kazzdokkのひとりごと

酒呑みの翁の日常の出来事

山登りの5区

2009年08月01日 | Weblog

毎週末、1区間ずつ歩いてきた箱根駅伝往路も、残すところ山登りの5区だけとなった。
前日、呑み助5人で赤坂の赤札屋弁慶という居酒屋で、ある会合を開催した。
その中で、箱根駅伝の話題も出て、明日は5区を歩くのか?明日の朝、早起きできて、雨が降って無かったらね。条件を付けると言うことは逃げてるな。と言うようなやり取りがあった。

目を覚まし、時計を見ると短針は「5」を指していたし、天気はあまり良いとは言えないものの雨は降っていなかった。
となると行かない理由が無くなってしまった。

少しばかり昨日のアルコールが残る中、小田原まで電車に乗り継ぎ、国道1号線に向かってしょうがなく歩き始めたのは8:00だった。
4区、5区の中継所であるメガネスーパー前、復路の中継所でもある蒲鉾で有名な鈴廣を通過し、箱根峠キリ走行注意という嫌な表示に不安を抱えながら、箱根湯元到着。







なだらかな坂を上っていくと、以前、宿泊したことのある河鹿荘を発見。ん~、懐かしい。この辺りは橋や隧道等の歴史的建造物も多く、ふと足を止めて見入ってしまうが、それは次の機会して前へ前へと進んでいく。







霧雨が降る中、時間の経過とともに坂道の勾配も少しずつきつくなってきた。ハコネのヘアピンカーブを曲がると更に角度が大きくなるが、急がずマイペースで歩いていく。
今年は、紫陽花撮影に出かけなかったが、何と箱根の紫陽花はまだ咲いていた。
まだまだ、気持ちに余裕があるのか、歩道に生える苔の緑、霧雨で雫ができた蜘蛛の巣なども美しいと感じられた。











大平台、宮ノ下、小涌谷と坂を歩き続けること4時間。徐々に足の付け根の筋肉に疲労が蓄積してきた。やはり、平坦な道を歩くのとは訳が違う。
ほどなく国道1号線の最高地点に到着した。ここから下りだと思うと心の元気バロメーターも一気に上昇し、下り坂も相まって歩くスピードが少しばかり速くなる。

自動車では何度か来たことがある箱根路ではあるが、歩いてみると自動車では見過ごしてしまいがちな鎌倉古道、岩に彫られた小さな石像、源頼朝が書状をしたためた石等の旧跡を発見することができる。









♪箱根の山は天下の険函谷関も物ならず・・・♪
この電光掲示板を見ると、林間学校で歌った歌を口ずさんでしまう。
目の前に芦ノ湖が見え、箱根旧街道前を通り、杉並木を歩いていく。
帰宅後調べたら、少しコースを間違えていた。本当なら失格だろうが、小さいことは気にしない。ワカチコワカチコ。







さて、いよいよゴールも近い。あの信号を右折すると往路のゴールだ。
読売新聞社をスタートしてからのべ5日間に亘って歩いてきたが、13:30、ついに東京箱根間往復大学駅伝競争往路ゴールの碑にたどり着いた。





まずは、ビールで乾杯!!
公魚天ぷら定食に温燗を1本付け腹を満たす。
帰りの電車はBOXシートに座り小田原駅で買った地酒ワンカップの味比べ。
夕方は川崎駅で娘3号と二人で外食。魚や一丁で温燗大1本。
帰宅するや、疲れと酔いでバタンQ。







箱根駅伝往路を歩ききったことで、来年の駅伝を見る眼も変わるだろう。
しかし、本来の目的を達成した訳ではない。
目指す場所は、その先のてっぺんにある。


2 コメント

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えっ、 (多摩爺)
2009-08-02 19:19:55
山登り、ホントにやったの?
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山登り (kazzdokk)
2009-08-02 20:47:50
8月1日(土)無事、往路完走しました。
平地の20㌔とは違い、太ももの付け根に疲労がたまりました。
疲れが中々取れなくて、ブログを書くの後日ということで・・・。
40代最後の夏の良い思い出になりました。
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