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原爆ぶらぶら病は原爆症の後障害のひとつ。劣化ウラン 被爆…

2013-09-07 10:45:31 | 日記


#ккк #шшш #被爆 #原爆 #ウラン #劣化ウラン #アパッチ #慰安婦会 #朝鮮工作員

原爆ぶらぶら病 - Wikipedia
http://p140.pctrans.mobile.yahoo-net.jp/fweb/090744oYNaQ2bOVu/E?_jig_=http%3A%2F%2Fja.wikipedia.org%2Fwiki%2F%25E5%258E%259F%25E7%2588%2586%25E3%2581%25B6%25E3%2582%2589%25E3%2581%25B6%25E3%2582%2589%25E7%2597%2585&_jig_source_=srch&_jig_keyword_=%94%ED%94%9A%20%95a&_jig_xargs_=SKeywords%3D%2594%25ed%2594%259a%2520%2595a%26xargs%3D2&_jig_done_=http%3A%2F%2Fsearch.mobile.yahoo.co.jp%2Fp%2Fsearch%2Fonesearch%3Ffr%3Dm_top_y%26p%3D%2594%25ED%2594%259A%2B%2595a&guid=on



原爆ぶらぶら病


原爆ぶらぶら病(げんばくぶらぶらびょう)は原爆症の後障害のひとつ。


症状、概要[編集]

体力・抵抗力が弱く、疲れやすい、身体がだるい、などの訴えが続き、人並みに働けないためにまともな職業につけない、病気にかかりやすく、かかると重症化する率が高いなどの傾向をもつとされる[1]。

広島市への原子爆弾投下後、市民のあいだで名付けられ、医師の肥田舜太郎が被爆患者の臨床経験をもとに研究してきた。肥田によると、当時よく呼ばれていた"ぶらぶら病"の状態 が続き、医師に相談していろいろ検査を受けてもどこも異常がないと診断され、仲間や家族からは怠け者というレッテルを貼られたつらい記憶をもつ者が少なくないという[2]。
ぶらぶら病についての証言は、広島原爆投下時に宇品港の近くにいた岸本久三の言葉として、「広島でも“ブラブラ病”と言うとったんですか。そういえば語感がぴったりですねえ。私もこの原因不明の病気にやられてから仕事もすっかりやめ、毎日家にごろごろしているんですが、近所の人たちから“なまけ者”と言われているような気がして…」十数年前からの倦怠感、四、五年前からの痛み、吐き気を呈し、「医者も原因不明だというんです。名護の保健所で手に負えず、那覇では胃が悪いといわれて、とうとう開腹手術までやりましたが、結局、胃は異常なし。次は神経科へ回されまして……ノイローゼだろうということなんでしょうが。この痛みはだれにもわかってもらえません。」(一部略)「表面はじょうぶそうに見えるから、かえっていけない。手か足に傷でもあるほうが、世間の人にはよくわかってもらえるのに…」―狭い村のなかで岸本さんの“ブラブラ病”には、かなり気をつかっている様子だ、との記載がある[3]。
また全身倦怠感、易疲労感を中心とした症候群である「慢性放射能症」、「慢性原子爆弾症」(都築正男、「慢性原子爆弾症について」昭和29年2月『日本医事新報』第1556号所収)と一致、または重複する病態に対する、民間における呼称とも考えられる。 原爆投下時に、いち早く広島に入り原爆症の科学的解明と被爆者の医療および看護の基本方針を明らかにした都築正男教授(東京帝国大学医学部外科学)による報告では「広島および長崎で被爆したが、幸にして死亡を免れて生存し得た人々のうちに、晩発症として、白内障、白血病、再生不能性貧血(原文ママ;再生不良性貧血)等が発生していることは、すでに知られている。しかし、現在最も注目せられることは、私が「慢性原子爆弾症」と名づけることを提唱した病態であって、疲れやすく、根気なく、感冒、下痢などにかかりやすく、生気の乏しい状態を示すものが可なり多いことである。主として、放射能威力による内臓-骨髄、肝、腎、内分泌臓器、生殖腺等―の障害に基く機能不全、乃至機能変歪によるもので、その結果として生活予備力が不足することに基づくものであろうと考えられている。ビキ
ニの灰を被ることによっても、類似の慢性放射能症が惹起せられ、抵抗力の弱いものとなる可能性があると思う。ただし、これ等の慢性症のことは、医学的になお未知の領域に属するものであって、今後、研究の進むと共に、その予防ならびに治療対策も考え得られることと思う。」と記載がある[4]。
1976年10月、日本全国の被爆者らによる「核兵器全面禁止国際条約締結・核兵器使用禁止の諸措置の実現を国連に要請する国民代表団」第二次代表団が国連本部を訪れ提出した全日本民主医療機関連合会「広島・長崎の原爆被害とその後遺―国連事務総長への報告」は、原爆症の後障害のうちでとくに重要と思われるものに「原爆ぶらぶら病」があるとして、実態を詳説している[5][6]。 日本国外では、"bura bura disease"(ブラブラ ディズィーズ、英語)として知られる[7][8]。 
内部被曝や低線量被曝が原因との見方があるが、因果関係は立証されていない。原発労働者の倦怠感、湾岸戦争から帰還したアメリカ兵の"湾岸戦争症候群"、米国の大気圏核実験で被曝したアメリカ兵や、チェルノブイリ原発事故被災者に、症状が共通しているとの指摘もある[7][8]。さらに、アメリカ合衆国・ロシアなど旧ソ連諸国・中国のように、核実験場・原爆製造工場・原子力発電所がある国にはこの症状を有する者がいるが、どの国も医療者も、一貫してその存在を否定している、ともいわれる[9]。
脚注[編集]

^ 「肥田舜太郎さん(医師)に聞く 事実を曲げることはできない」週刊金曜日、2011年9月2日、861号、pp.22-23

^ 肥田舜太郎、鎌仲ひとみ著『内部被曝の脅威』ちくま新書 ISBN 9784480062413、2005年6月、p.51

^ 「日本の原爆記録⑩」(証言は消えない広島の記録 Ⅰ中国新聞社、ルポタージュ 沖縄の被爆者たち)、家永三郎、小田切秀雄、黒古一夫、編、日本図書センター、1991年5月25日、pp.183-185

^ 都築正男「放射能障害について」『日本醫師會雑誌』昭和29年11月、第32巻第9号所収、(再録、「広島新史」、資料編Ⅰ、都築資料、昭和56年3月、広島市 pp.443-451)

