雨が降ると、
デパートやショッピングセンター、スーパー、公民館、居酒屋など、
多くの店や建物で、ビニールの傘袋を設置します。
傘からの雨水が床に落ちて濡れるのを嫌い、
店や建物側で入り口に設置し、帰りにはゴミ入れに入れるというもの。
その多くは使い捨てです。
こんな光景を、目にしたことがあるのではないでしょうか?
とてもたくさんのビニール傘袋が、1回の雨の日に使用され、すべて廃棄されています。
以前から、雨のたびに使い捨てられるこのビニールゴミが、
気になって仕方ありませんでした。
そういう方は多いのではないでしょうか?
ここでも、あそこでも…。
使いたくないなあ、と思って、ドアの外で良く水をはらって中に入っても、
店員さんに「傘袋をお使いください!」と咎められてしまう始末。
ごみがあふれて、あまり見栄えも良くありません。
また、傘袋に雨水が溜まって、いつの間にかすべり落ちてしまうこともあります。
こんなふうに、床に散らばることも。
また、時には傘立てがあるにも関わらず、傘袋が設置してあるところも。
お好きなほうをどうぞ、というサービスなのかもしれませんが…。
このビニールの傘袋、環境に携わる方にとっては気になるもので、
一度、使われてゴミとされているものを拾いだして、
それを使う、という方が多いようです。
でも、それくらいならば、そもそも使用しなければ良いのでは?
使用しないで済む方法を考えれば良いのでは?
コンビニ袋がMyバッグに移行しつつあるように、
ビニールの傘袋も、My傘袋になってくれれば良いのに、と、
ずいぶん前から考えていました。
傘袋は、探してみると、意外と売っているものも多く、
(1,000~2,000円前後)
自治体で配っているというケースもありました。
ただ、その多くは厚手のビニール製のものや、
しっかりした生地で裏地もあったり袋入りだったりして、
重かったり、かさばるものがほとんど。
いろいろな工夫があって、便利な反面、
手軽な持ち歩きには向きません。
これなど、裏がかなりしっかりしたビニール張りで、
車の中などで使うには良いと思いますが、
とても常に持ち歩けるサイズと重さではありません。
これはビニール製。
当然、防水性が高く、比較的軽くて、悪くはありませんが、
ちょっと入手方法がわかりませんでした。
こういった軽いものが簡単に手に入ると良いのですが。
ただ、やはり乾かすのには少し手間がかかります。
そこで、使わない傘をリサイクルしてMy傘袋を作る方法を知り、
これなら、と思って、何とか普及したいと試みたのですが、
力が足らず、なかなか広まってくれませんでした。
そこで、これを川崎市の「ごみ減量・アイデアコンテスト」に出したところ、
<3Rアイデア賞>というのをいただきました!
※ほかにも、たくさんのゴミ減量のアイデアや工夫がいろいろあります!
そこで、ぜひ、このアイデアを、広めていきたいと考えています。
- Myバッグの次は、My傘袋を! -
これが、実際に作ってみたリサイクル傘袋。
左は傘布3枚をつなげましたが、右の2枚でも十分に役割は果たします。
作り方は、とても簡単なので、
ミシンさえあれば、10分程度で縫えてしまいます。
ミシンが面倒な方は、手縫いでも大丈夫。
KF-net「マイ傘袋」のつくり方
この傘をリサイクルして作る「My傘袋」の良いところは、
1)使わない傘、古くなった傘などのリサイクルができる
2)傘布なので軽く、畳むと小さくなるので、持ち歩きに負担がない
3)傘布なので、傘を入れて濡れても、逆さまに吊るしておくだけで簡単に乾く
4)傘布繊維は端始末が不要なので、作るのも簡単
特に、軽くて持ち歩きが便利というのが優れものです。
これくらい軽ければ、常にカバンに忍ばせておいて、
いざ雨が降ったら取り出して使用する、ということが可能です。
(傘布によるので、自分の好みに合わせて選んでいただくと良いと思います)
上図は、実際に作ったリサイクル傘袋を、くるくると巻いたところ。
ご覧のように、ボールペンほどのサイズになり、
実際に販売されているものと比べて、
ともかく軽くて、常に持って歩けるというのがポイント!
My傘袋は常にバッグに入れておいて、
傘を使ったら、それを取り出して使用すると良いと思います。
(もしくは、傘とセットにしておいても良いかもしれませんね)
今度、ぜひ、ミシンのある場所に古い傘を持ち寄り、
みんなで作ってみるワークショップができれば、と思っています。
(良い場所があったら、ご推薦ください!)
Myバッグの次は、My傘袋を持ち歩きませんか?
そして、そもとものゴミの発生抑制(Reduce)から始めませんか?
最近は手を使わずに、濡れた傘をビニールの傘袋に入れられる「傘ポン」も多く、
ますます、ゴミを作りやすい方向に進んでいますが、
おしゃれなMy傘袋を持って、その使い捨てに抵抗してみませんか?