鴎外も立ち寄ったという長崎次郎書店を訪ねた。格調高い建物の風情ある趣きに、明治の文豪が今にも現れて来そうな感じがした。書店は明治7年(1874)創業で、150年の歴史があるという。建物は大正13年(1924)建築で、東京丸の内赤レンガ建築で著名な保岡勝也の設計という。(参照、朝日)
スペースに並んだ大小の椅子が何かを伝えているように想う
IT全盛の時代に紙文化は試練の連続だったのだろう。但し、2階の喫茶店は継続するという。珈琲を呑みながら窓の下を市電が通る構図は、大正ロマンがこんな風だったのではと想像するだけで別次元に入り込んだようだった。
二階の喫茶店入り口に置かれていた小さなオルガン