川崎フューチャー・ネットワーク(特定非営利活動法人)

みんなの力で、川崎を “環境都市” に!

環境コラム:日本の中期目標を考えよう

2009-07-19 | 環境コラム
現在、地球温暖化対策の中期目標について、パブリックコメントが募集中です。
〆切は5月16日(土)です。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tikyuu/kaisai/dai07kankyo/tyuuki_iken_syousai.pdf
※このコラムは2009.5.15.の「川崎フューチャー・ネットワーク通信」に掲載しました。

すでに、ご存知の方も多いと思いますが、
政府提案の中期目標は、以下の6つの選択肢があります。

 選択肢1:90年比+4%(05年比-4%)
 選択肢2:90年比+1~-5%(05年比-6~-12%)
 選択肢3:90年比-7%(05年比-14%)
 選択肢4:90年比-8~-17%(05年比-13~-23%)
 選択肢5:90年比-15%(2005年比-21%)
 選択肢6:90年比-25%(05年比-30%)

さて、これのどれを選びますか?

…と、いきなり言われても、なかなか中身まで精査できず、
「どうして、こういう数値なの?」
「そもそも、京都議定書で90年比-6%って決まってるんじゃなかったの?」
など、判断は難しいかと思います。
しかも、鉄鋼・電気業界を中心に、経済界は主に「選択肢1」を推しています。

一市民として、温暖化問題を考えていく上で、どの案を推すべきか、
持続可能な未来を作っていくために、次世代の暮らしを守っていくために、
どんな選択をすべきなのか、
真剣に考えなければなりません。

そのために、お役に立つサイトをご紹介します。

日本の中期目標を考えるために ~ 基本的な前提と考える視点
「日本の中期目標を考える」セッションの開催録
※時間のない方は、
 内閣官房の鎌形浩史氏の説明部分だけでも目を通してみてください。

2009年末には、コペンハーゲンでCOP15が開催され、
そこで2013年以降の国際的な枠組みを合意すべく、国際交渉が続けられています。
今回の2020年の中期目標は、そのための日本の姿勢を表すものです。
日本にも、具体的な温暖化対策・GHG削減策が求められています。
世界が注目しています。
低炭素社会の実現に向けて、日本の態度が試されているのです。

本当は、もうちょっとゆっくり、
こういった内容について、学びあえる機会を作れると良かったのですが、
残念ながら、時間がありません。
ぜひ、ご自分の目で見て・読んで・考えていただければと思います。

★そして、自分の意見を提出しましょう!

下記に、簡単に意見を投稿できるフォーマットもあります。
ご活用ください。


ちなみに、これらの動きに連動しているのが、
MAKE the RULE -地球温暖化にストップをかけられる仕組みつくりを-
川崎アクションです。
http://blog.goo.ne.jp/kawasakifuture/e/e8add9650b080ffb49f1d7eebedec926

川崎フューチャー・ネットワーク(KF-net)は、
「MAKE the RULE」に賛同しています。

川崎市議会にも、仕組みづくりを国に働きかけてくれるよう、
持続可能な地域交通を考える会、川崎の交通とまちづくりを考える会、
かながわ環境市民ネットワーク、気候ネットワーク、
および MAKE the RULE キャンペーン実行委員会と一緒に請願中です。

 詳しくは、下記のプレスリリースをご覧ください。
 「MAKE the RULE(メイク・ザ・ルール)請願提出について」

市議会が、どういった審議をするのかはわかりませんが、
川崎市(阿部市長)は、八都県市の一員として、
すでに、下記に同意しています。

8都県市首脳会議、「低炭素型社会実現に向けた我が国の政策に関する提言」を発表

「8都県市首脳会議(埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・横浜市・川崎市・千
 葉市・さいたま市)は1日、低炭素型社会実現に向けた政府の政策に関し提言
 を発表した。今回の提言の背景には、政府が先日発表した、「地球温暖化の中
 期目標」が起因しており、2020年の温室効果ガスの排出量を1990年比
 で4%増とするといった案までが含まれている政府案は、国内外から温暖化対
 策に後ろ向きであると受け取られかねないとしている。」

 提言書は、こちらにあります。

希望の芽はあります。
川崎市にも、チャンスがあります。
今だからこそ、できることがあるはずです。

一人の力なんて小さい、と言って諦めてしまわないで、
ぜひ、ご一緒しませんか?

                 2009.5.15.「KF-net通信 Vol.10」掲載
                                 三枝信子

※このアクションに興味のある方・団体、署名に参加したい方は、
 「MAKE the RULE 川崎」にご参加ください。

※もっと詳しく中期目標について知りたい方へ 各界の動向(参考資料)
 気候ネットワーク/選択肢6(25%削減)以上 30%削減
 WWF Japan/選択肢6(25%削減)以上 30%削減
 全労連/より積極的な削減案を
 日本鉄鋼連盟/選択肢1(4%増加)
 日本自動車工業会/選択肢2(先進国全体で25%削減、限界削減費用を公平化)
 政府(首相官邸)地球温暖化問題に関する懇談会など
 JFS「日本の中期目標に関する国際世論調査」、世界は半数が選択肢6を支持
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