川崎フューチャー・ネットワーク(特定非営利活動法人)

みんなの力で、川崎を “環境都市” に!

雨の日の風景を変えよう! マイ傘袋のススメ

2014-05-04 | 環境コラム

雨が降ると、
デパートやショッピングセンター、スーパー、公民館、居酒屋など、
多くの店や建物で、ビニールの傘袋を設置します。
傘からの雨水が床に落ちて濡れるのを嫌い、
店や建物側で入り口に設置し、帰りにはゴミ入れに入れるというもの。
その多くは使い捨てです。



こんな光景を、目にしたことがあるのではないでしょうか?
とてもたくさんのビニール傘袋が、1回の雨の日に使用され、すべて廃棄されています。



以前から、雨のたびに使い捨てられるこのビニールゴミが、
気になって仕方ありませんでした。
そういう方は多いのではないでしょうか?



ここでも、あそこでも…。





使いたくないなあ、と思って、ドアの外で良く水をはらって中に入っても、
店員さんに「傘袋をお使いください!」と咎められてしまう始末。



ごみがあふれて、あまり見栄えも良くありません。

また、傘袋に雨水が溜まって、いつの間にかすべり落ちてしまうこともあります。
こんなふうに、床に散らばることも。



また、時には傘立てがあるにも関わらず、傘袋が設置してあるところも。
お好きなほうをどうぞ、というサービスなのかもしれませんが…。



このビニールの傘袋、環境に携わる方にとっては気になるもので、
一度、使われてゴミとされているものを拾いだして、
それを使う、という方が多いようです。

でも、それくらいならば、そもそも使用しなければ良いのでは?
使用しないで済む方法を考えれば良いのでは?
コンビニ袋がMyバッグに移行しつつあるように、
ビニールの傘袋も、My傘袋になってくれれば良いのに、と、
ずいぶん前から考えていました。

傘袋は、探してみると、意外と売っているものも多く、
(1,000~2,000円前後)
自治体で配っているというケースもありました。
ただ、その多くは厚手のビニール製のものや、
しっかりした生地で裏地もあったり袋入りだったりして、
重かったり、かさばるものがほとんど。
いろいろな工夫があって、便利な反面、
手軽な持ち歩きには向きません。

 

これなど、裏がかなりしっかりしたビニール張りで、
車の中などで使うには良いと思いますが、
とても常に持ち歩けるサイズと重さではありません。



これはビニール製。
当然、防水性が高く、比較的軽くて、悪くはありませんが、
ちょっと入手方法がわかりませんでした。
こういった軽いものが簡単に手に入ると良いのですが。
ただ、やはり乾かすのには少し手間がかかります。

そこで、使わない傘をリサイクルしてMy傘袋を作る方法を知り、
これなら、と思って、何とか普及したいと試みたのですが、
力が足らず、なかなか広まってくれませんでした。

そこで、これを川崎市の「ごみ減量・アイデアコンテスト」に出したところ、
<3Rアイデア賞>というのをいただきました!
※ほかにも、たくさんのゴミ減量のアイデアや工夫がいろいろあります!

そこで、ぜひ、このアイデアを、広めていきたいと考えています。

 - Myバッグの次は、My傘袋を! -

 

これが、実際に作ってみたリサイクル傘袋。
左は傘布3枚をつなげましたが、右の2枚でも十分に役割は果たします。



作り方は、とても簡単なので、
ミシンさえあれば、10分程度で縫えてしまいます。
ミシンが面倒な方は、手縫いでも大丈夫。
  KF-net「マイ傘袋」のつくり方



この傘をリサイクルして作る「My傘袋」の良いところは、

 1)使わない傘、古くなった傘などのリサイクルができる
 2)傘布なので軽く、畳むと小さくなるので、持ち歩きに負担がない
 3)傘布なので、傘を入れて濡れても、逆さまに吊るしておくだけで簡単に乾く
 4)傘布繊維は端始末が不要なので、作るのも簡単


特に、軽くて持ち歩きが便利というのが優れものです。
これくらい軽ければ、常にカバンに忍ばせておいて、
いざ雨が降ったら取り出して使用する、ということが可能です。
(傘布によるので、自分の好みに合わせて選んでいただくと良いと思います)



上図は、実際に作ったリサイクル傘袋を、くるくると巻いたところ。
ご覧のように、ボールペンほどのサイズになり、
実際に販売されているものと比べて、
ともかく軽くて、常に持って歩けるというのがポイント!

My傘袋は常にバッグに入れておいて、
傘を使ったら、それを取り出して使用すると良いと思います。
(もしくは、傘とセットにしておいても良いかもしれませんね)

今度、ぜひ、ミシンのある場所に古い傘を持ち寄り、
みんなで作ってみるワークショップができれば、と思っています。
(良い場所があったら、ご推薦ください!)

Myバッグの次は、My傘袋を持ち歩きませんか?
そして、そもとものゴミの発生抑制(Reduce)から始めませんか?



最近は手を使わずに、濡れた傘をビニールの傘袋に入れられる「傘ポン」も多く、
ますます、ゴミを作りやすい方向に進んでいますが、
おしゃれなMy傘袋を持って、その使い捨てに抵抗してみませんか?


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1 コメント

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Unknown (もりも)
2020-04-03 00:52:09
私も環境に関する部署に配属になりビニール製の傘袋に代わる代替品を検討してます。当たり前のように使われている使い捨てのビニール製の傘袋、7月にビニール製の買い物袋が有料化になりますがすでに有料化しているところではマイバックを推奨したことでかなりの削減に繋がっています。その取り組みを改めて見ている時マイ傘袋!を思いつきこのブログを見て同感しました。機能面、経済面、あと利便性、楽しみがあれば支持されるだろうなと考えつつ代替品を検討しています。
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