^ 日本原水爆被害者団体協議会日本被団協国際活動の50年

^ 肥田舜太郎、鎌仲ひとみ著『内部被曝の脅威』ちくま新書、ISBN 9784480062413、2005年6月、p.110

^a b Dr. Rosalie BertellGulf War Syndrome, Depleted Uranium and the Dangers of Low-Level Radiation(ロザリー・バーテル「湾岸戦争症候群、劣化ウランと低線量放射線の危険性」)、Testimony of Dr. Rosalie Bertell before the Unites States Senate Committee on Veterans' Affairs(アメリカ合衆国上院における、退役軍人についてのロザリー・バーテル博士の証言)1998年4月21日

^a b 水本和実「広島の64年と今後の課題――核の危険性をアップデートして訴えよ」『インテリジェンス・レポート』第11号、広島市立大学広島平和研究所、2009年8月

^ 青木智弘かくされてきた被曝「ぶらぶら病」インターネット新聞JanJan、2007年2月11日

関連項目[編集]

チェルノブイリ・エイズ

湾岸戦争症候群

劣化ウラン弾

慢性疲労症候群



表・話・編・歴
放射線(物理学と健康)

主要記事

非電離放射線

音響放射力(英語版)-赤外線-光-マイクロ波-電波-紫外線-電磁波-熱放射



電離放射線

自然放射線-環境放射線


単位

吸収線量

グレイ-シーベルト-ラド-レム-レントゲン-カーマ-シーマ-積算線量-等価線量-実効線量



放射能

ベクレル-キュリー-ラザフォード-壊変毎分-比放射能-マッヘ



関連項目

SI接頭辞-物理量


測定

測定器

線量計-電離箱-霧箱-泡箱-原子核乾板-比例計数管-ガラス線量計-フィルムバッジ-固体飛跡検出器-熱ルミネッセンス線量計-サーベイメーター-ガイガー=ミュラー計数管-シンチレーション検出器(シンチレータ-光電子増倍管-硫化亜鉛)-半導体検出器(シリコンドリフト検出器-マルチチャンネルアナライザ)-ホールボディカウンター



確率・統計

ポアソン分布-コーシー分布-ガウス分布-推計統計学-ポアソン過程-指数分布


放射線物理学

原子と原子核

原子と原子核(元素-原子-電子-原子核-素粒子-長さの比較)-原子模型(トムソンの原子模型-ラザフォードの原子模型-ボーアの原子模型)-核子(陽子-中性子)-核種(質量数-同位体-同余体-同重体-同中性子体-中性子過剰核-核図表-天然存在比)-質量とエネルギー(原子量-アボガドロ定数-質量数-原子質量単位-比重-比放射能-質量欠損-特殊相対性理論-結合エネルギー-強い相互作用-弱い相互作用)- 原子・原子核の状態(エネルギー準位-基底状態-励起状態-核異性体-魔法数)



電離放射線の種類

電磁放射線(X線-ガンマ線)-粒子放射線(アルファ線-ベータ線-中性子線(高速中性子)-陽子線-重陽子線-重粒子線-核分裂生成物)



放射性崩壊


放射性崩壊の種類

崩壊モード-アルファ崩壊(ガイガー・ヌッタルの法則-トンネル効果)-ベータ崩壊(電子捕獲-ベータプラス崩壊-二重ベータ崩壊-二重電子捕獲)-ガンマ崩壊-自発核分裂-核異性体転移



放射性崩壊の速度

半減期-崩壊定数-平均寿命-指数関数的減衰



原子核崩壊の図式化

壊変図式-原子核崩壊図



崩壊系列

放射平衡-トリウム系列-ウラン系列-アクチニウム系列-ネプツニウム系列



核反応

原子核反応-反応断面積-核分裂反応(核分裂連鎖反応-臨界量-毒物質)-核融合反応-核破砕反応-中性子捕獲-放射化-放射化分析-誘導放射能



放射線と物質との相互作用

放射線分解-ラジカル-ホットアトム-放射線遮蔽学-光子との反応(光電効果-コンプトン効果-対生成-対消滅-光核反応)-荷電粒子との反応(制動放射-チェレンコフ放射-シンクロトロン放射)-中性子線との反応(弾性散乱-非弾性散乱-中性子捕獲-核分裂反応)



放射性物質

核種-放射性同位体-人工放射性元素-自然放射能-超ウラン元素-アクチノイド-核分裂性物質-崩壊生成物-放射性廃棄物-放射性降下物-身元不明線源-元素合成-同位体効果



データベース

主要な核種の物理的・生物学的半減期の一覧-放射能の比較-半減期の比較-比放射能一覧-核種の一覧


放射線と健康

基本概念

放射線生物学-放射線医学-放射線被曝-保健物理学-レーザーの安全性(英語版)



放射線の利用

放射線源(密封線源-非密封線源)-放射線療法(レントゲン(X線撮影)-ポジトロン断層法 (PET)-コンピュータ断層撮影(CTスキャン))-後方散乱X線検査装置-食品照射-原子力電池



法律・資格

放射線管理区域-放射線管理手帳-放射線取扱主任者-技術士原子力・放射線部門-原子炉主任技術者-核燃料取扱主任者-エックス線作業主任者-ガンマ線透過写真撮影作業主任者-電離放射線障害防止規則-放射線同位元素等による放射線障害の防止に関する法律-核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律



放射線と健康影響

放射線障害-急性放射線症候群-低線量被曝問題-ホットパーティクル-バイスタンダー効果-ペトカウ効果-ベルゴニー・トリボンドーの法則-ホルミシス効果-原爆ぶらぶら病-原爆症-チェルノブイリ・エイズ



関連人物

ユーリ・バンダジェフスキー-ワシリー・ネステレンコ-クリストファー・バズビー-アーネスト・スターングラス-レオ・キンレン-トーマス・トゥーイ-ローレン・モレ-高木仁三郎-小出裕章-中川恵一-山下俊一-肥田舜太郎



放射能汚染

放射性降下物-核の冬-原子力事故-風下住民-集団積算線量-汚い爆弾-放射能兵器-原発震災-臨界事故-環境半減期-除染-放射能汚染対策-CBRNE



放射能被害など

被爆者-マンハッタン計画-ハンフォード・サイト-核実験の一覧-アトミック・ソルジャー-シースケール-RDS-1-プラムボブ作戦-ウィンズケール原子炉火災事故-ウラル核惨事-セミパラチンスク核実験場-中国の核実験-日本への原子爆弾投下-第五福竜丸-東海村JCO臨界事故-フクシマ50-リクビダートル-原子力事故の一覧-スリーマイル島原子力発電所事故-チェルノブイリ原子力発電所事故-福島第一原子力発電所事故



関連団体


国内

原子力安全委員会-原子力規制委員会-原子力安全・保安院-日本原子力研究開発機構-原子力安全研究協会-日本原子力産業協会-原子力安全基盤機構-放射線影響研究所(放影研、RERF)-放射線医学総合研究所(放医研、NIRS)-文部科学省-経済産業省-資源エネルギー庁-原子力資料情報室-原爆傷害調査委員会 (ABCC)



