春先に行っていた作業で今更なんですが、ミニベロのヘッドパーツメンテナンス。
CHRIS KING。
これは最高のチョイスで良いのですが、回転がイマイチ渋い。上下のワンにシールドベアリングがキッチリ圧入されているタイプで、シールドベアリングと言えども基本的にベアリング単体での打ち替えは不可の仕様、かな?
内側にネジを切ったシムの様な部品が組み込まれていて、容易に緩まない仕組みになっています。ロックナットにレンチで傷めたような小傷が多々あるので、見た目の方も出来る範囲で綺麗にしたい。
ベアリングの交換は出来ませんが定期的なメンテナンスは推奨されていて、その方法は幾つかのサイトで紹介されていました。とりあえず、習ってやってみます。
まずは金属製のバネ?を外します。下に入っているゴム製シールを傷めない様に、千枚通しで持ち上げて慎重に外していきます。この金属部品は途中で切れ目が入っていて、外方向に広がってワンの淵にある溝に嵌め込んであります。
続いて、ゴムシールを外します。これは非常に薄いので、より慎重に…。
樹脂製のリテーナーに収まったベアリングボールが見えました。写真(上)は既にパーツクリーナーを大量に吹き込んで古いグリスや汚れを洗い流した後。
グリスが入っていない状態のシールドベアリングは、指で弾くと”シュル~”って感じで良く回ります。そんな感触をひとしきり楽しんだ後、新しいグリスを注入していきます。内部までしっかり入るよう、細いモノを使って入れました。グリスが奥から手前に溢れ出るように入れられると良さそう。
ゴムシールと金属製の抑え部品を元通りに取り付けて作業終了。
回転が渋かったのは下側でした。上の回転は前述の様にシュルーっと良く回っていましたが、下側はそうは行かず、手で回さないと回りません。綺麗にして幾らか良くはなりましたが、根本的な改善には至らず。グリスを入れるとそれなりの抵抗が出るので上下の差異は少なくなりますが、どうしようかなぁ。
オーバーサイズのスレッド用ヘッドパーツは選択肢が少なくて、クリスキング以外ですとタンゲの製品が手ごろで堅実な感じ。タンゲの方は5,000円くらい。クリスキングの同じ物をっていうと、なんと20,000円を超える代物。変えるならタンゲ。あとは、まだ使えるかなって判断。
さて、ここからは最近のハナシ。仮組みして様子をみて、キングをそのまま使う事にしました。少し傷のあったパーツの表面を綺麗に整えて、モチベーションも上げときました(笑)
クリスキングのメンテナンス、大変参考になりました。ありがとうございました。
今回、中古で購入しまして、回転が重く感じ同じようにメンテナンスをしたところ、特に変わらない印象でした。
引っかかりは感じませんが、ずっしり重い感じで回ります…グリスの入れすぎか、ゴムシールの向きを間違えたのでしょうか?
ゴムシールは内側が反り上がったような向きで着けるのが正解だと思っているのですが…。
それともグリスを入れてシールも着けると回転は重くなるものなのでしょうか?(グリスなしの状態だとめちゃくちゃ軽く回ります。)
よろしかったらアドバイス頂けませんか?
よろしくお願いします。
おはようございます。お越し頂きありがとうございました。
もう2年以上前の事なので曖昧なのですが、記憶の範囲でお答えします。
→グリスなしの状態だとめちゃくちゃ軽く回ります。
という事ですので、状態は悪くないと推測します。私のは下側がそこまで回りませんでしたから。
グリスを入れてゴムシールを嵌めるとある程度重くなります。これはシマノの完組ホイールハブ部分の防水防塵の構造と同じイメージです。
ゴムシールはピタっとハマる方向が正解と思いますが、そもそも表裏があったかまで覚えておりません。心配であれば向きを変えて試されると良いと思いますが、仮に表裏があったとして、間違えてつけるとその上の金属の被せがしっかり嵌らない気もしますが、どうなんでしょう?
あとは実際に組んで乗られてみると良いかもしれません。うちの場合はヘッドの短いタイプのミニベロという事もあったのかもしれませんが、何の問題も不満もなく調子良く使えています。やすさんのはウチのよりも状態が良さそうですし、引っ掛かりもないという事ですので気にされている「重さ」は正常範囲の可能性が高い気がします。
乗ってみてやはりおかしいと感じたら、また考えてみたらいかがでしょうか。
的を得ていなかったらごめんなさい。
メンテナンス、頑張って下さいね^^