日々是好日記

仙台市のお隣富谷市在住「草香」のありさまです。

「端子」変えてみました。~その3~

2012年12月23日 | 本や音楽や映画のこと
スピーカーターミナルもバナナプラグも一新!(安物だけど…)

さて、肝心の音楽はどう変わったのか…
最初にかけるのは…小澤征爾指揮斎藤記念オーケストラで、
チャイコフスキーの「弦楽セレナーゼ」
と(勝手に)決めています。
最初にその違いに気がついたのは…コントラバスです。
低音の厚みが増していました。楽器自体の音だけでなく、
反響して来る音が多くなっているように聴こえました。
更に聴き進んでみると、どうやら全体的にエネルギーが少し上がっているようです。
やはり「響き」の成分がちゃんと出ているようです。

「響き」といえば…清水靖晃さんが残響の多い地下空間などで録音した、
テナーサックスによるバッハの無伴奏チェロソナタでしょう。(勝手に断言してます)
楽器がちゃんとセンター奥で鳴っていて、
広い地下空間で複雑に反響し、
地下空間ならではの「地下水の水滴のしたたる音」
(少し寒さを感じたのは、これらの音から、
その地下空間にいるリアリティを感じたからだと思います。
部屋は寒くありませんでした)と渾然一体となり、
カオスっぽい空間が展開されます。
LS3/5a は、「前に出てくる」スピーカーではないので、
特に奥行きを感じやすいです。

吉松隆さん作曲、田部京子さんのピアノで「プレイアデス舞曲集2」
田部さんの透き通るピアノも素直に表現されているようです。
手嶌葵さんの声もそうですが、
曲のサビのあたりで音(又は声)が「スコーン」と前に出る…所がある…
(…というより、人(私)の耳にとって聞き取りやすい音階音質なのでしょう)
しかし、LS3/5aは「前に出てくる」スピーカーではないせいで、
突出することはありませんでした。

実は近くの家電量販店で「展示処分」となっていた、
パイオニアのセットを試聴してきたのですが…
(アンプ:A-A6MK2 SACDP:PD-D6MK2
スピーカー:S-A4SPT-PM 以降これらを「Pセット」とします)
Pセットではこの部分が全体よりやや突出ぎみに聞こえました。
スピーカーが「前に出る」タイプだし、SACDPも高い音にわずかに特徴があるようで、
微かに…耳障りでない「さらさらなキラメキ感」のような音が含まれています。
響きの聞こえ方はPセットの方が「音の伝達が早い」感じがします。
「音の通りが良い」とでも言った方がいいのかもしれません。
これにLS3/5aの組み合わせも考えましたが、
能率の悪いLS3/5aを、このアンプがきっちりドライブしてくれるか分かりませんし、
「展示処分価格」とはいえ、私の財布ではとてもまかなえません。

ここで、折角持っているSHM SACDを試さない理由はありませんよね。
小澤征爾指揮、斎藤記念オーケストラで、ベルリオーズの「幻想交響曲」
このSACDは震災後に買ったのですが…(当時の記事はこちら
むむむ…情報量が違う…音の芯がしっかり出ているように感じました。
もちろん低音も残響も…個人的には新たな発見となりました。
グランカッサの音が少し割れぎみに聞こえていたのですが、
セッティングが決まっているせいか、少し抑えられたように感じました。
Pセットとの比較では、古いとはいえ今のシステムの方が、
「全体のバランス」という意味で私の耳に合っているようでした。
…とういより、もうこの音にすっかり慣れていて、
私にとっての「基準」になっているのでしょう。
そりゃあ「普段聞こえない高音」はPセットの方が出ているに決まっていますが
店内アナウンスが聞こえていた所為もあって、その効果を実感するには至りませんでした。

就職先が変わってから、あまりオーディオには触れていなかったのですが、
久しぶりにじっくりと向き合いました。
(超)低予算の割には良い変化になったと思います。
今までの CD もいろいろと聴き直してみようと思いました。

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