2009・8・3
常念岳・「蘇の記」
一ノ沢を辿り、常念岳へ・・・。
馴染みの登山口だが、久しぶりの山復帰という心境で立つと新鮮だ。
この地に立てたことに感謝! 登山靴を履いた足が喜んでいる。
登山靴の足裏から感じる山道の感触!
登山道を進むとすぐに緑豊かな樹林帯へと吸い込まれてゆく。
しばらくは左手に、沢音を聴きながら緩やかに登る。
通常は心地よいせせらぎの音と感じるのだが、しばらく続いた雨の影響で
水量多く流れの速度も速い。滝の近くにいるのかと錯覚するくらいの
勢いのある音であった。
あっという間に「大滝ベンチ」のポイントに。
古ぼけた指導標は見当たらず、全ポイントこのような新しいスタイルに
統一されている。
大滝ベンチの水場は、ご覧のように鮮烈な清水がほとばしる!
大滝ベンチから上は、登山道はご覧のとおりだ。
これは沢にあらず。夜来の雨で、登山道がせせらぎ状態。
流れの沢を小さな橋でわたるポイントも何箇所かあるが、
枯れた沢を渡るところもあり。
樹林を抜けた所で、最初に見た夏の青空!
素直な感動のままにシャッターを切った1枚。
自然と微笑みが湧き、歓びとともに気持ちが高揚していく。
以下、一ノ沢を代表する沢沿いの登山道とその渡渉。
さんさんと輝く太陽。青空。コマドリのさえずりが響く。
そして、水しぶきを上げ 爽やかな沢音と共にマイナスイオンに包まれて進む。
針葉樹の爽やかな香りと時折ワンポイントで漂う甘い香りに癒される。
まさに天然のアロマセラピー。
山に来たな~となぜか嬉しくなる瞬間なのである。
再び沢から離れると、新緑が眩しいという表現がピッタリな
フレッシュグリーンの開けた小道を登る。↓
四角い写真の都合上、青空が切れてますが、頭上に真っ青な空が!
快晴男、健在かと小さくガッツポーズ。
小気味よく登っていくと、
左に常念の頂が見え始める。
裾野へ目をやれば、僅かに小さな雪渓が消滅せんとする間際の姿が・・・。
程なくあの頂にまた立てるのか思うと、自然と胸が高鳴る。
登山道には、いくつかのアクセントとなる部分があり
疲れ知らずで、ルンルンと歩ける。
ワサビ沢辺りから、お花が両サイドに賑やかになってくる。
「胸突き八丁」の分岐から、沢を離れて斜面を登る。
「胸突き八丁」と言ってもそれほどハードな登りになるわけではない。
むしろここからが高山植物の旬の花々が連続で咲き乱れる楽しい登山道に!
花の密度が濃くなってきて、ついつい立ち止まる回数が増えてくる。
前スレ「常念岳~花図鑑~」参照
ここを登りきると、ひょっこり常念乗越に飛び出す。
常念乗越~常念岳山頂の様子は、 「ダイジェスト版」をご覧ください。
常念岳について、少しばかりメモ書きを。
安曇野の西側に連なる常念山脈は、唐沢岳に始まり大滝山に終わる
一連の連峰で地元では前山と呼ばれている。 この盟主が常念岳。
松本や安曇野からも望め、ピラミダルな美しい山容を特徴とする。
仰いで美しいだけでなく、山頂からの展望が素晴らしい。
梓川を隔てて屏風岩を軸にぐるりとボリューム感満点で連なる穂高連峰、
そして、槍ヶ岳が眼前という眺望は
蝶ヶ岳からの展望と甲乙付けがたい最高の「槍・穂の展望台」である。
常念乗越にたどり着いた瞬間の常念岳。 雄姿が雲の中に・・・・。
でも、少し休憩していうる間に ↓
まずまず期待の持てる青空と、流れる白い雲ですよ! 今 再びの常念へ!
反対方向を見やれば、横通岳、東天井、大天井岳へと続くトレイルがクリアに!
常念への登りで、振り返れば、ガス沸き立つ中に大天井岳!
気持ちよく伸びる穏やかな稜線をガスや雲が見え隠れさせる。
夏山特有の静かな雲の動き。
これを見ているあなたの頭の中で動画にしてご覧いただけると幸いです。
サァーっと視界が開けた時の嬉しさ、ヤマノボラーならわかりますよね!
こんな雰囲気の中、山頂へと向うのだった。
快晴の日の常念岳であれば、槍・穂のみならず360℃の圧巻の展望なのだが、
今回は、ダイジェスト版に展開するような展望であった。
ベストの時と比べると20点くらいかな。
しかし、私の大好きな槍・穂を目の前にでき、毎度歩いているルートを目で辿ると
あっという間の時間が経ってしまう。
山頂で居合わせた登山者たちと山座同定やら山のお話などして、
楽しいひとときを過ごすことができた。
登らせてくれた山に感謝。 出会った人たちに感謝。
今日も日が暮れ 家路辿れば 想い出すのは 山と仲間・・・・・♪
おまけ:
翌日は、安曇野~大町界隈でのんびり過ごした。
「八面大王の足湯」 お手軽に温泉気分に・・・・。
安曇野と言えば、「道祖神」。 ほんわかした優し気持ちになれます。
大町方面へ遠征。
眩しい日差しと青空の下界でしたが、鹿島槍は雲の中・・・。
アルプスの雪解け水は、冷たく清らかである。
再び、有明方面へUターンして。。。 風鈴の音が心地よい木陰で一休み。
最後は、やはりお蕎麦でしょう!
