日々是好日記

仙台市のお隣富谷市在住「草香」のありさまです。

新年度…ですね。

2018年04月01日 | ちょっとだけスピリチュアル
様々なお客様にご乗車頂くことによって…

いわゆる「世相」ってやつに触れる私ですが…この時期は歓送迎会が多いのでなおさらです。
ままならぬ事、受け入れがたく行く方々や、ままならぬなりに変わった結果去る方々…
学生さんたちにとっては、新しい学年に…いや、とどまる方もいらっしゃるか…
どのみち「クラス替え」になるでしょう。
ほとんどメンバーが変わらない事もあれば、ほとんど入れ替わってしまう事も…
ともかく、人それぞれの環境がいろいろと変わる時期です。

私が学生の頃…環境の変化に伴って自分を変えるのが苦手だったので、
「新学期」は基本的に憂鬱でした。
新しいクラスの面々にやっと馴染みが出来た頃に学期が変わるのです。

中学1年の頃…救いだったのは、教室から見える山林の新緑が眺められたこと。
…とはいえ、良く先生からチョークが飛んできたものです。
さすがに漫画みたく「廊下に立たされる」ことはありませんでしたが…。
当時の私にとっては、難しい漢字が読めるようになったり、1つでも多く数式を覚えることよりも、
新緑が山を萌黄色の「もや」で覆っているように見えるのを愛でることの方が、重要度が高かったように思います…
そう、(私を含めた)人間たちが一喜一憂することよりも、
こうやって確実に季節がめぐってゆくことの方に、生きている実感を得ていたのでしょう。

先生の声よりも、鳥の声や風の音や雨音に耳が向き、
真新しい制服の生地の匂いよりも、外から漂ってくる田んぼの泥の匂いに惹きつけられ、
黒板よりも窓外の景色に目を奪われる…そんな学生の成績が良い訳はなく…
でも、「ビリ」ではなかった所を見ると、もっと別な感受性のヤツが、同じクラスにいたのだろうと思います。
いまでこそ「みんな違ってみんないい」と思えるのですが、(金子みすゞの作品…好きです)
当時は先生方から「これはダメ」(いわゆるダメ出し)が多かった。
だから(若さ故)それに反抗する輩も少数ながらいて、クラスは少々荒れ気味。
わたしも所謂「いじめ」にあったが、元より人間に興味が薄いので、あまり相手にしていなかった。

陰湿な「いじめ」にあったこともあるが、その都度自宅や学校から見える「外」の世界のスケール感と比較すると、
あまりに自分たちが小さくて、いちいち気にするのが馬鹿らしくなり、逆に相手を哀れんだものだ。
(「人」との比較の対象が、「山」とか、「空」とかだったから、その存在のスケール感の違いは…もはや笑っちゃうレベル)
「世界がこんなに広く…そして自分もそのほんの一部に過ぎないのにそれを知らぬとは…なんとも可愛そうだ…」と…。
他人を「いじめる」こと(その反応から優越感を得る)でしか、「自分」を確認出来ない人とは…なんとも哀れだ。
うつろう時の流れに背くことさえ出来ぬというのに…。

中学3年間は憂鬱だったが、男子校での高校3年間は全くの別物だった。
「いじめ」が(少なくとも私のクラスでは)全くなかったのだ。
運良く、そういうことのデメリットを知った面々だったのだろう。
中学生当時の私を「いじめ」ていた面々は、別の高校に入ってから壮絶な「いじめ」を受けたのだそうだ。
曰く「田舎者め」と…彼らはそれに反抗して、苦しい高校生活を送ったそうだ。
私も「田舎者め」と言われたことがあるが、「うん、そうだよ」と、こともなげに言い放って以来、
誰も私にそう発言する人物は現れなかった。私は「田舎」に暮らしていることに誇りを持っていたのだろう。

ひょんなことから音楽部(マーチングバンド)に所属したことも幸いしたのだと思う。
なにせ、全員の音楽の好みが全くバラバラなのに(それが「当たり前」と気づいた上で)、
皆で楽器吹いたり、カラーガード回したり、1つの楽曲とフォーメーションを作るために一丸となると、
そんな小さな「差」なんて吹き飛んでしまう。だけど一人も欠かせない。
そんなところに自分の「存在意義」を其々がキャッチしていたのだと思う。

…それから幾年月…生きていればいろんな目に遭いますが…なんとか生きてきて(生かされてきて?)…
今はこの「地球」…いや「宇宙」という環境に生きていることに、(そこはかとなく)誇りを持っています。
(私が夜空を眺めるようになった真の動機はこれだと思っています)
この世の中をこのように見渡すことが出来る立場にいることを喜んでいる…と言ったほうがいいだろうか?
…「存在する」とは、変化し続けること…私は一瞬たりとも同じ状態を取りません(取れません)。
そんな「存在」に明確な「自分」なんてあるのでしょうか?
そんなものは(残念ながら)ありません…と、頭で理解するのではなく、全身で体験するのが「瞑想」…。
そんなふうに痛感してから早12年。「光陰矢のごとし」。

皆様にも豊かな「気付き」が訪れますように…。長々と失礼。

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