海外

世界保健機関 (WHO)-国際放射線防護委員会 (IAEA)-原子放射線の影響に関する国連科学委員会 (UNSCEAR)-欧州放射線リスク委員会 (ECRR)-ドイツ放射線防護協会-アメリカ原子力委員会 (AEC)-アメリカ合衆国原子力規制委員会 (NRC)-COMARE-核戦争防止国際医師会議 (IPPNW)


関連記事
原子物理学-原子核物理学-素粒子物理学-量子力学-前期量子論-放射化学-原子力-原子炉-核兵器-加速器-原子力発電-巨大科学-要素還元主義



Category:放射線

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広島と長崎への原子爆弾投下
病気
放射線の健康影響
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9月6日(金)のつぶやき

2013-09-07 05:33:46 | 日記

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ハンセン病|ハンセン病・癩(専門家向け) 3

2013-09-07 04:34:35 | 日記

[疾病史]

 癩はこの世で最も不幸な病気といわれ,また人間が認識した最初の病気であるともいわれる。
すでに前 2400 年ころのエジプトのパピルス文書に癩は記録されており,
ペルシアでは前 6 世紀に知られ,インドでは医書《チャラカ・サンヒター》や《スシュルタ・サンヒター》に,
中国では《論語》などに記述されている。また後 1 ~ 2 世紀のギリシア,ローマの医師たちによっても記録された。

 癩はもともと熱帯地方の疫病で,西ヨーロッパには中世初期になって侵入した。
その後おそらく十字軍による大移動によって流行状態がつくられたと考えられ,
とくに貧民層に蔓延(まんえん)し,13 世紀にその頂点に達した。
当時癩に対して医学はまったく無力であったので,この病気を防ぐ唯一の手段は
社会的規制によるほかなかった。このとき,キリスト教会は癩者を社会的に
排除されるべき者とみなしたが,それは旧約聖書《レビ記》13 ~ 14 章に,
すでに癩者を〈汚れた者〉とし,社会から追放する律法が定められていたからである。
中世のヨーロッパの都市においては,癩に罹患した者は当局に届け出たうえ,
厳重に審査され,癩者と診定が下されると,市民権を影奪(はくだつ)され,
市外の癩者専用の収容所レプロサリウムleprosariumに送られた。
ここはラザレットlazaretto (《ルカによる福音書》16 : 19 ~ 31 に出てくる,
全身はれものに侵された乞食ラザロに由来する語。乞食収容所,
後には検疫所をも意味した) とも呼ばれ,癩が蔓延しはじめた 11 世紀以後,
ヨーロッパ各地に設立された。このラザレットは市壁内のホスピティウム hospitium とともに,ヨーロッパにおける病院設立運動の起源となった。ラザレットの住民は決まった日にここを出て,
施しを請うて歩いたが,そのときは遠くからでもわかるように,
手の形をした白い布切れをつけた黒のマント,高い帽子など,目立った服装をして,
ガラガラを鳴らしたり,拍子木をたたいたりしなければならず,ふつう市民と接触することを固く禁じられていた。

 いっぽう,福音書にはイエスが癩者をいやす奇跡が伝えられているが,
中世の修道会たとえばフランシスコ会などが救癩活動を行った。
とくにハンガリーの聖女エリーザベトは名高く,宗教画にも描かれるようになる。
13 世紀にその盛期に達した癩は,14 世紀から減退期に入る。
おそらく厳しい癩隔離策が功を奏しはじめたからと思われるが,
流行にとどめを刺したのは 1348 年の黒死病 (ペスト) の大流行で,
これによってラザレットの収容者が一掃されたからである。

 日本でも,古代の律令のなかで癩は最重度の篤疾のなかに入れられ,
厳しい規制が課せられていた。のちには天刑病ともいわれ,不治の業病とされた。
光明皇后が癩者の膿を吸ったという伝説があり,鎌倉時代の僧忍性(にんしよう)は
奈良の北山十八間戸(けんと)と鎌倉の極楽寺に癩宿をつくり,救癩活動を始めている。

 江戸時代には癩は〈かったい〉と呼ばれ,社会から締め出された癩者は,
四国や九州の霊場や寺院を遍歴・徘徊していた。明治になっても,
癩に対する偏見と恐怖はかわることなくつづき,救癩事業に最初に手をつけたのは外人宣教師であり,
多くの癩病人は昭和初期まで乞食の姿で全国を放浪していたのである。
                                           立川 昭二

[らい予防法]

 〈らいの予防,およびらい患者の医療・福祉を図るため〉に,旧法 (1907 年) に代わって
1953 年に制定された法律。癩,すなわちハンセン病に対する特効薬 (プロミンなど) が発見され,
かつきわめて感染力の弱い伝染病であることが判明したにもかかわらず,
全国 13 ヵ所の国立療養所などへの強制入所や優生手術その他の差別的規定が残っており,
〈強制隔離を容認する世論の高まりを意図するもの〉と従来から強い社会的批判の対象となっていた。
全国ハンセン病患者協議会などの入所者団体の運動 (〈予防法闘争〉) の成果もあって
入所者の実質的処遇は徐々に改善されてはいたが,国際的非難が高まってきたことなどをきっかけとして,
1995 年 4 月日本らい学会 (1996 年に〈日本ハンセン病学会〉と改称) が
〈長期にわたって現行法の存在を黙認したことを深く反省する〉として長年の方針を転換,
予防法廃止を求める見解を発表し,96 年 3 月に同法は遅まきながら廃止された。
しかし,長年の隔離政策の結果として社会的偏見も根強く,肉親から絶縁された人も少なくないばかりか,
その約 90 %は全快しているが後遺症などがあり,また平均年齢約 70 歳と著しく高齢化も進んでいる
などの理由から,入所者の社会復帰には実際上大きな困難が予想されるため,
これまでの医療・福祉面での措置継続を定めるとともに,社会復帰を支援する旨の附帯決議が国会でなされた。
なお,最近では,将来的には規模縮小や統廃合が予想されるハンセン病医療施設を,
外来や入院患者も受け入れる一般病院に転換して存続させることによって,
入所者に対する従来の処遇を継続維持させようという取組みも始まっている。
                                                    黒田 満


.


