ディケイド 第19話印象

ひそかに先週来不安マックスでしたが、良かったです響鬼の世界。
いろんな意味で響鬼のフォーマットのエッセンスを見せてくれました。
ヒビキさんとアスムの師弟の絆、響鬼流の継承、そしてあきらちゃん初変身！
そうそう、これこれ、というエッセンスがきっちりと入っているのに泣けました。
で、今回は口説きの主役がディエンドだったようにだったのは意外でしたが、先週に続いてこれもアリでしょう。
というわけで、印象のみにて簡略に参ります。

先週に続いてギュウキの乱入に混乱する音撃道威吹鬼流と斬鬼流の面々。
迫るギュウキに為す術もなし。
ギュウキが続いてアスムを襲う！
アスムの危機に立ち上がったのは、なんとトドロキとあきらちゃん！
二人は何と鬼に変身してアスムを守ってくれます。
個人的にアキラちゃんの変身に涙しました。
ディケイドの世界のアキラちゃん、鬼としてしっかり戦ってくれるんですね！
このシーンがものすごく嬉しかったです。
そして、アスムが音撃道同士の争いに終止符を打つことを提案します。
ためらうアキラちゃんとトドロキに、アスムは先週カイトーから聞かされた言葉で二人を説得！
動かなければ何も変わらない！

さて、ディケイドとディエンドの攻撃を受けて元の姿に戻ったヒビキさん。
ヒビキさんを助けたのは夏みかんちゃんとユウスケ！
ヒビキさんは鬼の力が制御できなくなったためにギュウキへと変わってしまったのです。
もしも次にギュウキに姿を変えたなら、ヒビキさんの心は失われてしまうと…。
ヒビキさんがアスムを破門し、響鬼流は自分で終わりだと言ったのは、鬼になることで自分と同じ道を歩ませたくなかったから…。
泣ける…！
オリジナルでは触れられなかった「鬼になることのリスク」が語られます。
これはオリジナルでも気になっていた点でした。
鬼になるのが大変なのは分かっても、鬼になることでのデメリットはないんだろうか…と思っておりました。
なので、ここで膝を打ちました！
ヒビキさんは、そこに現れたカイトーに自分の変身音叉・音角を託します。

そのころ、威吹鬼流＆斬鬼流では、これ以上音撃道同志で争っても意味はないと、トドロキとアキラちゃんがそれぞれの師匠に内部抗争の終結を願い出ます。
怒る師匠二人を上手く諭してまとめるのは…なんとツカサ！！
一番流派のことを考えているのは誰だ？
決めるのは誰だ？
かくして、なんと威吹鬼＆斬鬼はそれぞれの変身鬼笛・音笛と変身音弦・音錠をアキラちゃんとトドロキに…！！
師匠から弟子への「鬼」の継承シーンに泣けました。

さて、アスムの方は…カイトーの計らいでヒビキさんに引き合わされます。
ところが、カイトーの狙いはあくまでもヒビキさんが持つ秘伝の巻物のみ！
アスムの前でそのことをばらすカイトー。
しかし、アスムはカイトーへの信頼を捨てません。
そのアスムに、ツカサはカイトーがただの泥棒であることを告げます。
カイトー、なんとその上ヒビキさんをギュウキに変化させます！
驚くアスム！
ギュウキは完全にヒビキさんの体を奪ってしまったようです。
そして、迷うアスムに、カイトーはヒビキさんがアスムは優しいから鬼に心を奪われたりはしないだろうと言ったことを伝えます。
アスムはついに鬼となることを決意！
ヒビキさんから託された音角での変身…！
ギュウキに対して、ディケイド＆ディエンド、さらにはアキラちゃん＝天鬼とトドロキ＝轟鬼の援護を受けつつ、ついに音撃でこれを打ち破ります。
ギュウキが敗れ去る寸前、ヒビキさんの心を継承するアスム…泣けました。
そして、最終的にアスムのカイトーへの信頼は、ヒールを気取りつつもカイトーがアスムを突き放しきれないと言うことに…。
実は悪いヤツじゃないかも…という先週のカイトーへの印象は、裏切られませんでした。

