルートも数多く存在する。既に踏み跡もなく、崩落箇所もあるのでやたらに入らないほうが懸命だ。知る人ぞ知る秘密のバリルートもあるが、初めての場合は必ず経験者に同行すること。一般ルート以外は標高や見た目以上に難度の高い山である。

今回は、花を十分楽しむためにラウンドコースは取らず、十里木から登って越前岳~呼子岳までのピストンである。スリリングな大好きなギザギザの鋸岳まで足を延ばしたかったがやはり花を愛で、写真を撮りながらだと思わぬ時間を取られるので無理はしなかった。

 

  十里木高原から出発

   高原を彩るお花

  階段状の登山道を登りつめると展望台だ。この日は雲の中だったが、晴れていれば雄大な富士の姿が正面に飛び込んでくる!

              

  展望台から馬の背まではフラワーロードだ

  

   

  後ろを振り返れば、ありゃ雲だ。
いつもだと以下のような富士山がで~んと聳えている!!のだ。

 

  馬の背(笹峰)を過ぎると登山道の様相は急に変わり鬱蒼として狭くなる。

  一度開けるが

  すぐにまた鬱蒼としてくる

  アスレチックな急登となる

  ブナ林の中を行く。足元にはヤブレガサの群落。野生的な登山道である。

  登り一辺倒であるが、つつじが現れるまでも このような美しい原生林を行く。

  頂上が近づくとツツジも出てくる。

  紫色を帯びて花が小さいのがアシタカツツジ

  お馴染みのミツバツツジ

  山好きにはたまらない登山道だ

  だんだん色彩が賑やかになる。
アシタカツツジかミツバツツジか見比べてほしい。

  ワイルドでありながら美しい道だ

  これもいいがこの先がもっといい

  越前岳山頂

  

呼子岳を望む。   アシタカツツジと千晴。

 

 

山頂周辺と呼子岳への縦走路に咲き乱れるアシタカツツジ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 呼子岳に続く縦走路 手付かずの自然を残す山だ。

 

 

 

  

  呼子岳から鋸岳、さらに位牌岳へと延びる稜線

  
アシタカツツジのほか、このような可憐な花も咲いている。

  呼子岳が近づく

  呼子岳山頂 1313M
 ここもかつては1300mの標高になっていたが、真新しいプレートには13m高くなっていた!

  大岳を望む

  新緑の谷が深い

  ひと際大きい大岳

 手前正面が高場所のピーク

その左が呼子岳、右が大岳(呼子岳・越前岳の中間付近より) 

 

朝のうちは晴れていて登山口ではホトトギスの姿を確認し、鳴き声も聞いた。
登山道ではツツドリの声も聞いた。もちろんシジュウカラやウグイスなどのポピュラーな野鳥たちのさえずりも盛んであった。越前岳山頂からは曇り空となり時々ガスがかかった。それだけだと普段は薄墨色の中を歩くことになるが、今回は目にも鮮やかな新緑とのコントラストが素晴らしいアシタカツツジであった。

アカヤシオ、シロヤシオ、アシタカツツジと毎週1つずつ主役を変えながら三役そろい踏みの花を愛でることができたラッキーな年であった。


 ☆遅くなりましたが、5/21UPの「ど~こだ?(5月20日の山)」の解答です!

本編記事のUPがもう少しかかりそうなので、この場にて正解の発表です。
 (といっても有名どころなだけに皆さんもう分かってらっしゃる)

正解は、「甲武信ヶ岳」<写真№1>でした!

ぜいぜいさん、Ticaさん、木曽駒さん、ロビンさん、hiroさん、へっぽこ山ちゃんさん。
優秀かつひねりの効いた解答コメントありがとうございました!

GWの山行記が終わり次第、本編でますのでよろしくです。

  おまけの写真№2は、武信白岩山。(ぜいぜいさん、山ちゃん。流石でした!)

 

 

 

 

 

 

 

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2 コメント

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Unknown (ぜいぜい)
2007-06-06 18:31:51
わあ、すばらしいお花のお山ですね。
うちからも近いので、来年のツツジの時期は行ってみようかな。
愛鷹連峰ってなんだかヤブが濃いようなイメージがあったのですが、
そんなことないですね。
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ぜいぜいさんへ (カモシカ)
2007-06-06 20:19:06
コメントありがとうございます。昨日は写真の件もありがとうございました。
アシタカツツジはもう終わっているかと思って期待せずに出かけたらセーフでした!写真には撮らなかった小さな花も(名前不明?)そこそこありました。
一般のハイキングルートは最近ビックリするくらい整備されました。十里木からのスタートの階段も広くフラットに変身です。背丈ほどもあったブッシュも刈られて富士山の展望もよくなりました。しかし、奥の方はヤブ濃いと思います。全く道のないエリアに入ったら、地元にいながら自分の実力では遭難するのがオチですね。
丹沢バリのぜぜさんなら、楽勝で行けるかも!
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