日々のメモ

事業や企業、経済の動きについて分析していくブログ

在宅での消費生活と経済

2020-04-12 12:36:00 | 分析・観察
ここ数週間、確実に日本でも世界でも、在宅生活は増えている。
快適な在宅生活を送れるように人々も企業も工夫する世の中にあって(リモートワークや部屋の模様替え等)、これからも在宅生活は従来以上に増えるはずだ。
つまり在宅生活を詳細に知ることが今後のトレンドを知ることに直結する。
その一日のプロセスは、例えば下記のようなものかと思う。
①長めの睡眠から起きる
②テレビ・動画配信サービス・ラジオの利用をしつつ部屋を掃除
③部屋着に着替えるか、テレビ会議にあわせて小綺麗なシャツに着替える
④コーヒーや紅茶をいれる
⑤自炊で食事する
⑥パソコン作業・読書・オンラインで証券取引
⑦必要物資をAmazonや楽天で買う
⑧本や漫画を電子で買う量が増える
⑨LINEやSkype、teamsで友人や家族親族と会話する
⑩対面で話したり操作する必要のあるときや、食材購入のときには外出する
…消費生活としてみた時の変化は特に⑩に現れていて、ウィンドウショッピングやカフェタイム、飲み会は限りなく減少していることと思う。(ドトールもスタバも閉鎖している)
一方、ネットショッピングとオンラインサービスは増える。Amazonやマイクロソフトなどに関しては、もはや四半期業績が上がっているのではないかと思えてくる。

また、オンライン販売は日頃ならウィンドウショッピングを経て買うようなものにまで広がるだろう。zozoスーツも今だったらもっと需要はあったと思う。雑貨類もオンライン取引が増えるだろう。
外出あってこその消費は減るので、ファッション業界は縮小する。
マンガや本の電子取引も増えるはずだ。今回の無料サービスは間違いなく新規顧客を獲得している。(僕もONE PIECEを再び読み出した。スタッフツイートによれば世は「再航海時代」らしい)

メーカーやメディアは今回を機にデジタルの売り上げが高まり、社内での発言力が高まり、結果として消費者を調査するなどして企画を行なってからの社内プロセスは、
①製作する
②オンラインで届ける方法を考える
③店頭に置く方法を考える
④オンラインマーケティングを行う
という順番にプロセスを作り変えられる可能性が高い。
以上から、オンラインサービスは供給が増え、それに関連するサービスを行う事業は引き合いが増えるので、今後取り組む業務はこのプロセスを考慮した配分や進め方になる、というのが僕の見解である。



当ブログの関連情報

2020-04-11 22:45:00 | 分析・観察
いつも読んで頂きありがとうございます。

このプロセス探索ブログでは、僕はもっとプロセス整理や改善に関して皆さんと話したいと思っています。
プロセス整理や改善について、技能が弱いとも考えていませんが、世の経営者などを見るに、自分はまだ視野が狭い、経験値が低いと我ながら思う次第で、雑談でも何でも会話をしたいと思います。

そのようなわけで、そのために利用できるTwitterアカウントも開設しています。
たまに見て「いいね」をつけたりするくらいでも、ツイート及びここの記事のテーマの参考にする予定。

(これまでに作成したもの)


規制のプロセス

2020-04-11 22:23:00 | 分析・観察
日頃、企業のサイトをみると社会的責任を果たすとどこでも謳われている。世界のトップ10をみても、例外はウォーレン・バフェットのバークシャーハサウェイだけである。

規制も無いのに、企業が例えばクリーンエネルギーの促進(もちろん割高)に協力しようというのは一体何故なんだろう、
「株主を考えるならそんなことはすべきでない」と正面から述べるバフェットの方が本音で話しているようにも思うが、繰り返し宣言するj.p.morganのジェイミー・ダイモンは本気で言っているようにも思う。

