「鰊と大根の焚いたん」は、関西の言葉で「焚いたもの」という意味だが、会話調に聞こえてどうにも馴染めない。
4年振りに人間ドックを受診した。色々と気になるところもあったのだが、毎年受けるようにとの名誉院長のお達しが気に掛かっていた。協会けんぽでは無料というわけにはいかない。現役時代なら兎も角、そうそう毎年受診は財布にも響いてくる。
今回、久し振りとはいえ「しっくりいかない」人間ドックだった。先ず、血液採集で3回も針を刺すことになった。こんなことは初めてだった。針を刺す血管探しからして前代未聞で、結局試験管1本ごとに刺す羽目になった。次に、胃内視鏡検査だったので、太い管のカメラで喉から挿入するか、細い管で鼻腔からするか迷っていると、細い管で喉からしますか?と聞かれて、細い管で喉からもやっているのなら鼻腔からしますと答えた。
前回のドックではそうでもなかったが、今回はあんまり相性が良くなかった。最大の目的だった大腸検査は後半にやった。前日から食事を食べないようにしたせいで、浣腸を2回やる羽目になった。浣腸後のお腹の痛さは相当きつく、検査以上に疲れてしまった。検査終了後に豪華な弁当が出るのだが、検査の後だけに味わうというよりは噛みしめるという感じだ。3年後の受診は、率直なところ勘弁願いたいという心境だ。
コロナ禍で人間ドック受検者も少ないのでは?と思っていたら、毎度の手指消毒や蜜回避の間隔や衝立などで上手く対処していて、人数はあんまり変わらないように見受けられた。今回の新型コロナは、『ちょっとした油断』が原因だと思う。飲み屋でも気を付ければいいのだが、酒と共に油断してしまう。旅行も同じだ。病院だとリスクは非常に高い。だが、専門知識を活かしてリスクを減らすことはできる。結局は、感染学会と同じでこの感染爆発は『油断』から来ているのだろうと確信した。