飾らない 素直な 自分らしい毎日に乾杯!

89日目、10日遅れの酒田で知った粋と野暮

 

♦6月30日 岩船港4:30出港~酒田港12:30着岸 51.3㍄(95km)

朝寝坊してしまった。前夜の寝不足で目覚ましを聞き逃し(マナーモードにしていた)てしまった。4時前に起床すると、ヨットの周りにも釣り客であふれている。釣ることで頭が一杯なのかマナーも悪い。そうそうに退散、4時半に離岸した。今日は51マイルの航海である。7メートルの風が急に止み、波も穏やかになった。海の天気は解らない。

12時半に入港、、、が、北港と間違えてしまった。。マリーナの職員に電話すると、海に出たことないので案内できないとの返事。結局、2時過ぎに着岸した。入り口の防波堤が無料のビジターバースらしい。港に「よく来たの 酒田の粋な文化に出会う街」とデカデカと書いてあった。着岸に時間が掛かったが、期待が高まっていた。

こういう掲示板は、皆への啓蒙なのだろう。実際の対応は「野暮」だったからだ。川柳に「通り抜け無用で 通り抜けを知り」みたいに、粋の反対で接するけれど、野暮でごめんなさいというようなものか。ちょっと違うなー。

コインランドリーが近くにあるようなので寄ったのだが、そのコインランドリーも遠い。海のそばなのに坂道も多いので、自転車で相当な運動をしてしまった。そのコインランドリーも暑い日に限ってエアコンが消えている。窓も開いていないのには参った。

マリーナでは、減速を知らないマナーの悪いボートで、ヨットはひっくり返らんばかりになる。それに比べたら、寺泊の漁師は粋だ。これがスロー運転の見本のように港の出口までゆっくりだった。着岸では、マリーナの職員がモヤイも取らずに平然と立ち去るのには唖然とした。

町を散策すると、文化人の紹介や北前船の歴史遺産に触れた掲示板などもあり、公園も立派である。松林で海から町並みは見えないが、30近く立つ風力発電には未来型都市を連想させて、古い文化と融合させようとしている酒田の粋な施策(野暮は言うまい)だと合点した。

酒田の大火(朝日グラフで読んだ)と本間さまには及びは、、、位しか知識はない。町は大きいが昭和の雰囲気が感じられる。商店街も大型店舗が少ないからだろうか、人の集中がなく閑散とした昔風のいい雰囲気だ。それはそれで、古きよき町の景観が守られていると言うべきだろう。

いいところは物価が安いことである。1.1kgのかち割り氷が99円である。それと、さくらんぼが安くてうまいのは地元ならではだと思う。目立たないようにある、こじんまりとしたスーパーも地元の人には便利だと思う。野暮な都会にはない粋がそこにある。

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