溝蕎麦(タデ科)花言葉は、純情。タデ科タデに属の一年草。水辺や湿地に群生する。茎は横に這いながら分枝して立あがる。初秋の頃茎頂に白い小花が短い総状花序に群がるように開く。満開時地面には真白な綿を置いたとようになり、風に揺れると柔らかい茎の根元な赤が蛾の覗く。花の色は淡紅色のものもある。寒冷地など条件の悪い所にも栽培は可能。50㎝ほどの高さになりにけり8~9月、白、薄紅、淡紅色などの花が先端に固まつてつく。葉は基部が横に張り先がとがる。別名牛の額ほこの葉の形を牛の顔に見立てたもの、細かい刺があって触るとざらざらしている。「溝そばと赤のまんまと咲ううずみ 高浜虚子」「みぞそばの水より道にはびこりぬ 星野立子」「溝蕎麦やたらの村の水の音 宮本よしえ」「城跡を泣く人誰ぞやそばの花 言 木」「蕎麦はまだ花にもてなす山路かな 芭蕉」「山畑や煙りのうへのそばのはな 蕪村」「月光のおよぶかぎりの蕎麦の花 柴田白葉女」「遠山の奥の山見ゆ蕎麦の花 水原秋櫻子」「蕎麦の花火山山灰の山畑暮の残る 羽田岳水」「ふるさとは山より暮るる蕎麦の花 日下部宵二」「淋しきとき山より暮るる蕎麦の花 加藤瑠璃子」「仏より人たそがるる蕎麦の花 三田きえ子」「揺れそめて揺れひろがりて蕎麦の花 本井 英」「戸隠は雲凝るならひ蕎麦咲けり 山上樹実雄」「花蕎麦や谷におくれて峠の灯 長田 等」。(まつすぐに山より降って蕎麦の花 ケイスケ)。