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「アナと雪の女王」 ~ 「Let it go」によせて ・ その1

2014年06月18日 21時47分10秒 | 貴秋の視点、すなわち偏見


3日ほど前だったかな?

とあるブログで、ディズニー映画「アナと雪の女王」の主題歌「Let it go」について読みました。

映画と共に 世界中で大ヒットしているのだとか。

そういえば、日頃テレビを持たない私が 珍しくマイテレビと共に暮らした白浜で、映画紹介をちらっと見た記憶はあるんですが、そのときはさほど氣には留めていなかったのだけれど。

ブログ中に動画を貼り付けてくださっていたので、さっそく松たか子さんが歌っておられる吹き替え版を聴かせてもらい、さらに イディナ・メンゼルさんが歌っておられる原語版にも飛んで 視聴。

そこでふと、「Let it go」って本来どういう意味なのか知りたくなり、検索をかけて 上がってきたものを片っ端から読んでみました。




他国の言葉に置きかえる時ってたいていそうだろうと思うんですが、直訳から意訳まで 意味のとり方に幅があり、この「Let it go」の吹き替え版は かなりの意訳と言われているようですね。

英語に疎い私、たくさんの方々が書いてくださっているものを読んで、少しずつわかってきました。

本来の「Let it go」は、どちらかといえば やや消極的なニュアンスで、この映画の場合「いっしょうけんめい隠してきたことがばれてしまった、仕方ない、これでいいんだ、もう忘れよう」的な意味合いになるのだとか。

が、吹き替え版のほうは 明らかにもっと積極的で前向きです。



                 悩んでいたことが 嘘みたいね

                 だってもう自由よ なんでもできる

                 どこまでやれるか 自分を試したいの

                 そうよ 変わるのよ 私



この訳詞は 翻訳家の高橋知伽江さんという方が訳されたもので、限られた語数内で 原語の内容を極力取り入れつつ、さらに 日本語の歌詞と 映像の唇の動きをできるだけ合わせるよう工夫を凝らした名訳なのだそうですね。

あちこちのサイトやブログで この訳について書いておられる方々の意見を読むと、吹き替え版の明るい感じが好きという方から 原語の雰囲氣との違いが氣になるとおっしゃる方まで さまざま。





語学的なことはさっぱりわかりませんが、ストーリーの流れや ヒロイン・エルサの この場面での氣持ちになって考えると、貴秋的には 消極的・積極的 どちらの意味合いも含まれており、どちら寄りの解釈もありだという氣がします。

ちなみに、私はこの映画見てないし、ストーリーも公式に発表されているところまでしか知らないんですが(^^ゞ

公式サイトのあらすじから抜粋すると。



  運命に引き裂かれた王家の美しい姉妹、エルサとアナ──

  触れるものを凍らせる“禁断の力”を持つ姉エルサは、妹アナを傷つけることを恐れ、幼い頃から自分の世界に閉じこもって暮らしていた。

  美しく成長したエルサは新女王として戴冠式に臨むが、力を制御できずに真夏の王国を冬に変えてしまう。

  城から逃亡した彼女は、生まれて初めて禁断の力を思うがまま解き放ち、雪と氷を自由自在に操り、冬の王国を作り出す。

  愛する者を守るため本当の自分を隠して生きてきたエルサは、“雪の女王”となることで生きる喜びと自由を手に入れたのだ。



さらに キャラクター紹介のエルサの記述では、幼い頃 大好きな妹のアナを危険な目に遭わせたことで 自分の力がトラウマになっていたこと、人を遠ざけ ひたすら感情を抑えることで 力をコントロールしようとしていたこと、が書かれています。


つまり、エルサは 自分の力を否定的にしか捉えることができず、自分の感情を抑圧することで 力を抑え込んでいた、と。





わかるなぁこれ・・・・わかり過ぎるぐらいわかるよ・・・・

私もずっとそうだったんだもの。

いい子でいなきゃ、周囲の期待に沿う優等生でいなきゃって思い込んで、自分で自分のほんとうの氣持ちがわからなくなるぐらい抑えつけて エルサの倍以上の年月を生きてきたんだもの。




(;_;)




そんな私が、とにかく今のままではいやだ、もっと幸せになりたいと願って、右も左もわからぬながら ジタバタあがくうちに、ふとわかった瞬間があったんです。

他のことがどうあれ、自分を否定しているうちは その先へは一歩も進めないんだって。





原語よりずっと肯定的で前向きと評される吹き替え版「Let it go」ですが、映像版で見る限り エルサの表情やしぐさと照らし合わせて、少しも違和感ありません。

晴れ晴れしいまでの笑顔で 持てる力を解放して 氷の宮殿を作り上げ、窓の外の朝日に向かって 雪の女王としての一歩を力強く踏み出す。

実のところ、力を認めて解放したからといって、真の意味では なんの解決にもなってないんですね。

力を制御できるようになったわけでもなければ、王国へ戻れたわけでも、最愛の妹アナと再会できたわけでもない。

むしろ、たったひとりで 自分が創った氷の世界に引きこもることになってしまった分、状況は悪化したともいえる。

でも。





「ばれちゃったから仕方ない」という事情であったとはいえ、それをきっかけに エルサは 初めて自分の力を違った視点から見つめ、肯定することができた。

抑えに抑えてきたものが 解き放たれる瞬間。

見る見る広がり 軽くなる 胸のうち。

内から湧き起こった輝きが、差し込む朝日と響き合って、あのときのエルサは どんなにか晴れやかな心持ちだったことでしょう。

そして、その明るく前向きなエネルギーは、事態の解決に直結するものではなくとも、 次の一歩へと背中を押す原動力となり、彼女をほんとうの解放へと向かわせるチャンスを呼び込むのです。

なんでそんなことがわかるのかって?

それはね、私自身、この「Let it go」に出会うちょっと前に、同じようなことがあったから。





今にして思うと、このタイミングでこの曲やこの映画と出会ったのも、バッチリシンクロだったんですね☆


続きは次に。





















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