ところが、これで終わらないのは鳴滝！
王蛇を使って化けガニを召還って…なかなかの力業です。
どうやら鳴滝版オロチは化けガニ一匹で行われた模様。
この化けガニを相手に、響鬼となったアスム、アキラちゃん＝天鬼・トドロキ＝轟鬼に二人の師匠威吹鬼＆斬鬼さんが顔出しで加わります！
ここでいつもの「ちょっとくすぐったいぞ」が！
響鬼はどう変形したのか分かりませんが、アカネダカに！？
化けガニをひっくり返しておいて、響鬼はさらに音撃鼓に変化！？？
ディケイドによる音撃、これに全員攻撃でついに化けガニは倒されます。
ここの音撃シーン、めちゃめちゃ良かったです。
いや、オリジナルでは共闘しても音劇のリズムとメロディが全然合ってないのがいつも気になってました。
それがとうとう！ちゃんとリズムをベースにしたハーモニーになっていることに感動しました。
そう、音劇ではこういうのが見たかったんですよ！！
ああ、響鬼の世界よ…ありがとう！
かくして、響鬼の世界も無事に救われたようです。
アスムに別れを告げるカイトー、響鬼の世界ではたしかに彼もまた通りすがりの仮面ライダーでした。

さて、師弟の姿を収めた写真を前に、とうとう９つの世界の旅が終わったというツカサ。
ところが、次の世界は夏みかんちゃんの世界…どうやら元の世界に戻ることになったようです。
ということは、崩壊寸前のあの世界ですね。
果たして…ディケイドの旅は一体どこへ行くのか？？？
待て次回！

ああ、忘れてましたが巻物の内容はといえば…大方の予想通り音撃道は一つになるべきだという程度の意味でした。
まあ、これはこれでＯＫですね。
今回の最大の見せ場はやはり、師匠から弟子への「鬼の資格」と「心」の継承でしょう。
まずアキラちゃんとトドロキが継承式で音笛・音錠を託される…。
響鬼の世界に託された、オリジナルでほんとうは見たかったシーンの一つはこれでしたねえ。
アキラちゃんが響鬼の世界では鬼に慣れたことに涙が出ました。
それを受けて、変身音叉・音角をカイトーから受け取り、ヒビキさんの心を継承するアスム…。
泣けました。
ヒビキさんが文字通り木っ端微塵になるシーン…オリジナルのザンキさんの最期と重なりました。
いろんな意味で辛かったオリジナル響鬼でしたが、響鬼の世界でこのあたりがようやく納得できたかも。
よかったです。
何というか…私にとって…大好きだけどどうにも納得いかなくて七転八倒し続けた作品が響鬼でした。
今回、ようやく納得できた気がします。
やっと、心が晴れました。

今回もまたアスムと直接関わり、アスムにヒビキのメッセージを伝え、アスムを真の鬼へと導くのはカイトーでした。
ツカサとの直接の関わりではなかったけれど、カイトーがこの役割を担ったのは、納得でした。
カイトーの新たな一面が見られましたし、彼がツカサより前から「通りすがりのライダー」だったことも本人が教えてくれました。
目的はお宝というのは変わりませんでしたが、アスムとカイトーの関係は、初期のユウスケとツカサに近いと思いました。
ユウスケという存在がツカサを真のライダーへと導いたように、アスムという存在が、カイトーをこれまでとは違う存在にしてくれたと思いました。
カイトー、良い感じになってきました。

ここからいよいよディケイドの本来の世界へ…。
鳴滝は夏みかんちゃんに世界の破滅を止める鍵は夏みかんちゃんだと告げています。
果たして、本当にディケイドは世界の破壊者なのか？
来週も楽しみです。

風水