「ハンセン病療養所」の英訳について 目次へ

Hansen's disease hospital ハンセン病療養所 ・日本ハンセン病学会の規定(ハンセン病用語集)
・WHOのサイトでは使用されていません

leprosarium
(leprosaria=複数) ハンセン病療養所 ・日本ハンセン病学会の規定(ハンセン病用語集)
・新英和中辞典(研究社)
・新英和大辞典(研究社)
・グランドコンサイス英和辞典(三省堂)
・WHOのサイトに現れます

leprosery =leprosarium
=ハンセン病療養所 ・新英和大辞典(研究社)
・グランドコンサイス英和辞典(三省堂)

leproserie ハンセン病療養所 ・グランドコンサイス英和辞典(三省堂)

lazaretto 隔離病院、
(特に)ハンセン病院 ・新英和中辞典(研究社)
・新英和大辞典(研究社)
・グランドコンサイス英和辞典(三省堂)
・WHOのサイトで使用されています
・「聖書のらい」「ハンセン病とキリスト教」はこの表現を使用

lazaret, lazarette 伝染病院,
(特にハンセン病患者を収容する)隔離病院 ・グランドコンサイス英和辞典(三省堂)

lazar house =lazaretto ・新英和大辞典(研究社)
・グランドコンサイス英和辞典(三省堂)

leper house ハンセン病院 ・新英和大辞典(研究社)
・グランドコンサイス英和辞典(三省堂)
・Catholic Encyclopediaはこの表現を使用しています

leper colony ハンセン病患者収容所 ・ウィズダム英和辞典

sanatorium 療養所 ”Culion Sanatorium”などと固有名詞を冠して使われることもあります


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ハンセン病|ハンセン病・癩(専門家向け)
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ハンセン病|ハンセン病・癩(専門家向け) 2

2013-09-07 04:31:45 | 日記
【レプロミン】lepromin 加熱癩死菌を生理食塩液に浮遊させたもの.レプロミンを0.1 ml皮内注射し皮膚反応(レプロミン反応)をみることにより,個体の癩菌に対する細胞性免疫の状態が示される.

【レプロミン反応】=光田反応

【レプラ真珠】leprotic pearl →癩性ぶどう膜炎

(編者参考)

【象皮病】elephantiasis バンクロフト糸状虫,マレー糸状虫によって起こる代表的な症状で,バンクロフト糸状虫では下肢,外陰部,特に陰嚢に多くみられる.マレー糸状虫では症状は軽く,四肢に局在する.象皮病はリンパのうっ滞,結合組織の増生により永年の間に局所が肥大するもので,上皮の肥厚,疣贅形成,表皮の褐色,黒色の色素沈着などにより形成される.長い寄生期間を経て虫体は死滅し,石灰化するが,これにより皮下血管壁の特異な石灰沈着と血管の増殖変化などが起こり,象皮病の原因となる.象皮病患者では血液からミクロフィラリアを検出することは稀.

※この項はHNドン・キショットさんのご提供によるものです。深く感謝の意を表します



目次へ
【癩(らい)】[英leprosy 独Aussatz 仏lepre ラlepra, morbus hanseni]
                     (『南山堂 医学大辞典』1978年第16版,1983年7刷より)
         [ウムラウトはじめ発音記号付き欧文等は印字できませんので赤字にしました]

抗酸性杆菌である癩菌による慢性伝染病で,皮膚と末梢神経系を好んで侵すが,内臓に重篤な病変をつくることはなく,経過は著しく長い.菌は粘膜から侵入する可能性も全く否定しえないが主として皮膚の創傷から侵入して感染する.しかし患者の膿,鼻汁,唾液などの長期,反復接触が必要で(家族感染濃厚)、器具などによる間接伝染はほとんどない(感染力が弱い).潜伏期は3~5~14年といわれ,成人よりも小児では短いとされている.患者(推定約320万)は偏在が目だち,インド,中央アフリカ,中国大陸が大部分を占め,東南アジア,中南米がこれに次ぎ,わが国では1966年,療養所に沖縄も含めて約11,000名が収容されているが,減少しつつある.病型は従来,症状により斑紋,神経および結節癩の3型(後2者の合併を混合癩lepra mixta)に分けられていたが,現在は臨床所見のほか塗沫による菌の有無,レプロミン反応*(光田反応)を参考とする第6回国際ライ会議(マドリッド,1953年)の分類ならびにこれに準ずる分類が広く用いられている.

1)癩腫型lepromatous type(以下L型と略記):身体各所に癩腫*が多発し,とくに顔面に好発して獅子顔(面)*を呈する.鼻・咽・喉粘膜の潰瘍,瘢痕のため呼吸困難をきたすこともある.眼が侵される(癩性パンヌス*)ほか,内臓,骨,リンパ節にも結節を生ずる.発症当初より知覚過敏,冷・温覚の倒錯,次いで麻痺し,運動障害をきたし,大耳,尺,橈骨など普通触知されない末梢神経が紡錘・円柱状に肥厚する.栄養障害により癩天疱瘡,潰瘍がみられ,混合感染して足底が穿孔し,指,趾が離断し(断節癩),筋肉が萎縮して,手掌が変形し(猿手,鳥爪手),癩性脱毛,発汗不全をきたす.組織は癩細胞*,癩球(癩菌がリンパ球につまったもの)を含み,リンパ球,形質細胞からなる肉芽腫で,局所より癩菌を証明しやすく,光田反応は陰性.

2)結核様癩Tuberculoid type(T):淡紅,紅褐,褐ないし黄色斑を孤立性,非対側性に生じ,一様にまたは辺縁のみ隆起し,中心治癒して環状ないし地図状を呈し,色素脱失の傾向がある(癩性白斑leukoderma leprosa).組織像は,リンパ球,類上皮細胞を主とする細胞浸潤が神経,毛包,汗・脂腺周囲にみられ,ときに神経,巨細胞に乾酪変性をみる.光田反応陽性で菌は証明しがたい.

3)未決定群indeterminate group(I):T型かL型かいずれに移行するか不明の最も初期の病変.知覚障害を伴う境界鮮明な紅ないし白斑で,組織は慢性非特異性炎症を呈し,光田反応は不定である.

4)境界群(中間型) borderline group(B):T型が再燃を繰り返すうちに生ずる斑で,一部はT型が吸収された部位を避けて周囲に帯状斑,板状斑を生じてL型に移行する.組織はT型とL型の中間像をとり,光田反応,菌ともに陽性である.知覚障害,神経肥厚,癩菌証明がそろえば本症を診断し,患者居住地の知事宛に封書で届出して,必要に応じて隔離収容する.大風子油のほか癩化学療法で治療し,変形には形成手術を行なう.

【レプロミン反応】[英lepromin reaction 独Leprominreaktion 仏reaction de lepromine]
癩腫*の抽出物を抗原として行なう皮内反応をいう.その抽出法に従ってレプリンLeprin反応(Babes),レプロリンLeprolin反応(Rost),光田反応(光田),レプロミンLepromin反応(Bargher)などと呼ばれていた.その後FernandezやDharmendraもそれぞれ新抽出法を考案した.これらに対しWaadeが,ツベルクリン*になぞらえてレプロミンと呼ぶべきことを提唱してから,この呼称が行なわれている.現在癩腫の生食抽出液である光田抗原とクロロホルムとエーテル抽出物のDharmendra抗原が常用される.レプロミン反応の判定は48時間と15日に行ない,その基準はほぼツベルクリン反応*のそれに等しい.本反応は癩腫癩患者には陰性,神経癩患者と健康者には陽性に反応する.