規制と企業の社会的責任についてのこの問題は、規制の進むべき方向がここに秘められていると感じるからだ…コリン・パウエルの自伝からは、かつては黒人差別をすることも企業の自由だったアメリカの様子が窺われる。
もしも企業の社会的責任(SDGsやらESGやら)が本当に政治的支持を得て、社会がそれを規制として取り入れる用意ができるなら、それは規制になるはずだ。

ということで、理念が規制化されるプロセスとその進捗をざっと調べたので以下に記す。
(規制化プロセス)
①あるべき原則として政治的に支持を広く受ける
②国内で規制化の気運が高まる
③企業の現実がその受入に経済的にできるようになる
(進捗)
・日本国内ではパワハラが法的規制を受けるようになった。(記事
・日本国内では性的差別は既に男女雇用機会均等法によって規制されている。
・ESG投資はそれほど厳しくない。元締めの組織であるPRI(責任ある投資)では、投資の半分超で意識されていれば良いルールである。(サイト
・先に出たバークシャーでも、大株主にはPRIに署名しているバンガードやブラックロックが名を連ねている。

現在、金融機関が引き締めてESGを促進することはまだ困難かと思われる。利益が出る企業であれば、原則として資金は集まるだろう。再生エネルギーや省エネなど、ほとんどすべての企業が努力をアピールできるものだ。(なるべく飛行機を使わなくして二酸化炭素の抑制に努めている、など)

パワハラはなぜ公法上の規制になったのか考えると、これは民事判例の推移をみて、豊かさの裏返しだと考えるのが妥当だ。
戦後の判例には貧しさ故の食物等を巡る争いもあったが、今はより精神的な事由によっているという仮説だ。体育会系のしごきが否定される時代にあって、しっかり調べたら仮説は立証可能と思う。

以上から、規制は金融のグローバルな取り組みによらず、国内の判例の地道な蓄積によって次第に発展していく、とみるのが妥当だと思われる。

今回の法律の話ではなくより一般的かつ広範なプロセス改善を述べた本

鉄道事業のプロセス

2020-04-09 21:16:00 | 分析・観察
僕の趣味の一つに、「私の履歴書」(日経新聞社)を読むことがあって、デジタル版で読めるものも、古本で過去の履歴書も、一部は著者自身による拡張版も読んできている。
この中で、「小林一三」という名が色々な業界の方々の履歴書に登場する。(戦前に共に働いたエピソードから、家の近所に家があって何度かあがった話まで)

この人自身も自叙伝を出しているのだが、知る人ぞ知る阪急阪神グループの創業者であり、鉄道界のパイオニアの1人である。
鉄道事業は、実際の鉄道会社の有価証券報告書をみると多角化されているので「何をもって鉄道事業というのか」というところから迷うと思う。けれどもそれは小林一三の時代からそうなのだ。
「沿線で住宅地として最も適当な土地を仮に一坪一円で買う、50万坪買うとすれば開業後一坪について2円50銭利益があるとして、毎半期5万坪売って12万5千円もうかる…(中略)…そういう副業を当初から考えて、電車がもうからなくとも、この点で株主を安心せしむること」(逸翁自叙伝・小林一三の回顧録)を、阪急電鉄の前身の会社設立前の話し合いで述べているのである。
副業の収益を当てにして始まった鉄道事業は、周辺開発の収益も含めて考えるのが妥当だと思える。
そう考えたとき、鉄道事業のプロセスは以下の通りだ。
①資本を集めて鉄道の予定地と周辺の土地を買い集める
②鉄道を通して沿道の不動産開発を行う
③運輸代金と不動産収益で利益を得る
④給与や維持管理等の費用を払う
⑤株主還元・鉄道の再投資・不動産開発投資を行う
ここで、運輸代金は鉄道路線によっては独占状態になるため、官庁に独占状態でも正当に運営していることを示さなければならない。(国交省のサイト
疑問になるのは不動産開発で儲けたら「企業体力があるから運賃を下げなさい」となるのかどうかだが、これについては同サイトで鉄道設置の原価と乗員数をもとに計算することがルールとして定められている。
技術革新で人の作業が減り、省エネになるにつれて横並びで下がっていくことが予測される。

