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花燃ゆ

2015年03月13日 23時57分08秒 | 貴秋の視点、すなわち偏見


タイトルはもちろん、今年のN○K大河ドラマから。

年末年始に実家に滞在していたとき 第一話を見ました。

子どもの頃から 大河ドラマはかなり見ていて、中でも幕末物は大好きでしたから、今年のも どんなお話かなぁって 好奇心から。

主人公の文が 可愛い子役さんだったこの回、貴秋的には好感が持てて、これから面白くなりそうだなぁ、先を見られないのは残念だなぁ、と思ったのを覚えています。




その後にちらっと見かけたネットニュースの見出しで、「花燃ゆ」 の視聴率が低いことを知りました。

せっかく面白そうな題材なのに惜しいなぁとは思いましたが、その時はそれ以上氣にかけることはありませんでした。




そして 今年二度目の奈良滞在、ちょうど8日が日曜日で、夕食後外出した父の帰りを待ちつつ 後片付けなどしながら、「花燃ゆ ・ 第10回」 を見ることに。

放映時間のほとんどを流しに向かっていたので、見たというより 背中で聞いたというほうが正確ですが、この回も 私には決してつまらなくない内容、はて、これが低視聴率とは 何ゆえに? と考えていて、ふと浮かんだものがありました。




幕末物のファンの方は多いようですが、その魅力を貴秋なりに言えば、長年の鎖国で 独自の枠組みを固めて、よくも悪くも安定の暮らしを送っていた日本の人々が、開国の圧力にさらされながら 激動の時代をそれぞれのやり方で乗り切ってゆく、その躍動感がポイントかと。

鎖国時代は、すべてが統制され、こういう場合はどう対処するとか 万事きっちり取り決められ、みなその取り決めの枠内で 安全だけど 創造性や冒険心には欠ける人生を送っていたと思うんですね。

そこに 海外列強諸国が 武力に物言わせて開国を迫り、安定していた仕組みが大きく揺さぶられる。

さあ どうしますかみなさん、と この流れ、ドキドキもワクワクも山盛りいっぱい♪

安住の暮らしに慣れ 大きな変化を望まない人にはピンチでストレスな時代だけれど、一方で 押さえがたい好奇心と共に 新しい波に進んで乗ろうとする人も 必ずいるわけで。

そんな史実でおなじみの面々のさまざまな意思や言動の交錯が、手に汗握る展開となって、ドラマを盛り上げるのですね♪




そして この揺さぶりの感じ、ある意味 今の私たちの時代とそっくりといえるんではないでしょうか。

長年培ってきた仕組みや対応が通用しなくなり、いやおうなしに 新たな生き方 ・ 新たな価値観の模索を迫られている、という点で。




ただ ここで、「花燃ゆ」 のドラマの世界への共感が少ないのは、今の世で そんな変化を面白がるより 恐れる人のほうがずっと多いからじゃないのかな、と そんな考えが ふと浮かんだのです。

ドラマならぬ現実世界のほうはというと、むしろ 想定を超える異常事態の連続にどう向き合えばいいのかわからぬまま、先の見えない不安に身をすくめる人のほうが多いような印象。

いったいこれからどうなるの、とおののく意識が大勢を占める現状で、新しい世界に希望を見出し 果敢に乗り出してゆく青年たちの青春群像劇をダイナミックに描かれても、そうそう共感できるものでもないのかな、と。。。。

そして、共感できないがゆえに せっかくのドラマが 薄っぺらい絵空事に映ってしまっているのではなかろうか。

・・・・・って もちろんたった二話見ただけだし、あくまでも “貴秋の偏見” としての話なのですけれど ( ̄ー ̄;)ゞ




さらに この仮説のまま突っ走れば。

二回見ただけとはいえ、貴秋はこのドラマ、なんで人氣ないの? と不思議に思ったぐらい楽しかったんですが、そこで 一見相容れなさそうな「花燃ゆ」 と 今のこの世界の空氣に、共通の要素を見出せることに氣づいたんです。




幕末も今も、すでに確立していたシステムに 未知の力がぶつかり、過去のパターンの踏襲では収めきれない、というところが 共通点。

今ぶつかってきている力については、外威というより、これまで重ねた無理や嘘の反動や、時代にそぐわなくなったシステムの自己崩壊というほうがぴったりな氣がしますが。

バブル絶頂期ぐらいまでは、このまま 「そしてみんな いつまでも幸せに暮らしましたとさ」 でいけるんじゃないかという幻想に浸っていられた人も まだまだ多かった。

それが、バブルが崩壊し、政治や経済・外交の構図もどんどん変わって、人の心から 氣象のような人間のコントロール外の要素までおかしくなり、このまま安楽に生きてはいけないことが、誰の目にも明らかになってきた。

後へ行くほど 日和見も現実逃避もできないところまで追い込まれてゆくわけですが、ここにも実は 新たな希望の芽は存在するんですね。

それは、これまでの常識をくつがえすような 新しい視点だと思うのです。




いったん切りますね。

























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