平成28年度かわさき市民公益活動助成金事業
≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫
今、公害から何を学ぶ?
ー 固定した公害から、移動する公害へ —
2017年3月26日(日)川崎市教育文化会館
≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫
「川崎の過去を学んで未来をつくる『川崎公害映画上映会』」プロジェクトの締めくくりとして、
3年間の報告と、これからを考える講演会を開催しました。
<プログラム>
開会挨拶:板倉 徹(KF-net副代表)
1. 記憶を風化させない3年間の試み
・ 川崎公害映画上映会報告
・「四日市公害と環境未来館」訪問報告
三枝信子(KF-net代表)
川崎市の公害を「過去のこと・なかったこと」にするのではなく、
過去にあったことを直視し、真摯に学び、
「過去の学びを今と未来に生かせるまち」にするためにおこなってきた、
この3年間の「夏休み公害映画上映会」について振り返りました。
また「四日市公害と環境未来館」の視察報告を行いました。
助成金事業は、これで終了になりますが、
「公害なんて知らないよ!」 という世代や、
地域外から移り住んだ方々とも一緒に、
これからも川崎の歴史を学んでいける場を継続していきたいと考えています。
2. 「川崎 大気汚染・自動車対策の経緯と現状 」
講演:柴田 幸雄 氏 NPO法人 環境研究会かわさき 副理事長
かつて、黄色く濁っていた川崎の空も、最近は青空が戻ってきています。
ところが、残念ながら、主に北部を中心に、ぜんそく患者は増加を続けており、
また、データを見ても、微小粒子上物質(PM2.5)は環境基準値をクリアできず、
窒素酸化物(NO2)は減少傾向が緩やかです。
これは、目に見える公害は減ったものの、
目に見えない公害に移行しているのではないか、と考えられます。
また、その発生源は固定された工場から、
移動する自動車に移行したことも考えられます。
今回は、その発生源の一つと指摘されている「自動車」にスポットを当て、
川崎市がこれまで行ってきた「自動車対策」と、現状について学びました。
<参加者の感想>
・工場と比べて、自動車の規制が難しいことがわかりました。
「できる対策はなんでもやる」という川崎での姿勢に反対ではないが、
費用対効果がわかる仕組みが必要だと感じた。
・四日市以外にも、北九州でも公害に関する展示を常時行っている。
自治体間の連携も深められれば、と思います。
・NO2環境基準緩和後の公害増加、
その間とその後に発病したたくさんの患者を救済するため、
もっと多くの市民に知ってもらいたい。
・加害者、被害者が解明しているので、加害者に責任をつぐなうよう、
国は自動車企業にディーゼル車のエンジン改良をさせて欲しい。
・ディーゼル対策など、詳細な説明で良くわかりました。
・PM2.5についても、きたる将来、問題になるナノ粒子についても、
取り上げて欲しかった。(今後の課題になっていたが)
・市に、公害による健康被害調査を実施させる必要性を感じる。
なぜ北部に患者が増えているのか。
・「固定した公害」から「移動する公害」という規定についてはどうなのか。
単純にSOxが減少したからなのか、良くわからない。
⇒ 公害の発生源が工場だけであると考える方が多く、
自動車だと認識する方が少ないかな、と思ったことからのタイトルでした。
でも、もう少し説明が必要だったかもしれません。(KF-net)
・一局(拠点)集中で、多量に汚染物を排出していた、かつての大気汚染対策から、
かつての被害者が加害者ともなり得る、現在の広域(散在)し、移動する交通公害による
大気汚染対策の難しさ、その具体的な取り組みについて理解を深めることができました。
・川崎市の大気汚染公害の歴史を、わかりやすく解説していただき、
良い復習ができました。
柴田氏のお人柄が垣間見えて楽しかったです。
・四日市の資料館の内容が、大変参考になりました。
<今後のテーマ、企画へのご希望など>
・過去を忘れないための活動などの継続を望む
・「大気汚染物質の人への影響」などの切り口はいかがでしょうか?
・水質汚濁についても、大気汚染のような態様の変化があると思われるので、
現状や取り組みについて、取り上げていただきたい。
・日曜日が良い。
・平日夜間、または土日祝日。
司会進行:齋藤明朗(KF-net会員)
<開催概要>
◆ 日時:2017年 3月 26日(日) 14:00~16:00 開場 13:30
◆ 場所:川崎市教育文化会館2階 第2会議室
◆ 参加費:無料 ◆定員:36名(先着順)
※チラシは、こちらからダウンロードできます。
☆「過去に目を閉ざす者は、結局のところ現在にも盲目になる。」
統一ドイツ初代大統領 リヒャルト・フォン・ワイツゼッカー氏
≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫
今、公害から何を学ぶ?