シンプルに「ざる」で! これが本当に美味しい蕎麦か否か最もよくわかる。
登山の後は、蕎麦に限るでござる!
>いきなり常念岳を日帰りなんてすごすぎますし(^^;
これは、ジャブということで・・・。
ただ今、第2弾から無事帰還しました。
カウンターのストレートパンチです!
遅れましたが、
山復活おめでとうございます\(^0^)/
…って、いきなり常念岳を日帰りなんてすごすぎますし(^^;
展望は残念でしたが、
久しぶりの山の空気はおいしかったのではないでしょうか(^^♪
テントでまだまだ若いですって。
常念の1番の魅力は、展望ですからね。
晴れていると360度、是非また!
>復活が常念とは!
本当は、恒例のあのコースを狙ったんですが・・・。
雨は嫌なので、結果的に常念に。
超低山やお散歩はしていましたが、山らしい山は久しぶりだったので、感動の連続でした。
>お花もいっぱいでいい夏山ですネ
hiroさんも多分お気に入り。カメラがあれば激写に継ぐ激写を試みるような素敵なお花たちでしたよ!
コメントありがとうございます。
>一ノ沢は涼しげで、見ているこちらまで癒されます。
三股からのほうがダイナミックで面白いのですが、1日限定の晴れを狙って一の沢から入りました。
見ても、聞いても、飲んでも クールな「水」の爽やかなコースでした。
>晴れパワーは健在で羨まし~
これからも青空と展望をゲットしていきたく思います。お楽しみに~。。。
>カモシカさんの青空、真骨頂ですよ。
そんなふうに 評して頂き嬉しく思います。
>しばらく、こちらの写真で癒されてることにします
夏休みが間もなくです。行きますよ~!
拙山写真で癒しになるのなら、いつでもお越し下さいませ。
久々の高山の雰囲気は格別でしょう!
お花もいっぱいでいい夏山ですネ!
いきなり常念岳とは恐れいりました。
一ノ沢は涼しげで、見ているこちらまで癒されます。
お花図鑑も綺麗ですね~
相変わらず、カモシカさんの晴れパワーは健在で羨まし~青空が眩し過ぎです。
あまり無理せずボチボチ登ってくださいね!←…と自分にも言い聞かせる(^^ゞ
山復活、おめでとうございます☆彡
復活の山が常念ですか~。
カモシカさんらしいですね(*^_^*)
カモシカさんの青空、真骨頂ですよ。
私は今忙しくて7月の連休以降全く山に行けてません(T_T)
しばらく、こちらの写真で癒されてることにします。
これからもあまり無理なさらずにたくさん登って下さいね(^o^)/
ありがとうございます。
まあ、単純に雨が嫌いなだけなんですが・・・。
>久々のお山はホント感激
見るもの、聞くもの、ささいなことに小さな感動の連続!
感激です。汗を滴らせて登る行為そのものに改めて歓びが。。。
コカ・コーラ♪ (笑
お陰様で、復活の山で晴れを引き当てました。
>「天然のアロマテラピー」
山では五感が研ぎ澄まされていきます。
>心に働きかける癒し効果、抜群ですもん
ミカエルさんが、言うなら間違いなしだね!
>こんなお天気の日にトライしてみたいです
是非、青空の日に! 待ってま~す!
復帰をお待ちしてました
久々のお山はホント感激でしょうね。
楽しさ嬉しさが画像から溢れてますよ。
これからも、カモシカさんの青空レポ楽しみにしてます(^_^)v
青い空に白い雲に鮮やかな緑。
スカッとさわやか。
山はこうじゃなきゃ!と思わせる、幸せを感じるお写真満載ですねっ。
「天然のアロマテラピー」
分かります!!!
心に働きかける癒し効果、抜群ですもん
膝がルンルン状態になったら、こんなお天気の日にトライしてみたいです。
決意表明!?筋トレ頑張らなきゃ 笑。
じもら~さんのレポ、見ましたよ。
>サァーっと視界が開けた時の嬉しさ
同じ思いですね。
ようやく信州にも晴れマークが並びましたね。
今週後半、出陣予定です。
>これから秋に向かって
じもら~さんやK嬢にバッタリしそうな予感です。
サァーっと視界が開けた時の嬉しさ、
よ~くわかります(^^)
さすがに、晴れ男ですね。
カモシカさん来てから、信州も天候が安定してきたような
これから秋に向かって山歩き楽しみましょう。
メッセージありがとうございます。
お陰様でやっとこさ復活です。
時々、思い出の仙ノ倉の写真を眺めたり、オキの耳さんのアクティブな山行もちらちと。。。
>晴天の北アルプスの頂で、お会いしましょう!
これからの私の夏休み、オキの耳さんの狙う頂で再会できるかもですね!お会いできることを楽しみにしています。
しかしほとんどイキナリに近く、北アルプス常念岳の日帰りですか。
コースタイムで9時間ぐらいかかるかと思いますが・・・すごい。
ここまで今年の夏は天候が不順でしたので、その分これから秋にかけての天気に期待しています。
晴天の北アルプスの頂で、お会いしましょう!