暇人のぐうたら日記

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日本は何故成長できないか

2018-09-07 10:43:33 | たわごと

米中などと比較して日本はまったく成長しておらず、失われた30年とも言われる。しかも、異次元緩和といったカンフル剤を打ち続けても、なお成長は見込めない。経済対策が功を奏しない要因について考えた。

それは、日本では新しい企業が続々と経ち上がり株式上場を果たしている。その中にはITだのアパレルだのがあるが、上場すれば株式は上場し、資金が底に集中する。反面、大企業の株価は振るわない。

過去には東証1部上場と言えば、それなりの規模がないとなかなか難しかった。また、株式を上場するにもそれなりの規模と資金が必要であった。それが、今では株式会社は簡単に作れるし、上場もある程度の売り上げ、利益があれば簡単にできてしまう。これらは、かつてはマザーズにまとめられていたが、今では東証1部に上場するのも容易になった。

これらの傾向により、企業が乱立し、日銀が株式に資金をいくらいれても資金が分散され、効果が薄められていると思われる。本来ならば、日本の有力企業数社が成長しなければならないが、企業が分散しているために資金が集中せず、成長分野への投資意欲が削がれている。

米中などは、大企業と言えば数社に限られ、成長企業も企業名を言えと言われれば容易に挙げられる数社に限定される。それに較べて日本の企業で成長企業はと言われても、どこも冴えないし、よくわからないと言うのが正直なところである。

やはり、大企業が人、モノ、金を吸い上げるだけの成長力がなければ、日本の成長は見込めないだろう。しかし、日本の古い企業体質は、政治家の顔色を伺い、経団連などといった、談合組織を作り上げ、一向に自らの力で新しいイノベーションを起こせない。

新しい企業は、しがらみがないため新しい分野に進出するが、資金力が低いため成長性に欠ける。

こういった、社会構造を抜本的に変え、政財官の癒着がなくならない限り、日本は成長することはできない。

少なくとも有力企業としてのブランド力を高め、そこに投資資金が集まらない限り、いくら株式市場に資金を投入しても無駄である。

それが、異次元金融緩和が一向に功を奏さず、まったく成長できない要因だ。成長するには、大企業が資金力で成長企業を買収し、成長できる体質に変えていかなければならない。

今の状態では、人も物も金も無駄に使われている。

 


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