【癩(らい)化学療法】[英chemotherapy of leprosy 独Chemotherapie des Aussatzes 仏chimiotherapie de leper ラchemotherapia lepra] 従来の大楓子油にかわって癩化学療法が癩治療の主流となっている.Promin (4:4-diamino-diphenyl-sulfon N;-N-didextrose Na-sulfonate)は3%液を週6回,1回5 ml宛静注する.またDDS (diaminodiphenyl-sulfon)を分服し,1日30 mgより100~150 mgまで増量する.他に化学療法剤としてdiason, sulphetrone, promizole, DDSO, サルファ剤(sulfomethoxpyridazin),チオウレア剤,抗結核剤のkanamycin, thisemicarbazoneなどが用いられている.しかし投与しやすく,安価なことからDDSの内服が繁用されている.副作用も貧血以外に重篤なものはなく,治療効果はすぐれ,皮疹は数ヵ月で著しく軽快する.癩菌も漸次顆粒状を呈し,減少していく.したがって,変形のみられぬ早期に,十分な化学療法がなされれば完全治癒を期待しうる.

【癩(らい)菌】[英Bacillus of leprosy 独Leprabacillus 仏bacille de leper ラMycobacterium leprae] Armauer Hansenが1871年に癩結節の組織内に集合して存在することを発見し,Bacillus lepraeと命名した菌.グラム陽性,抗酸性で非運動性の杆菌,培養はきわめて困難で,いまだ一般に認められている培養法はなく,また動物に対する病原性もきわめて弱く,動物体内でこの菌を増殖させ,継代培養を続けることは困難であるが,癩*の病原菌であると認められている.

【癩(らい)細胞】[英lepra cell 独Leprazellen 仏cellule lepreuse ラcellula leprae]
癩腫*は組織学的には組織球の集団である.個々の組織球の胞体は大形で明るく,核は比較的クロマチンに乏しく,広義の組織球の変化するもので,とくに癩細胞と呼ばれる.胞体はやがて脂肪変性し,全体が泡沫細胞foamy cell, Schaumzelle状態となり,空胞内にリポイドと多数の癩菌を含む.電子顕微鏡で種々の形のライソゾームをみるのが特徴.

【癩(らい)腫】[英ラleproma 独Leprom 仏leprome] 従来の結節癩に相当する癩腫.癩*の皮膚に生ずる丘疹ないし結節で,小豆大から鶏卵大の浸潤とともに,身体各所に多発することが多い.ほぼ対側性に生じ,淡紅色,紅黄色,紅褐色を呈することもあるが常色のものも多く,表面平滑で油っぽい,鈍い光沢をおびる.顔面では大きな結節が多数集合,融合して特徴ある粗大なヒダをつくる.⇒癩

【癩(らい)腫癩】⇒癩

【癩(らい)性天疱瘡】[英leprous pemphigus 独leproser Pemphigus 仏pemphigus lepreux ラpemphigus leprosus] 癩患者は知覚麻痺のため手足に熱傷を受けやすく,非常にしばしば水疱,潰瘍を形成する.そのほかおそらく栄養障害に基づき,摩擦などによっても水疱を形成し,深い場合は後に無力性潰瘍を残す.このような水疱を原因のいかんにかかわらず癩性天疱瘡と呼ぶ.外力を受けやすい部位に好発し,粘膜にもみられる.

【癩(らい)性白斑】[仏leucodermie lepreuse ラleukoderma leprosum] 癩患者の皮膚にみられる脱色斑で,初期の唯一の徴候たる場合もあるが,しばしば炎症性発疹の吸収後に生ずる.癩性白斑はその形態,大きさ,色調は種々,境界は多くは不鮮明,尋常性白斑のごとく完全脱色斑でない.白色人種では見いだしがたく,黄色人種ですらときに見過ごされる.しかし該斑に一致して知覚麻痺の証明される場合には容易に癩性と診定される.特に紅斑で囲繞された病型では周辺暈に知覚異常,中心部白斑に知覚麻痺を認めるが,往々知覚異常を伴わない場合もある.該斑における発汗機能がおおむね減弱するために表皮が乾燥して粗 の感を呈し,健常な皮膚光沢を示さない点が有力な鑑別資料となる.

【癩(らい)性パンヌス】[英leprous pannus 独leproser Pannus 仏pannus lepreux ラpannusu leprosus] パンヌスとは血管新生を伴う表在性角膜浸潤で,癩(L型)のそれは浸潤が上部から下方に進み,病巣は表面よりやや膨隆し,象牙様の色調を帯びる.表在性またはDescement膜の直下に好発し,吸収後も混濁あるいは点状の陥凹を残すこともある.L型では他に表層び漫性角膜炎,角膜実質炎などが頻発,粘膜にも浸潤や結節をみる.

【猿〔の〕手】[英ape hand 独Affenhand 仏main de singe] 正中神経麻痺*に際して現われる手の特有の状態.すなわち母指が屈曲および外転不能なり,また小指と対向接触しがたくなり,他の指と同一平面上にくる.これは母指球の筋肉が麻痺するためで,なおⅠおよびⅡ虫様筋,深指屈筋橈側の麻痺により示指の屈曲,ことに基節の屈曲が不可能となる.時日が経過すると筋萎縮を合併して猿手様となるが、同時に尺骨神経麻痺を伴うと特に著しい.

※この項はHNドン・キショットさんのご提供によるものです。深く感謝の意を表します



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【ハンセン病 癩 らい lepra】(ネットで百科の「世界大百科事典」より)
(注意:この項は少なくとも2001.03.06以後更新されていません。内容が古いことをご承知おきください)

癩菌による慢性伝染病。 レプラまたはハンセン病Hansen's disease ともいう。
日本では以前〈かったい〉〈なりんぼ〉などという俗称も使われていた。
癩菌は抗酸菌の 1 種で,1874 年ノルウェーのA.G.H.ハンセンによって発見された。
幅 0.2 ~ 0.4μm,長さ 2 ~ 7μmの杆菌で,抗酸菌染色により赤く染まる。
酸やアルカリに対して抵抗が強い。菌が多数集まって癩球と呼ばれる塊となる傾向がある点が,
同じ抗酸菌である結核菌との形態的差異として重要である。
分裂速度が遅く,世代時間は 10 ~ 31 日と考えられている。
培養はまだ不可能であるが,動物接種はマウスやラットの足底で成功したのに引きつづき,
最近アルマジロ,ヌードマウスなどにも接種できるようになった。
癩菌は皮膚の小さい傷から侵入し,皮膚の中の神経を通って人体内で徐々に増殖するため,
潜伏期は 3 年から 10 年以上に及ぶものと考えられている。

