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《英語を使いたい〜英語で会話をしたい》
早速この欲望を満たす為に
ネットで近所の英会話教室を調べてみた
しかし家の近所に英会話教室は無かった
また、思ってたよりも割と値段も高かった
そもそも極度な人見知りな自分が
人と直接会って話すのは
難しいとも思ってしまった
あぁどうしよう…
目的地へ向かってハンドルを握っているのに
アクセルとブレーキを同時に踏んでいる
そんなモヤモヤした感覚になってしまった…
それだったらオンライン英会話なら
どうだろうか!?
これだったら家に居ながら直接人と会わず
英語の実践会話が出来るではないかと思った
さっそくオンライン英会話を調べてみた
ネットには色々なサイトがあり
とても便利な時代になったんだと思った
しかし疑い深く小心者な自分には
どのサイトも、とても怪しそうに映った
(Netflixに加入するのにもビビっていたレベルのアナログ感です)
意を決して有名なDMM英会話へ
突入することにした
サイトを開き登録ボタンを押して
半信半疑で名前や年齢や加入動機など
質問されるままにドキドキしながら
トンネルを掘るような感覚で少しずつ前進させた
どんどん進んでいくとクレジットカード番号の
入力画面が表示された
困った…これは1番ドキドキするやつだ…
『俺は騙されてるのではないか?』
『何か高額な教材を買わされるのではないか?』
『天才ハッカーに銀行の残高をゼロにされてしまうのではないか?』
『自宅に黒服のサングラスをした男達が訪ねてくるのではないか?』
アナログ人間の自分にとっては
ネットに自分のクレジットカードの番号を
入力する行為は本当に怖いものなのです
でも自分にはやりたい事がある!
その為にここまで来たのではないか!
何を戸惑っているんだ!
勇気を出して飛び込め!
自分自身にそう言い聞かせ
クレジットカード番号を入力した
そして最後の《手続き完了》の送信ボタンを
押す画面まで到着した
再び手が止まってしまった…
無機質な《手続き完了ボタン》からは
ただならぬ恐怖を感じてしまった
そして自分の中の悪魔が囁いてきた
『怖いんだろ!?』
『そんな怖いならやめればいいよ! 』
『そんなに無理しなくてもいいんじゃない?』
『もっと英語の勉強をしてからの方がいいよ!』
悪魔が前進しようとする自分を阻む
いや!ダメだ!こんな弱音を吐いてはダメだ!
囁く悪魔の顔面にドロップキックをして
勇気を振り絞り
『えーい!どうにでもなれーい!!!』
の精神で登録完了ボタンへ
渾身のダブルクリックをしてやった!
(このとき中学1年生の頃に自転車を走らせ
隣町の本屋さんまで大人の本を買いに行った
あの時のホットな感じを思い出した)
そしてオンライン英会話の登録を済ませた
できた!見事に登録完了
ホッと一息付こうとしたが
俺には『どうにでもなれーい!精神』
の熱量がまだ残っていた
その勢いを利用して
30分後のオンラインレッスンの
予約をしてしまった
画面にはレッスン開始まで29分という表示が出た
その数字は1秒1秒カウントダウンされていった
1分がこんなにも早く進むものかと驚いた
『やばい…』
『なにを話せばいいんだろう…』
『一体どんなシステムなんだろう…』
『どうするのが普通なんだろう…』
『あぁ〜やっぱりやめておけばよかった…』
などなど不安な言葉ばかりが脳内に溢れ出てくる
そうこうしてるうち、あっという間に
レッスンの時刻が来てしまった
そして画面には初めて見る外国人の顔が映った
そして
+ - ± ×÷ = ≠ < > ≦ ≧ ∞ ∴ ♂ ♀ ° ′
″ ℃ ¥$¢ £ % # & * @ § ☆ ★ ○
● ◎ ◇ ◆ □ ■ △ ▲ ▽ ▼ ※ 〒 → ←
↑ ↓ 〓 �� � � � � � � � � �
【完】
何が何だかわからないまま
人生で初めてのオンライン英会話が終わった
走馬灯のようだった
怒涛の展開と情報量に
なんだか疲れ果ててしまい
しばらく仰向けになり天井を見上げた
今まで勉強してきた文法なんて忘れて
Yesと知ってる単語だけを乱雑に
ただただ連発した記憶があった
レッスンをしてくれた講師が
そんな自分を優しく対応してくれた事は
かすかに覚えているが
あまりにも必死になりすぎて
レッスンの記憶はあまり覚えて無い…
しかし内容はどうあれ
さっき俺は英語で会話をした
知らない外国の人と英語だけで
25分間の会話をする事ができた
そう思ったら、ジワっと笑みが溢れてきた
やってしまえば、どうにかなるものだ
自分の中の重たい扉が少し開き
そこから光が刺してきたような気がした
よし!明日もやってみよう!
こうしてオンライン英会話の初レッスンが終わり
オンライン英会話のレッスンが始まった
とりあえず1日1回のレッスンを続けようと思います
その経過報告もこれからしていこうと思っています
それではまたCiao!