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おフランス留学記~パリやのに

おフランスはパリ近郊のHECなるビジネススクールに留学し、MBAをこころざす筆者の日記。

こーせい

2006年03月03日 20時25分36秒 | エピローグ(帰国後)
新居に越してきて、家具も財産もないくせに取り組んでいるのが防犯システムの導入。とても周囲から見通しが良く(生活が丸見えということ)、狙われる可能性は低いのだが2階なので念のため。

というわけで綜合警備保障に電話して家に来ていただくことにした。

柔道の井上こーせい選手みたいな「綜合警備」って感じのごつい人が、

押忍!!

と現れるのかと思ったら、意外にも色白で育ちも品もよさそうな、頬を赤らめた若手社員A君(推定24歳)が登場。みんなあんなゴツイわけじゃないんだな。

でも本当は凄い技を持ってて侵入犯を瞬殺できたりして。こわいからあんまし悪口云うのはやめておこう。

というわけで、A君の得体の知れない凄さに圧倒され、結局何から何までついた完全防犯を実現できる装置を導入してしまいました。

我が家に侵入をもくろんでいる読者がいたとしたら一見お坊ちゃまに見えるが実は凄いA君にロウガフウフウ拳で瞬殺されるのであきらめたほうが無難です。

DNA

2006年03月02日 22時17分28秒 | エピローグ(帰国後)
からっぽの部屋の中で、唯一届いた家具はテレビ。椅子も無いので硬い床に座り込んでテレビばかり見ている。そろそろ腰が痛くなってきた。
昨日テレビを見てると突然見覚えのある昔懐かしい番組が始まり驚く。あの、まんが日本昔話。
最近、ネタ切れを補うように昔のタレントや番組を蒸し返すのをよくみるが、この番組復活は僕的には嬉しい。ほんとに心がなごむ。それに昔話は単に昔の面白い話とか、昔の生活がわかる手掛かりにとどまらず、日本人にとって子孫に伝えていくべきDNAなのだ。物に魂が宿るという感性や、欲深い人間が罰を受ける勧善懲悪のことわりだとか。
今時そんなもの流行らないのかもしれないけれど、子供ばかりではなく親にも見せたい番組。
日本人が無気力人間か山師のどちらかになってしまう前に(両者はコインの裏表なのだ)。

引越

2006年02月27日 15時14分08秒 | エピローグ(帰国後)
今日は新居に引越。
といっても荷物なんて何にも無くて、引越してからも冷蔵庫も無ければ洗濯機もない。ベッドなんて届くのに一か月かかるので本当の意味で引越が完了するのはまだまだ先。床に寝る毎日。
カーテンも見本がようやく届いたところ。見本をはりあわせて無料でカーテンを間に合わせようかとセコいことを検討中。

ロハスなブログ

2006年02月26日 14時31分26秒 | エピローグ(帰国後)
日本に帰ってきて何となく気になった言葉がLOHAS(ロハス)。

Wikipediaで調べてみると、「健康や環境問題に関心の高い人々のライフスタイル」とのことなので、そういうのが広まる分には悪くなさそうな話だが、LOHASのライセンス(なんじゃそりゃ)を巡っていろいろとアンフェアなやり方で金儲けを目論む会社も出ているみたいで、いかにも日本的な展開。まああまり目くじら立てすぎるのもいかがなものかと思うが。

そんな「アンフェアな金儲け」に加担すべく、さっそく渦中の雑誌「ソトコト」を購入してみた。金儲けを勉強しているからには、ここはひとつロハスをめぐるビジネスについても勉強しておかねば。

なになに、

「ロハスの聖地・ボールダー最新予言」
「2006年はロハススイーツがやってくる!」
「坂本龍一 続・ロハスなコンサート」

うーん。

ロハスビジネスのやり方がフェアかアンフェアかなんていう些細な問題はさておき、それ以前の問題として、

面白くない

のだ(あっ、言っちゃった。しかもロハスな緑色で)。

なんだか話題の焦点や方向性が分散しているし、文章展開も妙。
「僕はこんな風にロハスやってます」って聞いても「へえ、そうなんだ」としか返せない感じで、一体この世界をどうしたいのかが分からない。ようはみんなでニュージーランドに移住すれば問題解決ってこと?日本の植民地になるの?僕もできることなら住んでみたいなあ、ニュージーランド。でも刺激がなさすぎて飽きるかな?

