女神様と猫の集会！？

ちょいと久々の更新です。

地下鉄のタクシープールで、最終電車のお客様をお待ちすることがあるのですが、
残念ながらご乗車頂けないことだってあります。昨日がそうでした。

タクシー乗り場には3台並ぶことができるのですが、その3台目に私がいるときに終電到着…
2名のお客様がそれぞれ最後尾の私に「のっけて～」と声をかけてくれたのですが…
なんせ順番があるものですから、先頭から順位ご乗車頂きました。つまり…
前の２台はご乗車頂いたのですが…それでお客さん終わり…。
私は空振りと相成りました…。ま、たまにあることです。私の読みが甘いのかもしれません。
しかし、私の後ろにも1台並んでいます。
顔見知りのそのドライバーさんと「いや～、今回は貧乏くじだったねぇ」なんて話をしていると…。

終電のお客さんとは考えられない、うら若き女性のお客様が接近…早速ご乗車頂きました。
勝手な解釈ではありますが…そんな状況の時、
その方が男性なら「神様」、女性なら「女神様」と勝手に呼んでいます。
そう、今回は「女神様」に会うという幸運を賜りました。

行き先をお伺いすると…「○島。松○の隣ね」とのこと。早速走行開始しました。
幹線道路から外れ、住宅地内の細い坂道を登って行くと…その地区の集会所がありました。
当然人の集まる「集会所」なはずなのですが…
その時はなぜか「猫の集会所」と化していました。そう、7匹ほどの猫が喧嘩もせずに屯してました…。めんこい
私：「おや、集会所で猫が集会開いてますね…」
女神様：「そのようですね…あ、ここで結構です」
私：「わかりました～」
丁度の料金をいただき、「女神様」は降車して行きました。

ちなみに「女神様」が美人だったかどうかは分かりません。
お客様に向き合う仕事ではなく、失礼ながらお客様に背中を向けているのが普通の仕事ですから、
お客様がどんなか方かは、乗車又は降車頂くときの様子と、行き先を告げ方や声などで判断します。
要するに目では乗車又は降車の様子しか見れませんので、それだけでその方がどんな方か正確には分かりません。
バックミラー越しのアイコンタクトは有効ですが、
鏡であるが故にその画像は左右反転してますから、直視するのとは違います。
それでも十分成立する仕事なのです…
しかし今回の「女神様」は、間違いなく品性をお持ちの方だと感じました。
代金を用意するため財布をいじっている様子を（その音を含めて）観ていると、
小銭を「ジャラジャラ」させずに丁度の料金をご用意頂きました。
つまり、財布の小銭の残量をちゃんと把握していらっしゃるってことです。
お札も躊躇なく、さらりと出されました。
これは小額とはいえ、お金の管理がちゃんとできている方にしかできないことです。
車から降り立った時の姿勢は凛としていました。
私：「ありがとうございました。おやすみなさい」
女神様：「お世話になりました。そちらもお気をつけて…」
代金を財布に仕舞いつつご自宅へ向かう女神様を見守っていると…
堂々と猫たちの間を通って、その奥にあるご自宅に行かれたようでした。

実はこの後偶然にもフリーのお客様２名と、無線配車を一本賜る事ができました。
これも「女神様」パワーなんでしょうか？（偶然か？）
それでその日の営業は終了。今のところ今月最大の売上になりました。ありがたや～