若い人全般に言えることかもしれないが、娘3号も鳥のから揚げが好きである。
以前の勤務地がある溜池山王駅近くに「雛どり」という鳥料理屋があり、ランチメニューのひとつに「から揚げ定食」がある。
前々から、この店の「から揚げ」定食を食べに行こうと誘っていたものの、お店の休みが土・日・祝であり、爺と3号の平日休みが中々合わなかったのだが、先日、その機会がやってきた。
朝飯は軽く済ませ、わざわざ電車を乗り継いで「雛どり」に着いたのは、ランチを食べに来た人たちが一巡する12:45頃。狙いどおり、すぐさま席に案内され注文を聞かれる。
爺が勝手に「から揚げ定食ライス半分を2つ」と注文。
3号から聞かれる前にこう伝えた。「ライス半分でも多いかもしれないけど、から揚げだけだと飽きちゃうから、白米があった方が良いと思うよ」
運ばれて来た「から揚げ定食」を見て、3号ビックリ。
小柄な娘3号の握り拳ほどの大きさのから揚げが6ピース、デンと皿の上に横たわっている。
店内を見渡すと、男性客でも最初から5ピースで注文したり、食べきれずに1個残している人もいるほど。
から揚げは、ひとつ、ふたつ、と順調に3号の皿の上から消えていく。
三つ目あたりからややペースが落ち、四つ目ともなると明らかなペースダウン。
「父が1つ貰おうか?」
「お願い、腹がぐるじぃ~」
「1人前食べきれないとは、まだまだひよっ子だな」
食い代は親どりが支払い店を出た。
そんなひよっ子もサッシを主体とした建材メーカーに就職し、今日4月1日が入社式である。
スーツを身にまとった我が家の3番目の雛どりは、窓から夢を広げるため、明るく元気よく巣立って行った。
【追伸】娘さん入社おめでとうございます。
娘と二人で、腹ごなしのため腹をさすりながら新橋まで歩いて帰りました。
あ、その日は富士登山会のパワーファイターN村さんもから揚げ喰いに来てて、バッタリでした。