とにかく「健康」とか「環境」とか、公共でマクロな視点で動機付けられている割には、行動があまりに私的でミクロすぎるのだ。それが「面白くない」「共感しきれない」理由かな。

僕はロハスビジネスは、ソフトなライフスタイル提案型宗教と広告代理店(ロハスブランドの傘の下に入れてやって手数料を取るという形態)の合成物だと思うのだけれど、本音ベースで儲けようと思うのならば中途半端なことやらずにもっとあの手この手でスケールが大きなことやったらどうだろうか。たぶん年内には日本人は飽きてしまうし、賞味期限内にトコトン活用しなければ。

たとえばロハスなプロ野球なんてどう?
もう芝なんて伸び放題で、外野には植林。とにかく試合運びもスローライフで。花粉コールドになるのもロハス流。でもニュージーランドでやってくださいね。

でもロハスしている人たちには悪意はないんだと思います。多分。健康にも環境にもやさしいので。なのでずーっと続けて欲しいですね。ニュージーランドで。

ニッポンはタカイネ

2006年02月25日 20時30分31秒 | エピローグ(帰国後)
ニッポンはタカイヨ

カネがないもんだから、フランス時代と同様に自炊が中心の生活なんだけど、スーパーで買う野菜やら果物やら飲み物やらがやたらと高い。本当に驚く。

例①ミネラルウォーター
2リットルの水(国産のでも)で200円って???
フランスだとペットボトル6本(しかもヴォルヴィックとかの銘柄モノ)で2~3ユーロ(300~400円)で買えた。

フランスは農業国だから・・・日本は外国から輸入してるから・・・というのも言い訳にならない。

例②バナナ
1本で150円って何だ?バナナの中にもう一本バナナが入ってても割りに合わへんぞ。
フランスだと1キロで2ユーロ(280円)程度。フランスだってバナナは遠く南米やアフリカから輸入しているのだ。日本なんて近場も近場、台湾やフィリピンじゃないか。

フランスの場合、スーパーで買う食材は安く、外食すると日本よりも高くつくのが普通だし、そのバランスの方が納得感が高いのだが、日本の場合はむしろ外食したほうが安く上がったりするんじゃないかとさえ思ってしまう。

どういうからくりが背後に隠れているんだろうか。スーパーだって消費者に意地悪してるんじゃなくて激しい競争の中で価格をがんばって下げているはずなんだけど。

もしかしたら外食産業が、スーパー以上に安く食材を仕入れる技を知っているのだろうか。そうでなきゃ日本の高い人件費に照らして説明がつかないぞ。坪当たりや従業員一人あたりの売上が相当違ってて外食産業の高い土地コストや人件費を吸収しているのだろうか。

なんでやろ。

金メダルと桜

2006年02月24日 13時58分58秒 | エピローグ(帰国後)
フィギュアスケートで日本中が待ちに待った金メダルを獲得した荒川選手。よかったね。他の選手にはない勢いと運があったのだろう。
そしてそれだけじゃなくて、オリンピックの採点ルールで重視されること(派手な技でリスクを冒すよりミスをしない)をよく理解・実践し、かつ気負わず演技できたのも勝因かもしれない。そのために練習を正しい形で積み重ねてきたのだろう。

他の日本選手(スケートに限らず)もよくがんばったのだが、いかんせん「オリンピックで勝つ」ということに対する戦略が欠けているのではないかと思われる選手もたまにいた。

あらゆる戦いにおいて勝つためには、ルールを理解し、何が勝敗を分けるのかを知り、勝つべきポイントに集中するべし、というのは普遍のテーマだと思うのだが、今回のオリンピックに関しては必ずしもそれが徹底できていなかったように思われる。
それは試合後に「精一杯自分らしくできたから良かったです」という風な日本人ならではのコメントを聞くにつけそう思う。

「○○選手が世界に誇るホニャララの技はオリンピックの採点基準ではこれだけしか配点がありません」と言っている場合ではない。オリンピックの採点基準に照らして最適な技を磨き、そして最適な技を持っている選手が選ばれるべきなのだ。
ノルディック複合でかつて日本が圧勝したのはルールに対する適合性や戦略の勝利でもあったのだ。

「自分らしい演技をして結果は後からついてくる」といって桜のように華々しく散るのは、いかにも高校野球が好きな日本人好みのメンタリティだし、最近はやりの「個性重視」、そしてマンガやドラマのような劇的で感動的な展開を期待する甘い気持ちも混じっているだろう。でもそれではメダルが取れないということなのかもしれない。
とにかく目的志向でお願いします。

近所の西洋建築

2006年02月23日 20時34分11秒 | エピローグ(帰国後)
高輪を歩いていると、急に西洋風の一角に出くわす(写真)。
HECでチームメートだったマルコさんが学ばれた明治学院大学。

普通日本で西洋建築というと、
①大金持ちがお建てになったご邸宅(金田一少年の事件簿に出てきそうな風)
②由緒ある企業の建物(丸の内系)
③外見だけのハリボテ(結婚式場とか)

のどれかだが、これはどれでもなく結構いいセンス。
上記①~③のセンスが悪いというわけではないが。

こういう大学っていいですね。

東京の食生活

2006年02月22日 17時56分57秒 | エピローグ(帰国後)
ようやく外に出られた。

東京に帰ってきてから、外食するときは、日本にいたときお気にいりで1年半食べられなかった懐かしいものを中心に食べてきた。

じゃんがらラーメン(もう3回も行ってもた)
大戸屋(W君連れて行ってくれてありがとう)
吉野家(牛丼はまだだけど)
神座(いやー美味いよね)
回転すし(思う存分スシが食えるなんてフランスではムリ)
タイ料理(日本のタイ料理は美味い)

さて今日は病み上がりで何を食おうかと考えてみると、

・・・思いつかない。

俺の食生活って浅いな。
東京って他に何が美味かったっけ?