[癩の疫学]

 感染源としては皮膚病変分泌物や鼻汁が主であるが,感染は起こりにくい。
非衛生的な環境が発病を促進する。性別では男女比 2 ~ 3 対 1 で男に多い。
中世ヨーロッパで広く流行がみられたが, 19 世紀に入って激減し,
現在は中央アフリカ,インド,東南アジア,南アメリカなどを中心に,
世界中で約 1000 万人の患者がいると推定されている。
日本では九州,沖縄地方に多く約 9000 人に達するが,多くは高齢者であって,減少しつつある。

[症状]

 主として皮膚と末梢神経が侵される。皮膚では斑紋や結節,紅斑などがみられ,
知覚麻痺を伴い,大耳介神経,尺骨神経,橈骨(とうこつ)神経,腓骨神経などが
紡錘形や数珠状に肥厚する。類結核型,癩腫型,両者の中間に当たる境界群,
初期の未定型群と四つに分けられる。未定型群では軽い知覚異常を伴った淡い紅斑
または不完全白斑を生ずる。類結核型では紅色の斑紋を生じ,知覚麻痺がはっきりしている。
斑紋には癩菌はほとんど見当たらず,マクロファージが増殖して結核性肉芽組織に似た組織像を呈する。
末梢神経の肥厚や手や足の変形が起こりやすい。神経麻痺のために栄養障害を生じ,
手では母指球,小指球の筋肉が萎縮し,猿手や鷲手などの形をとるほか,
進行すれば指先が落ちることもある。足底には治りにくい潰瘍 (足穿孔(せんこう)症) を生じる。
癩腫型は半球状をした大小の結節を全身各所に多数生じるもので,
多量の癩菌を含んでいるため感染源として注意が必要である。
真皮の中に菌の充満したマクロファージが集合している。
これは空泡様に変性して泡沫細胞とも形容される。肝臓,睾丸,リンパ節,骨なども侵され,喉頭,気管が侵されると声がかれる。眼では角膜潰瘍や虹彩炎から失明にいたる。
癩腫型の患者に化学療法剤を用いると癩性結節性紅斑,俗にいう〈熱こぶ〉を起こす。

[診断]

 皮膚症状,神経症状を詳しく検査したうえで,病巣や鼻粘膜から癩菌の塗抹標本を作る。
病型の決定に重要なレプロミン反応 (光田反応) は,癩結節をすりつぶして滅菌した液
(レプロミン) を皮内に注射し, 3 週後に硬結をつくれば陽性と判定する。正常の成人,
類結核型患者では陽性,正常の乳幼児,癩腫型や境界群の患者では陰性を呈する。

[治療]

 ジアミノジフェニルスルフォンなどのスルフォン剤の内服がよく効き,初期ならば完全に治癒する。
リファンピシンも有効であり,どちらも長年継続する必要がある。癩性結節性紅斑には
ランプレン (商品名) が用いられるほかサリドマイドもよいといわれる。
顔面や手足の変形は手術やリハビリテーションによってかなり回復できる。
治療は日本に十数ヵ所ある癩療養所でおもに行われている。

[予防]

 従来は隔離が唯一の予防法であったが,現在では患者に接触して感染の可能性のある人に対して,
BCG 接種やスルフォン剤の予防的内服が用いられる。
                                                肥田野 信

ハンセン病|ハンセン病・癩(専門家向け) 1

2013-09-07 04:29:21 | 日記
ハンセン病|ハンセン病・癩(専門家向け)
http://p143.pctrans.mobile.yahoo-net.jp/fweb/09074W3kSmtgo9lM/0?_jig_=http%3A%2F%2Fwww.geocities.jp%2Flibell8%2Fhansenbyou-hyakka.htm&_jig_keyword_=%8D%D7%96E%95%C7%20%83A%83%8B%83%7D%83W%83%8D&_jig_done_=http%3A%2F%2Fsearch.mobile.yahoo.co.jp%2Fp%2Fsearch%2Fpcsite%2Flist%3Fp%3D%258D%25D7%2596E%2595%25C7%2B%2583A%2583%258B%2583%257D%2583W%2583%258D%26b%3D13%26trans%3D1&_jig_source_=srch&guid=on



ハンセン病 ・ 癩(専門家向け)

Hansen's Diseas=Leprosy(英語)

目       次

ハンセン病用語集(日本ハンセン病学会)

ハンセン病関係略語(感染症情報センター)

最新医学大辞典(第2版1996年)

南山堂 医学大辞典(第16版1983年)

世界大百科事典(2007年3月現在)

「ハンセン病療養所」の英訳について

「ハンセン病」という病名の変遷



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【ハンセン病】Hansen's disease=癩
(『最新医学大辞典』第2版,医歯薬出版,1996年より)

【癩】leprosy《ハンセン病;Hansen's disease》 Gerhard Henrik Armauer Hansen.(1841-1912,医師,ノルウェー).癩菌によって起こる慢性感染症である.癩には古来より不治,天刑,汚辱などの暗い印象が伴うため,Hansen病ともいわれる.アフリカ,インドなどの熱帯地方に多い.癩菌が神経に親和性があるので,神経に病変が起こり,神経麻痺を伴うのが特徴である.病型としてL型,T型,B群,I群に分類されていて,L型に癩菌が陽性にみられ,T型には癩菌が検出されない.癩菌は一般の健常人にはめったに感染しないが,癩感染発症の機序については不明なことが多い.(参考:「癩」の由来について)


【癩球】〔lepra〕

globi《グロビー》 癩腫の塗抹標本を作製し,Ziehl-Neelsen染色をしたとき,癩菌が多数集合して毬状または円柱状になった癩菌の塊をいい,癩菌が癩細胞の中にぎっしりつまって増殖したものである.

【癩菌】=マイコバクテリウム レプレ

【マイコバクテリア感染症】mycobacteriosis 結核や癩も広い意味においては本症に入るが,通常は結核菌,癩菌以外の非定型抗酸菌の感染症をさす.この疾患を起こす菌として,Mycobacterium kansassi, M. simiae, M. avium, M. intracellulare, M. xenopi, M. marinum, M. scrofulaceum, M. ulcerance, M. paratuberculosis, M. fortuitumなどがあり,既知野の抗結核剤に耐性である菌が多い.エイズの流行とともに増加してきたM. avium感染症が問題のなってきた.熱帯魚を扱う人および漁業にたずさわる人にM. marinum感染症が多いので注意を要する.→非定型抗酸菌症

【マイコバクテリウム】Mycobacterium《抗酸性菌;acid-fast bacillus》 鞭毛,線毛をもたず,芽胞形成もない桿菌で,菌体表面に多量のワックスや脂質をもつため,ふつうの染色法では染まりにくい.カルボールフクシンで加熱染色すると赤染し,塩酸アルコール,硫酸によっても脱色しない.これが抗酸性菌の名前の由来である.熱,アルカリ処理に対して抵抗性で生き残るため,分離培養に利用される.増殖の遅い,早い,病原性あり,なしの菌あり,前者の代表が結核菌,癩菌であり,後者の代表がスメグマ菌である.発酵系によってエネルギー産生ができないので絶対嫌気性では増殖できない.