ところで小林一三の設立した阪急阪神ホールディングスでは、2018年度の営業利益が約1150億円あるうち、都市交通は約450億円である。
都市交通は、売上(すなわち運賃)が約2400億円だ。設備の維持や働く人のお給料に1950億円、株主に450億円という配分になる。業界別平均給与をみてもあまり高額になっていないのは、配分にも説得力があるのだといえる(ネット上のサイト)。裏を返せばそれだけ鉄道監督は利益を抑えているのだといえる。

ここで例えば改善して給与を高めるとすると、鉄道事業の利益を維持しつつ、利益率を高めうる周辺事業に傾斜しなければならない。資金循環のプロセスを、少しずつ鉄道以外に寄せていくのだ。利益の固定される鉄道事業が技術革新を繰り返してきた歴史を思うと、利益追及より志で運営されていると思うので、利益を最大化する考えでの意思決定を望まないかもしれないが…。

以上から鉄道事業のプロセスは、利益を考えるなら周辺事業シフトで改善されるが、そうするかどうかは各社の思惑というのが現時点でわかることだ。

方法論を述べたレポート

gooブログの事業プロセス

2020-04-08 16:57:58 | 分析・観察
はじめまして。カズノリと申します。業務プロセス改革による経営改善に取り組み続けて中堅になった者で、趣味は読書と街歩きです。ここからは日常会話をする気持ちで、敬語は省いて記述していきます。
僕はITシステムを用いて様々な業務プロセスを改善するという職業柄、日頃からプロセスをどう改善するか考えている。読書や街歩きをしながらでも考えているのだが、この中には仕事と直接関係ないテーマのものも多い。どこかで活用できるかもしれないので内容をまとめておきたいという思いがあり、今日から新たに、gooブログで記事を発信させていただこうと考えた。
読んでくれる人は、もしかしたら日頃ふれているものに連なる知識が増えて、楽しいと思ってくれるかもしれないので、飽きることなくたまに見にきてみてほしい。

そんな記事の一つ目は、gooブログがお題だ。
gooブログはNTTレゾナントという企業に運営されるサービスで、その親会社はNTTドコモである。消費者向け情報通信事業の一環としてブログ運営を行っているのだろうと推定される。
ブログ運営のビジネスモデルは、NTTドコモのIR資料だとほかの事業が巨大すぎてわかりづらいので、はてなブログを運営しているはてな社のIR資料をみて概要を理解することが出来る。これによると、
①ブログのインフラを整える
②ブログを個人が作成する
③ブログのインフラに用意してある広告枠に企業広告を誘致する
④広告収入を得る
という事業プロセスを通じてブログのインフラ提供を収益化しており、それによって我々は無料でブログを開設し、世の中に発信する機会を得ているのだ。
そして④の規模は、はてな社のIR決算資料のうちコンテンツプラットフォームサービスの箇所をみると、月間で約2億人の延べ閲覧数(ユニークブラウザー数)を集めるプラットフォームで広告収入約6億円であるとわかる。
広告は、出し手の立場になればわかるように、商品の良さが興味をもつ消費者に伝わるようなブログに出したいものである。ブログサービスが多数存在するなかで、そのような記事を出し、しかも多くの読者を集めるような書き手をいかに集めるかがブログ運営事業の成功のカギだとわかる。
このプロセスの改良は、①でいかにブロガーを集めるか、或いはブロガーを育てるかというところになるだろう。実際にそのようなプロジェクトを開始するならば、ブログと他サービスの連携状況や画面構成など、競合サービスとの比較を行い、競合に後れをとらないように強化を急ぐのだろう。
僕のブログはおそらく何か特定のカテゴリの商品発信に役立つということはないだろうが、微力ながらプロセスに力添えして、なおかつ読み手の皆さんにもエンターテイメントとして喜ばれるようなものにし、僕の宣伝したいものも宣伝できるような運営としていきたいと思う。

一般的に使えてわかりやすい整理と改善の手順をまとめたレポート