久留米子どもの本読む会

講座の内容や得られた情報を記録しておく。久留米市周辺の子どもの本の動きも。

野坂悦子さんの訳した『かえるでよかった』

2008-02-28 00:05:04 | 子どもの本
       『かえるでよかった-マックス・ベルジュイスの生涯と仕事―』
        ヨーケ・リンデルス/野坂悦子訳
        定価:5,040円(本体4,800円)
        サイズ:24×21cm 242P
 
昨年のこの講座で、野坂悦子さんが紹介された、オランダの絵本作家
マックス・ベルジュイスの伝記、『かえるでよかった』(野坂悦子:訳)が、昨年9月にセーラー出版から刊行されました。
 2004年の、国際アンデルセン賞:画家賞を受賞する程、世界中で評価されている彼も、若い内から順調に絵本作家の道を歩いて来た訳ではないようです。そのような人生の襞を感じさせてくれる“かえるくん”や “こびとくん”や小さな登場人物たちは、まだまだ生きる事に自信を持てないで居る子どもたちに、安心感を与え、一歩前に踏み出していく勇気をも、与えてくれるのかもしれません。 
この本の著者は、すっかり彼の魅力にとりつかれたらしい、伝記作家。ヤングアダルトの書評家でもある彼女は、昨夏開かれたオランダ絵本原画展でのギャラリー・トークを、野坂悦子さんと担当されて、解りやすく楽しい解説をしてくれました。
 青い表紙で、美しい装丁のこの伝記、絵本の画や関係の写真が、ふんだんに載せられていて、絵本の楽しみをぐ~んと拡げてくれそうです。少々値段は張るのですが、せめて、公共図書館にはぜひ1冊置いて欲しい気がします。
 でも一度手にすると、手元に置きたくなるかも知れないけれど。

”学校だより”から

2008-02-27 23:41:47 | 子どもの本
寒い中、ご参加いただき、有り難うございました

地球温暖化と言われながら、厳しい寒さに見舞われた
この冬の日々でしたが、この講座も、最終回になってしまいました。
何か面白いもの、見つけていただけたでしょうか?
世話人も、少々ホッとしながら、名残惜しい気もして、複雑です。
 年が明けても、やっぱり事件の多い落ち着かない世相、
大人も子どもも、何か心休まるオアシスを見つけなければ……
偶には、頭のねじを左に巻いて、心を自由にしてみよう。
読書の中で、、そんな世界が見つけられるといいですね。
貴方の周りの子どもたちや、心さびしい大人たちにも、
ここで出会った楽しい本の世界を、ぜひ、伝えてあげて下さい。
また、お会いできるといいですね!

”おやぶん”の御到来!

2008-02-24 23:19:06 | 子どもの本
昨夕からの、久留米ではそれほどでもなかったのに、
北の方は積雪?
足止めされて出席できなかった人も居られたのではと、案じながらも、
なんとか今期の講座が終了しました。
関わって下さった皆さん、有り難うございました。
”おやぶん”と呼ばれるらしい、芝田勝茂さん、かなりの早口で、
沢山のお話をしてくださいました。とにかく、
びっしり詰まった大きな袋を、上手に身に纏って居られるのじゃ
ないかと、背中からでも、確かめてみたいと思ったりして.....
芝田さん、本当に有り難うございました。
そして、お疲れさまでした。
お帰りでは、途中で放り出した形で御免なさい。
是非、また話に来て下さい。新しい本を、待っていますよ!  

芝田勝茂さん、無事ご到着

2008-02-23 22:53:15 | 子どもの本
 芝田勝茂さんが、無事ご到着です。
午後の関東地方は、荒れ模様のお天気らしく心配したのですが、
早めの便だったので、少々の揺れですんだようです。
食事をしながら、古代史の話から「サラシナ」「ドーム郡」
「ふるさとは夏」など、作品にまつわるおはなしを、たっぷり
話してもらいました。
明日の講演では、違う話もしていただけるとか。
楽しみに、待つとしましょう。

いよいよ芝田勝茂さんに会える!

2008-02-19 22:39:17 | 子どもの本
芝田勝茂さんは、『時間の木』というホームページを開いておられます。
芝田さんには、熱烈なファンが居るらしく、このホームページの記事から
申し込んでこられた方がいました。
どちらかと言えば、日本的な匂いのするファンタジーでしょうか。
「ふるさとは夏」などは、ご出身地の石川県に古くから住むらしい、
土地神さまが活躍する、可笑しげなものがたりです。

子どもが読んでも おとなが読んでも おもしろい本

2008-02-14 21:39:09 | 子どもの本
 菱木晃子さんは、御自分のホームページから飛び出して来られたように、
黒いコートに黒い帽子といういでたちで現れて、”菱木ワールド”をこの地に
展開され、集まった皆がホウホウと感嘆している隙に、風のように吹き抜けて
いかれたようです。ひょっとすると、北の国からきた魔女だったかしら?
 スエーデンの児童書の古典から現代の作家までを、よく掴んでおられて、
一人ひとり、作家の特徴やエピソード、出版の裏話などを含め、興味深い話を
たっぷりとお聞きする事ができました。
英米に比べ、まだまだ情感豊かな物語世界が大切にされているようで、子ども
たちが、それぞれ一個の人格として尊重され、育てられている様子だとのこと。
日本の子どもたちにも、もっと夢の持てる社会を用意して上げられると良いで
すね!との事。まだこれからも、アニカ・トールやスタルクの、続々続きの本も
出るようで楽しみです。上記のタイトルは、講演のタイトルと同じ。

菱木さん、お待ちしてますよ

2008-02-08 22:49:48 | 子どもの本
今夜の、菱木晃子さんのホームページに
「明後日の講演会の準備も旅のしたくも、ばっちり整いました。」との記事。
こちらの準備は大丈夫かしらと、少々不安になったり。
やっぱりお天気の心配が一番かな?これは、祈るしかないようで.....

『しろくまたちのダンス』が、『海の島』が、『マイのいた夏』が、もうすぐやってくる!

2月10日は菱木晃子さんの講演会です

2008-02-03 21:17:16 | 子どもの本

昨日午後、2月10日の講演会の資料などを、印刷しました。
菱木晃子さんは、スエーデンの児童書を中心に、北欧の子どもの本を、意欲的に
翻訳している方です。ウルフ・スタルクを始め、絵本からヤング・アダルトまで、
また既に古典とも言える、「ニルスの不思議な旅」や「長くつしたのピッピ」の
新しい版まで、精力的な仕事ぶりです。       
スエーデンは、国を挙げての“リンドグレン文学賞”への取り組みなどで驚かさ
れたりもしますが、子どもの世界が大事にされているらしいという印象の、
文学や絵本が多くて、大好きなものが、たくさんあります。
菱木さんとの出会いで、お国柄などが確かめられるのも楽しみの一つです。

おぼさん恐縮しています。

2008-02-02 00:10:21 | Weblog

おぼさんから、無事帰宅されたとのお電話をいただく。
坂本さんや池末さんにも有ったらしく、恐縮している。
その上、速達で素敵なカードまで送って下さって、2重に恐縮。
 
 次回の講師菱木晃子さんも、意欲的だし、
次々回の芝田勝茂さんも、この機会を、大事に思ってくださって
いるようで、まだまだ面白い出会いが有るかも知れないと
今から楽しみにしている。