【マイコバクテリウム ツベルクローシス】Mycobacterium tuberculosis《〔ヒト型〕結核菌;tubercle bacillus》 1882年R. Koch(1843-1910,細菌,独)により発見されたヒト結核症の病原菌である.グラム陽性に染まるMuch顆粒をもつ抗酸菌で,0.3~0.6×0.5~4.0 μm.群生することが多く,莢膜,鞭毛はない.菌体細胞壁に脂質蝋質が多く,培養所見ではコード状に発育し,毒性物質としてコードファクターが分離されている.培養は容易であるが,1~2カ月を要する.モルモット,マウスに病原性が強く,ナイアシンテスト陽性である.

【マイコバクテリウム レプレ】Mycobacterium leprae《癩菌;leprosy bacillus》 1873年に,Gerhard Armauer Hansen(1841-1912,病理,ノルウェー)により発見された抗酸菌属の桿菌であるが,人工培地への培養は成功していない.ヒトに感染して癩疾患を起こす.感受性動物はアルマジロ,マンガビーマンキーとヌードマウスである.

【マイコバクテリウム レプレムリアム】Mycobacterium lepraemurium《鼠癩菌;rat leprosy bacillus》 ラットに全身感染を起こす抗酸菌で,1902年Stefansky(1867-1949,ロシア)により発見された.当時培養ができなかったので癩菌の類似菌として,鼠癩菌と名づけられた.マウス,ハムスターに病原性を示す.小川卵黄培地に分離培養できるが,一般の抗酸菌増殖用の培地には増殖しない.組織培養ではマウスのマクロファージ,マウス3T3細胞のA31によく増殖する.

【癩細胞】lepra cell 癩菌を多数含有する組織球のこと.泡沫構造がみられる.癩腫癩ではこの細胞の数が増え,全身に転移拡大する.

【癩腫】leproma ヒトに癩菌が感染し,その個体に癩菌に対する細胞免疫のない場合,癩菌が無限に増殖し癩腫を生ずる.癩菌は組織球や単球の中で増殖し,菌塊をつくる(グロビー).このような細胞を癩細胞という.病理組織学的には,抗酸菌染色をすれば癩菌が多数みられるが,ヘマトキシリン染色では泡沫細胞がみられる.

【癩腫型】=癩腫癩

【癩腫癩】lepromatous leprosy《癩腫型,結節癩;lepromatous type》 皮膚面から膨隆する単発または多発の癩結節が生じる.組織学的には真皮内の細胞浸潤が著明で,癩細胞が多数みられる.癩菌は癩細胞の内外に多数存在する.本型では,皮膚,神経のほかに内臓,眼が侵されることが多い.好発部位は顔面,四肢である.重症になると顔面に癩腫が多発し,獅子面様となる.陳旧となれば知覚麻痺を伴うが,早期の癩腫では知覚麻痺のないことがある.光田反応は陰性.

【癩性結節性紅斑】erythema nodosum leprosum〈ENL〉《Ⅱ型癩反応》 俗に熱瘤といい,癩腫癩患者に,ときとして発熱,神経痛,関節痛などを前駆症状として,結節性紅斑とよく似た皮疹が現れる.組織学的には癩腫性病巣の中に多核白血球の浸潤がみられる.一過性のアレルギー性機序により起こる.経過は軽いもので1~2週間,重症なものでは2~3カ月に及ぶことがある.好発部位は顔面,四肢の伸側である.潰瘍をつくることはほとんどなく,一過性の色素沈着を残して治癒する.ただし,しばしば再発する.ジアミノジフェニルスルホン(DDS)の治療中に起こりやすいので,これが起こるとDDSを中止し,消炎剤として副腎皮質ホルモン系の薬剤を用い安静にせしめる.→癩反応

【癩性神経炎】leprous neuritis 人体に侵入した癩菌は末梢神経からその走行を上向して,太い神経の肥厚を起こす.癩菌による末梢神経の慢性肉芽性間質炎のために,主として神経周膜が肥厚して神経痛を起こしてくる.これを癩性神経炎といい,類結核型や境界群に多く,癩腫型では癩性結節性紅斑を起こしたときに起こる.

【癩性脱毛〔症〕】alopecia leprotica 癩腫癩の病変が進展して頭髪部に脱毛を起こす.初めは毛の生えぎわがび漫性に脱落するが,程度が進むと頭全体に及ぶ.その場合に浅側頭動脈および後頭動脈に沿って毛髪がわずかに残るのが特徴的である.

【癩性白斑】leprous leukoderma 癩の初期病変や斑紋のあとが色素脱失の斑として残る.多くの場合,知覚麻痺を伴う.表面が乾燥し,発汗障害や,やや萎縮性のこともある.境界はやや鮮明であるが,周囲の隆起はない.

【癩性パンヌス】leprous pannus 重症の癩腫型癩では,癩性浸潤が角膜に及び,結膜血管が角膜表層に進入する.これを癩性パンヌスといい,角膜に微小癩腫を生ずるもので,角膜潰瘍に進むこともある.

【癩性ぶどう膜炎】leprous uveitis 癩病は一般に角膜炎,虹彩炎など,前眼部の障害をきたす.癩腫癩と類結核癩のうちでは,ぶどう膜炎は前者に圧倒的に多くみられる.前者ではレプロミンに対する遅延型皮膚反応が抑制され,Mycobacterium lepraeに対する血清抗体は上昇しているが,後者では逆に皮膚反応が亢進し,抗体は検出されない.虹彩炎には2型あり,急性漿液性非肉芽性虹彩炎の型は細菌アレルギーによるもので,ステロイドによく反応し,結節性虹彩炎の型はレプラ真珠を有する.眼底では,下耳側の最周辺部に沈着物や網膜血管の白鞘化をみとめることがある.

【癩に伴う神経障害】nerve involvement in leprosy 癩による末梢神経障害.尺骨,正中,橈骨,腓骨,脛骨神経の順にみられる.皮疹とともに限局性知覚障害をみる.治療は癩治療(グルコスルホン,ジアミノジフェニルスルホン(DDS)などのサルファ剤に準ずる.