ー 固定した公害から、移動する公害へ —
2017年3月26日(日)川崎市教育文化会館
≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫
「川崎の過去を学んで未来をつくる『川崎公害映画上映会』」プロジェクトの締めくくりとして、
3年間の報告と、これからを考える講演会を開催しました。
<プログラム>
開会挨拶:板倉 徹(KF-net副代表)
1. 記憶を風化させない3年間の試み
・ 川崎公害映画上映会報告
・「四日市公害と環境未来館」訪問報告
三枝信子(KF-net代表)
川崎市の公害を「過去のこと・なかったこと」にするのではなく、
過去にあったことを直視し、真摯に学び、
「過去の学びを今と未来に生かせるまち」にするためにおこなってきた、
この3年間の「夏休み公害映画上映会」について振り返りました。
また「四日市公害と環境未来館」の視察報告を行いました。
助成金事業は、これで終了になりますが、
「公害なんて知らないよ!」 という世代や、
地域外から移り住んだ方々とも一緒に、
これからも川崎の歴史を学んでいける場を継続していきたいと考えています。
2. 「川崎 大気汚染・自動車対策の経緯と現状 」
講演:柴田 幸雄 氏 NPO法人 環境研究会かわさき 副理事長
かつて、黄色く濁っていた川崎の空も、最近は青空が戻ってきています。
ところが、残念ながら、主に北部を中心に、ぜんそく患者は増加を続けており、
また、データを見ても、微小粒子上物質(PM2.5)は環境基準値をクリアできず、
窒素酸化物(NO2)は減少傾向が緩やかです。
これは、目に見える公害は減ったものの、
目に見えない公害に移行しているのではないか、と考えられます。
また、その発生源は固定された工場から、
移動する自動車に移行したことも考えられます。
今回は、その発生源の一つと指摘されている「自動車」にスポットを当て、
川崎市がこれまで行ってきた「自動車対策」と、現状について学びました。
<参加者の感想>
・工場と比べて、自動車の規制が難しいことがわかりました。
「できる対策はなんでもやる」という川崎での姿勢に反対ではないが、
費用対効果がわかる仕組みが必要だと感じた。
・四日市以外にも、北九州でも公害に関する展示を常時行っている。
自治体間の連携も深められれば、と思います。
・NO2環境基準緩和後の公害増加、
その間とその後に発病したたくさんの患者を救済するため、
もっと多くの市民に知ってもらいたい。
・加害者、被害者が解明しているので、加害者に責任をつぐなうよう、
国は自動車企業にディーゼル車のエンジン改良をさせて欲しい。
・ディーゼル対策など、詳細な説明で良くわかりました。
・PM2.5についても、きたる将来、問題になるナノ粒子についても、
取り上げて欲しかった。(今後の課題になっていたが)
・市に、公害による健康被害調査を実施させる必要性を感じる。
なぜ北部に患者が増えているのか。
・「固定した公害」から「移動する公害」という規定についてはどうなのか。
単純にSOxが減少したからなのか、良くわからない。
⇒ 公害の発生源が工場だけであると考える方が多く、
自動車だと認識する方が少ないかな、と思ったことからのタイトルでした。
でも、もう少し説明が必要だったかもしれません。(KF-net)
・一局(拠点)集中で、多量に汚染物を排出していた、かつての大気汚染対策から、
かつての被害者が加害者ともなり得る、現在の広域(散在)し、移動する交通公害による
大気汚染対策の難しさ、その具体的な取り組みについて理解を深めることができました。
・川崎市の大気汚染公害の歴史を、わかりやすく解説していただき、
良い復習ができました。
柴田氏のお人柄が垣間見えて楽しかったです。
・四日市の資料館の内容が、大変参考になりました。
<今後のテーマ、企画へのご希望など>
・過去を忘れないための活動などの継続を望む
・「大気汚染物質の人への影響」などの切り口はいかがでしょうか?
・水質汚濁についても、大気汚染のような態様の変化があると思われるので、
現状や取り組みについて、取り上げていただきたい。
・日曜日が良い。
・平日夜間、または土日祝日。
司会進行:齋藤明朗(KF-net会員)
<開催概要>
◆ 日時:2017年 3月 26日(日) 14:00~16:00 開場 13:30
◆ 場所:川崎市教育文化会館2階 第2会議室
◆ 参加費:無料 ◆定員:36名(先着順)
※チラシは、こちらからダウンロードできます。
☆「過去に目を閉ざす者は、結局のところ現在にも盲目になる。」
統一ドイツ初代大統領 リヒャルト・フォン・ワイツゼッカー氏
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます