バイクフライデーのクロモリステム、通称グースネック。突き出し量の調整が出来ないのでポジションが定まっているのが大前提ですが、グースネック自体は細かくサイズ指定出来ます。適度なしなりで乗り心地が良いらしく、特徴的な見た目はバイクフライデーシリーズのチャームポイント。バラす前に少し乗った感じではそのしなりが嫌な印象でしたが、それはまた、ちゃんと組んでみてから感じる事にします。
クランプ部分に横幅があるため普通にハンドルを通すことが出来ません。なんと、分割加工なる秘技を施したハンドルを左右から差し込んで連結させるみたい。ステムクランプ部が4ボルトで正面から外れるタイプもあるみたいですが、ウチのは2ボルトで分割が必要なタイプ。この事を知らなくて、いざハンドルを取り付けようって段で途方に暮れました(+o+)
そういえばバラした時に分割ハンドルが付いていましたが、その時は輪行仕様?程度にしか考えず、形も好みの物では無かったので丸々処分してしまった。どうやら謳い文句であるスーツケースに入れる為の方法みたいですが、捨ててしまったものは仕方ない。後悔しても始まらないので、分割ハンドル作りに挑戦。
まずはハンドルの中心にカットする為の線を書いて、その中央に左右のズレ防止を担うネジの頭が納まる「穴」をあけます。グースネックのクランプ上部にある丸い穴に収まる範囲内で、ハンドルの「おくり、しゃくり」の調整幅を勘定しながら決定します。ただ、グースネック側の穴は小さくないので、通常調整幅には大概収められそうです。
今回はこのネジ。たまたま持っているドリル刃の径が合った物。ハンドルが左右でズレてしまうなんて事態にならないように、必ず穴をあけた後でハンドルをカットします。中心がズレないように、真っ直ぐ、慎重にカット。
中に通す芯棒は直径22.2mmのフラットハンドル。丁度パスハンターで試して使わなかった400円の中古品があって、その握り部分を約7cmにカット。使用する日東のドロップハンドル(クランプ径26.0mm)はクランプ部付近の内径が約22.6mmでしたから、厚さ22.2mmのフラットバーはわりと良いサイズ。その中心に穴をあけて4mmのタップを立てました。
ハンドルを左右から差し込み、中央で分割した部分を合わせれば完成。ネジの頭が少し出ていますが、肝心のクランプ部は通ったので手は加えていません。本来芯棒はハンドル内径に合わせて圧入するみたいですが、そんな丁度良いサイズのアルミパイプはありませんから誤差0.4mm位で様子見。ステムクランプを締め込むと完全に固定されるので平気そうだけど、問題がありそうなら日東のハンドル用ステンレスシムを使ってみようと算段。
100km程走ってみました。
ズレたり動いたりする様子はありませんでしたが、何となく頭の中に0コンマ数mmが残っていて、結局 NITTO ステンレスシム(クランプ径25.4mm→26.0mm用/0.3mm厚×2枚)を1枚使いました。0.3mm厚1枚でもそのままのサイズでは入らなくて少しカットして押し込みましたが、片側は完全に圧入された感じでもう外せないかも。合わせの部分で隙間が減ったのでハンドルが円形を保とうとする強度は随分上がったと思います。そもそも無くても使えそうな印象でしたから、これで大丈夫じゃないかと。ちなみに、加工業者にアルミパイプの見積もり依頼をしてみたところ、大阪の会社でしたが送料込みで6000円程。
終わってしまえば最悪と思えた整備性は大幅に向上。何せ片方ずつ内外から操作系へのアクセスが可能になりますからw
分割タイプは当然ながらカーボンハンドルはNG。BIKE FRIDAYではこの部分をステムライザーと表現するみたいですが、用途に応じて沢山の選択肢があります。ハンドルの分割なんて理解し難い作業は完全に自己責任で、ハンドルが抜けた折れたなんて大変な事態になりますから普通の人は販売店に相談するべきです。
さぁ、ウチのBIKE FRIDAY Pocket Rocketは完成までもう一息(゜-゜)
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「宿題」
やはりポリッシュしない方がくっきりと見えて良い感じがしますね。d(^_^o)
同じのでもうあとワンサイズ大きいのを探してます。
ハンドルのポリッシュは、ピカピカでカッコいいですよね。考えるのですが、アルマイトのポリッシュをやり切る自信がなくて踏み出せません(笑)
せっかくなので、このプリントは大事にしようかなと(._.)φ
ここら辺の処理は実用性は無論、精神的に落ち着くかどうかが大切ですよね〜w
分割ハンドル、私は知りませんでしたが有名みたいです。いや、本当に、ハンドルが付かないと分かったときは途方にくれました…。
「精神的に落ち着く」かどうか。適切な表現ですね。とても大切だと思います^^