【癩の境界群】=境界群(癩の)

【癩の境界反応】=反転反応

【癩の皮内反応】=光田反応

【癩の未定群】=未定群(癩の)

【癩反応】lepra reaction 癩性結節性紅斑(Ⅱ型癩反応)と,反転反応(Ⅰ型癩反応)の二つがある.→癩性結節性紅斑,反転反応

【らい予防法】Leprosy Prevention Law 癩の予防,癩患者の医療と福祉を目的とした法律(昭和28年施行)で,医師は癩患者を診断したとき,7日以内に都道府県知事に届け出なければならない.都道府県知事は,癩予防上必要があるとみとめられるときには,患者を国立らい療養所に入所をすすめ,応じないときには入所を命ずることができる.しかし厚生省の「らい予防法見直し検討会」の結果,平成8年廃止.

【らい療養所】leprosery《らい隔離病院;leprosarium》 らい予防法(昭和28年施行)により,らい療養所は国立が原則とされているが,同法以前に設置された公立,私立が並存している.

【らい隔離病院】=らい療養所

【予防医学】preventive medicine 治療医学と対立的に用いられる用語.疾病の原因に対して,それを除去するなどの働きかけにより,発症前に予防することを目的とする医学である.個人医学としても行われるが,集団を対象として,感染症や慢性の非感染症,職業病などに対して行われることが多い.

【癩化学療法】chemotherapy of leprosy ジアミノジフェニルスルホン(DDS)を大人で1日50~100 mg内服,リファンピシン1日450 mg 2日間内服で,癩腫癩患者の菌はヌードマウスに発症しなくなる.クロファジミン(B 663)は癩腫癩患者からの癩菌の消失が早くなる.この薬自体が黒褐色であり,病変部が黒くなる.そのほかプロチオナミド,エチオナミドなどがある.

【サルファ剤】=スルファニルアミド

【スルホンアミド】=スルファニルアミド

【スルファニルアミド】sulfanilamide《サ(ス)ルファ剤,スルホンアミド;sulfonamide》 4-アミノベンゼンスルファニルアミドを基本骨格とする化学療法剤で,ふつうアミドのN1に置換基を有する.ヒトの細菌感染の治療と予防に初めて開発された薬で,細菌による葉酸の生合成の過程で,正統な基質であるパラアミノ安息香酸の代りに取り込まれ,葉酸の生合成を阻止して抗菌作用を示すと考えられている.グラム陽性菌と陰性菌の両方に対して幅広い抗菌作用を有し,抗生物質の発達によって使用頻度は低下したものの,今なお臨床で用いられている.

【ジアフェニルスルホン】=ジアミノジフェニルスルホン

【ジアミノジフェニルスルホン】diaminodiphenylsulfone〈DDS〉《ジアフェニルスルホン,ダプソン;diaphenylsulfone, dapsone》 癩やヘルペス状の皮膚炎に対する代表的治療薬.作用は静菌的で,スルホンアミド剤と同様な機序で作用する.類薬にスルホキソンがある.

【大風子(だいふうし)油】chaulmoogra oil《hydnocarpus oil》 Hydnocarpus anthelminticaまたはTaractogenos kurziiの種子から得た油.黄色ソフトクリーム状,わずかな臭い.癩病治療薬として0.5~3.0 ml/日与えられるが,胃障害があるのでオリーブ油に混じて筋注される.有効成分はhydnocarpic acidで諸種の誘導体がある.抗菌作用機序は明らかでない.現在ではほとんど用いられない.

【猿手】ape hand《monkey hand, monkey paw, simian hand》 正中神経の低位麻痺では,母指球筋(短母指外転筋,母指対立筋,短母指屈筋浅頭)の麻痺により,母指の掌側外転・対立運動が不可能となる.これに対する長母指伸筋(橈骨神経支配)の収縮や母指球筋の萎縮によって,母指は手の同一平面上に位置し母指球は消失する.これを猿手という.高位麻痺の場合は上記症状のほかに,母指・示指屈曲,前腕回内運動が障害される.

【獅子顔〔貌〕】lion’s face《獅子面;leontiasis》 癩の結節型病変lepra tuberosaが頬の皮膚に及ぶと,大小種々の,多少発赤あるいは青褐色を呈する隆起が生ずる.またはび漫性の浸潤性斑紋として現れる.これら斑紋・隆起が進行,融合して,獅子の色紋と似た皺により,斑紋状の顔貌を呈するようになる.結節癩,梅毒,慢性湿疹,苔癬様皮膚炎,増殖性天疱瘡,脳回天状頭皮などによる.

【垂手】=下垂手

【下垂手】dropped wrist《垂手,垂れ手;drop hand, wrist drop》 橈骨神経麻痺により生じた手の姿勢で,手はだらりと手掌側に垂れて手背伸展ができない.

【垂足】=垂れ足

【〔下〕垂足】=垂れ足

【垂れ足】drop foot《〔下〕垂足》→尖足

【尖足】talipes equines; pes equines アキレス腱の拘縮により足関節が底屈位を示す変形で,他動的な背屈ができない状態である.後天的に生じるものがほとんどであるが,先天的内反足では必ず尖足変形の因子を伴う.外傷性,炎症性,あるいは長期仰臥など習慣性に生じ,他に痙性麻痺における尖足,脊髄性小児麻痺のような麻痺性尖足がある.整形外科的疾患治療中に遭遇する腓骨神経麻痺の結果としての尖足は下垂足といい,背屈筋の麻痺による自動的背屈不能の状態であるが,他動的な背屈は可能である.治療法は保存的療法,外科的療法(アキレス腱延長術,腱移行術,関節制動術,固定術など)が,その原因,症状に応じて行われる.

【反転反応】reversal reaction《境界反応

(癩の),Ⅰ型癩反応;borderline reaction》 境界群の患者で細胞性免疫が増加したときに起こる反応である.皮疹が急に赤みを帯びて大きくなり隆起する.皮膚温は皮疹部で上昇し,光沢を帯びる.激しいときは壊死や潰瘍ができる.末梢神経の病変も急激に高度に現れやすい.激しいときは垂手,垂足,顔面神経麻痺,球麻痺などが起こり危険である.→癩反応

【光田反応】Mitsuda* reaction《レプロミン反応,癩の皮内反応;lepromin reaction, lepromin test》 林および光田(1867-1964,病理)によって確立された癩の皮内反応である.抗原は癩腫の生理食塩液浮遊液の加熱滅菌したもので,1 ml中に癩菌1.5~1.6×108[注:×10の8乗.]を含む.皮内に0.1 ml注射し4週後に判定する.5 mm以上の硬結を示すものを陽性とした.光田反応陰性者は癩菌に対する抵抗性のない癩腫癩患者,陽性者は癩菌に対する抵抗力のある類結核癩患者である.