ハイビスカス;仏桑花;扶桑;紅槿;硫球木槿。アオイ科の常緑低木。原産地不明だが古くから沖縄に伝わる。江戸時代に何回か持ち込まれたが栽培に成功しなかった。高さ1~2m。葉は互生し,卵形で縁に粗い鋸歯がある。7~9月、新しい枝のわきに木槿に似た漏斗状の花を開く。雄蕊は癒合して筒とんなり花の外に突き出し、雌しべはこれを貫いてさらに飛び出し、先端は五個に裂ける。花の色は赤、黄、白など。ハワイなどで品種改良された園芸品種が「ハイビスカス」の名で夏の鉢物として流通する。花言葉は、「常に新しい美」トロピカルなイメージの華やかな花である。中国名「紅槿」漢名「仏桑花」。「妹が居やことにまつかき仏桑花 篠原鳳作」「海の紺ゆるび来たりし仏桑花 清崎敏郎」「寺院ありハイビスカスの咲く中に 星野 椿」「恍惚と旅の寝不足仏桑花 渡辺千枝子」「仏桑華垣の家棲む婆ひとり 玉城 周」「古墳の村風さびさびと仏桑花 今村順子」。沖縄返還前に出張して観た街角の花、今でも懐かし花の想い出である。(パスポート 持ちて訪ねし 那覇の町 初に目にいる 紅アオイ ケイスケ)